最新の観てきた!クチコミ一覧

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マリーバードランド

マリーバードランド

やみ・あがりシアター

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2022/03/17 (木) ~ 2022/03/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素敵なお芝居でした♪
お薦め♪

OM-2×柴田恵美×bug-depayse『椅子に座る』

OM-2×柴田恵美×bug-depayse『椅子に座る』

OM-2

日暮里サニーホール(東京都)

2022/03/17 (木) ~ 2022/03/19 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

宮沢賢治の遺した言葉を軸に彼の人生をパフォ-マンスで辿る休憩無し約1時間45分、宮沢が同性愛に悩んでいたことを初めて知りました。ダンスパートと演劇?パートが明確に分かれていた印象、あとスーパーボールが鮮烈!

ネタバレBOX

序盤で朗読のお手伝いを拝命し、声が震えてしまいました(笑)。
家族のカタチ

家族のカタチ

タテヨコ企画

表現者工房(大阪府)

2022/03/18 (金) ~ 2022/03/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

めちゃ良かった‼️ネタバレになるから詳細は語らないけど、血の繋がりも大切だけど…。親の定義を改めて考えるきっかけとなる話でした‼️泣けます❗

「震災演劇短編集」宮城・東京ツアー

「震災演劇短編集」宮城・東京ツアー

Whiteプロジェクト

Quarter Studio(クォータースタジオ)(宮城県)

2022/02/05 (土) ~ 2022/02/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

3/18(金)夜の部観て来ました。
短編集で4作やってくれました。
井伏さんの一人芝居にはまってしまいました。

丁度、昨日東日本に激震があって、新幹線が動かなかったので、車でやっと着きました。という話しもあって、リアルに芝居に入ってしまいました。
10年近く活動なさっているということで頭が下がります。
今日はどうも有難うございました。

#井伏

ネタバレBOX

住職と子どもを亡くしたお母さんの話しとても良かったですよ。
マリーバードランド

マリーバードランド

やみ・あがりシアター

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2022/03/17 (木) ~ 2022/03/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

設定の勝利。キャスティングの勝利。完璧なコメディ。

白片つぐつぐ

白片つぐつぐ

アナログスイッチ

駅前劇場(東京都)

2022/03/16 (水) ~ 2022/03/22 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ぎぃ子さん朝鮮女性はまり過ぎ、大傑作。

マリーバードランド

マリーバードランド

やみ・あがりシアター

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2022/03/17 (木) ~ 2022/03/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/03/17 (木) 19:00

同劇団にしてはやや珍しい感じの、どストレートなコメディ。面白い。100分。
 南極で挙式・披露宴をすることになったマリとアツシだが、アツシはブライダル会社に、マリは旅行会社勤務で、それぞれの会社がコラボしての新規開拓案として資金を出し、プロモーションビデオを撮り…、の予定だが、映画「卒業」並みにマリの元カレが乱入し、結婚はおじゃんになりそう。急遽、別に結婚するカップルを作らなくちゃ…、という、ある意味無茶苦茶な設定で展開されるカップル作りストーリー。無理に無理を重ねて笑わせるという物語に大笑いさせられたが、エンディングは深く、流石は同劇団と思わせて終わる。劇中歌が全て映画の「卒業」に挿入されるサイモンとガーファンクルの曲というのは、分かる人には分かる。さんなぎが関西弁でやんちゃなキャラというのも面白いが、日野あかりを43歳という設定はちょっと気の毒(^_^;)。
 なお、「卒業」のダスティン・ホフマンをヒーローと呼ぶのは当たっていないと思う。

巣

人間の条件

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2022/03/18 (金) ~ 2022/03/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/03/18 (金) 14:00

120分。休憩なし。

マリーバードランド

マリーバードランド

やみ・あがりシアター

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2022/03/17 (木) ~ 2022/03/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/03/17 (木)

なんでわざわざ??…というよりこの会場(北とぴあペガサスホール)結婚披露宴会場として使い勝手がいいのね。そりゃこのホールになる前はそんな使いかを…と帰りのエレベーターの中でおじ様たちがお話していたわ。そんな結婚披露宴の一部始終に巻き込まれて、南極の氷が解けてしまうくらいの勢いがとまらない中の人たちをたっぷり観賞致しました。

