
野外劇『嵐が丘』
東京芸術祭
池袋西口公園野外劇場 グローバルリング シアター(東京都)
2022/10/17 (月) ~ 2022/10/26 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
開演前の広場の周り、頭のイカれた浮浪者が手押し車をガラガラ押しながら歌い続けている。小雨の中、『Singin' in the Rain』が朗々と歌い上げられ矢鱈上手い。ガラガラの関係者席を弄る。酔っているように観客に絡む彼女はキネカ大森の『もぎりさん』こと、片桐はいりさん。昔、弟さんにお世話になりました。
段々と石畳の円形のステージに人々が集まり始め開幕。マイムと持ち寄った小道具で嵐が丘屋敷が描かれていく。役者を人形のように用いり、台詞は外からマイクで別の者が入れていく。無声映画を観ているような気分にさせる入り組んだ演出。辻田暁さんは流石のたたたと駆けての空中舞踏。青いドレスの崎山莉奈さんはマイムの美しさと森若香織似のルックスで印象に残った。
複雑な話を70分で細かく描く為、粗筋を頭に入れておいた方が楽しめる。軽い嵐の中の野外劇、雨具を着て見守る観衆。ヒースクリフは自分も含めて関わる全ての人間を不幸に突き落としていく。チケットがなくても仕切りがない為、外から普通に観れる。是非観に行って頂きたい。

クランク・イン!
森崎事務所M&Oplays
本多劇場(東京都)
2022/10/07 (金) ~ 2022/10/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
岩松作品はピースの欠けたジグゾーパズルを組み立てる過程を見せるものだということが2作目にして腑に落ちた。前作でも薄々気が付いていたのだが、でき上がる絵が見えなかったのだった。どうも過大評価してはるか上空に目を向けていたようだ。実体は地上にあったのに。今回分かったのは要するに平凡な絵ができあがるだけということだ。
大好きな吉高由里子さんも見せ場がなく、秋山菜津子さんも報われない熱演だ。
CoRichの「あらすじ」に書いてあることは実際の舞台からほとんど分からない。こんな裏設定を書かねばならないほど舞台は破綻している。

クランク・イン!
森崎事務所M&Oplays
本多劇場(東京都)
2022/10/07 (金) ~ 2022/10/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
秋山菜津子が素晴らしい。落ち目の元大女優の苛立ち、わがまま、いやらしさをこれでもかというほど見せつけてくれた。いじめられる太った付き人の富山えり子も身も世もなく泣くリアクションや、ちょいと見せる人の良さなどで、秋山の横暴ぶりをよく受け止めていた。好演。
岩松了の戯曲にはあたりはずれがある。最近では「二度目の夏」は傑作だった。今回は残念ながら失敗作。大事なところを書かずに、スルーしている。「難解」「奥が深い」などと言ってごまかせる範囲ではない。『悲劇喜劇』11月号戯曲掲載

碌な夜がいねえ
みさくぼ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2022/10/15 (土) ~ 2022/10/24 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
車の騒音などが聞こえてくる夜の道をカップルや夫婦や男友達同士など4組が通り過ぎてゆく。みんな若者で年寄りはいない。年寄りだと徘徊と思われちゃうからかなあ・・・

忘れちゃえ!
lovepunk
劇場MOMO(東京都)
2022/10/12 (水) ~ 2022/10/16 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/10/16 (日) 14:00
メンバー緊急入院のために日曜日の公演は中止との連絡がきたので、急遽、配信で見ました。こういう時に配信は便利ですね。
内容の方は、我が家もそろそろかなあという感じなので、時々目頭が熱くなりました。本橋さん、早く良くなって、またステージ上で大暴れしてください。

GOLD IN THE DUST
GROUP THEATRE
浅草九劇(東京都)
2022/10/12 (水) ~ 2022/10/16 (日)公演終了

『地獄変』
芸術家集団 式
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2022/10/15 (土) ~ 2022/10/17 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
客席への問いかけもあり、芥川龍之介の名作を、見事な身体表現による、効果的な演出で、迫力のある素晴らしいお芝居でした。

アイ・アム・ア・ストーリー
シベリア少女鉄道
シアター・アルファ東京(東京都)
2022/10/12 (水) ~ 2022/10/23 (日)公演終了

『この中に裏切り者がいますよ』
万能グローブ ガラパゴスダイナモス
西鉄ホール(福岡県)
2022/10/07 (金) ~ 2022/10/09 (日)公演終了

天の敵
イキウメ
本多劇場(東京都)
2022/09/16 (金) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

あんなに優しかったゴーレム
ヨーロッパ企画
あうるすぽっと(東京都)
2022/09/28 (水) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

虚AND構
あなピグモ捕獲団
ぽんプラザホール(福岡県)
2022/10/14 (金) ~ 2022/10/16 (日)公演終了

『地獄変』
芸術家集団 式
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2022/10/15 (土) ~ 2022/10/17 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い、お薦め。
シンプルな舞台美術、というか ほぼ素舞台に近い。暗幕に囲まれ中央に大きな台座、その天板部分が鮮やかな赤色。情景に応じ、役者はその上に座り、立ち上がり、飛び降りるといった演技を観せる。劇団山の手事情社の公演を観たと言えるほど多くは観ていないが、それでも特徴的な身体表現は、らしいと思ってしまう。
原作、芥川龍之介の小説「地獄変」は、ずいぶん前に読んだ記憶があるが、ほとんど覚えていない。公演を観ても、そうだった という記憶のかすりもなかったが、逆にそれだけ新鮮に観ることが出来た。演劇家集団 式では、原作の核を観せつつ、現代に引き寄せた内容にしたように思う。地獄にも色々あり、一般的に連想する厳しい責め苦とは別の光景を描き出す。その新機軸を打ち出そうとする姿勢に好感を持った。
(上演時間1時間15分)

