ハナミズキの観てきた!クチコミ一覧

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さらばユビキタス

さらばユビキタス

エビビモpro.

王子小劇場(東京都)

2011/06/08 (水) ~ 2011/06/12 (日)公演終了

満足度★★★★

元気を貰いました。
舞台が始まって上手奥の出入り口扉の上部、奥まったスペースに人影がチラチラ・・舞台監督?演出家?気になる・・演者?暫し進行して判明!はたして、その正体はシンセサイザー演奏者の“矢ヶ部さん(全てを兼ね最後に役者として神様役もこなす)”、そして“守富さん”のパーカッションを加えた質の良いライブ演奏、そこには、間違いなく小劇場版ミュージカルが現存していました。w(° o°)w
ナンセンスなストリーは兎も角、役者さん全員に観せ場があり、初観で、各位の顔と個性が強烈に印象に残るという事は、“矢ヶ部さん”の劇団員さんへの愛情の現れかと思われます。“伊藤さん”“山増さん”の篤すぎるツートップ、“長田さん”“真山さん”のヂュオも聞き応えがあり、“永田さんのパク・チョンミン“、”引っ込み思案でゆるキャラの、でく田さん“、”海ノさん“の側転はご本人のイメージ通り華麗で・・等々。
<オールディーズ>
ミュージカル&役者全員に見せ場のキーワードで、昨年、慢心の上、製作・企画の暴走により(?)倒産した「ふるさときゃらばん」の二昔前の良き時代(全盛期)を少し思い出させて戴きました。最近「新生ふるきゃら」として再出発したらしい。。
<オリジナル ナンバー>
挿入歌「FAITH/OFF~仮面の告白」は自虐的ナンバーで至って真剣に歌われてましたが“歌詞”結構笑えました。
『こんなミュージカルに意味なんかないって分かってる・・歌って踊って何になる?大体ミュージカルなんて嘘だらけだろ 人はいきなり歌いださない そんなにいい声で喋らない・・それは現実逃避でしかない・・。』、帰りに思わずCOを買ってしまった。(´-ω-`)
<次回作>
初観でしたが本劇団の屋台骨を背負っていたマルチ才能の持ち主“矢ヶ部さん”本作を以って退団されるとの事、残念です。きっと本作で劇団員さんを『ノアの箱舟』に乗っけて行きたかったのでしょう。。今後も存在感のある劇団として頑張って下さい。次回作、期待しています。

黒い十人の女

黒い十人の女

ナイロン100℃

青山円形劇場(東京都)

2011/05/20 (金) ~ 2011/06/12 (日)公演終了

満足度★★★★

観ごたえありの3時間
体を絞られた“みのすけさん”の熱演(役柄上、好演かな?)、贅沢な十人の女優さん達との関わりサブストーリーを織り交ぜながら、笑いあり、サスペンスありの、飽きさせない“あっと”いう間の3時間、劇団さんの総合力(底力)の高さを観せつけられました。
『男って奴は、誰にでも優しいんだよね~これが・・、「やさしさ」と「やらしさ」も紙一重で、相手次第で変わっちゃったりもするんだよね~これが・・、えっ私だけ(に)!?』・・1960年代は、そんな時代で、、今は、『男・女』 逆ちゃう?!
マネキンの様にポージングし固まった儘の役者さん(3体:失礼)を2人1組で舞台中央に担ぎ入れ、(切欠で)芝居をスタートさせる・・、大昔のNHK「ブー・フー・ウー」人形の子豚3匹をおもちゃ箱から取り出し紙芝居セットにセッティングして、着ぐるみ実写版に切替え物語をスタートさせる番組を思い出しました。“あな懐かしや~偶然にも1960年代”他、場面展開の中で照明・映像等を旨く使われたりで、とても面白かったです。強いて・・円形劇場ならではの何か?&“中越さん”「W」好演が印象に残っているだけに、(勿体ないキャスティング?)で若干物足りなさを感じました・・くらいかなぁ。
<帰路ろ>
帰りに、昨年観させて戴いた芝居の総合ランク1位作品「2番目、或いは3番目」のDVDをゲット。ついでにTUTAYAに行き“黒十”原作映画のモノクロレトロなDVDを手に取りましたが、悩んだ末、丁重に棚に返しました。(ん~ 限がない・・で、心を静めた次第・・)
<ハナモズクさんのコメント>
役者さん、脚本・演出も良かったです。繊細な男性、腹黒い女性、男女それぞれのプラス部分マイナス部分が旨く表現され、結果本質的に強いものを持っている女性が・・。寛大な心を持った女性が増え、繊細な心を持つ男性の全てを受け入れられる様になって行けば、本物のリーダーの器を持った男児が育つて来るのでは・・と思いました。

