最新の観てきた!クチコミ一覧

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VANYA‼︎

VANYA‼︎

人間劇場

SPACE EDGE(東京都)

2022/11/03 (木) ~ 2022/11/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

モノローグとダンスが印象的なワーニャ叔父さん。コンセプト(?)であるARTと演劇の掛け合わせに関しては、どの辺りがARTなのかよくわからなかった。そもそもARTと演劇って、お互いを内包している関係じゃないのかしら。

さいはて

さいはて

交交

ARENA下北沢(東京都)

2022/11/03 (木) ~ 2022/11/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/11/03 (木)

価格3,000円

初日の3日19時開演回(62分)を拝見。

思い出がセピア色に枯れる前に、突如、姉の小夜子の前にもたらされた”姉妹の時間”。
初めは、互いにぎこちなく接するも、やり取りを重ねていくうちに打ち解けてきて、やがて、これまで隠してきた本心が…。
ああ、姉妹の関係って、こんな感じだよなぁと共感しながら、姉妹ではなく、兄弟だった頃の自分の記憶が、じんわりと蘇ってきた62分だった。

【補足】
座高の低い方は前方の列に座られることをお勧め。
後方だと、前に座ったヒトの座高によっては、二人芝居が”ラジオ”になってしまうので。
チケット代は2,500円+1ドリンク500円の計3,000円。

ネタバレBOX

【配役】
清水小夜子(姉。未婚。生き方不器用)…もなみのりこさん
望月明日香(妹。既婚。一人娘有)…土佐まりなさん

ありきたりな感想だが、もなみさん・土佐さんのお二人が(特にケンカのシーンなど)ホンマモンの姉妹に思えてならず、上演中、終始、ニヤニヤさせてもらった。
HIMIKO

HIMIKO

劇団そとばこまち

近鉄アート館(大阪府)

2022/10/28 (金) ~ 2022/10/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

和太鼓の響きに体の中から感動!魂が揺さぶられる!三味線、笛も絡んで最高!
ストーリーも今までと違うテイストで、月読役の南園みちなさんが最後にあんな風になるとは。
彩羽真矢さんは輝く卑弥呼。想定以上に卑弥呼でした!

VANYA‼︎

VANYA‼︎

人間劇場

SPACE EDGE(東京都)

2022/11/03 (木) ~ 2022/11/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

身体的アプローチってどんなものか、と楽しみに劇場に向かった。
普通だと、場面チェンジの時、退屈だが、ここに使われていて観ていて楽しい。
ただ機械的にやっているのでなく、顔の表情がひとりひとり生き生きしていて、素晴らしい。
演じるだけでも大変なのに、息が荒くハアハアで...
おばあさん役の役者さん、男性なのだが、とても愛嬌がよくとてもよかった。

衣装の着方、脱ぎかたも、工夫されていていて楽しい。
衣装も綺麗だった。
チェーホフの作品は、劇団によってはあまりおもしろくないものもあるが、今回のはおもしろくて、あっという間だった。

ミュージカル仕立てになっていて、私の好きな感じのワーニャ伯父さんでした。

supermarket!!!

supermarket!!!

壱劇屋

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2022/11/03 (木) ~ 2022/11/06 (日)公演終了

満足度★★★

オムニバス9作品。作品事態は甲乙あったけど、えーって感じで終わってしまった…⚡何が言いたいかは…
今までのイチゲキヤと比べるとさみしー😣⤵️かな

まなつぼし

まなつぼし

東京ノ温度

サンモールスタジオ(東京都)

2022/10/19 (水) ~ 2022/10/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

10月23日午後、新宿のサンモールスタジオで上演された東京ノ温度第十八回公演『まなつぼし』のうち「なつ」ぐみの千穐楽を観てきた。これは、知人の役者・水野以津美が出演してた関係からである。