ソハ、福ノ倚ルトコロ
演劇集団円
吉祥寺シアター(東京都)
2022/10/07 (金) ~ 2022/10/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
千秋楽に滑り込んだ。内藤裕子作品を一昨年漸く目にして今回三作目。大納得であった。今作は休憩込み二時間半、やや長尺だが、二幕劇の建付けが(といった事は良くは判っていないが)見事に時代物に合致し、井上ひさし戯曲が掠めた。要は一幕は「八犬伝」の内容も含めざっくりと、田植えの辛抱を以て物語の要素を仕込み、言わば些か忍ぶ時となるが、二幕で一気呵成に終幕まで雪崩れ込む。終章に至って稀代の戯作者曲亭馬琴の存在と、彼が生み出した長大な八犬伝を通して創造の営為への畏敬が沸沸とこみ上げて来た。作者は馬琴を最終的に支える事となった嫁・路に光を当て、最初その目線で綴って行くが、語り手を他の役が引き継ぎ、路の物語となる。観客は路を介して人物と歴史に触れる。

『地獄変』
芸術家集団 式
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2022/10/15 (土) ~ 2022/10/17 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
直前に観た他劇団の舞台も「芸(術)」に命を懸けた男の話で、そちらは実在した人物の話、こちらはフィクションだが、それぞれに鬼気迫る形象があり自分の中では呼応するものがあった。
山の手事情社を暫く観れておらず(恐らく5年、いやそれ以上)、という事もあって足を運んだ。やはり山の手出自のユニットらしく身体表現が山盛り。静と動と、目まぐるしいが、腑に落ちる所大である。客席への問いかけの形である種の「議論」を試みる。そこに創造者の挑戦を感じる。そのあたりは、後日。

月は夜をゆく子のために
トランスレーション・マターズ
すみだパークシアター倉(東京都)
2022/10/08 (土) ~ 2022/10/19 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
前半は「これ、ほんとにユージン・オニール?」と思ってしまったが、後半はまさにユージン・オニールの世界だった。主役3人が好演。

高円寺が踊る
東京高円寺阿波おどり演劇公演
座・高円寺1(東京都)
2022/10/13 (木) ~ 2022/10/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/10/16 (日)
価格0円
16日14時開演の千穐楽を当日抽選券で拝見。
高円寺の街で生まれ育った、とある家族の歴史に沿って綴っていく、高円寺阿波踊りの成り立ちと足跡を描いた105分。
中盤以降、阿波踊りよりも家族オンリーの描写が続き、個人的には話の流れに沈滞感を覚える場面もあった。が、ラスト、舞台狭しと繰り広げられた阿波踊り連(各開演回で異なる連が出演)の登場で一気に賑やかなフィナーレへ!
総じて振り返ってみれば、他所者の自分でさえ、高円寺の街に愛着を抱かせ、ほっこりとさせられた、素敵な追体験のひとときだった。

寝盗られ宗介
9PROJECT
篠原演芸場(東京都)
2022/10/13 (木) ~ 2022/10/13 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
先日シアターグリーンで観たのでしたが、お話の舞台となるのは大衆演劇の世界。そこで篠原演芸場というところで大衆演劇の役者さんとコラボするということでしたので行ってみました。演芸場に行くのは初めてでドキドキでしたが、思っていたよりずっときれいでした(すみません)。
ほとんど畳敷きに座椅子なのですが、当日券だったせいか後ろから2番目の席で、そこ2列だけ椅子席で助かりました。2階席や花道もあるんですね。売店ではおにぎりも売られていて人気があるようで、帰りに買おうと思ったら売り切れていました。
さて、本編ではジミーと花村を大衆演劇の役者さんが演じていましたが、演芸場は日替わりの演目だそうで、セリフや演技を覚えるのが早いと絶賛されていました。
三咲さんのジミーはただただ素直な感じで好感が持てました。
日頃は照明などほとんど気にしないのですが、演芸場では劇場といろいろ違いがあるらしく私としてはちょっと残念に思えました。
しかし、終演後大衆演劇のお二人によるミニショーがあって踊りを見せていただいたのですが、まあ!!ジミーの変わりようにびっくりです。え?ほんとに?これがあのジミーなの?という変わりよう。澤村さんとの踊りでは女性を演じて美しいのですが、ソロ(って言う?)では力強い踊りと京劇のようにお面が次々と変わっていく様に驚かされ、写メる余裕もありませんでした。初めての演芸場に大満足です。
今回は小劇場料金でしたが、いつもは1800円という木戸銭だそうで、近くにあったら度々行くかもです。近くはないですが、また行ってみようと思いました。

【終演:ありがとうございました】JPN
Not in service
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2022/10/15 (土) ~ 2022/10/16 (日)公演終了

「5…」
四分乃参企画
JOY JOY THEATRE(東京都)
2022/10/14 (金) ~ 2022/10/16 (日)公演終了