IN HER TWENTIES

IN HER TWENTIES

TOKYO PLAYERS COLLECTION

王子小劇場(東京都)

2011/05/31 (火) ~ 2011/06/05 (日)公演終了

満足度★★★★

新船“上野トープレ号”出港!確認セリ
<“上野さん”の人となり?>
「出来れば最高に甘い敗北を喫したいと思っています。」謙虚なコメントで挑まれた本作。これだけの役者さんを一堂に会するだけでも、既に持ってますね~人徳(「人たらし術」と同意語?)を・・。おそらく、女兄妹に囲まれ、お育ちあそばされたか?或いは、幼少の頃よりガールズトークの輪の中に自然と入っておられ、男子として全く意識されない特異な天性の持ち主なのではないか、と推察されます、が・・。急がず、騒がず、マイペースな、船出を拝観させて戴きました。間違いなく、今回も“上野さん”が勝利を得ました。
<流行?10人もの・・?>
「十把一絡げ」→「十人十色」→「一人十色」の世を経て、次世代の担い手“上野さん”の新たな一手は、「十人で一人」を・・ん~その手があったか!最近10人ものが流行ってるのかな?『バンダラコンチャ』“近藤芳正さん”の【ちんけさんと大きな女たち(黒谷さんと穴田さんが良かった)】まさか、明日(6/5)伺う、『ナイロン』さんの【黒い十人の女】に対抗して?では、ないですよネ?
<20代 多感で重要な10年間を凝縮>
始まる前に椅子の数が気になり何度も数えましたが、なぁ~る程、懐かしのフルーツバスケットかぁ~。更に冒頭の2人で登場し全員が集合する前に、お腹が空いて外食に行くの行かないののくだり・・も、正に育ち盛りの20代前期の2人組であったか、これもなる程。。ローカルな「世界の山ちゃん」が上野ワールドの台詞に迄、侵略(東京に既に18店舗)して来ているんだ・・おそぎゃ~!3千円で料理(勿論、手羽先盛合せ込み)飲み放題付コースは、仲間内の飲み会だと“ありあり”で、神田西口店は、唯一日本人の店長を弄って、つまみにするも“ありあり”って、考えながら・・観劇続行。
10年もの間の個人の成長を感じさながら、10人での口論も織り交ぜたりで・・“榊さん”が初々しく、“冬月さん”が悠然と要所を押え・・多分、空港に間に合い・・きっと過去を取り戻せた事でしょう!めでたし、めでたし。。
小鶴さん(天夕さん)家の『ラフメーカー』新メンバー(正式加入)も加わりHPも一新し、次回公演予定も2011年9月とUP!されたのは良いのですが、「Coming Soon!」だって・・少しは改善されたので、まぁい~っか。。
<ハンモズクさんのコメント>
ある独りの女性が20才~29才迄の間、葛藤しながら理想通りにいかなかった現実を振り返えりながら、少し成長した自分を確認する物語?さぁ~て、この女性は、これからどの様に自分と向かい合い、また、どんな風に変わって行くのか?続きの作品があれば観たいと思いました。
脚本・演出、若手男の方の様ですが年齢を重ねながら成長する女性の心の表現がとても上手に描かれていて、関心しました。

レ・ミゼラブル

レ・ミゼラブル

東宝

帝国劇場(東京都)