この作品は5年ほど前に初演された作品で、その時水野以津美は主役の板東優子役だったそうだが、その公演を自分は観ていない。今回はその再演で、全役ダブルキャストでの上演と言うことで、水野以津美は今回豪華寝台列車「まなつぼし」のコンセルジュ鈴木くれあを演じていた。
舞台は、板東優子が乗った「まなつぼし」がどう言うわけか地球を離れ天空を走行し、自分の妹や高校の同級生をはじめとした死者達と一緒に星座間の旅をするというもの。しかし、その死者達はサザンクロス駅でみんな下車していく。というか、下車することで板東優子はその人達が実は現実には死んでいるということを理解する。やがて「まなつぼし」は何事も無かったように地上に戻ってくる。列車の車掌もコンセルジュも天空を走行していた記憶を持ち合わせていなかった。まるで板東優子だけが夢の中で体験したような出来事だった。

この舞台、何と言っても板東優子役が最も重要な役どころで、「なつ」ぐみでは辻美優が熱演。個人的に存在感を感じた役者は彩雪かも知れない。
コンセルジュ鈴木くれあを演じた水野以津美、さすがに2回目の出演だけ合ってしっかりとした演技団亜用に思う。
黒田和宏の演じるただしと井上涼賀の演じるカオルのカップルは、昭和20年頃の雰囲気を上手く醸し出していた。
そのほかの出演者もなかなかの熱演。

ちなみに、この作品の題材は宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』だそうだ。

私の一ヶ月

私の一ヶ月

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2022/11/02 (水) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

いい芝居だった。私には未知の若い作者だが、英国の劇場との共同のワークショップに参加した、14人の日本の若手劇作家のひとりとのこと。その中でも優れた戯曲を上演したのだろう。新作だが、戯曲がすでに練り上げてあるから無名の作家でも冒険できた。上演に当たって、演出の稲葉賀恵とも意見交換しながら、さらに3度は書き換えたそうだ。二本の軸があったのを母と娘の一本の軸に絞ったのがとくによかった。おそらく佐東と娘がもう一つの軸として、もっと強かったのではないか。ほかに3人の作を英訳して英国で朗読公演するという。国立ならではの取り組みだ。

舞台では最初、三つの場所が横並びにしつらえてあり、それぞれの場面が同時に演じられる。右から田舎の茶の間、コンビニのレジ、東京の大学図書館の閉架室である。茶の間での老夫婦(久保酎吉、つかもと景子)と娘のいずみ(村岡希美)はどこかぎこちない。左でのベテラン司書佐東(岡田義徳)と、学生バイト明結(あゆ、藤野涼子)は、ずれた掛け合いがクスリと笑える。真ん中のコンビニでは、拓馬(大石将弘)が毎日、昼食を買いに来て、久保やつかもとがレジに立ち、右の茶の間と同じ家とわかる。ただ、茶の間では「拓馬があんなことになって」的な話があり、時間はずれているらしい…。

三つの場面のつながりが、ついに明らかになった時、それぞれの登場人物の、決して取り戻せない後悔と葛藤が明らかになる。人生のつらさとどうしようもなさ、それでも生きていく人びとの健気さに、派手ではないが小さくもない、ジワリとした感動を覚えた。岸田戯曲賞の有力候補と思う。

ネタバレBOX

いずみは娘が大きくなったら読ませようと、日記を書いていた。一カ月だけだけど。その最後に、いなくなった拓馬を探して、サンダルで山に入ったこと、3歳の娘が棺の周りを走り回って「パパおっきして」と何度も言ったことが書いてある。具体的な記述はそれだけだが、少ないだけに印象的だった。

両親と、いずみのあいだの、お互いに言葉に出さずに来た内心をぶつける場面もよかった。修羅場にもできるところを、本音をぶつけながらも抑制的で、どうしようもない悲しみが伝わる。いずみたちの友人のフジ君が意外な形で現れるのも、この喪失と後悔の静かなドラマに動きと深みを与える。

介護施設での拓馬の仕事の加重ぶりを明らかにし、過労死認定を得ようと取り組む。いずみは弁護士に相談し、意欲的で決意も堅い。しかし、施設の同僚も退職が続きいて協力が得られず、理事長、所長も交代し、責任がうやむやになっていく。結局10万円のお見舞金しか残らないとは、むなしい現実だ。
狂奔

狂奔

多文化共生演劇ユニット「鳴蒲牢」

インディペンデントシアターOji(東京都)

