ブロウクン・コンソート 公演情報 ブロウクン・コンソート」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    空気の凄さ
    会場に入った瞬間から、空気に取り込まれて・・・。

    その世界にたっぷりと浸されてしまいました。

    ネタバレBOX

    外の明かりをそのまま生かして、
    生音をたっぷり使って・・・。

    シャッターの開け閉めや
    自動販売機の缶の落下音に、その時間が一気に
    リアリティを持ったり・・・


    会場の空気ごと観る側を世界に引き入れていく。

    個々の感情や、いくつものフレームでの人間関係が
    絡まりながら観る側にまとわりついていく感じに
    気がつけば、その世界から抜けられなくなっていました。

    野木ワールドに浸され尽くして。

    終演後もしばらく
    抜けることができませんでした。
  • 満足度★★★★★

    キャラ萌え
     宗谷兄弟、智北と抜海、筬島と初野、職業は異なりますが、それぞれに支配と依存・嫉妬・憎しみ...等々があって、刑事-宗谷兄弟-ヤクザの間に"同類相憐れむ"的な連帯感が見え隠れするのが生々しくて無様で面白いですね。

     これはキャラ萌え芝居なのか?どのキャラも強烈。
     特に西原誠吾氏。「怪人二十一面相」「三億円事件」で彼が演じた"白砂さん"キャラが大好きなんですが、今回のヤクザ・智北も、白砂に匹敵するクセのある悪者キャラで、大満足。

     知的障害の佳朗役の小野ゆたか氏。どのような役作りをしたらあのように演じきれるのか想像がつかない。

     昼の観劇でしたので表は明るい。シャッターの外の自転車や通行人(この回は、たまたま自販機の補充作業あり)と、ごく普通の日常風景が見えるのも御趣向(夜は、また別の印象でしょうね)。

     発泡シーンはすべて、扉の向こう側で、音だけが響き渡ります。薬莢がコンクリートに落ちて転がる音まで再現させていたのには脱帽でした。

    会場を支配していたピーンと張り詰めた空気が、いまだ忘れられず。もう一度見たいなあ。

  • 犯罪ドラマは熱さよりもクールさを旨とすべし
    SPACE EDGEという場所は、もともと工場かなにかだったのだろうか。五反田のアトリエヘリコプターの雰囲気にちょっと似ている。これまでに2度ほど、パラドックス定数の芝居で来たことがあるが、今回はこれまでの上演場所だった奥へは入らずに、以前は受付があった手前のスペースに客席を設けている。

    話の内容も、今回は歴史的、社会的な事件を背景にして男たちのドラマが展開するという得意のパターンではなく、拳銃の密造工場に出入りするヤクザ、刑事、工員、殺し屋のやりとりを描いている。

    私が見始めた当初、パラドックス定数の芝居の登場人物はもっぱら黒いスーツの男たちだった。その辺のこだわりから、クェンティン・タランティーノ監督の映画「レザボア・ドッグス」を連想したこともある。そして今回は拳銃が絡んだ悪いやつらの物語だということで、いよいよ「レザボア・ドッグス」みたいなギャング物が見られるのではないかと期待したのだが、残念ながら本編はクールな犯罪アクションからは程遠い内容だった。別に作り手のせいではなく、勝手にそういうものを期待した私が悪いんだけど・・・

    それに、人物や状況の設定がちょっと現実離れしすぎている気がした。青山学院大学に通う学生の殺し屋というのもちょっとぶっ飛びすぎているし、日本にも悪徳警官はいるかもしれないが、拳銃の密売を賄賂をもらって黙認するというのはちょっと考えにくい。仮にいたとしても相棒の刑事までがそれをとがめないというのはありえない気がする。劇中では銃声も何度か響き渡るが、それに対しても登場人物たちはみんな警戒心が薄い。警察に通報される危険があるということに無頓着すぎる。拳銃の密造をする工員にしても、たとえ家族だからといって知恵遅れの兄を犯罪行為に引き込むのはリスクが大きいとは考えないのだろうか。犯罪に手を染める者は犯罪が露見する危険性に対して、もっともっと過敏で用心深くなければ、見ているほうも面白くない。

  • 3月21日(日)S
    痺れる緊迫感。ハードボイルド万歳。

  • 満足度★★★★★

    聞きしに勝る!
    初の「パラドックス定数 」観劇。倉庫での公演ということと、物語の内容が絶妙にリンクしていてリアル感、溢れる舞台。役者らの演技力に心底脱帽した芝居だった。素晴らしい舞台に大満足!

