miss_youの観てきた!クチコミ一覧

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AAPA『短い旅行記』2014

AAPA『短い旅行記』2014

AAPA

PARADISE(東京都)

2014/09/11 (木) ~ 2014/09/15 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1246(14-285)
20:00の回(曇)。19:52受付、案内に従って階段を4階へ、妖しい佇まい、廊下奥の「部屋」へ通されますが、ここは控室(開演前/後に利用)、山田さんの写真が数点、ベッド、衣類、大きな鏡、バスルーム、ちゃんと住めるようになっているようです。

たぶん本作はここから始まっていたのだと思います~21:25終演。

ttu演出の山田さんが出演とあったので観に来ました。松戸は初めてで、会場の「PARADISE STUDIO」は「ラブホテルと飲食店が入居していた雑居ビル」だったそうで、4Fの8部屋のうち6部屋をクリエイティブスペースとして活用し、残りの2部屋はアーティストインレジデンスのスペースとして運営…とネットの不動産情報にあります。

ttuは「海は、いま、このとき、あなたの、左手にある。(2011/12@ROCKET CAFE)」からで6作。10月に「走れメロス(出演は岩崎さん)」があるので観に行こうと思っています。

本公演、2つの部屋、広い居室とエレクトリックで瞑想でも始めそうな部屋を交互に使ったものでした。移動は先導者に続いて一列になってホテルの廊下を歩きます。

静かな語り口、舞、電子音楽が普通の劇場にはない部屋の特異性と相まってトリップしそうな雰囲気でした。物語を追うというものではなさそうで、カラダを此処に置いて感じる作品のような気がしました。

この1年くらいの間、刺激を受けた「会場」をあげると、リアルラブホテル(本作)、貯水池に浮かべた不安定ないかだ(もちろん役者さんは池に落ちる)、古い雑居ビル6階の共同風呂(ひとり用なので当然狭い)...。

ネタバレBOX

メモ

①移動した部屋、椅子が用意され好きなところに座る。先導者は此処について説明する…それはシンガポールのことでした。聴こえるシャワーの音、しばらくして黒い下着の女性がバスルームから現れ、テーブルの上にあるぶ厚い手帳のようなものを手に取り、一節を声にする。パンを食べ、語る。観客にドリンクが振舞われる。

②次の部屋。床に敷物、そこに座る。音響機器、ベッド、机、キッチン(鍋の中はカレー?)、モニターにアニメ、ダンス。

③次は別の部屋かと思ったら(エレベーターに乗ろうとするが動かない)、①に戻る。

時間の流れ方が異なる場所、空調は入れていないようで、窓が開けられています。劇場とは区切られ方が異なる空間でのパフォーマンスで、このような(日常では味わうことができない)刺激を受けるのはとても心地よいのでした。
デジタル

デジタル

うさぎストライプ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/09/10 (水) ~ 2014/09/16 (火)公演終了

無題1245(14-284)
19:30の回(一時雨)。18:30受付(チケットに整理番号あり)、19:10開場 (10番ずつ)。

天井(テーブル、椅子、鉢植え)と床(蛍光灯、配管)が逆の舞台、電球は普通にぶら下がっている。奥に女性が一人座っている。19:24前説(60分)〜20:27終演。(ダンスではないと思う)パフォーマンスと(芝居的な)コトバのやりとり。すみません、とっかかりが掴めず終演してしまい、台本を買ってみましたがやはりわかりませんでした。

以下、雑記

ネタバレBOX

女性の衣装が縞模様だというのはお約束なのだろうか

「ピタゴラスイッチ」みたいなもの…リフレインは大の苦手なので

パフォーマンスの後、呼吸が整っていないのがどうも…無理ないとは思いますが

ウクライナをだす意味はなんだろう
今は何年という設定だろう
義足つけて再派遣するのか

自転車
花火
逆立

Go There!

Go There!

