miss_youの観てきた!クチコミ一覧

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NINE

NINE

Seiren Musical Project

六行会ホール(東京都)

2011/12/24 (土) ~ 2011/12/27 (火)公演終了

無題240
久しぶりに受付でチケットの手配ができていなかった(ここまではよくあること)、そのうえスタッフの対応が「悪い」。終演が15:40、途中休憩あり、ということだったのでそこで帰ることにする、今まで1度も途中で帰ったことはない(だいたい他のお客さんの迷惑にならないようにというのが無理だし)けど休憩時間中ならいいか。12:00受付(整理券あり、先のトラブルのため早く並んだ意味なし)、次の予定、終演までいても間にあうけどそんな気分にならない、スタッフはきちんとした身なりだけど…もう(内容以前)ここにはこないな。12:20整列開始、12:26開場、全席自由、A列は使用せずB列から、通路に追加席あり。前半90分-休憩10分-後半60分。12:40、黒の上下、サングラス、役者が舞台手前に並び客席を威嚇する、12:46、突然、舞台上でダンス。14:33前半終了、退場。四季のミュージカルや映画版と比較する/しない…?

ネタバレBOX

さて、(劇中の短い歌は除いて)ミュージカルはとっても久しぶり、はっきり覚えていませんが、四季の「ジーザス(山口さん)」を何回もみていた頃…、映画は昨年の3月。

日本人キャスト=セリフがわかる。来日モノ=話がわからん(1986/新宿コマでみた「コーラスライン」はちっともわからなかった)、でも、歌と踊りは格別。

ミュージカルは、もっと舞台から客席に迫ってくるものだと思っているのですが、前の方に座っていたのにずいぶんおとなしく感じました。草食/肉食みたいな感覚の差。マイクで声を拾っているけどみなさん声が少し細いし、足音も一緒に拾っている。

日本のダンサーに置き換えてあったら楽しめたかも。

バンザイ

バンザイ

劇26.25団

駅前劇場(東京都)

2011/12/23 (金) ~ 2011/12/28 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題238
14:30の回、受付、開場とも予定通り、前売券に整理番号がついていて、10番ごとの入場(たぶん…最初のグループで入ったので、その後は推測)。受付でそう言ってくれてもいいんじゃないかと思う。今日は宮本さんをみに来ました。劇団は昨年の「可愛い怪物」以来。宮本さんはその後「プラすマイなす竹」「沼辺者」、そして本作…髪が短くなっている。芯が強い女性の様子がよくでていました。舞台は3つに分かれていて、右はたこ焼き屋の店舗、その奥(出入口の向こう)、路地をはさんでスナック、左は店舗と続いている住居(畳と押入れ)。中央(真ん中)席がお勧め。席に座って、舞台奥を眺め「これじゃあ外からまる見えじゃないか」と本気で思ったのでした(よくできてる)。笑い、すれ違い、思いやり…いいお芝居でした。16:24終演。

ネタバレBOX

なぜ、バンザイなんだろう…

フランチャイズ契約と経営の自由度、「国産小麦粉100%たこ焼つるまきスペシャル」の戦略的な強み、原材料調達の不安と地域開発がもたらす功罪、遺伝子組み換え、これだけ課題が揃ったらケーススタディーになるか…。

ひょんなことから話が横展開するのはお約束事として楽しんでしまう。路地では外灯で昼/夜を示し、畳アレルギー男は見た目がだんだん怪しくなり、突如出現する霊感少女はぶっ飛んだ演技でかき回す。
金の手鏡

金の手鏡

大和メ組

Cafe & Bar VIBE 恵比寿(東京都)