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    拳銃工場の経営者・宗谷陽彰は知能障害の兄・佳朗をかかえ工場を切り盛りするが、この工場はヤクザの銃仕入れ工場となっていた。これを仕切っていたのが智北。しかし、智北は13年もの間入獄し、その間、弟分の抜海が刑事・成島にワイロを渡しながらこの工場を守ってきたが、兄貴分の智北が勤めを終わり晴れてシャバに戻ってきた事から、これまでの状況がかわってしまう。

    兄貴分の縄張りのこの工場を自分の物にしようとした抜海の野心と、ヤクザと癒着していた刑事らの言動。障害者だが銃製造に関しては弟より腕の良い兄・佳朗の言動、そして殺し屋と自称する永山の関係が絶妙で面白いほど。

    刑事らの手柄やヤクザの兄弟分としてのせめぎ合い、銃製造に関わる宗谷兄弟の関係などが浮き彫りにされ、序盤から終盤までドキドキ・ワクワクの連続でした。まるでドラマを観てるよう。そうしてものすっごく驚いたのは各キャストらの演技力だった。ホント、素晴らしい!当日券で入ったのだけれど、まったくもって3000円以上の演技力に満足な芝居でした。

    それにしても・・・倉庫で響くメトロノームのリズムと倉庫の出口のシャッター開閉の音は物語に上手く溶け込んで演出としてはサイコーだった。智北が本物のヤクザのようで、あのナリで工場から出たり入ったりするのだけれど・・・、近隣住民は怪しい。と思わないのだろうか?どうみたってヤヴァそうな智北だった・・・。(苦笑!)


  • 男たちが無様でよかった
    会場の個性を生かした構成、演出を堪能。街の音がいろいろ聴こえて面白い。マチネ鑑賞。でおなじみの役者さんの演技を至近距離で楽しみました。やっぱりパラドックス定数は最前列がいいな。

  • 満足度★★★★★

    どこまでも生々しい感覚
    野木さんに「今回のはお口に合いましたでしょうか・・・?」と聞かれましたが(東京裁判と違って好き嫌いがわかれるようです)、私は大好物でした。またしても素晴らしい体験をさせてもらいました。
    倉庫のシャッター、電車の音、車の音、外の自販機、外の景色(一般の歩行者も含め)全部が美術であり、音響であり。
    昼下がりのトタンを通した明るい光が、アンニュイな感じの素晴らしい照明となり。(だんだんオレンジ色の夕日になっていくあたりも、全部計算か?!と思ってしまうほどマッチしてた。)
    夜は夜で、雨の日は雨の日で違った感じなんだろうなー。

    ネタバレBOX

    演劇でこんなに生々しい感覚は初めてです。
    というか、もはや「演劇」とか「観る」とかいうジャンルじゃなかった。
    変な例えだけど夢の中で自分がゴレンジャーの一人になって戦ってるのと同じような感覚。一緒にあの人物たちの中に混ざって、体験してる感じ。
    成島が打たれたあたりで、目の前のことが本当に現実に思えてしまって、そこにがっつり魂入っていることに気がついてから、涙が止まらなかった。
    それぞれの持っている「生きていく覚悟」、その中で生じる「怖さ」「葛藤」「蹴落としたい」「蹴落とされる怖さ」が、あの空間に充満して窒息しそうになったんだと思う。
    そして私はもっとどっぷり、小野さんファンになったのでした。野木さんのことも愛してます、勝手に。
  • 満足度★★★

    会場はおもしろい
    うーん、
    パラドックス定数の前回公演『東京裁判』は
    ホント傑作で2009年のベスト1だったのに
    今回はイマイチ。

    物語、演技ともに熱いのだが
    どうも話の焦点が絞れないというか
    現実味が薄い内容だった。
    設定、会場等がかなり今現在の渋谷とリンクしていただけに
    より違和感を感じた。

    でも、今回の会場面白かった。
    イベントスペースと言うと聞こえがいいが
    要するにただの倉庫、そこにひな壇客席作っただけ。
    (新木場の1stリングも倉庫だが、そこよりもモロ倉庫。)
    照明は、倉庫の天井の蛍光灯のみ。
    この会場の使い方は一見の価値あるかも。

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