2022/11/02 (水) ~ 2022/11/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2022/11/03 (木) 14:00

初見のユニット。事実上の旗揚げらしい。悪くはないが何か残念。121分。
 6年前、小学生が連続自殺未遂事件を起こし、その内の一人の少女が実際に自殺。その小学生の内の一人とその友人、彼らに救われた女子高生が、少女の自殺の真相を探る、みたいな話。一種のサスペンス仕立てになってはいるが、謎が完全には解明されなくてやや消化不良的に終わってしまう。余計と思えるエピソードがあり(トランスジェンダー,ジャーナリストの夫)、セリフのテキストの選択も私のテイストではない。暗転が多いのも気が散るだけだと思えた。

ネタバレBOX

6年前にジャーナリストが信爾を救ったと言うのだが、どのように救ったのかが明らかにならない。
その夫にも救われたというセリフがあるが、その後全く出て来ない。
トランスジェンダーの高校生が出てくるが筋に無関係。
など、不満が残る。
私の一ヶ月

私の一ヶ月

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2022/11/02 (水) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/11/02 (水) 19:00

丁寧に作り込まれた戯曲を、役者陣がしっかり演じる。116分。
 舞台を3つに分け、それぞれの物語が関わり合って一つの物語になる過程は見事。上手と中央の物語の関わりはすぐ分かるが、下手と他の2つの関連が明らかになるに連れて、物語が展開を始める。説明セリフなしに、それを提示する筆力が見事である。3つの関連が明らかになる過程と、その後の変化の2つを楽しむ舞台である。作家・演出家による2年のワークショップを通しての創作ということで、丁寧に作られたことがよく分かる。タイトルが非常に活きてる。重たい話題だが、藤野涼子の役柄の明るさに救われる気がした。
 作者の須貝は、2007年に箱庭演舞曲の役者として観てから、役者・作家・演出家として観ている人だが、一種のファンタジー的な戯曲を書く事が多いと思っていた。本作もファンタジーと言ってみれば言えなくもないな…。

バリカンとダイヤ

バリカンとダイヤ

劇団道学先生

ザ・ポケット(東京都)

2022/10/15 (土) ~ 2022/10/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

10月18日午後、中野のザ・ポケットで上演された劇団道学先生旗揚げ二十五周年記念公演公演『バリカンとダイヤ』を観てきた。これは、知人の役者もりちぇが出演していた関係からである。劇団道学先生の公演を観るのは今回で2回目、中島淳彦の作品を観るのは初めて、フライヤーによると、出演者の中に他の公演で観て実力のある役者だなぁと感じていた関根麻帆、かんのひとみもいて、大変な期待を持って出かけたのであるが、その期待に十分応える充実した舞台であった。

登場するのは10人の女性達。その中心となる主人公は、夫を亡くして間もない石田智恵子(かんのひとみ)である。その智恵子の元を頻繁に訪れて世話を焼くと共に、智恵子の今後の生活のことを心配する3人の娘達。彼女たちも長女智子(もりちえ)は離婚直後で娘の智美(輝蕗)を抱えて別れた夫と新しい恋人の間で揺れ動いており、会社経営の次女恵子(関根麻帆)は会社の経営が上手くいかず豪勢なマンションに引っ越したと嘘を言い実は安アパート暮らしで亡くなった父親から多額の援助を受けていた。その援助金が後にちょっとした騒動の元にもなっている。そして三女の潤子(山崎薫)は演劇関係の男性とマンションで同棲しているが、その男性が亡くなった父親と年齢的に近いという周りから観ると交際を素直に喜んでもらえない状態にあった。更に、夫の死後がなくこれ幸いと嫁ぎ先の九州から妹の智恵子の元に転がり込んできた姉の多恵子(村中玲子)。こうした身内のドタバタに加えて、夫がアメリカ人のご近所の友人フジ子(柿丸美智恵)や彼女が連れてきた化粧品のセールスウーマン島原レイ(佐々木明子)、新興宗教の信者勧誘担当者江木俊子(高橋星音)に加え、智恵子の夫が通っていたマッサージ店のマッサージ師林文琴(横田美優)といった面々が登場。
舞台中央に智恵子の住まいの台所とベランダ、下手に智子の家のベランダと、恵子の住む安アパート、上手には潤子が男性と同棲している一軒家が配置されていた。
タイトルにあるバリカンは、智恵子が夫の頭を刈るときに使っていたもの、ダイヤは夫からの唯一高価なプレゼント。退職金やら葬儀の経費やらから始まった智恵子に残された現金と自宅の遺産相続を巡るゴタゴタが一段落した最後に、夫の遺書のような手紙と智恵子だけに残すと高額の通帳がバリカンを入れてあった箱の底から見つかったときの「いやっほう」という一声が、この舞台の締めくくりにピッタリだったのが印象的だった。
役者達は皆演技達者で見応えのある人物像を演じっ切っていたのはさすが。キャスティングの上手さを誉めるべきなのだろう。道学先生という劇団からも目が離せなくなってしまった。