2011/12/22 (木) ~ 2011/12/23 (金)公演終了

無題237
さて、やっぱり先に書かないといけないと思うので。ブログにもあって、メッセージまでいただいた「開場は開演の1時間半前。開場から開演までの間に大和メ組によるコンテンツ披露タイムがございます。」、11:20頃には外で待っていたけど、時間になっても声がかからない。ちょっと開けて聞くともう少し待つように。で、入ってみると準備ができているようにはみえない。混むから奥から詰めてといわれるが、これも「全席自由」なんだから違うんじゃないかと思う(言うなら間を空けずに詰めて座ってくださいじゃないのかな)。で、ずっと待つ...もっと待つ、さらに本を読みながら待つ、ここまでくると「今日はないんだろう」という心境に至る。何も始まらないし、目の前の舞台はどうみても準備中。開演直前、スタッフの方から「準備に時間がかかり...」という説明がありました。それはみていてわかっているので、想像通りだったのでいいとして、言いたいのは、この公演、12/22の13:00から始まっていて、12/23の13:00の回に行っているんだから、もし、初日からトラブルがあったのなら十分告知の時間があったはずだし、当日であっても「メッセージ」に興味を持って早くから来て客席で待っているお客さんに、少なくとも入場時に説明しないのはどういう理由かな?席だけ決めて外出してもいいだろうし。別の公演で、むちゃくちゃ暑い中、30分以上も不手際で待たせた公演の時は、こっちもむちゃくちゃなコメントを書いた、だって私より先に待っていた方「もう帰ろうかと思った!!」と言ってたくらいだから。公演時間より長い時間待つ(!)ことはもう経験できないと思うけど「組」としてきちんとケジメをつけないとダメだと思うよ。これからも、そういった(心配りができない)面が当たり前のように出てくるはず。仲間内だけの公演ならそれでもいいけど、「公(おおやけ)」でやっちゃダメでしょ。ここまで言っておいて何ですけど、当日お返事したように、いろいろ事情があったんだろうと思うので普通に待っていたし(ちょうど図書館から借りていた本も読めたし)、本編はちゃんと観劇しました。

ネタバレBOX

さて、本編ですが、この場所を選んだ理由は何でしょうね?
いかにも使いにくそうな舞台、手前に設置した台も不安定で、役者さんが踏ん張るとずれる。映像も役者さんに被る。
もう少し広い場所のほうがのびのびと演じることができたのではないかと思いました。

音楽との組み合わせは情感が伝わりよかったと思いますが、お話を繋ぐのがちょっと難しかったと思います。

芝居でもない+ダンスでもない、というのはとてもあやうい組み合わせで、思いがけない反応が生まれるか、色(持ち味)がぼやけてしまうか。ちょっと前にもそんなふれこみの舞台をみましたが、なかなか難しかったです。
言葉でなく、振り付けでもなく何を持って伝えるのでしょうね。その点ではとても興味深い内容でした。
LOVEMAIL from Santa

LOVEMAIL from Santa

劇団EOE

千本桜ホール(東京都)

2011/12/20 (火) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題236+239+241
ことし最後の公演、「WAR3」から春夏秋冬、4本目。季節が移り変わるごと見に来たことになります。みるのはいつもほぼ同じ前列、左のブロック。今夜は、舞台上に少しおいてあるものが...下手、本棚、「さよなら、なつやすみ」「幕末純情伝」のチラシ、赤飯のおにぎり?、ガムテープにマジック(ここが稽古場だからですね?)上手には、掃除機、みかん(何か書いてあるけど読めない)とマイク。いくつかのエピソードは実際みていたし、いくつかのものは想像だけど、そうだろうなと思う。よく遊び、よく食べ、そしてお芝居をみせてくれる。だから何回も通うのでしょう。

12/24分:今夜は定位置に桟敷席ができていて、足を伸ばしての観劇。「桃」「紫」「赤/黒」の衣装は3人の持ち色なのかな。
【以下、作文】
ここにあるのは「成長記」、苦難を仲間と乗り越え、志を遂げる。そういうお話し。それを丁寧に物語として伝えるのは、物語の登場人物でもある役者さんたち。好きな音楽は何回も、好きな本は何度も繰り返し、自分のココロを確かめる、それと同じ。舞台の上ではまっすぐ正面を見つめる瞳、光る汗、流れる涙、ほとばしる感情。それを受け取る私、踏み出す気持ちに、もう一歩という気持ちに、まだまだこれからだと奮い立つ気持ちに、そして穏やかな心情で手を差し伸べようという気持ちに、なれる。私は何を返せばよいのでしょうか。ここに咲くのは千本の桜、その花びらのひとつひとつに感謝の気持ちを綴りましょう。風に乗り届きますように私のLOVEMAIL。

12/25分:熊谷さんだ…客席じゃなくて女優として舞台の上にいる。冬の夜、身も心も温まる贈り物でした。本日は、唐揚げ、栗まんじゅう、くろどら。聖夜を過ぎ今日は25日、今年もあと6日。いつのまにか今年の観劇数は300を超えていた。「観てきた!」のタイトルが面倒なので番号にしたのは少し後になってから。初めて(WAR3)3階に足を踏み入れ、目にした光景は忘れられない…来年もよろしくお願いいたします。

ネタバレBOX

んーー、やっぱり1回目、キーワードを聞いておくんじゃなかったのかな??