2011/04/12 (火) ~ 2011/06/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

感動をありがとう!【☆20】
<“帝劇開場100周年記念公演”>
観客、演者さん、劇場のスタッフの皆さん他、熱気&活気があり、舞台・音響・照明・衣装等々、威厳と重みを感じる至高の舞台でした。着座で4回、スタンディングオベーションで3回、計「神7(セブン)」の領域でした。まさかでしたが、本当に、涙とハナミズが滝の様に溢れ、みっとも無い状態になってしまいました。【☆5×2】です。「別所さん」「今さん」の2トップは双璧、別所さんは良い意味で大先輩山口さんの“pp”の歌唱法を旨く継承され、聴き応えがありました。「笹本さん」「新妻さん」は勿論、「三波さん」に加え子役の皆さん方も凄く良い演技をされてました。あたり前の事なのでしょうが、全ての台詞が音符上に乗っかった、正に『ザ・ミュージカル』を久々に堪能しました。
<この国の行く末は・・。>
人間不振に陥り荒んだ心根を持たざるを得なかった『悲惨な人々(レ・ミゼラブルの意)』を代表する主人公が、“無償の愛”に目覚め“生き直し”最後は聖人となって天に召されるという、ナポレオン1世没落後の1815年からルイ・フィリップ王迄の18年間の物語(ふぅ~ん)。然而、いつの時代も“無償の愛”で人々を導く救世主は現れず、共産圏・自由圏が崩壊し、そして今、搾取民族の知略・戦略で待った無しの疑心暗鬼なグローバルなんちゃらの“勝ちor負け(Yes or No)”2極しか無い世界に捲き込まれ・・最後に本音と建前をモットーに『世界で唯一完成された社会主義国家』を形成したこの国が崩壊する(あっもう崩壊してんのか?)・・大企業(見せかけの大樹)、政治家(霞ヶ関のパシリ)を盾にせず、表に出て来てなんとか・・出てくる訳けないか(一昔前、表に引きずり出されかけたが、賢いので、出されない方法を会得した方々=この国の文化・歴史の象徴、約540万人の組織の顔なき上層部の面々)・・いつの世も個々人で、耐え凌ぎ、自分自身で家族を守るきゃ~ない。そして心にゆとりがある人、心に乾きを感じる人等々、皆でお芝居を観に行って、怒り・驚き・ときめき・共感し・泣き・笑い“無償の愛”の美談に涙する・・自分が出来ない事を擬似体感し、時に感動を得、それを明日への糧としながら心豊かな実生活を営む・・皆がそうすれば、この国の行く末は・・。。(飛躍した上、短絡的すぎました。反省(^ω^)ゞ)
<ハナモズクさんのコメント>
『満点!!☆5個×2』さすが~プロの役者さん、脚本も演出も最高に良かったです、自分自身の心の葛藤を他人(牧師さん)との関わりの中で変え、無償の愛に生きる姿を観て感動しました。

他作自演(仮題)

他作自演(仮題)

ドラスティックダンス'O'

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2011/05/31 (火) ~ 2011/06/01 (水)公演終了

満足度★★

期待外れでした。
<ハナモズクさんのコメント>
一生懸命さは伝わって来ました、ダンス教室の発表会の様に見えました。個人的に少し期待が大きすぎた様です。☆2

戦争にはいきたくない

戦争にはいきたくない

らくだ工務店

駅前劇場(東京都)

2011/05/20 (金) ~ 2011/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★

第20回公演おめでとうございます。今回も大満足です。
【感想】「何事も逃げ出さないで向き合い、そして戦うべし!」仕事も、そして先々身近に迫り来る介護も・・。
<劇場という戦場で・・>古川さん、林さん、今村さん、皆様方・・らしい演技、安心して観させて戴きました。役柄の金子は、どこかに逃げちゃいましたが、古川さんは本作の前回13公演からの参加で、モダンスイマーズさんの客演の方が先でしたか?(“血縁”での壊れかけた役を引き受けられた背景・・なんとなく納得。)次は、いよいよ初演出ですか?頑張って下さい!
<エコバック>『エコ~バ~ック』た・ま・りま~した(AMEMIYA調で・・古いか)。お芝居のハシゴをする際、パンフ入れにも使ってます。特に“赤ちゃんの笑った顔写真”バージョンは、日焼けしない様、屋内利用のみとしていますが、入れ替わり上京するファミリーに密かに狙われています。為念確認ですが、DVDは出さない方針?ですよね。。
<山路さん>役柄上仕方の無い事ですが、出番が少な過ぎでとても残念でした。次は、8月後半の「本多劇場」で・・期待してます。
【~ブログネタ】本公演期間中の足跡を辿るべく、下北「やじるし」の塩ねぎラーメン、チャレンジしてみよ~っと。山路さんの知り合いの方がおっしゃっていた、”卑怯な顔を持った名キャラクター”の駒木根さん、要チェックですね~。
<ハナモズクさんのコメント>人ってやっぱり何かにつけて「戦いたくない」と思っていても実際“心の中”では、休む間も無く戦っているのでしょうね?人として心のバランスを取るには、日々、自分自身とどう向き合うかが重要だと思いました。お芝居は現代社会を反映している作品が多く、面白いですね。

