miss_youの観てきた!クチコミ一覧

501-520件 / 2395件中
うたうたゆたう

うたうたゆたう

元カノを誤訳

吉祥寺YORU(東京都)

2016/04/29 (金) ~ 2016/04/30 (土)公演終了

満足度★★★★

無題1819(16-109)
16:00の回(晴、風強い)。

15:40受付、開場(2階へ)。どこからどこまで普通の家です。
http://yappyhaps.wix.com/yoru#!about/ciaa

入って左、ソファに座ります。通りに面したガラス戸がガタガタと鳴るほどの風。布製のバッグが掛かって床には飲みかけのペットボトルがたくさん。

吉祥寺ではギャラリー公演などもあるので、こちらのチラシをみて調べると「家」ということでしたので観に来ました。

玄関を入って受付をするのも普通の居間、台所、階段、2階、窓が広く明るい。

15:59前説(90分)、(芝居)16:00開演~16:43、(ライブ)16:55~17:21終演。どちらもほとんど接することがない(ゲームはしないし、聴くのは洋楽)ものでしたが、自分の家ではない和室に座って、慣れる間もなく始まったお話はちょっと聞き耳を立てているようでほんわかと味わいあるものでした。

黒澤さんは「動く物☆(2016/4@RAFT)」「人魚の薬(2013/4@風姿花伝)」、渡邊さんは「映画(2014/6@王子1)」「迷迷Q(2014/4@アゴラ)」のスタッフにお名前があり役者さんとしては初めて。

静か

静か

KARAS

シアターX(東京都)

2016/05/02 (月) ~ 2016/05/05 (木)公演終了

満足度★★★★★

無題1818(16-108)
16:00の回(晴、暑!)

15:35会場着、受付(整理番号あり)、15:45開場、16:07開演~17:08終演。
静と動、対称的な「シナモン(4/28-5/1)」に続いての2作品連続公演(5/2-5)

外部からの(音的)刺激がないと自然と思考がこれを補完しようとするのか雑念が渦巻く(無理やりにでも意味づけしようとする)。

その眼は何を見ているのか、耳にはどんな音が届いているのか、お互いをどのような存在と認識しているのかなどなど。

いや意識などしていないのか、正方形に切り取られた舞台が世界のすべてなんだろうか。

控えめな照明ながらどちらかというと明るい舞台、淡々と身体がダンスのリズムを刻む60分でした。

月ノ原中学校音楽準備室

月ノ原中学校音楽準備室

ブラシュカ

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2016/04/30 (土) ~ 2016/04/30 (土)公演終了

満足度★★★★

無題1817(16-107)
19:00の回(晴)。

18:50着、すでに開場していて比較的空いている(最前列と同じ高さだからでしょう)2列目に。見渡すと(たぶん)満席。舞台上に6つの椅子。

19:06開演~20:26終演。

6人、3人、1人と少なくなる構成、その間をかき混ぜる「黒岩先生」が飛びぬけていました。

上野さんは「りんごりらっぱんつ(2010/11@サンモール)」が初めてでしたが、その後の作品では自分の感覚とのずれがどんどん大きくなり、それは本公演でも同じでした(ほとんど一本調子で私には甘すぎるように感じてしまいます)。といっても、こういった作風に共感できないのもどうかなと思うのでした。

佐藤さん「墓場、女子高生(2015/7@イースト)」「ホットパーティクル(2011/9@雑遊」他。松永さん「IN HER TWENTIES 2013(2013/2@王子)」。舟橋さんはCOoMOoNOの作品多数に加えてGENZAi.。毛利さん「紙風船(2016/4@眼科画廊)」「Soundtrack.(2015/12@上野小)」。

MONSTER TUNE

MONSTER TUNE

JAM TAP DANCE COMPANY

あうるすぽっと(東京都)

2016/04/30 (土) ~ 2016/05/01 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1816(16-106)
17:00の回(晴)