コメントありがとうございました

役者さんの眼差し、優しく、悲しく、嬉しく。素直に受け取ることができるのは劇団が持ち続けている志が伝わってくるからなのでしょう。何度でも何度でも、繰り返し受け止めたいものがあるからなのでしょう。お客さんひとりひとりに伝える力を役者さんたちが(それはきっと厳しい練習によって)保ち続けているからなのでしょう。なによりも人としていつも熱いものを忘れずにいるからなのでしょう。

よい劇団、よい役者さんたちに出会えたことをうれしく思います。
バータイム/パラダイム【全公演終了しました!ご感想お待ちしております!!】

バータイム/パラダイム【全公演終了しました!ご感想お待ちしております!!】

Minami Produce

エビス駅前バー(東京都)

2011/12/14 (水) ~ 2011/12/23 (金)公演終了

満足度★★★★★

無題235
「永遠の終わり(The End of Eternity)」…佳織は「現実」から切り離された「永遠」にいるのでしょうか…「時の支配者(ここはひとつ光瀬さんのイメージで)」は孤独で、必ず、必ず、ひとりになっても還って来なければならないのです…「永遠」が終わるまでは。だてさん、今回はカウンターの内側。ゲームに誘われたはずなのに、いつのまにかという展開は上手かったし、終ってひとり扉の向こうに去って行くシーンもよかった。

2012.1.2追記:南様、本日、台本が届きました。ありがとうございます。

ネタバレBOX

「時間もの」はどこか切なく、孤独で、別れが辛いものが多い。自分には過去、他人には未来、渡れそうで渡ることができない時間の流れ、岸辺は緩やか、それが徐々に深く速く。

「タイムアクセル 12:01」という映画、味わいが似ていたような(相当記憶が曖昧…)。

帰り際、南さんに台本をお願いしたところ、お話しの中にハインラインという名前がでてきてびっくり。ちなみに「永遠の〜」はアシモフ(現在、入手困難)、SF+ミステリー=アシモフ、ですね。

本編とは関係ないのですが、マスター役の三浦さん、「絵空箱」でブルマーやってましたね。

次回は、新宿に戻っての「2つのパターン」ですね、ということは「セット券」か。





「永遠の終わり」100%余談でネタバレ


その消失とともに-彼はさとった-終わりが<永遠 エターニティ>の最終的な終末が到来した。-そして<無限 インフィニティ>の始まりが。

深町真理子さん訳、なんて美しい文書なんでしょう。


【ご来場有難う御座いました。!】少女Aの帰還

【ご来場有難う御座いました。!】少女Aの帰還

「箱」プロジェクト

BAR COREDO(東京都)

2011/12/19 (月) ~ 2011/12/20 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題234
19:00の回、18:40徒歩で会場着、受付。すでに何人かお客さんがいらっしゃいます。座席配置はいつものように左右に。今夜は入って右、いままでずっと左。奥のピアノの前に椅子。「箱」ブロジェクト連続公演第一弾とあります。作演出の江野澤さんは24歳だそうです。

ネタバレBOX

明日から3日間出張なので、細かいところはそれからとして、「ハーメルンの笛吹き男」の形式を借りているんですね。最後、男が倒れ込むと足が不自由なことがわかりますが、これも「足が不自由なため他の子供達よりも遅れた2人の子(ウィキペディア)」かなと。

テキストを手にしながらの朗読のようであり、普通の演技のようでもあり、聞いていて風景がうかんできます。1つの事象により家族は崩壊、Aの帰還は帰還ではなく回帰なのでしょうか。

テキストを持っているということで視覚的に「そのような状態」が目に入ると同時に、カラダは「普通に」動いています。途中、テキストから離れて演技をしているようにみえる部分もありました。

ここは全くの私見ですが、お芝居は必ずしも「視覚面」で写実的でなくてもいいと思っています。日常の会話でもそうですが、「聞こえてくる」部分のほうが大切に思えます。ですので、お芝居ではセリフをどう音(トーン、波長、響き、イントネーション)として伝えるかが面白さのひとつ。カラダ全体が聴覚器官になったようです。

ということだと効果音や音楽があったほうがいいのかというと、いかにもアフレコっぽいのは興ざめ、また、そこが強調されると映画をみているのとあまり変わらなくなりそうな気もします(ちなみに映画は大好き)。

COREDOは決して広い場所ではないですし、正面をみればお客さんの姿。使っても使わなくてもピアノはそこにある。でも、なぜかこの広さが私の好みにあっているようです(LE DECOなんかもそうですし、「絵空箱」なんかも好き)。

