おりこうくまさんの観てきた!クチコミ一覧

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ブロウクン・コンソート

ブロウクン・コンソート

パラドックス定数

SPACE EDGE(東京都)

2010/03/19 (金) ~ 2010/03/22 (月)公演終了

満足度★★★★★

キャラ萌え
 宗谷兄弟、智北と抜海、筬島と初野、職業は異なりますが、それぞれに支配と依存・嫉妬・憎しみ...等々があって、刑事-宗谷兄弟-ヤクザの間に"同類相憐れむ"的な連帯感が見え隠れするのが生々しくて無様で面白いですね。

 これはキャラ萌え芝居なのか?どのキャラも強烈。
 特に西原誠吾氏。「怪人二十一面相」「三億円事件」で彼が演じた"白砂さん"キャラが大好きなんですが、今回のヤクザ・智北も、白砂に匹敵するクセのある悪者キャラで、大満足。

 知的障害の佳朗役の小野ゆたか氏。どのような役作りをしたらあのように演じきれるのか想像がつかない。

 昼の観劇でしたので表は明るい。シャッターの外の自転車や通行人(この回は、たまたま自販機の補充作業あり)と、ごく普通の日常風景が見えるのも御趣向(夜は、また別の印象でしょうね)。

 発泡シーンはすべて、扉の向こう側で、音だけが響き渡ります。薬莢がコンクリートに落ちて転がる音まで再現させていたのには脱帽でした。

会場を支配していたピーンと張り詰めた空気が、いまだ忘れられず。もう一度見たいなあ。

ディートリッヒ

ディートリッヒ

Quaras

青山劇場(東京都)

2010/03/12 (金) ~ 2010/03/28 (日)公演終了

満足度★★★

花總さん最高
 ヘミングウェイの語りによるディートリッヒの評伝劇のスタイルで、彼女の劇的な人生を、淡々と描いています。

 物語上ドラマチックで華があるのは、ピアフかな。花總さん主演でピアフの物語が見てみたい。

 鈴木綜馬氏のトラヴィス(ゲイのスタイリスト)、戦争、ナチス...という暗い時代背景で暗くなりがちな舞台を、コミカルな演技で楽しく明るくしてくれます。グッジョブ♪

 気になったのは、連合国側兵士のライフルがM16を持っていた点、第二次大戦ベトナム戦争に見えて困ってしまいました。

ULTRA PURE!

ULTRA PURE!

東京グローブ座

東京グローブ座(東京都)

2010/03/08 (月) ~ 2010/03/22 (月)公演終了

満足度★★★★

ほのぼの
 ほのぼのした青春ラブコメで、最後には、全員が落ち着くところに落ち着き、めでたしめでたし。爽やかで楽しい舞台でした。

ミツバチか、ワニ

ミツバチか、ワニ

あひるなんちゃら

駅前劇場(東京都)

2010/03/04 (木) ~ 2010/03/08 (月)公演終了

満足度★★★★

クジラやらトカゲやら(笑)
 ばかばかしくて楽しい80分。

 渡邊とかげ嬢、"油断すると寿司を握ってしまう新人占い師"っていうのがツボ、小動物みたいでかわいい。

 出演者、クジラやらトカゲやら、なんだか楽しいですね。

 アンケート用紙にアヒル、ワニ、ミツバチのカタチの枠がいっぱい書いてあったので、開演まで塗り絵をする。塗り絵しているお客さん、結構いたっぽい。なんだか楽しい♪

農業少女

農業少女

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2010/03/01 (月) ~ 2010/03/31 (水)公演終了

満足度★★★★

多部未華子嬢、かわいい
 初演版は未見。

 チラシを読んで、農業がキライで田舎を飛び出した少女が農業に回帰していく話かあ...と勝手に予想しての観劇でしたが、少女の死の理由を語るという展開、どうやら一筋縄では行かない様子で。