16:30開場(全席指定)、16:55ブサーが鳴り、17:02開演~18:21終演。

ダンス公演の演目のひとつとして観たことは何度かありますが、これほど大がかりな「ショー」は初めてです。

舞台床には板が貼られているようで、マイクでも音を拾っています。

座ったのが2列目の端ですぐ目の前にはスピーカー。管楽器が鳴ると聴きにくくなりました。※タップダンス:ドラムの替わりに足を踏み鳴らし音を出した事から始まった(wiki)。

ただ舞台に近いのでダンサーの足元ははよくみえました。

聴こえる音数と足の動きが合わないほどの巧みさ、ソロ、デュエット、グループなどを組み替え見どころの多い内容でした。

※星4つは少し聴きにくいところがあったため。

余談ですが(邪道かもしれませんが)、マイクで拾った音にエフェクターをかけたり、サンプリングしたり(エレクトリック・タップ).するのはないのだろうか...先日、ニチジョのダンス公演(場所は同じ此処)でメトロノームの音を加工していたので。

あゆみ

あゆみ

学習院大学演劇部 少年イサム堂

学習院大学富士見会館4階演劇部アトリエ(東京都)

2016/04/27 (水) ~ 2016/05/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1815(16-105)
19:00の回(曇)

18:30受付、少し待って開場。舞台上に役者、天井が高くカラフルな美術。

ここは(&こちらは)初めて。「新入生歓迎公演」とあるようにお客さんのほとんどは学生さんらしい。

18:40前説(アナウンス、80分)、5分おし、10分おし(理由?)の案内、19:07前説その2、19:10開演~20:37終演。※機材調整のため、と言っておくのが無難だと思います。

この作品は、ままごとで柴さん演出「あゆみTOUR(2011/12@森下)」を観ていて、出演者には藤吉みわさんや真嶋一歌さんもいらしたのですがあまり覚えていませんでした(これはこれで今夜のところよかったのかも)。

ままごとは対面座席でしたが、こちらは普通の客席、役者は正面奥に立って待つ。なんとなくその横1列がピアノの鍵盤(白と黒)に見えてきて旋律を奏でるため手前に出てくる..イメージをもちました。

開演前に出てきているのは何か(もちろん演出上の)意図があったのか、いつもそうしているだけなのかわかりませんでした。

次回作も観たいと思います。

追記:オノマリコさんの「Q体」演って下さい。

趣向ジュニア『大阪、ミナミの高校生』

趣向ジュニア『大阪、ミナミの高校生』

趣向

神奈川県立青少年センター(神奈川県)

2016/05/02 (月) ~ 2016/05/04 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題1814(16-104)
17:00の回(晴)

16:20受付、16:46開場。

L字の客席、少し高さがある舞台、羊羹型の椅子がハの字にふたつ。上部に貼り出した柱に布がかかっていて、電球が2つ。上手のもっと右奥(客席横)は役者用の椅子。

16:55前説、17:02開演~18:16終演、PPT18:18~18:41。

ここ(青少年センター:1962年開館)での公演は2回目、「男子校にはいじめが少ない?(2014/11)」。もっとも小学生の頃に来たことがあり、今でいう国立科学博物館/未来科学館のようなものでした。

「高校生」の演劇は、神奈川総合高校現役生(今年、大学進学)、岩井さんの「人間嫌い」での3作が始まりでしたが、これは個人で主宰、脚演出、外部客演までするケース。

もうひとつは、Q体を観に「第64回埼玉県高等学校演劇中央発表会(2015/11@さいたま芸」へ行ったこと。3作品しか観ることができませんでしたが、どれもよいものでした。その流れで、開演前、並んで開場を待っているときにいただいた小さなチラシ...筑波大学附属坂戸高校演劇部の学内公演「クリスマス公演(2015/12)」。

これらに通じるものがあるような気がするのですが、それは何なのか。記憶にすら残っていないかつての自分の(それは想像上の)肌感なのかもしれません。

表と裏、凹と凸、表層と深層、劇と劇中劇が自然に自分たちの(等身大の)言葉らしく伝わってきました。とてもよい公演でした。

終演後、やはり普通の高校生たちはめいっぱい輝いていました。

自害

自害

劇団 Sitcom

池袋GEKIBA(東京都)

2016/04/30 (土) ~ 2016/05/01 (日)公演終了

無題1813(16-103)
14:00の回(晴)

13:40受付、開場。

会社の一室、テーブルに椅子、ホワイトボード、ダンボール箱の山、ポット、コーヒー、スーツ姿の男が新聞を読んでいる。

14:01前説なしで始まるのかと思ったら前説でした(池田さん、そこに凝ってもあまり意味ないと思うけど、50分)。

久保桃香さんは「夜叉とみなし児(2015/9@荻窪小)」の方でしょうか?

