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友情~秋桜のバラード~2022年【延期公演】

友情~秋桜のバラード~2022年【延期公演】

Theater Viking

北とぴあ つつじホール(東京都)

2022/05/16 (月) ~ 2022/05/18 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素晴らしい舞台でした。
脚本もいいし、子供たちが一生懸命演じていて良かったです。

絶対に怒ってはいけない!?

絶対に怒ってはいけない!?

劇団チャリT企画

駅前劇場(東京都)

2022/05/18 (水) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

見始めてすぐに夢中にさせてくれるそんなお芝居でした。
面白く、でも色々と考えさせられ、ラストは・・・見れてよかったです!

ネタバレBOX

出だしのお年寄りの話、まさに昨日割り込みをされたので思いっきり頷いてしまいました。
ラストにぞわっとさせる等話の流れが上手いなぁ。
SHOWほど素敵なショーバイはない!

SHOWほど素敵なショーバイはない!

劇団娯楽天国

ザ・ポケット(東京都)

2022/05/18 (水) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

ロビー・ヒーロー

ロビー・ヒーロー

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2022/05/06 (金) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/05/15 (日) 13:00

圧倒的な台詞量の会話劇で面白かった。
エンディングまでの幾分の長さは感じた。

セールスマンの死

セールスマンの死

パルコ・プロデュース

兵庫県立芸術文化センター 中ホール(兵庫県)

2022/05/19 (木) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

やはりすごい言葉の嵐でした。すばらしい役者さんたちに引き込まれました。福士誠治さんの立ち姿と声の美しさ、きゅんどころではなく、どっきゅーんでした。同年代の話だったので、自分の家族と重ね合わせて共通することもあり、胸が痛くなりました。

絶対に怒ってはいけない!?

絶対に怒ってはいけない!?

劇団チャリT企画

駅前劇場(東京都)

2022/05/18 (水) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

今を風刺した内容のためか、ちょっとご高齢のお客様が多かったのかな、と思いました。
出だしでご高齢の方のディスリがあり、観ているこちらがハラハラしました。
世代間の常識のギャップが本当にうまく表現されていて、時事ネタも散らばっていて、アッという間に最後を迎えました。
観れてよかった作品でした。

孤という毒

孤という毒

獏天

サンガイノリバティ(東京都)

2022/05/14 (土) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

50歳にしての一人芝居挑戦。
もともと華があって何事にも物怖じしないイケオジ…であったとしても、これだけ自然に楽しませてくれるというのは、やっぱり凄い。
サンガイノリバティという劇場の構造・雰囲気と、主人公の仕事場である雑居ビルの一室感が見事に一致。

「心の窓口」自殺志願者を思いとどまらせる仕事。
どの電話も会話のキャッチボールとしては変化球だらけ。
この主人公、最初のうちはマニュアルに近い感じの電話対応なのだけれど、説得に熱が入ってくると自分の身の上を吐露する傾向アリ(笑)
その熱量でグイグイ引き込んでくれるわけですが、電話の合間に見せる哀愁混じりの人間臭さも良かった。

ネタバレBOX

昼の部ではどうされているのでしょうか、カーテンオープン、見慣れた下北沢の夜景がバックに広がった超最高の舞台美術!
何とも絵になる舞台でした。

つぎはぎ

つぎはぎ

劇団水中ランナー

サンモールスタジオ(東京都)

2022/05/18 (水) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

日常の一面を切り取ったような言葉遊びが楽しいが、軸になるテーマは重く、登場人物達の境遇故にどこか悲壮感を抱えて観てしまう舞台。ただ、真摯に生きる人達の物語であり、普段の学生ノリに近いやりとりとひたむきさとのギャップが余計に切なくもある。主人公の決断やそれぞれの考え方に賛否はあるが、応援したくなる人達でした。以下公演中なのでネタバレで。

