時喰【東京・大阪共に満員御礼!ありがとうございました】
劇団5454
赤坂RED/THEATER(東京都)
2016/09/14 (水) ~ 2016/09/19 (月)公演終了
満足度★★★★★
邪馬台国とは…?もしや…
歴史上確実に存在した邪馬台国。それがどこであったのかは、日本人であれば時折空の彼方に想いを馳せるファンタジー。あったものがなぜわからない?.オウムの洗脳しかり、人は薬草(薬物)での記憶撹乱、記憶のすり替え、記憶の抹消などを推理する。卑弥呼による催眠術、魔術、などと言う人もいるだろう。邪馬台国に限らず、謎を科学的に解明することはとても困難だが、ゆえに誰か教えてくれないか?というその興味は尽きず。大きい。邪馬台国の謎において「時喰」は、もしや…?のひとつかもしれない。
アフタートークで脚本家・春陽漁介は答えている。
「使っている方言は、岡山県のものを参考にしています」
tag【千秋楽完売!ありがとうございます。】
劇団5454
劇場HOPE(東京都)
2014/11/19 (水) ~ 2014/11/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
住処(すみか)はどこだ?
5次元について考える。私たちのいるこの世界が彼方から見たら池の底で、その彼方から放られた石がコツーンと頭に当たってくるような、そんなイメージ。SNSというネット上の世界は何次元なのか?たくさんの人口がそこにうごめき、そこに存在する「私」というものは、こうして3次元に生きる私と果たしてイコールなのか?否か?情報の提供は己でチョイスできる。もちろん、創りあげることもできる。幸せだけを並べてくれる他人がくれるその世界はバラ色だし、やれどこそこが痛いだの、爪がはがれました、だのを並べてくるその鬱陶しい「かまってちゃん」の世界もまた仕方なくも自分の世界の一部に存在する。ガレリオ・ガリレイが天の川が無数の恒星の集まりであることを発見したように、彼方からみたら私たちも一本の川であり、Facebookもまたそれに近しいものであろう。個=自分自身は常にここにあるのに、その「ここ」がどこなのかはわからない。居心地の良い場所を住処(すみか)とするなら、ある者には2次元(コミック)、ある者には3次元(リアル)、ある者には4次元(スピリチュアル)、ある者には5次元(彼方=Facebookのようなもの)であって不思議はない。2、3、4、5。4本の川。1はどこだ?それは想い出であると仮定しよう。つまりは過去だ。6番目はどこだ?それは夢であると仮定しよう。つまりは未来だ。この物語は2〜5番の話だ。実によくできており、夢中で観た。ふと忘れていた1と6について、いま考えさせられている。
カタロゴス-「数」についての短編集-【5454次回公演は11月後半!!】
劇団5454
劇場MOMO(東京都)
2014/07/03 (木) ~ 2014/07/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
最高の5話100分(数字使ってみました)
第1話「スコアラー」
男に点数をつけるモテない女ふたり。いるなぁ、あるなぁ笑。しかし、佐瀬恭代がこんな役を・・・(衣装込みでウケる)※コメディ
第2話「ゾロ目のお告げ」
時間、レシートetc.・・・あ!そろった!なんかいいことありそう!←こう思うのはなんでかな?その答えはこのお芝居に。おおお!4484が懐かしい!※ほのぼの&笑えるファンタジー
第3話「ロス」
損か得か?そりゃ得がいいに決まってる。でも待って!その「得」ほんとに得?その「損」ほんとに損?経済用語「機会損失」がわかりやすく描かれた5454らしい作品。だが、今回は「らしい」とばかりも言ってられない・・・?※涙あり、笑ありのヒューマンドラマ