ネタバレBOX

喜劇。「自害」というタイトルからどのように採りあげるのか、と思って観に来ましたが、んーと、これでいいのかなというのが感想です。この話、自殺じゃなくてもいいじゃん。というより同年代の自殺を茶化す..ということかなと勘ぐってしまいます???みんなそんな感覚なのかな???

冒頭。偶然、自殺の現場に急行した者たち...というシチュエーションからして不自然だし、男の動機も軟弱すぎない?と思ったら突然三角関係に展開するし、ナルホド感0。

多摩美の方ということでしたが、学部は違ったとしても「妖精大図鑑」とはだいぶ差があると思います。

お話の骨子をしっかり組み立てて、物語として面白く説得力のあるものがあってこそのお芝居だと思いました。
ケダゴロ

ケダゴロ

ケダゴロ

雑司が谷 鬼子母神堂 境内(東京都)

2016/04/27 (水) ~ 2016/04/30 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1812(16-102)
13:00の回(晴、強風)

12:35受付、テント内の座席(ベンチシート)へ。コの字に白い幕が張られ、のぼり旗が風にあおられバタバタと音をたてている。

奥に女がひとりすわり歌っている、その膝に男が横たわって寝ているのか。

スタッフの方が砂埃用にマスクを配っている。

前日は雨、今日はものすごい強風、スタッフが押さえながらの公演。風に体温が奪われる。見上げれば青い空があるが、境内の大木の葉に遮られ陽光は届かない。

13:03前説、13:06開演~14:12終演。

黒い土にカラダを叩きつけながら、虫のように這いながら、ヘルメットをつけ頭から突っ込み、大きなタイヤを渾身の力を込めて引き押しまくる。それでもダンサーは高く、より高く飛ぼうとする。やはり桜美林は最強だ。

木頃さん「4771-72(2014/11@櫂)」「DANCE ASSORT(2015/6@絵空箱)」、
天満さん「DANCE ASSORT」「PUPAⅡ(2015/11@PRUNUS)」、
末次さん「ピュア魂2」「PUPAⅡ」、

下島さん「横浜ダンスコレクション2016/コンペティションⅡ(2016/2@赤レンガ)」「ダンスがみたい!新人シリーズ14(2016/1@d-倉庫)」「RAFT BALL(2015/9@RAFT」「DANCE ASSORT」「ピュア魂2」。

俺が代

俺が代

かもめマシーン

若山美術館(東京都)

2016/05/03 (火) ~ 2016/05/04 (水)公演終了

無題1811(16-101)
15:00の回(曇、やや風)。

14:40会場着、受付(5F)、14:46屋上へ、清水さんが両手をからだの前で組み立っています。コの字にパイプ椅子席(20席ほど)

かもめマシーンは客/演者1×1「XTC(2011/7@SNAC)」が初めてで、すぐあとに同じこの屋上で「雲。家。」を観たのがなんだか昨日のような気分でした。直近は「ソーシャル・ビオメハニカ(2015/5@ST」。

周りのビルが高いので空が狭く、濁ったような周辺の音、ヘリコプターの音などが聴こえてきます。流れているのは「終戦の詔書」、玉音放送ですね。

気がつくと清水さんの位置が変わっているので足元をみると足の指を使い少しずつ前に進んでいます。

15:04開演~15:59終演。

憲法前文、条文を繰り返し何度も繰り返し、声に出し、咀嚼しようということなのでしょうか。

「憲法」は大学の専門課程で講義を受けたけど授業が面白くなかったので内容は覚えていない。

まずは「憲法」とはなにか..が必要だなぁと思いました。憲法~法規範~社会秩序→多重多層多面で変化し続けるもの...とか。

楽屋 〜流れ去るものはやがてなつかしき〜

楽屋 〜流れ去るものはやがてなつかしき〜

La traviata company

梅ヶ丘BOX(東京都)