リムーバリスト―引っ越し屋―

リムーバリスト―引っ越し屋―

劇団俳小

萬劇場(東京都)

2022/03/12 (土) ~ 2022/03/20 (日)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2022/03/17 (木) 18:35

 『リムーバリスト 引っ越し屋』という劇のタイトルと、あらすじから、もちろん、DVやパワハラ、セクハラなどを扱っていることは知ってはいたが、それらの社会的な問題を扱いつつも、主人公が個性的だったり、アクが強かったりする登場人物のペースや勘違いに巻き込まれていくシチュエーションコメディかと思って観に行ったら、良い意味で私の予想を裏切ってくれて、実際は、笑いなんて一切ないどころか、不条理でバイオレンスなスピード感がありつつ、重厚なサスペンスで息もつかせぬほどに切迫して、観ている側の観客をその世界の渦の中に巻き込ませ、没入させていく新たな体験に、私がまるで起き上がれないぐらいの強烈なカウンターパンチを受けた時のように全身にとてつもない衝撃が走り、眼の前で起こっていることに戦慄し、終わってもしばらくは呆然としていて、今日に至るまでそのショックは、観た直後ほどではないが、持続しており、何かとてつもないものを観たという感じがしている。
 現代にまで続くパワハラやセクハラ、DVの問題、格差や貧富、権力の側にいる人間の、それを利用しての横暴の限りを尽くすことの問題を実際よりも相当誇張して表現してはいたが、DV夫による言葉や暴力によって妻を威圧し、怖がらせるリアルさや、いざ妻が自分のところを離れていきそうになるときの不安や惨めさ、巡査の上司であるダン·シモンズ巡査部長は警察という公の立場を利用してのセクハラ、DV夫が自分や訴えてきた女性の姉や女性に歯向かおうとしたことや、罵詈雑言を浴びせてきたのを、実際よりも大いに拡大解釈してこじつけ、殴る蹴るの暴行を加え続けたり、今までおとなしかったネヴィル·ロス巡査がDV夫の挑発にブチ切れ、(これは観客には観せないが)猛烈に殴る蹴る音が聞こえ続け、それが終わったと思ったら、暫くしてネヴィル·ロス巡査が顔にも手にもやけにリアルに見える血を滴らせて出てきて、オロオロして、狂気と正気の間を彷徨っている場面、最後の方で意識が朦朧として、アザや、顔面が血だらけになり、眼球がやや浮き出て、顎が外れている感じで、全身の感覚がないように見えるDV夫が、若干動き喋ったのを見て、束の間巡査部長と巡査は安心するが、数分話した後、DV夫が今度こそ息絶えたのを観て、ロス巡査はやけくそになって狂気に陥り、自分だけでなく巡査部長も巻き込もうとし、巡査部長は共犯者になりたくない保身から、何とか責任逃れをしようとし、最終的に殴り合いになり、最後に巡査部長がケリをつけるため拳銃を抜き巡査に狙いを定め、ゆっくりと引き金をひいてゆくところで暗転という、なんとも救いようがない話の上に、人間のエゴや醜い部分などが洗いざらい眼の前に暴き出され、まるで本気で殴り合い、相手を蹴飛ばしているように観ている側に感じさせるほど、白熱し、緊迫して、とてつもない臨場感と、役者が本気で言い合ったりするかのようなリアルさに満ちていて、まるでその中にいるかのように錯覚させられ、引き込まれた。

 この劇を観て、パワハラやセクハラ、DVの問題、格差社会や貧富の問題、権力の側の横暴さの問題など未だに完全には解決されていない問題について、改めて深く考えさせられ、失くしていかなければいけないと感じた。ただし、まずは私達一人ひとりがそういう問題について考えていくところからスタートしていくのではないかと思った。

悪いのは私じゃない

悪いのは私じゃない

MONO

吉祥寺シアター(東京都)