ネタバレBOX

同施設を舞台に、時間軸をズラし、2つの物語が同時進行する。役名が名前だけなので、血縁関係であろう事はなんとなく分かりますが、伏線を予想するよりも、登場人物達の心情の揺らぎを堪能できる舞台で、とても楽しめました。フライヤーにある、「ある男が書類にサインする。それを見守る人々。」が最終シーンになる点も良かったです。
歌劇『天守物語』

歌劇『天守物語』

呼華歌劇団KOHANA

新宿村LIVE(東京都)

2022/05/18 (水) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初見の劇団、未見の演目、そして原作の泉鏡花「天守物語」も未読という初々ものの公演。この劇団は女性だけで構成されており、歌劇としてエンターテインメント色が濃く、魅(観)せるといった印象が強い。何となく宝塚歌劇団(大階段はないが、舞台美術が華やかで、雰囲気が似ている)ような。
物語は泉鏡花の執筆中…自分が描きたい恋愛観をどう表現するか、その脳内思考を華麗に彩りながら展開していく。妖(あやかし)と人の恋愛…立ちはだかる悲しい定めを乗り越えて、恋が実るのか悲恋に終わるのか、それは作者(泉鏡花)の思い次第である。
(上演時間2時間20分 途中休憩なし)【Aチーム】 

ネタバレBOX

舞台美術は、中央が白鷺城天守閣という設定で、階段状になっている。天井(上)部に龍(又は獅子)頭のようなオブジェが吊るされ、異界であることを表す。階段上の左右に朱色欄干と大藤棚があり概ね対称をなす。上手に花道があり陣幕のようなもので仕切られている。紗幕で舞台の前後を仕切り、場景に変化を見せる巧さ。衣装も着物姿、武士紋付き袴姿、変わり衣装として不老不死の御婆(不老なのに婆?)、風神・雷神姿、擬人化した鷹姿などの凝らし工夫が、情景に上手く溶け込んでいた。

泉鏡花が執筆中という劇中劇仕立て。自分はどういう恋愛ものを描きたいのか分からず苦悩している。何度も推敲をくり返し、取り合えず書き進めるが…。
妖の視点で観ると、生(命)と人間との恋愛の両立は出来ないという不条理が存在する。人間の命を喰らい妖力を維持しており、結果として天守閣の結界を維持している。この天守閣の主は世にも美しく残忍な富姫(鳳あづまサン)、その妹分で猪苗代城に居る亀姫(ゲスト出演:花柳亜寿菜サン)を中心に御伽や妖たちが妖艶に登場する。

物語は、白鷺城天守閣には豊臣秀吉が遺した財宝があり、領主はそれを望んでいる。しかし 天守閣に誰も近寄ることが出来ない。ただ何故か鷹匠の図書之助(剣 颯天サン)だけが天守に近づき 富姫に出会ってしまう。そしてお決まりの禁断の恋に落ちてしまう。
他方、結界を結ぶ(守る)ために必要な妖が、人間界へ降りた時に見初めた若武者と恋に落ちてしまう。この二つの出会い、悲しい定めの恋物語によって妖と人間(武士)の戦いが始まる。このシーンを支えるのが、舞台技術である。効果的な伝承わらべ歌「通りゃんせ」が物悲しく聞こえる。照明は色彩鮮やかな、上・下や目つぶし効果など多彩な照射が臨場感を生む。

公演の魅力は、異界と人間界という住処が違う恋愛話をベースに、欲と権力に驕れる人間を描くことによって、人の世の醜さが浮き彫りになる。同時に妖という人間にとって得体のしれない魔物に純な思いを見出すことが出来る。視点の置き方で見方が変わるという典型的な物語である。