(とりあえずのメモ)原発、厄災、離散、風評、喪われた安住の地、大人になるということ、戻るべきところなんて

なぜ、笛吹という立場を引き継がなければならないのか、それは「声を発する」人がいなければならないからなのか、「A」の意志はどこから生まれたのでしょう。

水を飲むということ=安全であるという保証のよりどころ=個人の見解ではない。

「帰還」...凱旋ではないし、敗退でもない。3.11から12.19に至るも変化がないことを示しているのでしょうか。それは遠い遠いところから戻ってきたことを示す言葉のはず。

寒さ厳しい東北の某県某市、うっすらと雪化粧した風景をみながら考えてみました。
スネークライク・デートコース

スネークライク・デートコース

ブラックエレベータ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/12/13 (火) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★

無題233
これは、Googleの地図ですね。14:00受付、開場。今日は椅子席だけですね。拡大された、渋谷駅を中心とした地図。手前側はパルコパート1、Loftなど、柱の横にはモアイ像とハチが鎮座。14:32開演、前説によると100分。不器用な人たちのお話。

ネタバレBOX

渋谷というと、ユーロスペースやイメージフォーラムで映画、bunkamuraでコンサートか絵画展くらいか、昔はNHKホールや公会堂でLiveだった。なので、作中にでてきた場所は知らないのです。

さて、開場すると役者さんたちが地図の上に。寝ていたり掃除をしていたり。小さなモニュメントやビル群。ボードケーム感覚での1日。

少し散漫な印象を受けましたが、いろいろなやり方があっていいと思っていますので、結局は「好き/嫌い」...。

「創設者」がそれほどコントロールしているようには見えませんでしたが、(私には)そのほうがよかったのかもしれません。指示された通り、全部御見通しの1日なんて退屈ですよね。

とはずがたり

とはずがたり

aji 2021年活動終了

レンタルスペースさくら・原宿(東京都)

2011/12/17 (土) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題232
19:00の回、太宰その2、SENTIOに続いて2回目です。近くのリトルモアは何回か、ここは始めて。1階では何やらアコースティックギターのイベント、開場時間少し前、階段を下りて待ちます。18:42受付(ライオンがいる)、開場。入ると縦長のスタジオで中央には白いシート、両側に各14-5席、椅子の向きが斜めにされていてみやすくなっています。入ってすぐ、カトウさんに気がつきました。白い天井と壁、舞台面にも白いシート、白いテーブル(蝶や花やのイラストが施されています)、白い...BOX?(これはなんというのでしょう)ajiの文字、天井は少し低め、入り口側にプロジェクター、カメラとビデオ(ですね?)。テーブルの上にはいろんなものがごちゃごちゃと、青い飲み物(濃そう、「メロス」の舞台写真に同じく青い飲み物がありますが、定番?)、チョコ(金貨?)、なぜか「タイ・ファイター」、劇中、檸檬爆弾が何十発と炸裂。

ネタバレBOX

カトウさん、再確認してみると「劣る人」「走れメロス!」「チャイムが鳴り終わるとき」をみていました。 

遅れているお客さんがいらっしゃるので少し待つという案内。

19:02役者紹介からスタート、暗転、そのあとファッションショーのように女優さんたちステージ上を歩き、キメのポーズ。

2011.3.8、あと3日で30になる女性の物語。

「私」がいくつかのシチュエーションで、役柄を募り、手をあげた者から指名。ここは、奥にあったテーブルを中央よりに移動させ、役者さんはその周りに座ります。「私役」と「他の役」に別れ、「他の役」はそれぞれ「(非日常的な)ポーズ」を取りながらの会話。「私」はいつも面倒に思っている。なんでもありの夢のように、不自然なところが自然。

終盤、対面の席に座っていた方(井上さん?)が朗読…ゆっくり…聞こえてくるのは、声、ページが擦れる音。照明は落とされ、背中から当てられるライト、白黒の世界。

今夜も元気よく走り回りました。

「産む」という会話がありました…『「子供を産まない」という選択(衿野未矢著)』を読んでいるところなので、少し考えるところがありました。




「仮病ガール」

「仮病ガール」

楽園王

上野ストアハウス(東京都)

2011/12/15 (木) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題231
10:00の回、釣具屋の角を曲がると、正面、少しもやっている姿のスカイツリー、夜しか来たことがなかったので気がつきませんでした。9:20着、下へ降りたらすぐ受付をしていただけました。まだ準備中でチラシのセットをしています。9:36開場、中央に低いベッド、奥にはソファ、階段と踊り場、黒い床には長方形の白線が組み合わされ、周辺には、テーブル、椅子、白い木枠で作られたドア、ハンガーラックには白いシャツ、手前には長い材木が斜めに組まれています。ここは我が家、学校、牢獄、乗り合いバスの中。照明と音楽とセリフと役者さん、綺麗で美しい舞台でした。脚本を読みたい(強く希望)