第4話「不安の偶数、終わりの奇数」
「人ひとり÷2」=「人ひとり×2」。春陽漁介の工藤佑樹丸を使ったそんな実験的演出が必見※サスペンス(嘘)
第5話「ゼロサム」
カードを使った、10分?いや5分?なのに壮大なドラマ。私は3回観てやっと半分わかりました。一回ですべてがわかる人は凄いと思う。挑戦してほしい※エンターテイメント
マザー
劇団5454
劇場HOPE(東京都)
2013/11/20 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
小さな世界なのにスケール大。面白い。
「ままごと」の語源は「まんまごっこ」=ご飯食べるふり=生活模写だと思う(調べてない)。小さな食器や台所用品の可愛らしさといったら、古今東西変わりない。私たちの国ではひな祭りそのものがままごとだ。自分と殿と側近の人形、素晴らしい塗りのお椀や皿。若いどころかまだ少女のうちにお家繁栄のため嫁がされた姫たちの、大きなお屋敷のなかのとても小さな、でも唯一の心のよりどころであったに違いない。この「小さな、だが唯一の心のよりどころ」から、ストーリーは展開する。前作「ト音」は新人戯曲賞公開審査目前。プレッシャーに負けず、上手い&面白いで実力を見せてきた脚本演出(今回は主役も※佐瀬とダブル)春陽漁介。そして役者たちの存在感と演技もまた、ますます素晴らしいものとなっている。
片鱗
イキウメ
西鉄ホール(福岡県)
2013/12/07 (土) ~ 2013/12/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
さすがです
ホラーです。わかりやすくて面白い。初日でしたが役者さんたちはみな安定してて、さすが、イキウメンって感じでした。青山円形はイキウメにすっごく合っているといつも思います。舞台の作りや空間など「アート」とも言える、独特な世界を創ってる。360度ゆえ、役者さん同士がかぶって見えないところがあったので、もう一度行きます。
ニュータウンカフェの人々
演劇ユニット「Nプラス」
「劇」小劇場(東京都)
2013/08/27 (火) ~ 2013/09/01 (日)公演終了
満足度★★★★
一貫性、なのでしょうね
過去に拝見した同じ脚本家さんのものと、つくりがすごく似てました。伝えたいこと、描きたいことがはっきりしているのは、作家として大事なことだと思います。関君がまた不甲斐ない役だったんでウケました。ほのぼのさせていただきました。
Interview with dark【終演!次回は劇団5454本公演、11月下旬!】
プロデュースユニット四方八方
萬劇場(東京都)
2013/08/28 (水) ~ 2013/09/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
苅羽君らの殺陣も見どころ!
5454の公演に登場した「洗濯機に夢中になる男」と「ふたりで一人の男の子」は「病んでいる人間」であった。春陽は「病み」をファンタジーのテーマにするのがうまく、「病んでいる人間」=妖精、という捉え方を感じる(勝手な解釈)。プロデュースの今回は「病み」ではなく「闇」。「闇」から幽霊、ではなく妖怪というところが、独特のファンタジーを貫く春陽漁介らしさであろう。殺陣もあり、の快作(かいさく)である。舞台セットもしっかりしていて小劇場じゃないでしょ?これは。笑って泣けて、気分をさらさらにしてくれる。作品としての評価&おすすめ度は満点。※ただただ、セリフがんばって!