何より妖(童女も含む)たちが皆美しく、立ち居振る舞いも流麗だ。そして武士との戦いでは殺陣も見事に演じる。見た目だけでも楽しめるが、描(書)く恋愛話、それが本当に自分が書きたい内容なのか自問自答する作者の思いが随所に挿まれ「力」ある物語になっている。勿論、鳳さん、花柳さんの歌は上手で公演の”華”であろう。中盤の撮影タイム、ラストの舞踊・群舞などのレヴューというかショーを観せるというサービス精神も嬉しい。
次回公演も楽しみにしております。
黒塚~一ツ家の闇

黒塚~一ツ家の闇

流山児★事務所

ザ・スズナリ(東京都)

2022/05/13 (金) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

歌あり 舞あり 殺陣あり の硬いところのない楽しい芝居。
障子と舞台上の壁を使った効果的な演出。

孤という毒

孤という毒

獏天

サンガイノリバティ(東京都)

2022/05/14 (土) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

50歳の役者さんがカッコいいいと評判なので、ウキウキして出かけて行った。
本当でした。声を出してはいけないので、心の中で、思いきり、キャー素敵と叫びつつ観ていた。
演技は新人さんだし...と思っていたが、演技もベテランに劣らず素晴らしい!!!
内容も真剣に悩んでいる人の相談にのるという、良いストーリー。
カッコいいのが更にパワーアップ。とても良い。

声の出演もあるので、ひとり芝居には感じられず、個人的には、それがいい。

この劇団さん受付スタッフ三人、とても感じがいい。ひとりひとり席まで案内しニッコリ。スタッフさんのおかげで、お芝居の良さがアップし、大変気分良く観れた。
スタッフさんに感謝。

エレファント・ソング

エレファント・ソング

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2022/05/04 (水) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

井之脇海の快演が見所である。精神科医(寺脇康文)とその病院の入院患者(井之脇海)が、患者の主治医の突然の失踪の情報をめぐって、追うもの、追われるもの、の関係になる。患者の担当看護婦(ほりすみこ)が俗世間を担ってその中に登場するという三人芝居である。カナダの本で、その地の若いスター、グザビエ・ドランが気に入ってヨーロッパで主演して当たったという芝居で、俳優陣も演出も丁寧だが、いま日本で上演する意味がよく解らない。心理サスペンスとうたってはいるが、内実は主人公の青年患者の家族喪失が主題だろう。そのテーマなら身近な芝居が日本にもたくさんある。
パルコ劇場で私が見た回(この「みてきた」を読むと他の回も同様のようだが)は入りは二割と言う感じ。新国立以外でこういう興行は珍しい。税金で賄える劇場と違って、パルコはそれ以上意欲的で先見性もあり、タレント興行にも背を向けていい芝居をたくさん見せてくれているのに、今回はどこが誤算だったのか。予感があったのか夜興行はほとんどない。値段も安い。劇場側の見解も聞いてみたい芝居だった。

踊らぬサロメ、きみがすき。

踊らぬサロメ、きみがすき。

あんよはじょうず。

インディペンデントシアターOji(東京都)

2022/05/18 (水) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/05/19 (木) 19:30

女子高の演劇部の話…、っていうのでは済まない深い作品だった。47分。
 セーラー服を着た6人が登場し、高校の演劇部で『サロメ』を上演するような話だが、説明するセリフがほとんどなく、細かいセリフから彼女たちの関係や個々の性格が見えてくるという、戯曲のお手本のような脚本が見事だ。ちょっと不条理に振れてる部分もあり、分かりやすいとは言えないけど、観終わって、ちょっといろいろ考えてみよう、と思わせる。私のテイストには合ってる。
 電動夏子『クリキンディの教室』でもヤンキーっぽい役をやってた高橋里帆が今回もヤンキーっぽい役をやってて、これもピッタリ。

民衆が敵

民衆が敵

ワンツーワークス

ザ・ポケット(東京都)

2022/05/05 (木) ~ 2022/05/15 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★