ももいろナースステーション

ももいろナースステーション

アリスインプロジェクト

シアターKASSAI(東京都)

2011/05/24 (火) ~ 2011/05/29 (日)公演終了

満足度

人生何事も勉強。。
付いて行きました。
劇場内で久々に約1/2近く休息(zzZ、ハナミズキさんの突っつき攻撃も無く)を取る事が出来ました。感謝。
然し乍ストーリは粗方理解する事ができました。ダンス?と歌入りフルオケ、歌詞を知らない人(大半)は歌わず、知っている人は歌う、時代を先取る省エネ型の見せ場。この後、新宿ピカデリーを予約しておいて良かった~。
<ハナミズキ>
興味本位で見に行きました。全体的に捻りが欲しかったし、コメディタッチにしては、今一面白くなかったかなぁ~。

少女と結婚詐欺師

少女と結婚詐欺師

かーんず企画

ブディストホール(東京都)

2011/05/19 (木) ~ 2011/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★

安心して観られ裏切らない劇団さん?
初「かーんず企画」、初「ブディストホール」・・行ってきました。
若手とアイドルとベテランさんのバランスが良く、「安心して観られ裏切らない劇団さん」の印象。

ネタバレBOX

舞台上は洋館、上手前方寄りに応接セット、下手奥段差上に“自分を不治の病と信じ込み不登校となった一人娘民本さん(鞠子役)の2階の洋間、中央にベッド、左手に勉強机と庭を見下ろす窓、1Fと2Fの導線も違和感無く(1m少しの壁幅で階段の昇降を再現)確りと作りこんだセットの中、両親・親族より一流の結婚詐欺師の堺さんに鞠子の「不治の病と思い込んでいる心の病」を治して欲しいと懇願し、シリアスな物語が続くものと思いきや、途中から、学友、2F窓からの登場は、庭師とナルシスト男子生徒、昔詐欺に落とし入れた担任女教師、その女教師に思いを寄せる短めのズボンにサスペンダーで見るからに暑くしく&青髭の副担任、大物芸能プロデューサー等々、登場人物が入り乱れ周りの人全てを捲き込み鞠子の病を直そうと試みるのであったが・・、最後は、どんでん返し×2倍で、少ししんみりと・・。
副担任役の志賀さん、庭師役の弓谷さん、お手伝いさん役の恩田(あい)さん[とても兄妹とは思えない濃いキャラの兄も競演]が印象に残りました。主役(結婚詐欺師)の堺さん、シリアスでコミカルで謎めいた展開の中、詐欺師っぽく、少し二枚目っぽさも加え、役作りが大変であった事と思われますが、柳葉流「舌先で左右のホッペを膨らます」攻撃には・・。もう一人の主役民本さん出番まで暫く間があり、ベッドの中での睡魔との闘いがあったのでは・・。楽日大雨の中の撤収作業、御苦労様でした・・。
青に白

青に白

ペテカン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2011/05/13 (金) ~ 2011/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★

「切なさ」と「シリアスコミカル」な人間模様
「拝啓 絶望殿」の間に「三十女」があった事をすっかり失念(勿論伺いましたが、評点がいまいちでしたので・・)してました。失礼しました。
今回は、兎に角、後半ぐいぐいとお腹の底から大いに笑わせて戴きました。秀作でした。
濱崎さんの演技が最高に光ってました。帯金さんも客演で幅広い役柄を演じ本当に頑張ってますね~。
そして、四条さんは本当スゴイ!何でも、難でも、こなしきりますね~、葬儀司会をしながら(リサイタル歌手バージョンへ転ずる)生早着替えをしながら~の「愛の賛歌」原語・巻き舌・本格的独唱!熱唱の途中から大爆笑付の万来の大喝采!今迄、こんな光景観た事がない・・前振りからの仕掛け、葬儀参列(役)者さん達との表情との対比等、旨くツボに嵌ったのでしょう。(本田さんしてやったり・・ってとこでしょうか?)
今回は脇に回りましたが、羽柴さん「あまから」での秘書役(山口さんと競演)、毅然とした演技、良かったですよ~。「夕暮れ放課後・・」DVD再観しましたが、大治さん演ずる田中先生に嵌った事を思い出しながら、田部さんの成長をも確認させて戴きました。今回客演さんとのコラボの中で、ペテカンさんの所属役者さん皆様方の“持ち味・良さ”を再認識する事が出来ました。次回作も期待してます。「フェニックスの木陰~あぁ~あぁ~・・」