NPO法人らふと

RAFT(東京都)

2014/09/09 (火) ~ 2014/09/09 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題1244(14-283)
20:00の回(スーパームーン)。ちょっと早め19:14受付、開場。

縦長コの字の客(椅子)席、奥にピアノ、周囲になにやら音の出るモノ、手前に照明とカメラマン。

此処は昨年12月以来(南さんのダンス公演)。小川さん他みなさん初めて。20:11開演~21:12終演。

バンドネオンとピアノの組み合わせ、静かな会場に染み入る音色、ダンサー3名いずれも個性的で、客席への語りかけ、詩の朗読、英語/フランス語などでアクセント、楽器は弾くだけではなくパーカッションにもなり、それぞれソロが見事で、思いがけないライブでした。

Celineさんはパワーに満ちた舞と柔軟さ、田畑さんは後半、大暴れ舞台から飛び出しそうな勢い、小西さんは詩とゆったりした動き、また3人がからんだ舞も。

周囲を客席で囲まれた舞台、演奏者は対角線上に位置し、共演(協演)。生のバンドネオンは初めてで、力強い音からすすり泣くような音まで自在、ピアノの響き具合もよく、K.エマーソンばりの演奏ゃペダルで音を出したり。

蜘蛛女のキス

蜘蛛女のキス

パンダの爪

不思議地底窟 青の奇蹟(東京都)

2014/08/31 (日) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1243(14-282)
12:30の回(晴)。11:50受付、12:02開場(靴は脱ぎます)、入ってすぐ幕が張ってあり、左側の狭い通路を奥へ。3〜4段目が客席で舞台を見下ろすカタチになります。BGMは壮大なクラシック曲、12:27前説(アナウンス)、12:31開演〜14:07、休憩、14:16〜16:19終演。

上演時間「4時間強」、会場は「青の奇蹟」、2ステのみ…に惹かれて観に来ました。原作(1979):M.ブレイグ著があること、映画(1985)にもなっていることは後で知りました。

長丁場なので、厚めのクッション、動きやすい座席幅。正面、左右に部屋(監房)、カーテンが引かれ会話の大半で二人(モリーナとヴァレンティン)の姿は見えません。その手前、左右に分かれて男女、リーディング。

4時間…大丈夫かと思いましたが、監房の様子、微妙な二人の距離感、面白く観劇できました。非常に狭い舞台でしたが、それが生の人間の体温を感じるちょうど良い間隔だったようです。

夢十夜を遊ぶ夜 第1弾 鳥山フキが「夢十夜」を好きにする

夢十夜を遊ぶ夜 第1弾 鳥山フキが「夢十夜」を好きにする

Produce lab 89

音楽実験室 新世界(東京都)

2014/09/08 (月) ~ 2014/09/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1242(14-281)
19:30の回(小雨)。19:02受付開場、此処は初めて。

落ちないように手すりが設けられた客席(椅子席3列)、後方にカウンター。前方にも一段降りたところに客席があり、そこからは舞台を相当見上げることになりそうです。

海峡を挟んだようなかんじで向こう側に舞台、テーブルと椅子、上手にはアコースティックギターやらPCやら。(下の)最前列、その両側にはスピーカーが縦に積み上がっています。

夏目漱石「夢十夜」のリーディング公演かと思って(職場から歩いて来れるので)来たのですが、そこは「ワワフラミンゴ」しか醸し出せない味わいに満ちた公演でした。

19:34開演~20:26終演。

「ワワフラミンゴ」は4作目、この一生懸命な脱力感に今夜もクスクス笑い。役者さんはそのままの役どころ、珍妙な歌やギター演奏、アドリブみたいな(?)掛け合い、ポケットの呆気にとられるような何の役にも立たなそうな小道具も楽しい。

マナナン・マクリルの羅針盤

マナナン・マクリルの羅針盤

劇団ショウダウン

シアター風姿花伝(東京都)