ネタバレBOX

黒い床面が白い長方形のラインで仕切られています。中央のベッドにはマクラや毛布、9:59前説、遅れるお客さんがいらっしゃるので少し待ってほしいとのこと。10:07開演、暗転、上手からパジャマ姿の女性...ここから「夢物語」が始まります。

句読点ずらし...が妙に心地よい。普段でとヘンにこだわったセリフに違和感を感じてしまうのですが、本作は違いました。自分の鼓動がセリフに合わせて転調してゆくような感覚。
箱の中の空

箱の中の空

ハグハグ共和国

劇場MOMO(東京都)

2011/12/14 (水) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題230
19:00受付開場、前3列はパイプ椅子(低中高)、舞台上、むき出しのパイプ管、ダンボール(コスチューム、書類)、ハンガーラック、TVにラジカセ、事務机には電話とノートPC。倉庫ではないし、事務所っぽくもない。チラシのイメージに惹かれて観劇。素敵な女優さんたちでした。内容的には受けつけない方がいらっしゃるかも。

ネタバレBOX

ここがどこで、なにをしているのかがセリフとしてはっきり出てきません。話の展開からわかるのですが「フードル」ということばが最初でしたでしょうか...。「お店」のリニューアルで引越し、オープン当日のお話。

素っ気ない舞台に、コスチュームがかけられ、準備が整えばらしさがでてきます。
他で書いたように思いますが「名前のない女たち(主演:安井紀絵)」という映画をみています。そこにでてくる2人とはずいぶん違いますが、どこかの誰かの物語、思い出すあのころの場所、というセリフから物語は始まります。

控室なのでたくさんの登場人物(出入りを含めて)、こういったときどうしても、セリフのある方、動きのある方をみるのですが(マジックでもそうですね)、できるだけ違う方をみるようにしています。本作でも、みなさんよく演じていらっしゃいます。誰かの話しを聞いているときの表情、目線、手の動きなど、こういったことが「らしさ」を醸し出すんだろうなと感心。

続く

爽快で豪快に罵倒し合えよ

爽快で豪快に罵倒し合えよ

Cui?

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2011/12/16 (金) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

無題229
14:32受付(文字通り手作りのチケット)、開場。中央に六角形の舞台、角に椅子(6脚)。入ってすぐ右に2列、反対側にも2列、対面型の配置。役者さんは入って右奥から出入り、舞台との間に大量の衣服、シンプルな舞台。上演時間が90分から70分に変更、16:14終演。

すみません、正直に言います…よくわかりませんでした。

ネタバレBOX

中に入ると、スタッフの方から「こちら(入口からみて奥)の席からつめて座って下さい」と声がかかる。こういった指示は久しぶり。確かにチラシ(ハガキ大)をみても「全席自由席」とは書いてない。が、こりっちから予約すると前売券(自由)とでてくる。微妙だけど、指定席じゃなければ好きに座らせたら?

「獏」がポイントみたいで、両サイド前列中央の席(関係者席の貼紙あり)を行き来する…2席分つぶすほどのことがあったのだろうか。無機質な演出、型、みていて感情が揺れ動かないのでセリフが耳に届かない(私のほうで身が入っていない)、結局、どんな関係で、どうなったかわかりませんでした。

6つある椅子、散乱している洋服、わざわざ床下から取り出すペットボトル、鼻をかむ、見えるんだけど…それで終ってしまいました。

あわなかったようですが、役者さんたちは好感。

ウズキちゃん

ウズキちゃん

INUTOKUSHI

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2011/12/14 (水) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題228
18:45受付、整理券を受取り、講堂の裏、強い風にブルーシートが飛びそうななか開場まで待ちます。19:05会場まで1列になって移動、なぜか入り口で早くも前説っぽい説明...で、入ってビックリ、カラフルな色使い、床にはイラスト(ピンクの服、黄色い星、赤と黄のうずまき)、壁には一面の風船、白、赤、緑、カミオカンデの中にいるよう。うらぶれた外とは違うメルヘンの世界がそこにありました。アメリさんは「沼辺者」「Dressing」に続いて3作目です、劇団としては初めて。楽しかった、劇中、○ネタや毒気がちりばめられていましたが、楽しかった、笑って、楽しんだ。

ネタバレBOX

席はベンチシート、天井にはミラーボール、少し奥のほう黒い布に隠れるようにみえるのは「金だらい」でした、お約束の通り、劇中アメリさんの脳天を直撃。オープニングシーンからして元気いっぱい、アニメも楽しい。小学5年生「ウズキちゃん」が創る世界。