憧れのサンパチマイク

憧れのサンパチマイク

Monkey Works

シアターサンモール(東京都)

2022/11/02 (水) ~ 2022/11/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

お笑い芸人さんと周辺の人達のそれぞれの悩みを描いた舞台。昨今、良くお笑いの方の舞台裏側等をテレビ等で見かけるが、本舞台もそれに通じており、実に良く描かれている。所謂、売れていない芸人さんにスポットを当てているため、重くなりがちでもあるが、随所に笑いが散りばめられており、また漫才のシーンも何回もあり、笑いが絶えない舞台でした。

Heart of Stone

Heart of Stone

DANCETERIA-ANNEX

大倉山記念館(神奈川県)

2022/10/24 (月) ~ 2022/10/27 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

アルビーに感動した🥺
ディズニーを感じさせる舞台でした!
this is HELLOWEEN〜

Heart of Stone

Heart of Stone

DANCETERIA-ANNEX

大倉山記念館(神奈川県)

2022/10/24 (月) ~ 2022/10/27 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

暗いけど照明が綺麗で楽しかった
大倉山記念館ホールを使いこなしすぎてて笑った

私の一ヶ月

私の一ヶ月

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2022/11/02 (水) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

実に数年ぶり、新国立劇場の創作劇、久々のヒットである。
この作者は今春吉祥寺劇場でヴァンダインの本格ミステリの劇化を見ただけで、その時は、なんと大胆な!と思ったが、技術はしっかりしていたので期待して初日に行った。
地方のささやかな家族のほぼ二十年にわたる人生ドラマなのだが、現代の世相も、人間像も的確にとらえられている。脚本も演出も上滑りしていないところがいい。
演劇ならではの工夫がいろいろあって、それが膨らんで豊かな芝居になっている。
例えば、母が子に託す十数年前に一か月だけ書いてやめてしまった昔の日記。その日記をいま、娘が一か月書く。と言うのがタイトルの所以なのだが、そこに込められた人が生きていくことの喜怒哀楽の深さ!。日常表現からを重ねて、書き切っている。表紙の赤い小さな日記帳の小道具が心憎い。
夫が自死しているというのをさりげなくポッと出すタイミングの良さ。説明しないから生きている。その夫が残した最後の台詞もいい。なんだかよくわからなくなった、と言うような言葉だったと思うが、そういうさりげない言葉が人を動かす。ここでの母親の日常誰もがやる不愛想な対応も、実に!うまい。日々の生活の亀裂の深淵をさっと見せる。
本が最初平田オリザ風に始まるので、ヤダナと感じたが、その後は全くオリザとは似て非なる手法で、日本海側の地方の小さなコンビニを営む一家の話が、新幹線で、東京と簡単に往復できる今の時代を背景にじんわりと、時空も、異界の人も含めて広がっていくあたり、とても新人とは思えない出来である。
ドラマは、テーマとしては珍しくもない喪失の物語なのだが、現代の観客の心を打つように周到に出来て居る。母子を演じる村岡希美と、藤野涼子がいい。この親子とカップリングされるように置かれている中年を迎える男同士の友情の行方は、影が薄いが、物語にくっきりと陰影をつけているのは、この男たちの喪失の物語なのだ。ここは少しわかり良すぎるか、とも思うが、それはないものねだりで、次はもっといい芝居が見られそうで楽しみである。
入りは、いつもガラガラのこの劇場だが、意外にも8割ほど。客はよく知っているものだと感心。

ふにゃふにゃ、夕立、夏霞

ふにゃふにゃ、夕立、夏霞

The Stone Age

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2022/10/28 (金) ~ 2022/10/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

連載中の物語の中と重なる想い 最高に面白かった。ピッタリのキャスティング 皆さんの演技も最高!!