 農家が嫌で都会に飛び出した百子は、山本や都罪らと出会い、新しい世界に触れるのですが、田舎とゆったりした均一な世界と違って、山本は山本の、都罪は都罪の世界があって、さらに都罪には、その時々で世界がかわってゆくんですね。都罪の世界に影響され、その都度染まってゆく百子ですが、やがて"農業少女"という米作りを自分の世界としてしまいます。
 ラストで、百子は、なぜ農家が嫌であるのか、女性であることが嫌なのか(種をまかれるのをじっと待っているだけ...云々)を延々と語りますが、「農業=生み出し育てることの重大さ」を百子は多分知っていて、だから都罪たちのように消費し廃棄してゆくことができず、死を選ばざるを得なかったのでしょうね。
 百子の行く末は悲劇ですが、彼女の最後の叫びがとても力強く、逆にそれまで野心にあふれていた都罪はひどく矮小に見えて爽快でした。大地に根ざしたものって、やっぱり強い。だから女(というか母的なもの)って強いのでしょうね。

 多部未華子嬢、かわいい。TVでは小柄なイメージがあったんですが、割と大きめ。肉食獣みたいな鋭い表情するときがあり、ドキっとします(劇中で"シャーッ"と噛み付く仕草をする場面がありますが、そういう場面っていうことではなくて)。こちらによると、初舞台当時の宮沢りえに似てるとありますが、オイラてきには野生の照明で初めて薬師丸ひろ子を見たときの印象に近いです。

 江本純子女史、江戸弁がへんちくりんで可笑しかった。あれは、田舎者が想像する間違った都会人の姿なのかな(笑)。

~文学を詠む~すべらないひどい話【3/6、7ともに定員マジ間近!】 

~文学を詠む~すべらないひどい話【3/6、7ともに定員マジ間近!】 

あなざーわーくす

森のテラス(東京都)

2010/02/27 (土) ~ 2010/03/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

贅沢な午後のひととき
 "森のテラス"と呼ぶのがピッタリな空間でした。この空間で、芝居に音楽、さらにお茶とお菓子。贅沢な、休日の午後の過ごさせていただきました。

 芝居はゴーゴリの「鼻」と、江戸川乱歩の「芋虫」の2本立て。芋虫役はサツマイモで、大笑い。

 窓の外、木枝に小鳥が飛んできて、置いてあるバターをついばんでました。バターで鳥を食べたことはあるけど、鳥もバターを食べるんですね♪

あーなったら、こうならない。

あーなったら、こうならない。

Nibroll

横浜赤レンガ倉庫1号館(神奈川県)

2010/03/05 (金) ~ 2010/03/07 (日)公演終了

満足度★★★★

白と黒
 前半、白いステージ。学生服の男女が登場。写真をコラージュしたような学生服に衣装が可愛い。告白して振られて、追いかけっこしてぶつかって飛び乗ってつきとばして...。舞台上には大きなモニタが3つ。ロボットがひたすら落ちていく映像が流れている。
 屋上から、誰かが落ちたのか?飛び降り自殺?

 後半、喪服(?)の女性登場。黒い布が敷かれる。扇風機の風で布がふくらみ、黒い雲のよう。皆、黒い服で登場。前半で死んだ友人の葬式?

 前半は楽しく可笑しく、後半は静かで幻想的。

 観て感じるものなので、何か意味を汲み取ろうとするのは愚かなことかもしれませんが、タイトルの「あーなったら、こうならない」ってどういうことなんでしょうか。前半が「あーなったら」、後半が「こうならない」に相当するのかなと勝手に思っちゃったりなんかしました。"思い通りにはならないよ"、"理屈どおりの結果にはならないよ"、それとも"もし、あーなっていたら、こうはなっていなかっただろうに"なのかな。

わたしたちは無傷な別人であるのか?

わたしたちは無傷な別人であるのか?

チェルフィッチュ

横浜美術館レクチャーホール(神奈川県)

2010/03/01 (月) ~ 2010/03/10 (水)公演終了

満足度★★★★

よこはまたそがれ
「絵本のよう」という印象。「~です。」「~ます」調のナレーションと、時計だけが壁にかかった白い壁、動きの少ない登場人物が、まるで余白の多い絵本の眺めているような気にさせるのでしょう。

 "不幸せな人"。これは人というより、"不幸せを司る神様"もしくは"不幸せ"そのものなのかな。部屋に静かに寝転がっているのは、幸せに見える夫婦が無意識にもっている"不幸せ"な部分なのかも。

「わたしたちは無傷な別人であるのか?」では、バス亭や公園で出会った他人とはもちろん、同僚とも、そして夫婦同士でさえも、表層的なコミュニケーションしかしていないように感じました(Sexシーン、夫が触るだけで、最後までいかないんですもんね。)。ひたすら"無傷な別人"でありつづけているようです。