「赤ちゃんはどこから来るの?」「どうして正社員になれないの?」「どうして警察官はえらそうなの?」「どうして小向美奈子はAVに堕ちたの?」「銀河に願いを」(←少し間違ってるかも)の5章。

シーンごとにさまざまなキャラクターが登場しますが、そこに使われている小道具が贅沢。チープなんだけど(偽物っぽくて)リアル、これをどんどん繰り出してきます。R2D2…似てるじゃん、と思ったらトンデモない姿勢で演じていた、ムーンウォーク、匍匐前進、横転、バク転、ブリッジと体を使いまくっていました。多感な少女は恋の連戦をばく進し、死者でさえ蘇らせる。なんでもあり。

続く
死の町

死の町

劇団チャリT企画

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/12/13 (火) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題227
受付の5分ほど前に5階へ上がるが、狭い…5人でいっぱい、会場のドアを開けるのもひと苦労。先に受付(チケットは整理番号付)、中に入ると左側に椅子席2列(奥は3列かな?)、右、柱を挟んで椅子が7脚。<作品内容>そのまま、時間にして1時間。著名人(名うての探偵ばかりがこの時のために集結)が真相を暴く…ことになっている。報道されたもの(「死の町」発言)、その経緯を検証し、真実を明らかにする。これを報道(再現ドラマ)というカタチに倣って観客に問う。って、いたるところで笑ってしまう。あちこちに仕掛けられたツボにハマる。記憶はアナログ、固定するまでにデータはある面劣化、簡略化され、繋ぎ直され、他の記憶と溶け合い、刺激がなければ深く沈み層の底辺でだんだんと薄れてゆくのだろう。とても面白かった。20:57終演

ネタバレBOX

内山さん「兎ノ刻 ートノコクー」、杉村さん「花と魚」...。

さまざまな「人」が登場します。けっしてソックリさんではありませんが、よくダシが効いているというか、よい味付けでした(ここは個人の味覚によりますね、きっと)。

名探偵揃いなので、目にも鮮やかな推理が溢れんばかりに、とはならず、観客と一緒に首をひねるばかり。珍妙な推理も含め、繰り返される再現ドラマを通じてわかりやすく、また、いろいろな横道を示しながら筋道を伝えています。

指をならしキューを出す、さっと足を組み役柄を代える、柱の後ろで上着を着替える。

新聞各種、12/7の日付、オリンパスの記事がみえる。

コナンが上手のドアを閉めたのは、閉め忘れていたからだろうか、開演直後から気になっていて、ここから出入りするのかと思った。

あかねさす 日の暮れゆけば 七福神

あかねさす 日の暮れゆけば 七福神

TEAM JACKPOT

荻窪小劇場(東京都)

2011/12/09 (金) ~ 2011/12/13 (火)公演終了

無題226
18:30受付、開場。黒い舞台には四角い椅子のようなブロックが並べてあるだけ、これが椅子やちゃぶ台に。ここは「田中製作所」、知的障がいを持つ兄と機械工学を学ぶ弟、社長とその妻、社員、詐欺師の2人組。原作:菊池寛「屋上の狂人」、たぶん原作をちゃんと読んでいたほうがよかったのでしょう。お芝居からだけだったので、(私の場合多い)何でこうなっているのかがわからないまま終ってしまいました…20:35終演。

『タンバリン・スナイパー』

『タンバリン・スナイパー』

8割世界【19日20日、愛媛公演!!】

ワーサルシアター(東京都)

2011/12/07 (水) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

無題225
「ガム」に続いて2作目。18:45受付、19:00開場。すぐ目に入ってくるのは、大木の幹、深紅、樹齢数千年…ではなく、天井から緞帳が円形に吊られています、真ん丸。左右に椅子席がありますが、正面の席に座ります。「ワルキューレ」が聴こえてきます、その後もクラシックの有名どころが続きます。ほぼ予定通り開演。幕が上がり、円形の舞台、お遊技の練習、保育園の2階、奥の窓の外、遠くに山々の緑を望むことができます。タンバリンの練習、射撃の練習。近くに熊が出没、身の安全を守るためライフルを。すみません、今回はちょっとあいませんでした。何人かの人物設定が?だったので…(ありえないとかではなく、単に好き嫌いで)。

ネタバレBOX

ゴキブリを説得している間、その背中にライフルを向けている(ように見えるだけ?)のはどうかと、客席(客)に向かって撃つのもどうかと、もう少し射撃「らしさ」が欲しかった。
21:34終演、HUSHが流れるけどオリジナルではない。アフタートークが終って21:47。
「ガム」のDVDを買ったのでした。
かたつむり【公演終了!感想お待ちしております】