【ご来場ありがとうございました】解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話」

【ご来場ありがとうございました】解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話」

趣向

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2011/05/21 (土) ~ 2011/05/23 (月)公演終了

満足度★★★★

大空間!おそれいりやの「KAAT」かな
「シンプルでエレガントでノスタルジックな雰囲気が溢れる遊走な舞台でした。」
本作のキーウーマンは、「○○」役の菊池さん、卒業した皆の記憶からは消えてしまう存在ながら、滑舌が良くトーンを少し落とした口調で語り、作品のナビゲータ役を旨くこなされ、時に他の演者略全員に個別に「ウーマン・ツー・ウーマン/押し競饅頭攻撃(体の全体重を気だるくもたれかけ~の、ローリングしながら~の、会話バトル~の)」を仕掛け、相対する演者はスポットライトの立ち位置から押し出され外されまいと・・ふくらはぎ踏ん張り~の。まるで格闘技!又、別の場面では絶妙のパントマイムを披露、テーブルに持たれかかる・肘をつく等の演技も微動だにしない、凄い!
体育館の様な広い空間を素足でエレガントに、時には全速力で駆け回り、プチ組体操、押し競饅頭、台詞も張り上げ通しながらの舞台・・皆様、大変御苦労様でした。
「飴玉」役の熊川さん、菊池さんの押し競饅頭攻撃を途中で遮り、異常な高さ迄、抱きかかえ持ち上げた腕力に目が点・・役者力も、筋力も、注目度も、徐々にアゲアゲ。
初日からの「W」で役者さんたちも一安心ってところでしょうか?各人の衣装の拘りも良かったと思います。神奈川県下の方々が多いものと思われますが、お客さんの芝居に対する意識の高さ、素晴らしさを感じました。(除く下名。。)
<帰路>
うぅ~台本どうしようかなぁ~と思いつつ(未観の台本・DVDさん達がチラ付き)、隣の大ホールのバレエ公演後の大行列に紛れ、『全てに於いてピラミッド型の世界と違って、一本足でふら付いても(演出の内?)板の上に立てて、無限に広がる可能性をも秘めている芝居の方が感性に響くエンターテイメントなのだよ・・君たち。』という思いを胸に秘め、私もバレエを見てきましたよ的な澄ました顔をしながら、帰宅の途に付き・・台~本!しまった。。

醜い蛙ノ子

醜い蛙ノ子

張ち切れパンダ

テアトルBONBON(東京都)