仮面音楽祭

仮面音楽祭

藤原たまえプロデュース

「劇」小劇場(東京都)

2022/11/02 (水) ~ 2022/11/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

そうだよね、自信がなきゃ投げ銭方式にはしないよね、もうすごいっす!超絶面白い!

カラオケボックス的な相席屋で繰り広げられる男と女のラブゲーム
お店側の段取りから初対面にかけての何とも甘くて、しょっぱくて、ただれた空気感
かつては劇団ポツドールの独壇場だった分野だけれど本作も全然負けてない

そしてもうひとつの特色、歌の効果絶大、めっちゃ楽しい!
こんなに楽しいなら舞台世界と同じ 電車の始発時間が来るまでず~っと観ていたい
ただし良い子のみんなが観るのは、ちょっと早いかも

間違いなくクチコミで満員御礼になっていく公演
早い者勝ち、これを見逃すのは絶対に損だと思う

まなつぼし

まなつぼし

東京ノ温度

サンモールスタジオ(東京都)

2022/10/19 (水) ~ 2022/10/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

宮沢賢治「銀河鉄道の夜」の設定と精神をベースに21世紀のイマの要素を取り入れた意欲作にして秀作。
原典から途中乗車してくる鳥捕りと兄妹が引用されるが、兄妹の翻案ぶりが現実で地球上で起きていることを踏まえていて秀逸。
また、原点のジョバンニとカムパネルラに相当する大切な人を喪う人物を二組登場させて一方は比較的原典に近く、もう一方は「ある意味で逆かつ新機軸」なことにも舌を巻いた。さらに終盤で明かされる本作における銀河鉄道の種明かし(?)もいかにも現代的で見事。
あと、原典に出てくるフレーズを何度か使い、最終的に主人公がそれに気付くのも原典ファンとしてたまらなくステキに感じた。
原典を好きであればあるほど楽しめるのではあるまいか?(もちろん原典を知らなくても楽しめるだろうが)

ネタバレBOX

途中乗車してくる兄妹は原典では客船(タイタニック号らしい)の事故の犠牲者だが本作では戦争で命を落としたとしているのが巧み。
そして5年前の初演時よりイマの方がその設定が活きてしまうのがまた何とも……。

また、「本作における銀河鉄道の種明かし」というのはバーチャルリアリティー体験のこと、これまた5年前にしては先見の明か?
ラビットホール

ラビットホール

劇団昴

Pit昴/サイスタジオ大山第1(東京都)

2022/10/28 (金) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

傑作。
物語の悲痛さは、説明(あらすじ)から何となく(頭では)理解できるが、それを舞台でどう表現するのか。それも海外戯曲(翻訳)を…そんなことは杞憂であった。

舞台美術は、本当にその空間で暮らしているかのような精緻な造りであり、照明や音響といった舞台技術も上手い。しかし何といっても役者陣の熱演が凄い!台詞というか言葉に込められた真意、それを激情・激白する姿に感動する。瞬時に反応した台詞の応酬は、本当にそう思っているかのような、ゆずれない芯のある言葉となっている。家族という緊密な関係、そこに亡くなった子への想いを繋ぐ緊張した状況、共感必至の現代劇である。
(上演時間2時間15分 途中休憩含む)

ネタバレBOX

舞台美術は、円を描くような丸みを帯びたフローリング風の舞台。入口側からダイニング・キッチン、反対側に回り込むようにしてリビングルーム、ソファや本棚がある。舞台中央の客席側に丸テーブル、そして玩具・絵本・ぬいぐるみが置かれている。同一空間に亡くなった子供部屋を作ることによって 子を思う悲しみを漂わせる。精緻な造作だけではなく、そこに込めた想(重)いが切々に伝わる。

