Interview with dark【終演!次回は劇団5454本公演、11月下旬!】 公演情報 プロデュースユニット四方八方「Interview with dark【終演!次回は劇団5454本公演、11月下旬!】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    苅羽君らの殺陣も見どころ!
    5454の公演に登場した「洗濯機に夢中になる男」と「ふたりで一人の男の子」は「病んでいる人間」であった。春陽は「病み」をファンタジーのテーマにするのがうまく、「病んでいる人間」=妖精、という捉え方を感じる(勝手な解釈)。プロデュースの今回は「病み」ではなく「闇」。「闇」から幽霊、ではなく妖怪というところが、独特のファンタジーを貫く春陽漁介らしさであろう。殺陣もあり、の快作(かいさく)である。舞台セットもしっかりしていて小劇場じゃないでしょ?これは。笑って泣けて、気分をさらさらにしてくれる。作品としての評価&おすすめ度は満点。※ただただ、セリフがんばって!

    ネタバレBOX

    両親が小さな声で喧嘩をしてる、すごく怒ってる、でも何言ってるかわからないから怖い。教室で、授業中にひそひそ話している声も怖い。だから、小さな音が怖い。という女の子を、家鳴りのナリタ(佐瀬恭代)が励ますシーンは秀逸。姿を消し、女の子が逃げ込むヘッドフォーンの音楽をアウトさせ、家鳴りはタップで合わせていく。そして言うのだ。「小さな音の中にも応援してる音があるよ」と。倒れるナリタ。最初の涙シーンである。春陽はこういうの、ほんとにうまい。
    「怖い」という感情は「得たいが知れない」ということだろ?とムラマサ(苅羽悠)のセリフとうまくフィットしていく。
    一度に説明をしない。だがきちんと伝える。「ト音」に続き「研ぎ澄ます」という言葉が今回も出て来た。おそらく今、春陽漁介は己にそれを求めてやまないのだろう。

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    2013/08/29 09:17

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