2011/05/19 (木) ~ 2011/05/26 (木)公演終了

満足度★★★

次回作頑張って下さい。。
<セット&物語>
パルコ「49日後・・」を連想される舞台セット・・。
前作は、日本間の後ろに裏庭で、異常な征服者を中心に抑圧される恐怖が耐えず舞台の前面に押し出され緊張の中、物語りが進行。本作は、裏庭の後ろに日本間の少し奥まった配置で2階の間(少女の部屋)を作り出し、空間を旨く観せる事に成功、但し、客席からは一歩引いた目線となり臨場感が薄まった分、冷静に物語が観られる様になった中・・親の虐待のトラウマを背負ったであろう謎めいた奇行少女の(自虐的な)物語が進行・・最後に身近な理解者と思ってた人が・・。
<雑感>
前回は大人の影は全く感じなく、今回は物語の設定上親戚の親等、申し訳程度に大人役が登場、メッセージ性の有・無は求めませんが、登場人物をそうさせた背景及び環境、社会を含めた大人との係わり方が気になりました。
浮かんだ言葉は、「恐怖」、「威圧」、「自虐性」、「幼稚性」、「自己顕示欲」、「性癖」、「ヒステリック」、「反社会的」、「モノトーン」。この物語に「愛」はあるのか?嫉妬や独占欲や敵意を生み出す『求める愛』」ってとこ?『緊張と緩和』のメリハリ、緩和モードは役者さんを含めも少し経験が必要かと・・。裸族さんは笑えました。
前作は少し褒めすぎたかなと思うくらい良かった。前2作目は楽勝、本3作目は「ごあいさつ」でも記載されてましたが、大変な難産であった事と思われます。
<まとめ>
主催の小林さんも少しお疲れモード気味で、不条理な“もの凄い張り手”も受けられ大変御苦労様でした。真剣さが伝わり狙いは悪くないとは思いますが、正直3連チャンもとなれば(1作目は観てません)、きついです。仮に重いパターンであっても明るい未来とか愛があれば救われます。次回作迄、劇団の引き出しが少しでも広く・深く・多くなる事を期待してます。

ロマン

ロマン

東京タンバリン

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2011/05/13 (金) ~ 2011/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★

男のロマン、と女のフマン
「男のロマンと女のフマン」(=大昔どこかで観た芝居タイトルのパクリではありません。)
世相を反映してか、権力若しくは家庭を手中に収めた女子が・・進化の果て肉食系へと・・。
男子の夢とロマンは、何処へ!最後に負け犬状態となったが男子が・・その少し残された雄の本能を呼び覚まし、吼え叫ぶ先には・・・。
下名を含め世の男族の夢とロマンが“如何に小っちゃくなっちゃった~”を痛感。ダメじゃん!
立体的な雛壇舞台でのタンバリンらしいリズム感のある舞台、見事でした。役者の皆様、大変御苦労様でした。瓜生さんの<ひょうひょう>とした自然体の演技に少し嵌りかけてます。。

姫が愛したダニ小僧 【ご来場ありがとうございました】

姫が愛したダニ小僧 【ご来場ありがとうございました】

青春事情

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

「いじられ客」で初舞台となりました。
『雨模様』さんのおっつしゃる、パチンコ屋でバイトしてお笑いを目指しているという役者さん(湯浅さん?違っていたらすみません。)に舞台に上げられ、強烈にいじられた客の一人と相なりました。ひろひと大王様の作品ですと多分間違いなく「オリジナル」にもあったのでしょう。。舞台に上げられ役者さんの気持ちが大変良く判りました。「あの時こう演じれば良かった!」とか「どうしてアドリブが出来なかったのか!」とか「なぜコインを持ち去り会場内を逃げ回らなかったのか!」とか自分にダメ出しで、とても反省した記憶があります。
2時間40分のお芝居には大満足で、できれば再演を期待してます。役者も皆さん大変個性的で、特に湘南アクターズの貫井さんが印象に残りました。

わたしのゆめ

わたしのゆめ

ガラス玉遊戯

「劇」小劇場(東京都)

2011/05/11 (水) ~ 2011/05/15 (日)公演終了

満足度★★★★

緊張と緩和が織り成す表決劇。
◇いやぁ~面白かった!「ガラス玉遊戯」これも仕掛け元は友澤さん家『T1project』ですか、前作「サマータイムグッバイ」も帰って即DVDで観させて戴きましたが、大橋さんも良いですね~。
◇小学校の教室で繰り広げられる保護者会、絶妙の“こんな人いるいるの配役”で緊張と緩和が織り成す表決劇。「大工の妻」つついさん、「コンビニ店のオーナー」櫻井さんが良かったです。他に「キャバ嬢」瀧田さんと「会計事務所勤め」斉藤さんのキャリアウーマンの意地をかけたバトル、「担任教師」山口さんと「教生」与古田さんが初々しかったです。
◇ブレイクタイム中、教頭先生が担任の先生を呼ばれ一体どの様な話をされたのか?数あるコンビニの中でなにゆえ「ローソン」を選択されたのか?・・がとても気になります。

鎌塚氏、放り投げる

鎌塚氏、放り投げる

森崎事務所M&Oplays

本多劇場(東京都)