映像にて鑑賞。
古城氏の脚本はテーマに対する思考実験の要素が強い印象があるが、本作も例に漏れず、大衆の印象操作、政権批判つぶしが具体的にどのように行われているか、が正面から(政府組織は仮想のものだが)描かれる。
実行部隊は「官邸何とか調査室」、略して官調と言い(間諜に掛けてるのか)、国の政策を批判する運動や言説を監視し、取り締まる汚れ部署(公安がもっと先鋭化したイメージ)だが、ベテラン部隊員(奥村)は男手一つで育てた娘=主人公(北澤)の恋人が実は部隊で現在マークしていた男本人と知る事になる。
部隊はネットを使った世論誘導にまで手を伸ばし、内部でも不満がくすぶるが、主人公が(恋人を通して)関わった改憲に反対するグループ(人権理解を深める会という)の中でも、主戦場をネットに移そうという動きが出て対立したりと、ネット世論にも言及する。
「支配」の存在を意識化させる作品であり、立場を違えてなお人として繋がれるのかというテーマも流れている。

二度目を鑑賞し、一度目は聞き流していた終盤の大事な情報、場面に気づいた。
恋人との悲しくも胸に迫る別れの場面の後、父と娘の静かな長い会話の場面である。その前に、幾つか場面を遡れば、娘と恋人との会話の中で、娘がデモに参加した事を父が知っていた事への疑問が浮かび、恋人は父は「官調」ではないか、と言う。その後の場面では、父を尾行中に気づかれ、父娘が言葉を交わすが、その中でフリーライターでもある恋人が娘に名乗っているのはペンネームであり、本名は別にある事を娘は知る。娘は父がかねて娘に言って来ていたらしい「国のために働いている」実質を問い、父は「自分はそう思って働いている」との回答に、娘は「それなら良い」と答える。ライターの恋人は実名で「官調」の実態を暴く記事を発表する。一般市民にまで介入した諜報活動をスキャンダルとして暴露した。これにより官調内部は動揺、と同時に、彼の運動グループへの参加も潜入が目的であったと判る。そして恋人との決定的な対話となる。既に恋の総括の段階であり、父が官調職員と知って娘に近づいた事(従って名前はペンネームを名乗る事になった)、だが娘のまっすぐな心で周囲と闘う姿に惹かれた事も事実である事・・等。娘は相手の言葉を受け入れ、記事は素晴らしかったと褒め、自分もそれを励みに頑張る、と告げて去る。次の場面で、かねて噂のあった官調から外部への情報リークの本人が「父」であった事が明るみに出る。そして、最後の父娘の対話。父が娘の表情から学校で何か問題を抱えていないかと気づかう言葉掛けが何度かリフレインされるが、この場面では二人の関係の原点(母を失った家族)を観客にも思い起こさせる。正しい事を主張し続ける事は苦しい、と娘はこぼす。でも・・それを抑え込む事はもっと苦しいのだ、と娘は悲痛な宣言をする。父は娘の行動にエールを送る言葉を静かに語り、自分が官調を辞めた事を漏らす。国のために働いているつもりだったがそれが疑わしくなって行った(仕事に誇りを持てなくなった)事を吐露する。本当の顔を表した父と、本音をこぼした娘の対面で終幕となる巧い台本である。

教員の政治活動については昔から議論があるが、例えば三十年前あたりの記憶を手繰ると、活動的だったり革新系と思われる教員も中には居て、色んな個性の一つとして受け入れられ、ことさらに事挙げする問題でも無かった気がする。
もちろん「赤」への偏見は昔から存在するし、差別対象を持ちたいという脆弱な精神風土が日本社会に根強く生きているのも事実。しかし差別意識を心の内に持つことや、井戸端会議でそこに居ない人間の噂をして結束を高めるといったレベルと、公然と唱えるのとではやはり異なる。
デモに参加した教師がバッシングされる・・それは本来奇妙な現象であるはずなのに(以前はもっと違和感を持ったはずなのに)この現象を受け入れてしまっている自分がいる。
だからこの芝居の主人公も、もっと妥協点を見つけ、一旦謝罪して学校の立場を守り、自分も教員を続ける道をなぜとらないのか(あまりにリアリティのない戯曲だぞ)、などと一度目の鑑賞では感じてしまったのである。自分の現在地が露呈するというやつである。作者は「現実にはいない」(だが本来は正しい)人物を登場させ、観客一人一人に自分自身との見比べを促しているように思える。二度目の鑑賞でそう感じた。