 この舞台で会話している場面って、マンションの玄関先での挨拶だけだと思いましたが(他はすべてナレーションで構成)、その口調が無機質で可笑しくて、思わず吹いちゃいました。

 三人のみずきちゃん、三人ともタイプが違うので、一人の人間のなかのいろんな人格が、その都度あらわれてくるようで面白かったです。

 それにしても「幸せ」っていったいなんでしょうね。舞台にでてくる夫婦は、一応幸せということにはなっているけれど、幸せに満ち溢れている顔はしてないですもん。「不幸せ」の後にしか「幸せ」はやってこない、でも"不幸せ"さんがまだ目覚めなていない。
 タワーマンションに引っ越して、あの夫婦は、本当に幸せになれるのか、"不幸な人"は引越し先にもついていっちゃうのでしょうか。

ネタバレBOX

 佐々木幸子さんは、昭和の団地妻の風情があって、妙にそそられます。
 Y時のはなし 【Vacant公演終了!Y時は次 5月に山口県YCAMとシンガポールにいきます!!!YCAM公演チケットは4月3日より発売!!!山口で会いましょう~~ぜひ】

Y時のはなし 【Vacant公演終了!Y時は次 5月に山口県YCAMとシンガポールにいきます!!!YCAM公演チケットは4月3日より発売!!!山口で会いましょう~~ぜひ】

快快

Vacant(東京都)

2010/03/04 (木) ~ 2010/03/06 (土)公演終了

満足度★★★★

泣けて笑って
事前に台本ダウンロードして読んだら、不覚にも泣けちゃったのですが、実際見てみると、ポップで楽しくて。ラストの切ない場面も、体使ってて、なんか爽快♪

チラシ寿司はおいしかった。

『クロノス・ジョウンターの伝説』~『ミス・ダンデライオン』『南十字星(サザンクロス)駅で』~

『クロノス・ジョウンターの伝説』~『ミス・ダンデライオン』『南十字星(サザンクロス)駅で』~

演劇集団キャラメルボックス

なかのZERO(東京都)

2010/03/04 (木) ~ 2010/03/05 (金)公演終了

満足度★★★★★

泣いた
気持ちよく泣けて、気分すっきりできる作品が2本立て、うれしい。

Invisible/インヴィジブル 〈舞台写真の公開はじめました!〉 【無事終了いたしました!ご来場くだすったお客様、ありがとうございました。】

Invisible/インヴィジブル 〈舞台写真の公開はじめました!〉 【無事終了いたしました!ご来場くだすったお客様、ありがとうございました。】

一徳会/鎌ヶ谷アルトギルド

d-倉庫(東京都)

2010/02/05 (金) ~ 2010/02/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

堪能しました。
エロチックでたまらなかったです。傾斜の舞台は、篠原とおるのコミックのように、上からのアングルで見ているようで面白い。

証言で事件を再構成してゆく法廷劇というか、閻魔様の前の罪状あらためというか、神様の前の懺悔というか、そんな独特の雰囲気でした。

ムートンにのって

ムートンにのって

むっちりみえっぱり

アトリエヘリコプター(東京都)

2010/02/04 (木) ~ 2010/02/07 (日)公演終了

満足度★★★★

あはは
暗転した瞬間の何ともいえない可笑しさ、絶妙。

全然押し付けがましくない笑いなのが心地よいです。

カフェのタルト、おいしかったです。

志の輔らくご in PARCO 2010

志の輔らくご in PARCO 2010

志の輔事務所「オフィスほたるいか」

PARCO劇場(東京都)

2010/01/05 (火) ~ 2010/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

今年も見られたっ!
新年は、これを見ないと通じがつかないよーに思うデス。

ネタバレBOX

劇場ならではの中村仲蔵の演出に拍手。泣ける中村仲蔵だったなあ。
蜘蛛女のキス

蜘蛛女のキス

梅田芸術劇場

梅田芸術劇場メインホール(大阪府)

2009/01/16 (金) ~ 2009/01/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

白昼夢
白昼夢を見ているような感覚。
暗い監獄の世界から、一気に明るい夢の世界になる瞬間がたまらない。

荻田演出初演よりも、わかりやすくなっていた印象。

石井モリーナの乙女の純情に涙。

金嬢蜘蛛女はこわ~っ!