2016/05/03 (火) ~ 2016/05/04 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題1810(16-100)
12:00の回(晴、強風)

11:20受付(整理券あり)、11:47開場(靴を脱いで)、胡坐席、ベンチシート席に椅子席(クッション付)、通路にも椅子をだし超満員。11:57前説、11:59ボレロで開演~13:11終演。外で少し待ち佐藤さんにご挨拶。

正面にダンボールの壁、4人によってかかれるのは「セリフ」?その後ろにあるのは透明な薄板樹脂(?)、映る客席が歪んでいるのは物語の世界を象徴しているように思えます。

「楽屋」は3公演目、ちょくちょく企画(2014/5@EARTH+GALLERY)、オレの劇団(2015/3@眼科画廊)>

佐藤さんを初めて観たのは「マジックアワー(2011/10@エコー)」、そのすぐ後に奇作「増殖島のスキャンダル(2011/12@Site)」。初めて観たリジッター企画「いっぽんの木(2012/2@pit北)」。他に青ひげマシーン「その後..(2012/4@ヴィオロン)」、直近の作品は「清涼仮装現実(2013/9@青の奇蹟)」...そして本当に久しぶりの本作、観に行かないわけがありません。

芳山さんは初めて。中林さん「失禁リア王(2013/9@吉祥寺)」「アクアリウム(2013/12@風姿花伝)」。大寺さん「非劇 Higeki(2015/11@吉祥寺)」「Vector(2012/3@HOPE)」。

コミカルなしぐさに客席も沸きます。正面に映り込む役者の姿、表情も芝居の重要な要素でした。

ぴちぴちちゃぷちゃぷらんらんらん'16

ぴちぴちちゃぷちゃぷらんらんらん'16

日本女子体育大学ダンスプロデュース研究部

あうるすぽっと(東京都)

2016/05/03 (火) ~ 2016/05/04 (水)公演終了

無題1809(16-099)
19:00の回(曇)

18:00受付、ロビー開場、18:30開場、18:59前説(アナウンス、15分休憩、120分)、19:06開演~20:05、20:21~20:55終演。「ぴちぴちちゃぷちゃぷ~」2011、2013~今年で5公演目。

亀頭さん、阿部さん、田端さん「ダンス花 2015 vol.23(2015/9@セッションハウス)」「指切った。(2015/4@同)」、「datura.(2016/2@アートスクエア)」など。

アートスクエアから会場を移した今年...、先日の某大学定期公演でも感じましたが、どうも合いません。ダンサーが多かったり、大音量で曲がかかったりすると多少生き生きとしたように感じられますが(それにしては一体感が感じられず残念)、CMのときにボリュームが大きくなるのと同じで本編そのものは普通、ひとりひとりが(振付のせいなのか)迫力不足に思えてしまいました。

唯一、「肘」を使ったシーンだけは印象的でした。

演技的なパフォーマンスではなく、身体の限りなく躍動的な姿を観たかった。

客席数が増えたためか空席が目立ちました。

3つめはBATIKに似ているような気がするけど、本作、過激さが足りないような...。

第43回創作舞踊公演

第43回創作舞踊公演

お茶の水女子大学 芸術・表現行動学科 舞踊教育学コース

なかのZERO(東京都)

2016/04/28 (木) ~ 2016/04/28 (木)公演終了

無題1808(16-098)
19:00の回(小雨)。

17:35会場着、もう並んでいる方。チケットを持っている、メール予約、当日別に並び18:00受付、18:20ホール開場、18:28開場、1階はほぼ満席。

19:00開演~19:50、休憩、20:00~20:51終演。

第40回(2013)から毎年4月、この会場で観てきました。どうもピンとこないというか、こちらの感性が鈍ってきたのか、終始...とても普通...という感じでした。帰ってから確認すると、うに茶漬けスペクタル「はつこいの味はうにの味(2016/1@中板橋)」の方々、この時も今夜とおなじように「?」だったのでした。