2011/05/12 (木) ~ 2011/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

極上のコメディー
湖に浮かぶ城・羽島邸で繰り広げられる極上のコメディー。非日常的な貴族の世界(生活)を「執事」という献身的な職業を通じ垣間見る事が出来、場面転換(舞台装置)・照明・衣装等もすばらしく、そしてタップリの笑いを戴き大変満足しました。完璧なる執事になることを誓って自分を律し、現実とのギャップに葛藤しながら、最後に肩の力を抜く事も必要と目覚め・・・。久々にタイトルと本編のズレが無く、最終場の最後にそのタイトルが納得出来る、見事なお芝居を観させて戴きました。
三宅さん(初観)、片桐さん、ともさかさん(「黴菌」に次ぎ二作目でした。)、は言うに及ばず、大河内さん、佐藤さん(初観)の夫婦役も品があり、倉持さん劇団に所属の玉置さん(初観)もピリ辛な役を演じ、そして広岡さんはやはり最高に面白く、大満足のキャスティングでした。

死に際を見極めろ!

死に際を見極めろ!

ライオン・パーマ

王子小劇場(東京都)

2011/05/12 (木) ~ 2011/05/15 (日)公演終了

満足度★★★

正にライトスリムなコメディー
<いやな予感・・>今迄、会場入り口でのチケット対応に関して①チラ見で半券を捥がない②チラ見もしない③最悪はノーチェックで着席完了(場内誘導で無人状態)、等“裁き方が旨くない”極一部の劇団さんがあり、大抵の場合そのお芝居は・・・。今回は、場内で誘導者がチラ見でチケットは完品のまま・・大切にファイリングする事が出来ました。いろいろと大変かとは思いますが、確り管理された方が、良い様に思います。
<少しホッとしました>板上での展開・細部は別として、構想はありで面白いと思いました。小ネタ満載で、こじんまりと笑えました。

PerformenVI~Paradiso~

PerformenVI~Paradiso~

電動夏子安置システム

吉祥寺シアター(東京都)

2011/05/07 (土) ~ 2011/05/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

壮観なエンターティメント!【A】
<秀作・秀劇団>総勢37名、約2時間20分間略フルスロットル+ノンストップ劇、緊張の舞台裏(惨状?)は、裏方さんを含め想像を絶する状況と推察され、頭が下がります。
本筋は威厳があり・重々しく・淡々と進行し、サイドストーリーの場面では、主に仕込みとスピード感でガンガンと攻め立て、渡辺さんがメインの場面では、間とタメが絶妙で大爆笑と相成りました。劇団関係者さんは、制作会議・稽古・作本編編集等全ての工程で苦行を物ともせず、楽しみながら作り上げ、高い意識で達成感を持たれた上、本番に望まれたものと推測されます。劇場への入場時から終演後のお見送り迄、気配りがなされた極上のエンターテイメントでした。大満足。
<例えて・・>初観ですが、非常にチームワークが良くて欲張りな劇団さんと感じました。例えて言えばお値打ちで豪華な「幕の内弁当屋さん?」“作り手”の板さんは、お客さんに満足して戴く為、あれもこれもと過剰サービス的に惣菜を付けまくり、主食にも拘りがあり、原価割れしても粋に感じながら暖簾を守って(観せ付けて?)いるし、盛り付け班の作業も効率が良くて活気があり、売子さんも元気良く声高らかに、いつも即完売!と、いった具合で、未だ膨れ上がったホッペの中で租借しきれない状態が続いてます。
<キャラ>役者さんでは、こだわりの渡辺さんがダントツの輝きを放ち、新野さん、なしおさん、岩田さん(声も)、志賀さん、が続いて面白く、他には、濃いキャラっぽく見えた澤村さんが目に付きました。笑いの3要素は、良い台本に加え役者さんの①経験(場数:含む稽古)、②キャラクター、③アドリブ対応力、かと個人的に思っておりますが、強烈なインパクトを感じた渡辺さんは存在感、キャラクターも申し分無く、更に稽古好きな為、今後の御活躍を期待します。又、猿田さんの軽快な動き、(前出演作と違った)穏やかな演技も観る事が出来、大変良かったです。

珍しい凡人

珍しい凡人

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2011/05/04 (水) ~ 2011/05/11 (水)公演終了