様々な事が空気や雰囲気で決められ、一億総風見鶏状態。だが一つ一つを紐解けば、「理が無い」ものに賛同し、または嫌悪の視線を向けている「理のない自分」がいる。
行動や態度を決定する「自分」の責任が問われるのは常態であるのが、往々にして周囲の振る舞いを見てしまう。本来問われるべき「理」はその都度「周囲」や「空気」が決めている。
この「周囲」の大多数が、規範やルールを尊重する人々であれば問題は起きないが、その逆ならどうするか。そもそも、なぜ逆になってしまったのか。
オルテガを引くまでもなく民主主義なんてぇものは何時でも衆愚に陥る。実質的に今の日本は選良にお任せ体制だが、選良の働きを見て「うむ、よしよし」「いやこれはまずい」と、せめて結果を見て判断する目を持ちたいものだが・・それも無いとなれば、人は何をもって生を、行動を肯定するのだろう。快楽か。
事実としてはこの10年の間に安倍政権が倫理も規範も法律をも踏み散らしたという事がある。民主主義を返上しようが軍事独裁に走ろうが究極構わんが、ある状態が「良い」か「悪い」か、くらいは感じ取り、言える自分でありたい。

ロビー・ヒーロー

ロビー・ヒーロー

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2022/05/06 (金) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

桑原女史が演出のみを手掛ける舞台、という関心で随分久々となる新国立を訊ねた。正直「外れ」も多い新国立プロデュースの舞台だが、唸った。
私たちは普段様々な問題が複雑に絡み合った時間を生きているが、本作ではその幾本もの糸が脚本の中の台詞という形で再現される。それらは問いを投げ掛けるが、(現実がそうであるように)言葉を与えるまでは本当にそこに何が横たわっているのか判らない、しかしそこに何か言葉を紡ぎ出さなきゃならない状況に個人は追いやられ、言葉が絞り出される。すなわち言葉とはその瞬間、その主体の未来へ向かう意思であり存在証明である、という事を痛切に思わされる。そしてまた言葉にならなかった領域の深さ、不確かさ、可能性は、人物の態度の「変化」の中に見え隠れする。
作者的には最後、「和解」の結末としたかったのだろうか...? だが次の瞬間何が起こり、それが人物の態度をどう「変えて」行くのかは未知である、との余白を残して芝居は一旦終える(人生もそのようなものだろう?)。その感じが自分にはフィットした。

桑原女史が起用された理由を知りたいが、自分的には大当たりである。

CUBE

CUBE

劇団6番シード

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2022/05/19 (木) ~ 2022/05/29 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

初日A公演を配信で見ました。文学的で、心にジーンとくるお話。かと思えば、どたばたな展開で進むお話とか、オ厶ニバスならではの楽しみが詰まった舞台です。
なんといっても、舞台上のキューブの存在。初めて見たのですが、キューブが色々な形に組み合わさるさまは、凄い。ストーリー展開と共に形を変えてゆく演出は、見ものです。
役者さんの凄さ、ひしひしと感じます。
次は、会場へ観に行きます。

舞台【それでも恋する世界線】

舞台【それでも恋する世界線】

WITHYOU

赤坂RED/THEATER(東京都)

2022/05/18 (水) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

主人公が選択しなくてはいけない場面で、観たい方を観客が選ぶという演出で、とても面白かったです。
4つのエピソードでしたが、それぞれの会話にリアル感があり、どんどん惹き込まれました。
選択後からラストまでが唐突かな?という印象はありましたが、どのエピソードも面白かったです。
役者さん達は、それぞれのキャラクターを熱演していて表情も良く、皆が魅力的でした。
楽しい時間を過ごせました!