2022/03/11 (金) ~ 2022/03/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

めちゃくちゃに面白い舞台

不安の倒し方について

不安の倒し方について

山田ジャパン

新宿シアタートップス(東京都)

2022/03/17 (木) ~ 2022/03/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/03/17 (木) 19:00

130分。休憩なし。

一枚のハガキ

一枚のハガキ

劇団昴

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2022/03/16 (水) ~ 2022/03/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

八岐大蛇は最高だった。和太鼓もすごい。
家が炎に包まれるシーンは衝撃的だ。このふたつが目玉。
このふたつだけでも観る価値ある。
個人的には、休憩15分が有難い。腎臓が悪いのでトイレが心配なので。

ひとつ残念なのは、小さな声で演技されているところはほとんど聴こえない。
せっかくの、素晴らしい昴さんの公演を楽しみに来ている人もガッカリなのでは?
そこの工夫があるといいですね。
今回はじめて昴さんの公演観ました。
人気があるのもうなずける。
とても素晴らしい公演でした。満足でした。

「悠久に遊ぶ」

「悠久に遊ぶ」

ARTE Y SOLERA 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団

渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)

2022/03/15 (火) ~ 2022/03/17 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

迫力があり、リズム感があり、衣装も凝っていて、飽きさせることはなく、最初から最後まで真剣に観てしまいました。
本当に素晴らしかった。
次回も期待です!!!

ハングマン

ハングマン

パルコ・プロデュース

世田谷パブリックシアター(東京都)

2018/05/16 (水) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

いい芝居だった

一枚のハガキ

一枚のハガキ

劇団昴

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2022/03/16 (水) ~ 2022/03/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

上手に小さな納屋、下手に階段つきの高さ1m幅2mほどの台があり、軍の上官の演台や、兵士の二段ベッド、啓太の故郷の家になる。開幕時は正面は白いカーテンだけだが、その奥に、劇の中心となる森川の母屋があって、この出し入れで、大きな舞台の転換がある。こうした美術がよくできていた
ただし少々舞台が広すぎた感がある。

前半のどんどん場面が変わるのは、カットを積み重ねる映画のような効果があったが、少々説明的で感情がじっくり深まらないのが残念。
後半は一転、森川家で戦争未亡人の友子(服部幸子)と、尋ねてきた啓太(中西陽介)の二人芝居をじっくり見せる。欲を言えば、二人の対話にさらに時間をかけてもよかったのではないか。意外とサッサとすすんでいく。いい話だが、映画の舞台化にあたってのめりはりのつけかたが不十分だった。
神楽の竜踊りは見事の一言、これももっと見たかった。
2時間10分(休憩15分込み)

ネタバレBOX

森川の家が炎に包まれるシーンは、炎の効果満点。一転しての緑の、そして黄金色にかわる麦畑も併せて、いい場面だった。
裏切りの街

裏切りの街

パルコ・プロデュース

新国立劇場 中劇場(東京都)

2022/03/12 (土) ~ 2022/03/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

いやあ、驚いた。初めて会った二人のやりたい思いを隠した会話、夫への隠し事、彼女へのごまかし、それだけでこれほどニュアンスに富む芝居になるとは。前半は1時間半かけて、ネットで知り合ったダメ男と人妻が、3度目に会って体を交えるまでを、ためらいや無駄話でじっくりじっくりみせる。何も起きない、人生的深みもないのに、これがまったく飽きない。浮気の理由もない。ただ「なんとなく」。これほど非演劇的な話もないのに、すごい演劇的。非常にびっくりした。逆説的な舞台だった。

場面転換が多い。女のマンション、ダメ男のボロアパートもよく作りこまれたセットを使い、映画のような本当らしさがある。演技も、大きな感情の表出がない分、クローズアップ的な微細な演技で映画的といえる。それを舞台でやって観客を引き込むのだからすごい。

ショートメッセージやマッチングアプリの文字のやり取りを、舞台中央に浮かぶスマホ画面で、延々見せる。その間、俳優は自分のスマホに向かってカチカチやるだけ、「声」も動きもない。舞台ではほんとは避けるやり方を、確信犯的にやって成功している。
いろいろな意味で、アンチ演劇の舞台。
三浦大輔というとセックスを席らに描くので有名だが、そんなのなくても、すごいということがわかった。