2014/09/05 (金) ~ 2014/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1240(14-279)と1241(14-280)
9/6 19:30の回(曇〜雨)。18:45受付(チケットレス、整理番号券あり)、19:00開場、19:30開演〜20:27、休憩、20:37〜21:48終演。

9/7 11:00の回(曇)。10:15受付、10:30開場、11:02開演〜11:59、休憩、12:10〜13:20終演、アフタートーク(ゲスト 池亀さん)〜13:40。

ということで、続けて2回観ました。一人芝居にはあまり関心がないのですが、7月下旬、奈良出身の20歳の女優さん(松岡千明さん)が、20歳だから20回の公演「銀色の、ブルウ」を行ったのを観に行き(この時も2回)、とてもよかったので、京都出身の林さんも観てみようと思った次第(いい加減な動機ですみません)。

上手に帆船を模した造形、下手に深紅の布が乗ったテーブル、ロープが何本もかけられ雰囲気良好。

情景の展開が丁寧なのと、ガイド役&すべての登場人物を演じる林さんの演技、照明・音響の効果が一つになり、目の前に現れる大海原、港の酒場、海上の闘い…胸躍る大冒険でした。一人芝居はあまり動くことがないと思うのですが、林さんの運動量、役ごとに切り替える声、トーン、感情の揺れ、高ぶりが終始コントロールされていました…感嘆。

終演後、台本とCDを購入、また観たいと思います。

脱衣する蛹(さなぎ)

脱衣する蛹(さなぎ)

ポーラは嘘をついた―Paralyzed Paula―

早稲田大学大隈記念講堂(東京都)

2014/08/29 (金) ~ 2014/08/29 (金)公演終了

満足度★★★★

無題1239(14-278)
17:00の回(晴)。16:35会場着、受付、中へ。16:45/56前説(アナウンス、50分)、講堂らしい講堂、舞台が高いので少し後ろ(E列)に座ります。緞帳がおりていて、手前に照明。17:05開演ブザー、ヴァイオリンが聴こえてきて(長い…)開演〜17:48終演、アフタートーク17:59〜18:30。

台の上に大きなベッド、「蛾」に侵食されるのは「外」か「内」か…というお話のようです(違ってる?)。

大隈講堂に入ったのは2回目(学生時代、模擬裁判をみました)。アフタートークで、声がよく届くというお話がありましたが、そうも思えず、舞台上の空間に吸い込まれてしまうように感じました(やや聴き取りにくい)。

「余白(2013/5)」からで4作目、早稲田で唯一続けて観ているユニット。「ある程度の教育」の映像(全編)がYouTubeにあります。

劇中、「何かが道をやってくる(Something Wicked This Way Comes)」という作品のタイトルが意識にのぼる…何十年も前に買ったのに未読。「侵食」「妄想」「寄生」「本物」「逆流」、本作の説明にあるコトバ→ヒッチコック「鳥」、ウィンダム「トリフィド時代」、マシスン「地球最後の男」、十七戦地「花と魚」…勝手にいろいろ展開。

もう終わっている「みのかも文化の村」の公演では、室内版とは異なる演出を考えているということでした。

末路へ至る道しかみえないにもかかわらず、女は感情を喪失し、何をみて、何処にいるのか…とても刺激を受ける作風でした。蝕まれて、溶けてゆく内側、観客すら巻き込んだ外側、拒絶される外側、森。

「Your inside is out when your outside in…」White Albumですね。

アフタートークで、福澤さんのダンスについてのコメントはなかったのですが、履いていたのはダンスシューズ(?)、回転する時、縦軸がぶれないので基礎がしっかりできているのではないかと思い、劇団森のサイトに行くと、ダンス公演ありました。

夏芙蓉

夏芙蓉

喜田光一Produce

ART THEATER 上野小劇場(東京都)

2014/09/06 (土) ~ 2014/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1229(14-277)
16:00の回(曇)。15:35受付、開場。16:00前説(70分)、16:05ピアノ曲~遅れたお客さんがいたようで少し時間がかかり開演~17:23終演。

