珍しい凡人 公演情報 箱庭円舞曲「珍しい凡人」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    渾身作!あぁ~最高に面白かった!
    キャスティングを含めた個々の役柄設定が鮮明で、古川さん拘りの脚本・演出に感服です。役者では、ザンヨウコさんの存在感が際立ってました。
    さてと、久々に兄貴に会いに行こう。。

    ネタバレBOX

    <欲張りな本>日常会話の中で、淡々とさりげなく家族・兄弟・教育・陪審員制度・風評(噂話の一人歩き)被害・就労(ニート)・ストーカー・エイズ・ゲイ・搾取ビジネス・NPOのあり方等々、世相の難題を贅沢に織り込み、忘れかけていた問題をも再提起し、一見散らかしっぱなしにも見えますが、ともすると、平凡な日常生活に難問がいつ入り込んで来てもおかしくない(既に一つや二つは抱え込んでいる)程、多様化し、複雑化した社会(時代)で生きている事を実感させられ、色々考えさせられました。
    <姉妹・兄弟 関係のコントラスト>姉妹は女子故、主観的に本音(感情論)をぶつけ合い口喧嘩しあいながらも無職の妹に夫に内緒で大金を貸し・・、兄弟は男子故、客観的に互いを意識しながらなかなか本音でぶつからず、父親に愛された弟(兄の嫉妬心の根源)が挫折しながら独り身で廃屋寸前の母屋を守り、父親に認められようとした兄が学校の先生となり家族を持ち新居を造り、世間では成功者の様に思われるが・・、最後に30-40代になって兄弟の本音を語り合い、最終場へ・・。
    <最終場>エピローグで、基となる家族・兄弟のあり方を問うて来た。その中で最後にトラウマを背負った服部洵子が忍び寄り・・“まさか”の展開と思いきや、両方の家の分岐路に立った儘、何も起こらず・・終幕。個人的には、洵子が兄健一ではなく、挫折感を乗り越えた、弟健二の下へ向かったと、思いたいです。。

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    2011/05/29 23:57

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