歌劇『天守物語』

歌劇『天守物語』

呼華歌劇団KOHANA

新宿村LIVE(東京都)

2022/05/18 (水) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

そういや天守の妖怪さんらは
獅子頭以外は全て女性だったなぁ=歌劇に合うのも~♪
って思えたさ(^-^)
(実りのある秋に因果のある名を持つ方々なんですよね)

舞台セットは想像したものよりも
派手さは無かったが=出演者さんらが豪勢でした!!

うーむ凄かった=話もポンポンと進んで
理解しやすかったし
楽しさも怖さもあったなぁと大満足の2時間20分
休憩なしの作品です

中途 撮影タイムがあるので
サービスも満点ですねぇ~♪

ただねぇ
高齢な客層でもあり
劇中に私語をされてるのは・・よくないなぁ と
コービット19さんの件もあり
呼気をばら撒く行為は控えて欲しかったデス

ネタバレBOX

なんかね(^-^;)
歌の選び方が琴線に触れますね~♪
年代が近いのかしら?

今年再アニメ化の「うる星やつら」のヒロイン筆頭が
リアルで出てきて懐かしCM調で再現されたのは
抱腹絶倒でした(^-^)
天守の姫の妹分の従者が風雷神さま兄弟設定で
雷様のCM・・・繋がりー

ゲスト様の歌唱力=歌声の素晴らしさに脱帽!

話は作者の奥さまと
作品の書き直しや内容について語り
そのまま作中の天守舞台を再現してくって形で
舞台は進行し
変なシーンとかは再現後に
「書き直しだ」と作者に言わせたりと
多岐にわたる作品の進展性をニオワセテ
自由な作品解釈しての進め方は巧いなぁと感じました

で話は順当に一般的に進んで
ラストは目を傷つけられた二人=
思い合う妖怪姫と鷹匠武士の殺陣となり
共に果ててしまい・・・
こんなラストは認められないと
作中武士であった作者が異議を唱えてのENDです

その後に
ミニ歌謡ショー付くのですが
何かナレーションとか入れた方が良かったかなぁーと

あとー獅子頭さん
青を基調とした白フサフサの縁取りで・・
自分だけでしょうが
なんか’80年代のB級SF海竜さんとか思い出して
なんかデジャブーが・・・

要所要所で黒子さんが出てきて補助してて
なんかここだけ歌舞伎風やねェと感心しきりでした

一番豪勢でキラキラしてたのは
城のお殿様のマントでしたわ(^-^)
すんごい舞台映えしてました

姫路男子隊=背中に漢字の番号付き(笑)
姫様の侍女隊と稚児隊で
なんか対抗できたかも・・・(^-^;)
絶対に怒ってはいけない!?

絶対に怒ってはいけない!?

劇団チャリT企画

駅前劇場(東京都)

2022/05/18 (水) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

絶対に起こってはいけない!
演劇とは人を観るものでありこーあるべきの一言でした
中途半端に見せてたオチの暗転カットが怖かったです
お薦め

SHOWほど素敵なショーバイはない!

SHOWほど素敵なショーバイはない!

劇団娯楽天国

ザ・ポケット(東京都)

2022/05/18 (水) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

劇中劇が「シェイクスピア」だったのを「忠臣蔵」に変更。それがまぜこぜ。「ロメオとハムレット、そして忠臣蔵」そして山場では「メモリー」(ミュージカル『キャッツ』より)。ドタバタ喜劇なのですが、それを真面目に取り組んでいる俳優陣の姿勢が良い。若い女性も多く、ここのファンはとても温かい。そんな印象でした。

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