学習院大の学生さん4名+社会人1名という構成だそうで、学習院大の公演は初めて。

「夏芙蓉」という作品についてまったく知らず、此処は上野駅から近く、一度来たことがある会場、というので観に来ました。

舞台には(学校の)机と椅子4人分だけ。卒業式の日、深夜での教室、4人...なんのために夜遅くに集まるのかわからないまま話が進み、突然、急展開しました。

終わった直後は、こういう展開はなぁ...途中で何か(演出で)欲しいなと思っていましたが、少し間をおいてみるとこの作品が描いている高校生という視点からはこれでいいのかも..と、昔の自分だったらどう感じたのかとも。

女子高生4人とも好印象、千鶴役の岡本さんは、終盤、一人になってからもしっかり舞台を支えていたことに感心。振り返れば、最初からなにか不安げな表情でした。

こんな作品があるんだ、と気づかせてくれる公演でした。

ラスト、夜が明けた(のでいいのかな)ことを照明で示してくれたらよかったと思いました。

落ち合っている

落ち合っている

BATIK(黒田育世)

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2014/09/04 (木) ~ 2014/09/07 (日)公演終了

無題1228(14-276)
14:00の回(晴)。13:40会場着、受付、ロビー開場。13:45開場、14:03前説(アナウンス)、14:08開演~16:07終演。中央、奥に小窓、海が見えるのでしょうか(端の席だったので見切れる)、帽子がみえ、床面には手形。「BATIK」は「トライアル(2013/12@森下)」「SHOKU(2014/6@KAAT」、黒田さんは、お茶の水女子大の公演(2014/4@ZERO)での委嘱作品、原美術館での映像作品「Constellation(2013/10)」「BYAKUYA(2011/10)」など。

当パンを読むと本作の過程が少し理解できそうですが、観劇中はほとんどわからず、2時間という時間がかなり負担でした(いつ終わるのだろう...なんで胸をはだけ、裸体で走り回るのだろう...「赤子」なのか...など)。

終わって自分の中で(勝手に)ダイジェストのイメージを再生すると悪くはないのですが、怪鳥の奇声はダメでした。

短編集「呼出」

短編集「呼出」

B.LET’S

coupecafe (クープカフェ)(東京都)

2014/09/05 (金) ~ 2014/09/06 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1227(14-275)
17:00の回(小雨)。16:38会場(4F)着、受付(ドリンク)。入って左にオープンキッチン、右に舞台、下手壁際にアップライトピアノ、中央にテーブルと椅子。椅子を集めて客席。

3作目で(「春の遭難者(2014/2)」から)、土田さんは「愛、あるいは哀~(2014/7@サンモール)」、滝本さんは初めて、江間さんは客演などを含めると6作目。
16:59前説(60分)、17:00開演~各20分~17:56終演。

「呼出」されるということは、(呼び出された側に)初めから不利な気がするのですが、3作ともひねりが効いた作品でした。

表が裏だった程度ではなく3回転半くらいしたお話の展開、脚本、役者さんにしてやられました。

①「向こう岸へ片思い」...思わず「こらこら、江間さんっ!そっちに話もってっちゃダメでしょ!!」と言いたいくらいの展開に苦笑。②「革命とレコード」...マンションの理事会、どっちが上手(かみてではないです)か。③「姉、兄、いもうと」...子供はいつまでも子供...でいいのか。

やっぱりcafe公演はいいですね。リラックスできてアットホームな雰囲気も。

今後の予定をみると、江間さん@テルプシコール(2015/2)でチェーホフ...いままでテレプシコールではダンス公演ばかりでしたが、どんな作品になるのか。

路地裏のシュラ

路地裏のシュラ

青果鹿

小劇場B1(東京都)

2014/09/03 (水) ~ 2014/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1226(14-274)
19:30の回(やや曇)。19:00受付開場。入って左が客席、L字ではなく木の幹が何本も。