ト音【終演。たくさんのご来場ありがとうございました!】
劇団5454
劇場HOPE(東京都)
2013/02/27 (水) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
最後の春休み
風にはなんとなく花の香りがするのに、薄手のコートじゃ寒いこの季節は、卒業式の終わった3年生の気分をふと思い出して切ない。春が来ても、もうあの校舎には行かないんだな、あの駅で降りないんだな、あの人にももう会えないんだな・・・。切なさを全部足したら、恋をひとつなくしたくらいに、涙がでる。
主役の板橋と工藤のセリフの量と、その場の動き。よくもまぁ脳と身体に入れたものだ。そして、心にも。プロデュース時代から培った、主宰・春謡との絆がしっかりと見える。脇を固める関・高野・村尾もまた、想い出の中に住む、懐かしい教師そのものである。
佐瀬と森島はキャラが安定してきた。すっごい美人とか、すっごい色気とか、見かけの完成度が高くない分だけ、役の人格に寄り添って観ることができる。
今回の脚本の凄さは、観劇したイキウメ主宰・前川知大氏の「面白かった。春謡作品における最高傑作」という感想でもう充分だろう(初日から、こんなに安定している舞台も珍しい)。
そして、これを最後に引退する飯島の千葉。ほんとにいい。こんなにいい役者だったのか、と、最後にして思っていることが申し訳ない。
春になったら飯島はいない。時間の許す限り、何度でも観ようと思う。私には甘く切ない、最後の春休みだ。
おかえり、ギフト
春の日ボタン
「劇」小劇場(東京都)
2013/02/14 (木) ~ 2013/02/17 (日)公演終了
満足度★★★★
実力派揃いのいい舞台
春の日ボタンは8割くらい観ていると思う。ご夫婦での創作ならではのほんわかした作品は、みつはしちかこさんの「チッチとサリー」のようで、きゅぅんとする感じがなんともいい。正直言えば、前回作品はちょっともう一つ惜しい!という印象で、もしこのまま春の日が惜しいっ!を続けててしまったらどうしよう・・・と、内心不安もあった(ごめんね)。でも、今日観にいってすっごく挽回していたので、嬉しかった(ふたりにはずっとずっーと創り続けてほしいですから)。
Re:FT【劇団5454旗揚げ公演2012年8月!!】
プロデュースユニット四方八方
ザ・ポケット(東京都)
2012/02/08 (水) ~ 2012/02/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
43階と書いて黄泉の国
どんなに好きな場所でも、出て行かなければならない時があり、どんなに好きな人とでも、別れなければならない時がある。前進するために、みんなの未来を構築するために、とどまれば幸せな日々とわかっていても、想いをふりきらなければならない時がある。そんなラストのメッセージで、私は泣いた。継母の妊娠にケチをつけたくなる気持ちにも、そして「もう少し生きていればよかった」にも、私は泣いた。浮遊霊の切なさ、とてもよかった。渋谷黄泉、面白かった。とにかく死ぬまで生きよう。後のことは死んでからでいい。春謡漁介、まだ24歳。世間を圧倒などしなくていい。健やかな想いを胸に、長く書き続けてほしい。
ルームシェア
プロデュースユニット四方八方
d-倉庫(東京都)
2011/12/07 (水) ~ 2011/12/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
オムニバスの妙味
具体的な関連性を観るのは、プロローグと4話目。このふたつの話の間に流れる時間、その物語は芝居となっていないが、その見ることのできない物語の中に、今回のテーマがあったようだ。なんとも不思議な、自分の心の奥を観るような芝居。面白い。すごく、面白い。
ウェディング・マーチ
チーム1110 舞台美術部
ART THEATER かもめ座(東京都)
2011/11/03 (木) ~ 2011/11/07 (月)公演終了
満足度★★★
なるほど
「ないない!黙れよ!」「そういう誤解はもういいから!」「あーこのお父さんマジないわぁ」「披露宴の客待たせてなにやってんの?倫理観やばくない?」とか、エレガントな良い人でいたい私から散々毒を引き出してくれましたね笑 ゆえに最後の最後涙でましたね、宇佐見さんの「おにいちゃん、ありがとう」には。川口さんのホンは、日々の人々の暮らしの中にある、思いやりの勧善懲悪なんですね。不幸をわかりやすくするためにいつも誰か癌なのでしょうね。見る人の我慢の臨界点ぎりな作りにハマってこその音速鑑賞だと思いました。すべていい意味です。
東京
江古田のガールズ
OFF OFFシアター(東京都)
2011/09/07 (水) ~ 2011/09/12 (月)公演終了
満足度★★
ほんとに、久々でしたー
