満足度★★★★★
キャラ萌え
宗谷兄弟、智北と抜海、筬島と初野、職業は異なりますが、それぞれに支配と依存・嫉妬・憎しみ...等々があって、刑事-宗谷兄弟-ヤクザの間に"同類相憐れむ"的な連帯感が見え隠れするのが生々しくて無様で面白いですね。
これはキャラ萌え芝居なのか?どのキャラも強烈。
特に西原誠吾氏。「怪人二十一面相」「三億円事件」で彼が演じた"白砂さん"キャラが大好きなんですが、今回のヤクザ・智北も、白砂に匹敵するクセのある悪者キャラで、大満足。
知的障害の佳朗役の小野ゆたか氏。どのような役作りをしたらあのように演じきれるのか想像がつかない。
昼の観劇でしたので表は明るい。シャッターの外の自転車や通行人(この回は、たまたま自販機の補充作業あり)と、ごく普通の日常風景が見えるのも御趣向(夜は、また別の印象でしょうね)。
発泡シーンはすべて、扉の向こう側で、音だけが響き渡ります。薬莢がコンクリートに落ちて転がる音まで再現させていたのには脱帽でした。
会場を支配していたピーンと張り詰めた空気が、いまだ忘れられず。もう一度見たいなあ。