黒服の男性が場内誘導、メイド服の女性も...BGMにピアノ曲やオペラ、19:31開演~21:07終演。

「青果鹿」は3作目、高井戸のスタジオ外は初めて。青戸さん(「抱擁ワルツ(2014/4@スタジオ)」)、川口さん、前田さんは前作(2013/3)に続いてで
とても懐かしい。Satokoさんは「蝶を夢む(2013/8@711)」「ゴドーを~(2013/10@BOX in)」をいれて6作目。本作ではゴーシュ役の廣瀬さんは
THATRE MOMENTS「パニック+走れメロス(2013/10@イプセン)」、久保木さん「抱擁ワルツ」。

とりいそぎ

夏の砂の上

夏の砂の上

作戦会議

Ito・M・Studio(東京都)

2014/09/03 (水) ~ 2014/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1225(14-273)
19:00の回(曇)。18:23会場着、18:30受付開場と思っていましたがすでに開場していました。

桟敷席+パイプ椅子席(4列、クッション)。6畳の古びた和室、籐椅子、座布団。タンス、Wラジカセ、小さな扇風機、ちゃぶ台の上にはタバコ(のシーン多い)、灰皿、新聞。奥の障子の向こうは庭(ほとんど開けられない)、下手は玄関、台所、手前はトイレ、上手は寝室など。

「観たい!」にも書きましたように、此処は「劇団ピアチェーレ」を(計4回)観にきた会場…10月に公演があるそうなので楽しみ…ですが、端から端まで満席、上演時間は140分。客入BGMにジングルベル?

19:03前説、19:04…ギターが長めにかかり…蝉の声、白いシャツ、夏、汗〜21:20終演。中川(安)さん、松永さん以外は初めて。

やや窮屈な客席で2時間強持つかと思いましたが大丈夫でした。6畳に役者が(同時ではありませんが)8人、妻、妹、姪、同僚、その割りにはお互いの間に距離を感じます。その空気感が面白いのでした。

閃光、耳をつんざく音、渇き、遠いところへ、長崎の夏…

暗転時に流れるギターはS.Howeですね、聴いたことがあるのが1曲目とラストだけ、個性的なフィンガリングです。

余談:演出の伊藤さん、桐朋短期大演劇専攻卒ということは(世代は違いますが)「キトキト企画」のメンバーと同じですね。

止まらない子供たちが轢かれてゆく

止まらない子供たちが轢かれてゆく

Cui?

アトリエ春風舎(東京都)

2014/09/03 (水) ~ 2014/09/16 (火)公演終了

満足度★★★★

無題1224(14-272)
20:00の回(曇)。19:30受付(その場で待つのでやや混雑)、19:40開場。入口側に客席、間の通路に追加席、最前列(右寄り)に低めのベンチシート席追加。

舞台には黄色の「CAUTIONテープ」右〜左端まで、それぞれの壁際には乱雑に積み上げられたパイプ椅子、ここにもテープが巻きつけられています。正面奥にはテープで「X(赤、「DANGER」? )」、手前にパイプ椅子(3脚)、上手中空の黄色い窓枠。黄色いテープは客席からみると「エイ」(横に広がったヒレ、後方に真っ直ぐな尾)のカタチにみえます。テープには「CAUTION」とあるのですが、よくみると(手前)「DEADEND」「CHILDREN」(奥)「FORGET」「UNDERDOG」とあり、美術の方のこだわりとのこと。

2作目です、…「きれいごと(2014/5@眼科)」から…芝村さん、西村さんは「みんなのうた(2014/7@LIFT)」、コウダさんは「地獄任侠2014/6@バビロン)」を観ているので間が空いている感じはしませんが、此処は1年振り。「シンクロ少女」では、横手さん「ツヤマジケン2014/7@王子」、泉さん「キスミー・イエローママ(2014/8@OFF)」、名嘉さんは少し前で「許して欲しいの(2014/2@ラビネスト)」、本作の中田さんで一巡。