ドライで冷徹な人間観が、絶望的なようで、意外にも救いを感じる。多少のことでびくびくするな、と勇気を与えてくれる、というか。とにかく、普通の道徳をすべてひっくり返したところに生まれる、かつてない生きやすさみたいなものを感じた。現実はこうはならないので、日常的な表層の底に、非日常的体験、演劇的飛躍がある。そこがひきつけられる理由だろう。アンチクライマックスによるカタルシス経験である。

3時間10分(休憩20分)

ネタバレBOX

後半は、浮気がばれて修羅場になるのかと思っていた。二幕早々、妊娠が起きる(うかつにも予想外だった)。ところが、すぐ「結論は決まってるでしょ。産めといわれても困る」と、軽くスルーしてしまう。あれ? ドラマが起きる格好の材料なのに…。と思っていると、浮気がばれるのも、夫からの呼び出しも、すべて衝突になりそうなことすべてが、何の衝突にもならずにすんでいく。「本当のことは一つじゃないんだよ」「君も面倒なことはいやだろ」とか言って、なかったことのように飲み込まれて行ってしまう。このアンチドラマの作劇にびっくりした。

夫も、ダメ男の彼女も、実は浮気していた。皆が皆相手を裏切っている「裏切りの街」。
裏切りの街【東京・大阪 全公演中止】

裏切りの街【東京・大阪 全公演中止】

パルコ・プロデュース

新国立劇場 中劇場(東京都)

2020/05/31 (日) ~ 2020/06/16 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

いやあ、驚いた。初めて会った二人のやりたい思いを隠した会話、夫への隠し事、彼女へのごまかし、それだけでこれほどニュアンスに富む芝居になるとは。前半は1時間半かけて、ネットで知り合ったダメ男と人妻が、3度目に会って体を交えるまでを、ためらいや無駄話でじっくりじっくりみせる。何も起きない、人生的深みもないのに、これがまったく飽きない。浮気の理由もない。ただ「なんとなく」。これほど非演劇的な話もないのに、すごい演劇的。非常にびっくりした。逆説的な舞台だった。

場面転換が多い。女のマンション、ダメ男のボロアパートもよく作りこまれたセットを使い、映画のような本当らしさがある。演技も、大きな感情の表出がない分、クローズアップ的な微細な演技で映画的といえる。それを舞台でやって観客を引き込むのだからすごい。

ショートメッセージやマッチングアプリの文字のやり取りを、舞台中央に浮かぶスマホ画面で、延々見せる。その間、俳優は自分のスマホに向かってカチカチやるだけ、「声」も動きもない。舞台ではほんとは避けるやり方を、確信犯的にやって成功している。
いろいろな意味で、アンチ演劇の舞台。
三浦大輔というとセックスを席らに描くので有名だが、そんなのなくても、すごいということがわかった。

ドライで冷徹な人間観が、絶望的なようで、意外にも救いを感じる。多少のことでびくびくするな、という勇気を与えてくれる、というか。とにかく、普通の道徳をすべてひっくり返したところに生まれる、かつてない生きやすさみたいなものを感じた。現実はこうはならないので、日常的な表層の底に、非日常的体験、演劇的飛躍がある。そこがひきつけられる理由だろう。アンチクライマックスによるカタルシス経験である。

ネタバレBOX

後半は、浮気がばれて修羅場になるのかと思っていた。二幕早々、妊娠が起きる(うかつにも予想外だった)。ところが、すぐ「結論は決まってるでしょ。産めといわれても困る」と、軽くスルーしてしまう。あれ? ドラマが起きる格好の材料なのに…。と思っていると、浮気がばれるのも、夫からの呼び出しも、すべて衝突になりそうなことすべてが、何の衝突にもならずにすんでいく。「本当のことは一つじゃないんだよ」「君も面倒なことはいやだろ」とか言って、なかったことのように飲み込まれて行ってしまう。このアンチドラマの作劇にびっくりした。