銀幕心中

銀幕心中

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2010/02/03 (水) ~ 2010/02/07 (日)公演終了

満足度★★★★

初日観劇
なぜ、SPIRAL MOONらしからぬ演目を選んだのかなと思っての観劇でしたが、ラストシーン見て、「あぁ、このラストがやりたかったのかな」と。ラストはとってもSPIRAL MOONらしい切なくも暖かく、ちょっと爽快な気分♪

初日ゆえか、前半は笑いのテンポがいまいちでしたが、後半、幽霊が登場してからは話が転がりはじめ楽しませていただきました。

シンクロナイズド・ガロア

シンクロナイズド・ガロア

ユニークポイント

「劇」小劇場(東京都)

2010/01/26 (火) ~ 2010/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

演劇って面白いね
二つの時代をシンクロさせる方法、演劇だからできる技ですよね。虚構(劇中劇)と現実(大学紛争)の境が無くなって、文字通りシンクロしてゆく様が見ていて快感。

ガロア役の宮嶋嬢、メガネ&あひるちゃんクチビルがキュートでした。

音楽劇「雨を乞わぬ人」

音楽劇「雨を乞わぬ人」

黒色綺譚カナリア派

ザ・ポケット(東京都)

2010/01/20 (水) ~ 2010/01/24 (日)公演終了

満足度★★★★

爽快なラスト
 歌の場面は楽しかったです。笑っちゃったし。赤澤さんうまい。中里嬢は本格ミュージカル風。上手くない人もパワーで押し切ってOK。CD買っちゃいました。
 登場人物が多く、しかも全員の心の葛藤を描こうとしているので、描き方が十分ではないように思います。少数に絞っちゃったほうがよかったのでは。
 しかし、もし全編ミュージカルにしたら、歌と音楽の力で補えたのかも...とも思います。
 音楽劇としては、もっと音楽、歌を聴きたかったなあ。後半セリフだけで延々すすむ場面があり、一瞬、音楽劇であることを忘れちゃったので。

 ラストが最高。牛水嬢の魅了も多分にありますが、一気にファンタジーな世界になり、すべてが水にながされるというのは爽快でした。

ウーマン・イン・ホワイト

ウーマン・イン・ホワイト

ホリプロ

青山劇場(東京都)

2010/01/12 (火) ~ 2010/01/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

ハラハラドキドキ
 日本初演を見ているので、結末もわかっているのだけど、展開にハラハラドキドキするのは、音楽の力なのだろうなと思います。
 笹本嬢、大和田嬢、和音嬢の三人娘のバランスがとってもよい。三重唱がきれいだったなあ。
 今回のキャストでCD化希望。

ネタバレBOX

 初演に比べると、役の年齢と、役者さんの実年齢のバランスがよい...っていうか、初演時は、なぜ、あんなに実年齢の幅が広かったのだろう。
私が踊るとき

私が踊るとき

珍しいキノコ舞踊団

世田谷パブリックシアター(東京都)

2010/01/22 (金) ~ 2010/01/25 (月)公演終了

満足度★★★★★

楽しい楽しい
その曲で、そんなノリで、そんな風に踊れちゃうんですか♪

ポストトークで伊藤ガビン氏が「新境地」みたいな評をしてましたが、全員同じ振りの群舞で、しかも「一緒に踊ろう!」的なノリって、今までキノコではあまり見たことがなかったような気がします。楽しかったなあ。

セット、映像が秀逸。

相棒

相棒

宝塚歌劇団

【閉館】日本青年館・大ホール(東京都)

2010/01/15 (金) ~ 2010/01/22 (金)公演終了

満足度★★★★

楽しいじゃないか♪
ドラマは数回しか見たことがないですが、ドラマキャラは皆、ハマっていて見事。「相棒」の舞台化というより、「相棒」のコスプレ芝居って言ったほうがぴったり。宝塚ってコスプレ芝居、得意だもんね。

終盤の、臓器移植キャンペーン風の場面はメッセージが強すぎていかがなものかと思う。そういうことは、ちゃんと臓器移植をテーマにした作品でやるべきだ。

しかし、それを補ってあまりあるのは、交通課の三人娘の尋常ならざるカワイさ。生まれて初めて萌え死にするかと思った(笑)

推理劇としては物足りないが、コスプレ・キャラ萌え芝居としてはメチャ楽しい作品。

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