大学生中心のお芝居では日芸が圧倒的なボリュームで、行ってみたらそうだった(「劇団3人のゴリラ(2014/7@キチジョウジギャラリー」)ということもあり、卒業生を含めると相当なものかもしれません。

19:56前説(70分)、20:07開演〜21:15終演。

児童による「学級裁判」…検索すると出てくるもののよくわからないけど嫌いな者同士を閉じ込めるとこうなる…ということか…閉じ込められる、行動範囲が狭まる、選択肢が少なくなる…個体の密度が高くなり傷つけあう(共食いに近い)のか、前作でも感じましたが、セリフにのってお話が進むのではなく、会話よりは宣言、宣告に近いコトバが高速で行き交う。

小学校、時をずらした二つの事件は拒絶から崩壊へ至り、拡散し、また繰り返されるらしい、登場人物は、小学生/教師(二役)が混在し、ちょっと混乱する。最後まで「学級裁判」という仕組みの(元々の)効力がわからず。

プラテーロと私

プラテーロと私

KARAS

KARAS APPARATUS(東京都)

2014/08/27 (水) ~ 2014/08/29 (金)公演終了

満足度★★★★★

無題1223(14-271)
20:00の回(曇)。19:53開場、20:12開演〜21:22終演、トーク〜21:48。

2回目です。最前列右に追加席、3日間の公演、最終日。今夜特に感じたのは「プラテーロ…」という詩人が語りかける声に、反応する「プラテーロ 佐東さん」の演技、頭、上半身…目線も。

ピッタリと寄り添う姿、自由に動き廻る姿、倒れ起き上がろうとする姿、両の手に感じるロバの背中、土地の匂いや日差しまでもが、ゆっくりと伝わってきます。

10/5から6日間の再演(リクリエーション)が決まりました、また観に行きましょう。

チラシの後面、「海外」の予定として「創作オペラ『ソラリス』」勅使川原さん台本演出とあったので訊いてみると、やはりS.レム(というよりはタルコフスキーの方でしょうか)の「ソラリス」だそうで、映像だけでもみたいものです。

【最終日 18:30開演に変更】『regeneration(リジェネレーション)・誕生』

【最終日 18:30開演に変更】『regeneration(リジェネレーション)・誕生』

南阿豆

テルプシコール(TERPSICHORE)(東京都)

2014/08/29 (金) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1222(14-270)
18:30の回(18:00から変更、晴)。17:40会場着、受付(今日は整理番号あり)、18:02開場、18:37開演〜19:39終演。昨日に続いて2回目です。

冒頭のオルゴールは実際に鳴らしているようです。上手の照明にすり寄って行くシーン、壁に映る影が元の人形にみえる。終演後、スタッフ紹介がありました。1列増えた客席もお客さんでいっぱい、引き締まった身体から生まれる、持てるものすべてを振り絞った作品に満足です。

【最終日 18:30開演に変更】『regeneration(リジェネレーション)・誕生』

【最終日 18:30開演に変更】『regeneration(リジェネレーション)・誕生』

南阿豆

テルプシコール(TERPSICHORE)(東京都)

2014/08/29 (金) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1221(14-269)
19:30の回(曇)。19:02受付、開場。白い床、3面を暗幕(緑色?)で囲まれた舞台。19:35前説~20:34終演。4作目、前作「骨とひまわり(2013/12@RFT)」から8ケ月。

かすかに、舞台後方からボレロのメロディ..少しずつ大きくなるとオルゴールの音色だとわかる、舞台やや下手に両手を挙げたオルゴール人形がゆっくりと回っている...暗転、背中を向けうずくまっているのはこの「人形」なのだろうと終演後に思い至る。