アトラクション、と前もって明言してらしたので、芝居とは一線を画して拝見しました。体当たり感は凄かった。私は山崎君の書いたストレートプレイを観たいです。日舞、素晴らしかった。
LUCK BANK
プロデュースユニット四方八方
ザ・ポケット(東京都)
2011/08/31 (水) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★
R18です
これははじまりの物語ですね。初めに言葉があった、という聖書の御言葉を思い出します。経済書の存在もそうです。言葉が難しいから避けるってのはよくない。と、いう話です。到達点があまりに突拍子もなくて自分でもびっくりしてます。※お子様は絶対見ないでください
散歩する侵略者
イキウメ
ABCホール (大阪府)
2011/06/04 (土) ~ 2011/06/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
ご時世にて
名前を言ってはいけないあの劇団、のような感じです笑。が、言いますがイキウメ(きゃー!)作品(&前川作品)は、よほどの初期でないかぎり、観てないものはないと自負している者のひとり。小劇場を脱したイキウメのセットはいつもクールで実にうまく構成されている。今回はとくにカラーの統一もあり、日々観る芝居の中で最も美術がイケてるんじゃないかと思う(大きくてメジャーな劇場のたっかいチケットの芝居をも含めて)。以下ネタバレへ
ピーチボーイズ
天然工房
テアトルBONBON(東京都)
2011/06/08 (水) ~ 2011/06/12 (日)公演終了
満足度★★★★
マゴと行きたいー
いま私に5才の孫がいたら「おばぁちゃん、はじまりまーす、いこー」と絶対毎日ねだられることでしょう。その際、孫は半額でお願いします笑。
いない者まで出しちゃいましたが、ほんとにいつか孫をケタケタ笑わせたいんで、ずっとお茶の間でありつづけてください。
みーたんさん、きびだんごの顔見える瞬間とか、きびだんごがぽとぽとっと落ちるとことか最高でしたよ!(あ!ネタバレ?汗)役者の個性はいつもながら愛するものありました。稽古場にも行きますね!
6月のビターオレンジ
G2プロデュース
東京グローブ座(東京都)
2011/06/03 (金) ~ 2011/06/26 (日)公演終了
満足度★★★
ネタ勝負、というところか
G2作演に期待しすぎた感あり。ストーリー、エピソードは特別なものではない。説明の多い台詞は加藤君向きではないと思った。表情や動きや感情をもっとだせる人。細かなネタで結構笑ったので、そういう芝居なのだと認識した上でもう一度観る予定。以下ネタばれへ。
ロイヤルホ☆ト2011
株式会社Ask
六行会ホール(東京都)
2011/05/23 (月) ~ 2011/05/30 (月)公演終了
満足度★★★★
女の子の笑い声に嬉しくなりました
春謡が出ているので行きました。脚本を評価する作品ではなく、どれだけの女の子に笑顔とハッピーをプレゼントできるかという芝居だと思いました。それは今の世の中にとても大事な事です。女の子が元気なら、世間は明るいのです。なので私はよかっった!と思います。皆さん、それぞれの魅力がありました。今後も期待しています。
空色ラジオ
春の日ボタン
「劇」小劇場(東京都)
2011/05/18 (水) ~ 2011/05/22 (日)公演終了
満足度★★★
詩っていいなぁ・・・
大好きだったリヴァー・フェニックスがLAで死んでしまったとき、私は泣いた。ヒッピーを親に持ち、不自由を知らぬゆえに自由がわからず、放浪した少年が大人にならないまま召されてゆくその切なさに。
いつも大笑いしてちょっと涙、って感じの春の日だが、今回のちょっと涙、はお話の中ではなく、私のそんな記憶の中で流れた。
高校時代のボーイフレンドは高偏差値の早稲田高等学院生で、文化祭に行ったら文集がやたら分厚くしかもタイトルが「彷徨」であった。なんて読むの?と同い年に聞くみっともなさより、頭の良い学校は難しい字で素敵だ、と思ったものだ。その中の詩も、よくわからなかったが、わからなくて素敵だと思った笑 そんな青春を思いながら観た。ネタバレに続く・・・
ベリベリ・ブービー・ベイベー!
ぶらんくらうん
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2011/03/31 (木) ~ 2011/04/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
新しいわ、これは
観終わってからタイトル見直して、なんかなんにも言ってないところにウケた。あーつまりそうゆーことだ!脳の中の公園で自由に遊ばせてもらって、ゴロにいい言葉にのりにのっちゃう子供になれたぞー!って快感。はるき君出てたけど、挨拶できなかった。よろしくお伝えください。