2年生「窓」、韓国芸術総合学校「Mendorong Sunshine」の2作、前半はまだよかったのですが、10分休憩後の後半はすみませんが、全然ダメでした。

『それから』

『それから』

Office8次元

新宿眼科画廊(東京都)

2016/04/21 (木) ~ 2016/04/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1807(16-097)
16:00の回(晴)。

15:30受付、15:33開場。
入り口側にパイプ椅子席(クッション付)、汽車の音、かかっている曲はなんでしょう、ミュージカル風。左右に(電車の)電柱、碍子。奥には暗幕。

15:58前説、16:06開演~17:23終演。

なんとなく最近ここ(眼科画廊)でいい作品に出会っているので観に来ました。

ふたり芝居2作、ひとり芝居2作。思いのほか美術がよく、振り付けも個性的でした。飛び出す絵本のような舞台、海外戯曲は苦手なのに本作では大丈夫でした。ちょっとした工夫だったのでしょうが、ここにこんな星空が現れたのは初めて。

浅場さん「動物たちの冬(2012/11@せんがわ」に出ていらしたんですね、先日は「男装音楽劇 くるみ割り人形(2016/3@ウエスト)」を観ました。中島さんは「シアター21フェス vol.93"秋編"(2013/10@セッションハウス)」。

カリヤド

カリヤド

ToLActors

シアターバビロンの流れのほとりにて(東京都)

2016/04/20 (水) ~ 2016/04/24 (日)公演終了

無題1806(16-096)
12:00の回(晴)

11:30受付、開場。L字の(椅子+クッション))客席、入って左に座ります。3つのドアが意味深に白く浮かぶ舞台。中央に碧い大理石風のテーブル(本とマグカップ)と椅子。12:00前説(アナウンス)、車の音、信号..?12:06開演~14:05終演。

望月さんが出ているので観に来たのですが、終わってから調べてみるとたくさん観ていました(やっぱり覚えるのは苦手だ...)。恐るべし日芸Connection。

望月さん「少女博愛主義(2015/2@だるま)」「私の死んだ暁には(2015/8@BASE)」。
鳥巣さん「COCKROACH!(2015/3@ここ)」「私の死んだ暁には」。
冨士枝さん「グロテスク(2014/3@東演)」「私の死んだ暁には」「薫風(2015/3@きいろろ)」。
町田さん「歩行船(2018/3@キッド)」。
松林さん「ハロー、マイサム(2014/7@キチジョウジ)」「エキゾチック!/とことこ(2015/9@大山)」。
塩澤さん「薫風」。
入江さん「悪い森(2014/7@大山)」。

あってますか?

ネタバレBOX

◆気になったところなど

死んで、気がついたら「ある場所に」という設定は、それ自体ではありきたりなので、素材をどう工夫して作品に仕上げるのかに注目。

が、本作では役者が同世代であるためか同じような内容の身の上話や会話が続いていているように感じてしまいました。実年齢はバラバラだけど「何かの理由」で外見がこうなっている...などのこじつけでもいいので、そのほうが話が膨らむと思いました。

今でも毎年3万近い自殺者数なのに、どのようなルールで仕分けされ、「組」が成立するのかがわからない。「ここ」に「このメンバー」が集まっている「理由」があるはず(セリフとしては出てこないとしても)。

自殺者の全員が「ここ」に来るのか?そうではなくすべての死者であり、そのすべてが再生するのか?国別編成なのか?【参考】P.J. Farmerの「リバーワールド」シリーズ。

死ぬ直前の記憶が残っているのに、この能天気な陽気さはどこからくるのか?

神/天使が情に流されてていいのか?

冒頭、自分がなぜここに来たのか分かっていないのか、というやりとりがあるが、結局、システムとしてどうなっているのか?

そもそも精神体が飲食/睡眠を必要とするのか?

「ここ」の記憶は、①残っている者②本人(再生したら)の順で喪われるのか?それは「再生」にどのような影響を与えるのか?