かたつむり【公演終了!感想お待ちしております】

アリー・エンターテイメント

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2011/12/13 (火) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

無題224
隣、その隣はよく行くのですが、ここは「千年女優(2月)」以来。18:25会場着。18:00受付(整理券あり)〜18:30開場〜19:03開演。舞台は震災の後に建てられた洋館、お話は昭和8年の春から始まったので、この震災は関東大震災(大正12年9月1日)のこと。少し寒いせいか、舞台上、暖かい雰囲気ではない、天井は高く円柱が途中で斜めに切断されながらも5本。ソファにテーブル、奥には蓄音機、上手に向かって階段、絵のない額縁、舞台の端には紫の紫陽花。さらに上手奥にはイーゼル、どうやらここは応接間。舞台の高さ、胸の少し下、振り向けば客席はかなりの急勾配。もうすぐ紀元節というセリフがあるので、2/11のちょっと前頃。19:03、ブザーが鳴り開演、子供の声で「かたつむり」と「なめくじ」についてのお喋り。これがただのセリフではないことはずっと後になってわかり、この応接間の姿が浮かび上がる。これは女と女の闘い。21:01終演。

ネタバレBOX

普段みるお芝居とかなり趣が異なっているので、セリフ(口調?)に少し戸惑う。ありえる(話し)かどうかは別として、深い澱を抱えこんだ女性たち、そういう時代だったのか業なのか。

惚けた息子…ここまでなるかな…と思う。登場人物が多いので(相変わらず)誰が誰なのかすぐにはわからず。
ご来場ありがとうございました!!『増殖島のスキャンダル』

ご来場ありがとうございました!!『増殖島のスキャンダル』

舞台芸術集団 地下空港

ギャラリーSite(東京都)

2011/12/08 (木) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題223
2回目、18:45会場着、もう少し待つようにとのこと、今夜はそれほど寒くない。19:00受付、開場、荷物を預け、初日と同じ席をお願いする、椅子はサクッと完成、隣をみると「806」だった(1945.08.06)…しばし見つめる。お客さんが増え(ワイワイガヤガヤ)賑やかに椅子作り、主宰の前説…聞いていない。なぜか殆どの方が「正面っぽい」方を向いて座っています。流れに逆らっているのは私を含め数人…初日はこうじゃなかったと思う。2回目となり、少し内容について考えるようになりました。死しか与えることができない存在、触れると傷つき、遠く離れているしかないモノ、またそれを産み出す者、繰り返し、また繰り返し、自らをも真っ黒い世界へ引きずり込むモノ。死した者たちの声が重なり合い言葉となり、また産まれ、止どまらず、ようこそ、さらに楽しいツアーへ…。

ネタバレBOX

違う角度からとも思いながら同じ席、いろいろ眺めます。雑誌記者が入口付近で身を隠しながら写真を撮っているシーン、肉にイヤリングが入っているのを見つけるシーン、ブッフェで料理を代えたりナイフなどを揃えるシーン(音)、バスルームで桶(?)に脚を引っ掛けるシーン(音)、海岸のシーン(音)、目を閉じると瞼の裏に見えてくるし、じっとみているのは私くらいかな…。きっと何度見ても面白いんだと思うのでした。

ポダム→ポツダムだろうか
火油→炸裂する火球にもみえる
サナミ→3人の演者による操演とセリフ、これは巧い、顔なき顔の表情が見えるようでしたし、苦悩に身をよじる様などもよく出ていました。鋼の骨格はターミネーターのようで、ここではないところから「死」のみをもたらすためにやってきた存在。ようこそ、マシーンへ。

椅子を作って、しばらく座らず立って見ていたのですが、立つ/座る、とではだいぶ風景が違ってくるようです。演技の邪魔にならない場所での立ち見も面白そう。



「桜の園~アントン・チェーホフ~」

「桜の園~アントン・チェーホフ~」

カブ)牛乳や

OFF OFFシアター(東京都)