夫も、ダメ男の彼女も、実は浮気していた。皆が皆相手を裏切っている「裏切りの街」。
リムーバリスト―引っ越し屋―

リムーバリスト―引っ越し屋―

劇団俳小

萬劇場(東京都)

2022/03/12 (土) ~ 2022/03/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

1971年オーストラリアのメルボルンが舞台。開幕早々、主演の巡査部長役斉藤淳(あつし)氏が大暴れ。奥田瑛二と諏訪太朗を足したような魅力。初日の新人(北郷〈ほんごう〉良氏)にここでのルールを叩き込む。デンゼル・ワシントン主演の『トレーニング・デイ』宜しく、警察学校では教えてくれない本当の授業の開幕。『ここには正義も糞もない。自分が生き延びる事だけが全て。』と云う論理。そこに訪れる姉妹、裕福な歯科医のエロエロな妻(荒井晃恵さん)とその妹(小池のぞみさん)。妹が旦那(八柳豪〈やつやなぎたけし〉氏)からDVを受けているとの相談。下心ムンムンの巡査部長は引っ越し屋(大久保卓洋氏)を手配して妹の逃亡の手助けをするのだが・・・。

引っ越し屋のキャラクターが良い。三木のり平みたいに飄々として卓越した仕事人。クズ旦那のクズっ振りも清々しい。妙なナンセンス・コントのような空気感。

ネタバレBOX

起承転結の“承”までは楽しめた。“転”から怪しくなる。キャラ設定の崩壊?何か変な展開だなあ。引っ越し屋が意味ありげで謎めいたムードだが何もない。
自分が楽しめる作品ではなかった。このホンにこの演出じゃ役者が可哀想。巡査部長が間抜け過ぎる。こんな手際で30年も上手くやれる訳がない。多分上演当時は警察の腐敗をパロった切れ味鋭いホンだったのだろうが、2022年に通用するものではない。もっとホンを弄ってリアルな感覚に直した方が良い。部長は姉にブチ切れて殺し、止める妹も殺す。DV旦那は狂った警察に独り立ち向かう・・・。まあ、それもそれでつまらないが。
悪いのは私じゃない

悪いのは私じゃない

MONO

吉祥寺シアター(東京都)

2022/03/11 (金) ~ 2022/03/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

小さな会社の密な人間関係の裏と表がだんだん見えてきておもしろい。勘違い上司や、裏読みゴシップ女や、正論煙たがられ女史など。どこにでもいそうな人たちの右往左往のコメディ。

社員旅行を年に二度もやるのが社員のためと考えるアナクロ社長。突然やめた社員が、代理人を通じて、実はいじめを受けていたと告発をおくってくる。その調査のため、総務課長(金替康博)と同課長代理(石丸奈菜未)が社員を一人ずつ呼び出して話を聞く。でもこの二人実は不倫中。手錠を買って夜は刑事ごっこをやろうなどという話を、調査前にイチャイチャしている。呼ばれた社員も、普段は言えない上司への不満や、同僚のゴシップを「ここだけの話」と次々話す。やめた社員の直接の上司(水沼健)は「俺はわるくない」と。部下をからかって嫌われていたが、本人はそれで課内を和ませているつもりだった。ところが、話した内容が外に漏れたらしい、とわかって、互いに疑心暗鬼に…。

最後は、意外と真面目に終わらせる。リアルな会話の応酬が互いの仮面をはいでいくが、それで終わりでない。いつのまにか癒しの世界に舞台が変わり、許しと友愛が訪れる。終わってみれば、一つの大人のメルヘンだったような気もする。

ネタバレBOX

ICレコーダーを盗んだ犯人は、普段から社内のゴシップ集めを、また別の人間のためにやっていた。社員のリベート着服をえらそうに批判した社長も、実は裏金をもらっていた。そうして、渦の外にいると安心していた偉い人も仮面がはがれていく。
とにかくみんなの前で懺悔して気持ちよくなるというのは、寓話として、思考実験として面白かった。

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