無音、人形はおぼつかない、小刻みに震える足取りで光に向かって両腕をのばし近づいてゆく、床を転げまわる..ここらのシーンで「2001年宇宙の旅」序章(THE DAWN OF MAN)に近いものを想う、電子音的SE、南さんの作品は観ていていつも「物語」を感じる。

頭上グリーンの照明が床にグリーンの影を描く、もうひとつ点いた照明はピンクの影を、白い床に「色」が生まれている、背中に汗が輝くも震える指先は産まれる苦痛を現しているようにみえる、迫りくるノイズのなかのメロディ、両手で受け取っているのは何のだろう。

繰り返される柔らかなピアノの音色、過激なパーカッション、歩みは再びぎこちないものに戻り...暗転後現れたグリーンの衣装をまとった「人形」は、ちょっとはにかみながらも軽やかに舞う...聴こえている曲は(歌詞はわからないけど)誕生(再生あるいは新生)を謳っているように聴こえる。

キスミー・イエローママ

キスミー・イエローママ

ゲンパビ

OFF OFFシアター(東京都)

2014/08/27 (水) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

無題1220(14-268)
19:30の回(雨)。19:00受付、開場。

下手に小さなカウンター(固定電話、銃)、箱(椅子)がいくつか、正面と上手はストリングスカーテン。19:15/25前説(105分)、19:32開演〜21:14終演(挨拶なし)。終演後、台本を購入、黄色の表紙、黒い製本テープで綴じられた丁寧な作り。

「イエローママ」はアラバマ州でのニックネーム…「電気椅子」…ウィキペディアで。

三澤さん、「ツヤマジケン(2014/7)」での西山さんとのジャージ組を観に行った勢いでこちらにも。遡れば「ユメミルヘヤ(2012/5@RAFT」「ローヤの休日(2011/3@王子」「思い出パレット(2010/12@ラビネスト)」。また、次回作、行きましょう。

当パンをみると似顔絵に役名がカタカナ…日系風。場所(新聞や書類は英語、出る酒は紹興酒)はどこなのか、今が続いているのか年月を経たのか…曖昧にしてあります(もう大学卒業?)。「銃」「政治家」「死んだ両親」そして「拘置所」。

両親と兄弟、夫婦と子、捨て子とバーの店主、拘置所の職員、大学時代の友人、電気椅子…幾つかの関係が緩やかに繋がったお話。時々、少し遅れてお話の展開に追いつく。残酷なのはどちら、子を捨てた親、銃。最後のシーンは台本にありませんでしたが、なぜそうするのか、もうひとつわかりませんでした。救い、幸せがどこにもないお話…いや、スズは違うか。

篠原さん「荒川、神キラーチューン(2014/5@サンモール)」「goodnight(2012/6@王子)」「青山君よ〜(2011/8@711)」。
蓮根さん「遠吠岬〜(2012/3@あくとれ)」「タルチュフ(2011/8@DECO)」。
泉さん「ファニー・ガール(2013/10@星)」「かもめ(2011/6@ゆうど)。
深井さん「Nazca@吉祥寺」。

ネタバレBOX

最後の銃声は「かもめ」からきているのかな(台本にはなかった)。
プラテーロと私

プラテーロと私

KARAS

KARAS APPARATUS(東京都)

2014/08/27 (水) ~ 2014/08/29 (金)公演終了

満足度★★★★★

無題1219(14-267)
20:00の回(小雨)。19:37会場着、受付、地下1階で待機、19:56開場。20:06前説〜21:16終演、〜トーク21:29。

勅使川原さんの朗読、佐東さんの「プラテーロ」。

先日観た「睡眠」とは、「パリ公演上映会」とは、今までの硬質な舞台とは、全く異なった作品。

ヒメーネス著「プラテーロとわたし」は岩波文庫他で入手できるようです。訥々と語りかける詩人(朗読 勅使川原さん)、風の音、土の匂い、季節の香り、子供の嬌声、小鳥のさえずり、柘榴、カナリア、蜜蜂、蝶、薔薇、井戸…様々な情景が直接自身の内側にわき起こります。

