映像鑑賞
満足度★★★★
劇団四季の新作オリジナルミュージカル。夢とロマン、勇気と友情を素直に伝えてくれる、大人も子供も楽しめる舞台だった。これから繰り返し上演されて、新たなレパートリーになるといいと思う。
村を守るために。生贄の少女ハシバミ(若奈まりえ)が、人々と力を合わせて立ち上がる展開。ハシバミの決断を最初、周囲が止めに入るところは少々定型的だったが、その後の展開はドキドキして、(配信だったので)画面から目が離せなかった。孤独なホタル狐(斎藤洋一郎)と、本の虫のスキッパー(権頭雄太朗)が心通わせて「これって親友っていうのかな」というくだりでは、思わずグッと来た。
最後まで予想外の事態とどんでん返しで、「予想を裏切り期待に応える」物語の「落差」も大きく、最後までよかった。
絆と希望を衒いなく歌い上げるテーマ曲に、こころ洗われた。堂々たる人間への信頼を直球ど真ん中に投げ込んでくる、なかなかの芝居でした。さすがミュージカル、物語、音楽、ダンス、美術が力合わせての素晴らしい成果だった。
主役若い3人に、ブラボーと大きな拍手を送りたい