2011/12/09 (金) ~ 2011/12/13 (火)公演終了

無題222
19:30の回、18:45着、受付(整理券あり)、19:00開場。受付は吉水さん=「LDK」「副都心線〜」、他のお芝居のとき受付でお見かけしたことがあります。帰りにちょっと声をかけさせていただく。
さてさて、チェーホフ、「かもめ」に続いて2作目。お芝居をみるに当たって、①有名な劇場(指定席)②著名な劇作家の作品、はみようという気にならないのです(チケットが高いからかな…)、こりっち的には「観たくない!」ですね。シェイクスピアはみないし、青◯劇場には行かないし(ちなみに、こけら落とし公演の「ドリーミング」や山口さんの「ジーザス」はみたのでした)。(註)円形劇場は行ってる。
チェーホフもこの範疇に入っているのですが、「かもめ」は場所に惹かれ、今夜は、吉水さんが制作ということだったので観劇。役者さんは所定の場所であるかのように椅子、クッションなどに座り、正面を見据える。終盤、ゆったりと踊る、不思議な世界だ。続く

milk

milk

ウィルチンソン

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/12/09 (金) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

無題221
19:30の回、受付:開演1時間前…ではなく、18:40、4階に上がると誰もいなくて扉は閉まっているのでした、少し待ってみるがなにもないので下へ、受付時間が延びたことを聞く、さらに整理券があることも…、で、引き返すと男性が一人、厳かに整理券を受け取る。遅れる事情は様々、でも、お知らせくらいはするでしょ(or ずっと立っていて欲しいな)、19:00、なんだかなぁーと思いながら受付していただくと、ちょっと間違っていたので「********」、さらにどんなもんかなぁーと考えつつ椅子席に座る、と、チケットの半券をもってきてくれる、今日はないのかと思っていたので、ありがたや。初日なのでいろいろあるのでしょうか、上演時間75分の予定が90-100分になったとの告知、33%も増量。いつものLE DECOでパイプむき出し、今日の演目が模造紙に大きく書かれ、貼ってあります。左の階段、ラジカセ。正面のテーブル、ノートと鉛筆。その右、床に掃除機。奥の天井、調理器具。19:28、男が一人、椅子に座り、ノートになにか書いては、ページを破く。上下、黒、フジツボのようなものが施されている。奇妙なお話の始まり。

ネタバレBOX

LE DECOでは何でもできるような気がします。じっと見つめれば、パイプ、汚れた壁、床。コの字型の座席配置が多いので反対側のお客さんが視界に入ってくる、でもヘンなお芝居が似合うハコ、慣れてくると次はどうかなと期待してしまうのです。

パブロフの犬:狂言では音を言葉で表し、太郎冠者とか独特の言い回しがあるそうな。「水」「牛乳」「猫」に過剰反応し、死んでしまうコンビニの店員とそこにやってきた女性客との会話。NGワードを連発しそのたびに死んでしまう店員、同僚が「ブス」を食べさせ(死んでるんだけど…)、アムアム…「附子(これを食べると復活)」というのは知りませんでした、醜女(仕草から焼き鳥かなと)だと思ってみていました。

あとは、共食いや星座などのお話、56億7千万年というのは弥勒菩薩の出現のことか…それとも光瀬龍の世界か、メトロノームを使った銀河鉄道。

どう面白いのかわからないけど不思議感一杯。
ニュートンの青いリンゴ

ニュートンの青いリンゴ

タマコロ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/12/07 (水) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★

無題220
「想い出パレット」(12月3日)から1年ぶり、ずいぶん待ったものです。今回、かなり作風が違っているように感じましたが、1年も経てば記憶もカタチを変えてしまうのかもしれません。先日もギターが出てくるお芝居をみました。つい、音は出ないけどどこのモデルかな、なんてそちらに関心がいってしまうのでした。G:AriaProⅡ、B:ロゴが読めなかった…これってプレシジョンベースだったか…もうよくわからなくなってしまいました。12:00受付、12:30開場で予定通り。舞台奥、ぶら下がっているのは洗濯したのを干しているのかな、黒い壁、左右に白い扉(左はトイレ)、下手から、化粧台、荷物を置くテーブル、サイコロ型椅子、真ん中やや左、ソファ。服が散乱、ここはライヴハウス、地下、控室。アイドルバンド「タマコロ」と、新人アイドル、なぞの男が入り乱れるお芝居。ぬいぐるみハンターは「くちびるぱんつ」しかみていませんが、そういわれるとそうかなと思います(何を言ってるんだか)。借金取りの会話がなんともいいタイミング。終始楽しく観劇。カラフル(パンツも)で元気な舞台、14:37終演。

ネタバレBOX

万有引力のことは自然科学系(特に宇宙もの)の本を読んでいるとよくでてきます。単に落ちるのではないところがちょっぴりよかった。バンドが戦隊になり、弾丸が飛び交うハチャメチャな展開。アマゾンから届いた青いりんご…アップルレーベルのりんごは「グラニースミス・アップル」というそうです。劇中、リンゴの曲が流れたけどタイトル忘れてしまいました。

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