ニューヨークに住むベッカ(あんどうさくらサン)とハウイー(岩田翼サン)。1人息子(4歳)のダニーが事故死して8か月経つ。同じ喪失感を抱いているはずだが、ベッカは子供の遺した服や玩具 絵本を捨て続け、ハウイーは思い出を残そうとする。悲しみを感じる場所が違うかのように衝突する2人の言葉は重苦しい。自由奔放な妹イジ―(坂井亜由美サン)は妊娠し、11年前に息子を亡くした母ナット(要田禎子サン)は今も思い出に浸る。そんな2人の会話も交え、ベッカとハウイーは ますます亡くなった子を思う悲しみと寂しさを増していく。かみ合わない嘆きと悲しみを抱え苦しむ二人。そんな時、ダニーを轢いた少年ジェイソン(町屋圭祐サン)からの手紙が届くが…。

米国戯曲を翻訳劇としてどう表現するか。日本語の語感が、心理劇としての色濃い内容の真意をどこまで伝えることが出来るのか。頻繁に使われる「OK」は、短い単語であるが、そこには肯定であり、これ以上の会話を拒絶するような意思表示を表す。日本語の中に英語を発する違和感、そこに たんなる感情とは別の意図を感じる。事件ではない、やむを得ない出来事だったとはいえ、誰かをそして何かを責めたくなる感情は抑えられない。その表し難い感情-心の想いを的確に表現した英単語で、上手い翻訳?だと思う。

登場人物は5人。それぞれが負っている、もしくは負うことになる想いが、一語一句に込められている。同時に言葉に表せない心の内を、表情や仕草で体現する。子供服をたたむ、子のビデオテープを観る、玩具等をゴミ袋へ、何気ない光景のようだが、母であり父である想いが伝わる見事な演技である。勿論、妊娠したイジーの腹部、ナットは孫のジミーと息子を知らず知らず重ねて話す。そんなリアルさスキの無さが巧い。

ジェイソンとベッカの会話。自分なら息子を轢いた少年と会うだろうか。そんなことを考えた。
彼が書いた手紙ー小説、その仮(空)想の物語に入り込む。宇宙は無限、そこに存在すると信じているパラレルワールドは、悲しい世界(だけ)ではない。しかし 今いる世界では、子供の物を処分しても、けっして子がいたという事実は消せない。ミラーボールの回転によって星空のような世界が出現する、ベッカは その中をグルッと回って何かを感じる。今後、ベッカとハウイーがどのような生き方をするのか気になってしょうがない。
次回公演も楽しみにしております。
左手と右手

左手と右手

小松台東

駅前劇場(東京都)

2022/10/29 (土) ~ 2022/11/08 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

乾いた鉢に水やりして葉が生き返ってくるような感覚をジワジワと味わっている。自分の左手を優しく包んでくれる右手。いいなあ。そして不器用な会話の間がたまらなく良い。「何もない」の響きが最初は複雑な感じだったけど、二人の生活がしっかりと根付いていることに気づいて感動です。
自分の回りの現実をどう受け止めるか。人が生きていく様をこれでもかと見せつける小松台東さん、堪能しました。

ネタバレBOX

なんだかんだ言って、お見舞いでご近所さんがあんなに心配してくれるところも含めて、お付き合いの距離の悩みがどんな地域にもあって、それはそれで楽しい。
あの社長のこれからがちょっと気になる。
さくらんぼ畑

さくらんぼ畑

8.22企画

THEATRE E9 KYOTO(京都府)

2022/10/28 (金) ~ 2022/10/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★


舞台の家具や衣装がいいですね!
シンプルですが黒の舞台に役者さんが映える色でコーディネートするセンス。
これだけで舞台の期待感は高まります。
今まで多くのお芝居を見てきましたがこだわりの感じる舞台は必ず面白い。

そして役者さんの演技が上手い!
チェーホフは難しい印象があるのでちょっと心配でしたが、力強い演技力に惹きつけられました。
久しぶりの京都での観劇、大人のお芝居を堪能しました。

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