満足度★★★★★

渾身作!あぁ~最高に面白かった!
キャスティングを含めた個々の役柄設定が鮮明で、古川さん拘りの脚本・演出に感服です。役者では、ザンヨウコさんの存在感が際立ってました。
さてと、久々に兄貴に会いに行こう。。

ネタバレBOX

<欲張りな本>日常会話の中で、淡々とさりげなく家族・兄弟・教育・陪審員制度・風評(噂話の一人歩き)被害・就労(ニート)・ストーカー・エイズ・ゲイ・搾取ビジネス・NPOのあり方等々、世相の難題を贅沢に織り込み、忘れかけていた問題をも再提起し、一見散らかしっぱなしにも見えますが、ともすると、平凡な日常生活に難問がいつ入り込んで来てもおかしくない(既に一つや二つは抱え込んでいる)程、多様化し、複雑化した社会(時代)で生きている事を実感させられ、色々考えさせられました。
<姉妹・兄弟 関係のコントラスト>姉妹は女子故、主観的に本音(感情論)をぶつけ合い口喧嘩しあいながらも無職の妹に夫に内緒で大金を貸し・・、兄弟は男子故、客観的に互いを意識しながらなかなか本音でぶつからず、父親に愛された弟(兄の嫉妬心の根源)が挫折しながら独り身で廃屋寸前の母屋を守り、父親に認められようとした兄が学校の先生となり家族を持ち新居を造り、世間では成功者の様に思われるが・・、最後に30-40代になって兄弟の本音を語り合い、最終場へ・・。
<最終場>エピローグで、基となる家族・兄弟のあり方を問うて来た。その中で最後にトラウマを背負った服部洵子が忍び寄り・・“まさか”の展開と思いきや、両方の家の分岐路に立った儘、何も起こらず・・終幕。個人的には、洵子が兄健一ではなく、挫折感を乗り越えた、弟健二の下へ向かったと、思いたいです。。
 女の子ものがたり

 女の子ものがたり

“STRAYDOG”

赤坂RED/THEATER(東京都)

2011/04/30 (土) ~ 2011/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★

水も滴る女の子の友情ものがたり
「ぼくんち」に次ぐ2作品目なので今回は役者さんに注力する事が出来ました。少女期時代役のキーとなる住吉さん、絶妙の掛け合いで爆笑夫婦役の重松さん(アドリブか、台本通りか絶妙)/小野さん、主人公[大人役]の森田(亜)さん、土木作業員etcの中原さんらの好演で全体が締まっている中、約2週間前に急遽代役参加となった大野未来さんのダンスを含めた演技も良く、そのプロ根性には感心しました。
諍い場面で水路に頭迄ドップリ漬かりながら熱演された役者さん方々、大変御苦労様でした。今回に限っては座席が最前の2列目以内でなかった事に感謝。
“STRAYDOG“さんは演劇のファン層を広げる役割を担った劇団さんとして今後も期待しています。

この夜が明けるまでに(無事に終演致しました。ご来場誠にどうもありがとうございました)

この夜が明けるまでに(無事に終演致しました。ご来場誠にどうもありがとうございました)

劇団前方公演墳

新宿シアターモリエール(東京都)

2011/04/28 (木) ~ 2011/05/01 (日)公演終了

満足度★★★★

「前方公演墳」中毒警報発令
【ヘッドライナーズ公演】やっぱり“ 本格サスペンスミステリー ”なわけなかった。コメディが抜けているじゃ~ないですか?今回で「前方公演墳」は2作品目ですが、“メチャ面白い劇団”であると確信しました。ストーリはコテコテでよくありがちで、劇中、無茶振りが多く、っぱなしもあり、一人ボケ突っ込み、くどさ等いろいろありますが、大人の技・計算がぬかりなく成されており、又、役者さん個々も力がありながら、肩肘張らず、程良く観せているのがズル~イ。
兎に角、川原さん、藤井さん、上田さん(またまた成田さんとのコンビ)が前作を含め最高に面白い。又、終幕後のお見送りに関しても、気配りの利いた御対応をされ非常に好感が持てる劇団と思います。
<ハナモズクさんのコメント>
サスペンスの中にも笑いがあるとは驚き(刺激的で面白かった)今週観た5作品の中で、一番良かったです。もっと沢山の人に観てもらいたいと思いました。[☆5]

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