などなど、たくさんのもやもや感が残りました。
はてしない物語

はてしない物語

月灯りの移動劇場

六行会ホール(東京都)

2016/04/22 (金) ~ 2016/04/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1805(16-095)
19:00の回(曇)。

18:30受付、開場。全席自由、E列に座ってみます。

ここは「the Secret Actor(2014/12)」以来、ミハエル・エンデ「はてしない物語」は未読。

小野さんは「RAFT BALL(2015/9@RAFT)」からでPi&Co. の2公演を含め6作目、高岡さん「Double Invitation(2014/9@吉祥寺)」、三輪さんはプロジェクト大山の公演で。

18:59前説(60分)、19:06開演~20:16終演、ダンサーは終演後20分くらいしてロビーに。

マイム、優しい振り付け、いろいろな仕掛けが幻想的な、静かなれど心温まる、素直になれる作品でした。

The Way Feels Go

The Way Feels Go

DE PAY`S MAN

RAFT(東京都)

2016/04/19 (火) ~ 2016/04/20 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題1804(16-094)
20:00の回(晴)

19:30受付、開場。桟敷+椅子席。

DE PAY`S MANは2作目。OPEN SQUARE DAY FAREWELL 4DAYS「100まで」。

高谷さんは何度か観ていて、調べていたらコンさんは多摩美卒業制作展/めっけ!「言風景」2015/1のスタッフにお名前がありました。そういえば「プクハン」も「冬の大三角形」で観に行こうと思っていたのですが今年は1作も行けませんでした。田中さんは「ハムレット(2014/8@あうるすぽっと)」で。

上手奥、牛乳の紙パックで造ったような小さなビルが3棟。下手手前、ゴムのように引き伸ばされた東京タワー、空間は歪んでいる。

20:08前説(高谷さん)と思ったら開演~21:00終演。

テンポよくつながってゆく快感。狭いところを押し合いへしあいするのではなく接点を保ちながらスルっと交差、ダンサー相互の熱伝導、ちゃぶ台はひっくり返り、ゴジラは咆哮、観ていて飽きることのない永久運動のようでした。

- 卑屈になって眠れたらサケ -

- 卑屈になって眠れたらサケ -

COoMOoNO

キッドアイラックアートホール地下1階 ブックカフェ槐多(東京都)

2016/04/17 (日) ~ 2016/04/18 (月)公演終了

満足度★★★★

無題1803(16-093)
13:00の回(土砂降り~晴)。

12:45受付、開場、道路側に客席、カウンターが舞台。

ここは(天井までの本棚)2回目、Mono-Musica「BLACK SHEEP」を観ています。

そのときにも書きましたが「尾崎翠全集(1979創樹社刊)」だけは同じものを持っています。でも、ここの所有者にとって、残りの本と尾崎の代表作「第七官界彷徨」との間にどんな接点があるのだろうか、とか、目を移すと「ビートルズ全詩集」…これも不思議だ、とか考えてみる。

13:02「浅野」が入ってきて開演~13:45終演。

ここは年内いっぱいで閉館。「氷中の星(2011/11)」木村愛子さんのダンス公演が初めてで、その後、tea for two、k.a.n.aさん、東京ナミイ、d’UOMO ex machina、万有引力、多摩美など個性的なみなさん。

COoMOoNOは「しがない(2013/6)」からで10作目くらい(ずっと此処)。

この会場でひときわ違和感を発していた(単行本)「ねむり」村上春樹と「母川回帰」で始まる。

眠れないということ。普通の会話(のシミュレーション/試演?)とダメ出し。

なんとなく手にとってみた本の数ページを読み、しばし物思いに耽り、戻した、ような気がする公演でした。

パピヨン

パピヨン

パピヨン

新宿眼科画廊(東京都)

2016/04/15 (金) ~ 2016/04/17 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1802(16-092)
19:00の回(晴)

18:30受付(番号シールがチケット代わり)、開場、奥を案内されそちらへ(丸椅子)。入口側は桟敷+椅子、対面、テーブル(ペーパーバック、眼鏡、コップ)、椅子、床にはジクソーパズルが散乱、壁に鉄格子の窓。