グレーの衣装、佐東さんはチラシにある「プラテーロ」、シッポもありますね…、ゆっくりと歩み、詩人の声に耳を傾ける、その仕草がなんとも愛おしい。行ったことも見たこともないスペインの田園を旅することができる1時間。

ダンスがみたい!16

ダンスがみたい!16

「ダンスがみたい!」実行委員会

d-倉庫(東京都)

2014/07/23 (水) ~ 2014/08/25 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1218(14-266) 井田亜彩実さん
19:30の回(曇)。18:30受付、ロビー開場、奥の丸テーブルで待機していると、いつの間にか周りには体を動かす人…18:59開場、19:31前説(100分、10分間の休憩あり、開演やや押し)。
19:40開演〜20:08(「Stand-Up For Your Rights」井田さんソロ)、20:15〜21:24(昨年観た作品「arche(2013/8)」の再演、短いながらもタリア・ランダさんのダンス…水墨画のような衣装だ…)終演。

後半が始まるまで、正面奥に「扉」がみえているのがちょっと気になった(みたことがあるような)くらいで、昨年観ていたことを忘れていました。特に予定していたのではなく、前日、木村さんの公演を観て、帰宅…どうしようか…で予約。

前半、低いポジションでの驚異的な安定感、このスピードはコモドオオトカゲか鰐か。椅子に座り足を組み、「女優」としてのお洒落なしぐさとトーク(ひとりインタビューも)…とてもエレガントでポップな演目。

後半、再演…客席後方から登場。硬質で禁欲的。ダンサー同士の自在な組み合わせ。最後には衣装を脱ぎ捨てるけど、腹筋がすごいな…来てよかったです。

うみがめくれる

うみがめくれる

fragment edge

プロト・シアター(東京都)

2014/08/22 (金) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

無題1217(14-265)
16:00の回(晴)。会場横に1列で待ち、15:31受付(チケットレス)、開場。入口側が客席、柱/左2列、右3列の椅子席。舞台左右に白い布、手前に白い岩のようなもの(珊瑚らしい)。上手、天井に光ファイバーでできたカーテン"のような"もの、ところどころ氷結(氷柱)しているように見える。15:45前説(放送:柳瀬さん、青梅さん?75分)、16:03客席前でも前説、多めのスモーク、16:05開演、波の音、〜17:25終演。台本を購入。

嵯峨さんですが、「観たい!」に書きましたように、以前、d’UOMO ex machinaというユニットの「Délire à deux — うはごとをふたで」他に出ていらしたのを観ています(短いですがYouTubeに映像あり)。「d’UOMO」はとてもユニークな演出(題材、発声、動き、照明…どれも)で、数回見に行きましたが、そこに出ていた役者さんを他の劇団で観るのは二人目(丸房さん「ティティプー見聞録(2013/12)」)です。

セーラー服の女性が6人…よーし観ようか…とは思わないのですが、そこは嵯峨さん、最後の回を観に行きました。フライヤーのままの衣装、【現実】編「私立海渡学園高等部(1〜3年生)」と【深海】編決して綺麗ではない小魚の旅とを重ね合わせた物語…最後に【地上】編。

お客さんは同年代の方が多かったように思います。「百合」をウィキってみると「櫻の園」くらいしか知りませんでしたが(但し、1990の映画版)、「ナチュラル・ウーマン2010(2010/4@イメージフォーラム)」という映画を観たことがあります。亜矢乃さんが出ていて、その後、マコンドーなどの芝居を観に行きました。

【現実】がかなりあっさり仕上げてあった(と感じた)のと【深海】でのひたむきさの方が好みだったので、作者の意図とは異なった受け取り方になったかもです。もっと「百合」に絞って深味を出さないと、どこにでもあるパズルの組み合わせにみえてしまいます。例えば、実は先輩のことは…という設定には違和感、取ってつけた感がいっぱい。

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