サイトをみて増田さん日芸とあったので観に来ました。もともと日芸メンバーによる別の芝居を予定していたのですが、予約できているか確認できなかったので、こちらに変更しました。終演後、お訊きするとスタッフの方も日芸でした。

19:05開演~20:00終演。

灰色の、暖かさなど微塵もない壁がこの芝居に相応しい。閉じた、隔絶された、同じ音だけが聴こえる単調で狭い空間。なぜここにいるのか、いつまでいるのか、などは徐々にわかってくると同時に冒頭部分も意味を増す。

最後...「あれっ?」と思わせながら次のシーンへの展開にはっとしました。

もうすこし「事情」について描写があると深みが増したのではないかと思いました。

アンティゴネー

アンティゴネー

ゲッコーパレード

旧加藤家住宅(埼玉県)

2016/04/15 (金) ~ 2016/04/20 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題1801(16-091)
18:00の回(晴)

17:27受付、17:29裏から中へ。キッチン経由で居間(畳はない)。

壁沿いに一列椅子席、次の間には歪んだ木、白/黒の石、砂、クリスタルのような破片のようなもの、大きな鏡状のもの。上手はガラス戸、庭。キッチンの向こうは玄関、階段。

17:58前説(60分)、18:00開演~19:02終演。

こちらは初めて。とても苦手としているギリシャ悲劇ですが、会場が民家であること、場所が20年ほど前に住んでいた「蕨」ということで観に来ました。

メインの2室(王宮の前らしい)とそれ以外では「空間」が異なるような動き。シーンの切り替え時の「解説(進行のサポート)」があり、私のような者にはとてもありがたい。ガラス戸からは外光、日が暮れるにつれ室内の照明は赤みを帯び、血の色に染まってゆくようでした。

当パンに挟まれたのは予定している「0キロポスト」のチラシ。お訊きすると「座・高円寺劇場創造アカデミー」つながり...そういえば少し前の公演にお名前がありました。その黒田真史さんを初めて観たのは「Aftershock(2013/12@LIFT」、その後2作。また内山茜さんは立教の卒業制作、最近では妖精大図鑑の公演(2016/2@セッションハウス)。

お話の進行に合わせたように、足元からの照明、壁に映る影、床を照らすと赤く光り血の「赤」にみえてくる。姉妹の衣裳は「黒」、暗闇の「黒」とは違って(精神の)純度が高くみえる。役者さんの演技は比較的抑えたもので会場とよくあっているように感じました。

来月も観たい。

『Geeks Go Lucky!!!』

『Geeks Go Lucky!!!』

劇団ORIGINAL COLOR

新宿眼科画廊(東京都)

2016/04/09 (土) ~ 2016/04/13 (水)公演終了

満足度★★★★

無題1800(16-090)
19:30の回(晴)。

ゴールデン街では火事、赤色灯、消防車多数。19:00受付、開場。逆ハの字のベンチシート+椅子席。

奥の隅に男が(一見偉そうに)座っている。SE短いサイクルで反復、19:17チェロ風の音が重なりシンクロ。男は一旦出てゆくがすぐに戻ってくる。

19:29前説(90分、遅れている客待ち)、19:39開演~21:02終演。

舞台は面接会場、奥の隅にあったのは「副社長室」、クリップをつなげた(ような?)カーテンで仕切られている。

こちらは初めて。るんげさん「偽典・地獄変(2013/4@pit)」「アンサータン・ストーリーズ(2014/10@MOMO)」「ツヤマジケン(2014/7@王子)」「ころころころ(2015/2@荻窪小)」、嶋谷さん「アダムの肋骨(2015/4王子小)、」甲斐さん「回帰熱(2015/1@OFF)」。

個性的というよりはそうとう変わった(超マイペースな)人たち。
感情の発露ではなく抑制的な方向、内部の温度は圧力で上昇する。
ここで「宿直」を観るとは思わなかった(笑ってしまう...)。
いいひとだけではビジネスにならないのが世の常だとすると...。

このページのQRコードです。

拡大