VIANの観てきた!クチコミ一覧

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宇宙のこども

宇宙のこども

玉田企画

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/11/20 (木) ~ 2014/11/26 (水)公演終了

満足度★★★

大仰に過ぎる
タイトルのこと。私が観た回は観客に女子高生の集団がいてだからというわけではないがメインとなる出演者の年齢設定も20代前半ということもあってその辺の年代に向けて書かれた印象を持つ。客は若者ばかりではない。好きだのそうじゃないだの付き合うだのそうじゃないだの童貞だのそうじゃないだのそういう話題では少なくとも私は楽しめないしほとんど笑えていない。現実味を帯びた会話ややりとりは平田チルドレンならではと言ったところだがそれは私が演劇に求めるものではないので評価の対象外。たぶんあてがきのはずで観客はあてがきであろうとなかろうとどうでもいいのだがあてがきゆえのおもしろさは当然あるのだがその逆もあって時にあてがきしてんじゃねえよという感想を抱く。(あてがきじゃなかったら土下座。)何よりも今作品で何を言いたかったのかやりたかったのかが伝わらなかったが、かと言って今作品で見限る人でもなさそうでいずれまた観たいとは思った。

海と日傘

海と日傘

松本紀保プロデュース

シアター風姿花伝(東京都)

2014/11/21 (金) ~ 2014/11/30 (日)公演終了

満足度★★★

期待はずれ
奥に人はいないはずなのにぎしぎし聞こえたり柱時計の表面が曇ってて時間がよく分からなかったりたばこがやたらうそっぽかったり食事の仕方が不自然だったり、内容とはあまり関係のないどうでもいいことが気になった。

ネタバレBOX

岸田賞受賞作であり何度も上演されていることから前々から観たいと思ってた作品。観終わった第一の感想は全編九州の方言じゃなかったら賞は獲れなかったろうということ。最初の方で持病があるらしい人物が倒れた際、救急車を呼ばなかったことにたとえ時代が幾らか古い設定だとしても掛かりつけの医者がいたとしても電話があるのならあそこは119番だろうと違和を覚えた。呼んだ医者に余命3か月を言わせたことで(不本意ながら)納得したが触診程度で余命が分かるものかとの疑問も伴う。このくだりが安直このうえない。大家夫婦と編集者が焼香するシーンはただ退屈なだけ(何の感慨も起きず)。ラストで雪が降らなかったがそれが今回の演出上のことなのか脚本に(実際には雪は降っていない)とあるのかが不明な部分で、もし前者ならやはりあそこは雪を降らせるべきっだった。降らせてほしかった。
不謹慎な家

不謹慎な家

PANDA JOCKEY

シアター711(東京都)

2014/10/01 (水) ~ 2014/10/05 (日)公演終了

満足度★★★★

ちょっと贅沢
なぜなら櫻井ワールドと名嘉ワールドが同時に味わえらから。どちらかと言えば名嘉も櫻井同様脚本の人である。だから名嘉を演出のみで起用することに疑問があった。が、恐らく櫻井が演出するのよりも楽しめたような気がする。たぶんあて書きだろうが櫻井井は名嘉にも名嘉が演出しやすそうな人物(徳橋、有川)を造形したのかもしれない。というか元来櫻井と名嘉は類似点が多いのでそう感じてしまうだけなのかもしれないが・・・。櫻井は、少数派であっても意外とありがちな、異性に対して妙な姿勢を保つようなめんどくさい男女を描くのが相変わらず巧いし面白い。(これは私の名嘉脚本の評価と合致する。)ただ兄が残念だった。今回の設定では徳橋の家族なんてどうでもしいし徳橋(他の3人のでもいい)の元彼とか現在相方の兄弟とかの性的関係にあった人かそれに発展するかもしれない人(芝の役柄に似ているにしても)であってほしかった。今度名嘉脚本を誰かに演出させる企画をお願いします。

宇宙船

宇宙船

3.14ch

王子小劇場(東京都)

2014/09/19 (金) ~ 2014/09/29 (月)公演終了

満足度★★★★

スペースシャワーにWao!
たぶんこの劇場で観たなかではセット・音響は№1。照明・衣装・映像・小道具等も水準以上。というか高レベル。A、Bの配役がうまく(ずるく)て違うバージョンも観たくなった。

ネタバレBOX

フライヤーと説明からもっとエロいのかと思ったがそれほどでもなかった。ミシマとあの赤ん坊は寿命どのくらいなんだろう?と(たぶんない)続編=復路=に期待する。
こわくないこわくない

こわくないこわくない

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2014/08/30 (土) ~ 2014/09/15 (月)公演終了

満足度★★★★★

もう一度観たい
いつものように内容的にあままり疑問に思うことはなく特に再確認することもないのだけれど・・・。ただただもう一度観たい。

Unbreakable-アンブレイカブル

Unbreakable-アンブレイカブル

演劇レーベルBo″-tanz

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2014/09/04 (木) ~ 2014/09/09 (火)公演終了

満足度★★

好みじゃなかった
原発を真正面から取り上げて現実的な話にするかあるいは原発は無視(連想させることもせず)してのファンタジーにするかのどちらかにすべきだったろう。恐らくは後者の芝居をやりたかったのだろうから原発や洪水を扱うべきではなかった。かなりフィクションであることをうたっていたがこれを観る人であの津波や原発問題を思い起こさない人はいないはずだし、ではこの芝居においてそれらを思い起こさせる必要があったのかというとそれもないはず。ゆえに何をどうしたいのかが曖昧模糊となった。聖書とか神話とかのめんどくさい話もそれが本当の事かどうかもどうでもよくただめんどくさいだけだったし、笑いがいちいち古くさく(タッチなんて今の若い人は知らないのでは?)白けるばかりだった。(正反対の感想もあるようなのでやはり好みの問題なのだろうが・・・。)笑いなんか一切なくしてスタイリッシュでかっこいいハードボイルドに徹してくれたら評価も少しは変わったかもしれない。

神と遊べば

神と遊べば

コロブチカ

小劇場B1(東京都)

2014/08/19 (火) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★

演技者コロが観たかった
今回の作品では劇作・演出とも及第点すら与えることはできない。感じるものが何もないし何も残らないし、こういう自己満足型芝居が演劇を少数派エンタメに留まらせてるはずで憤りすら覚える。長編は初めてらしいしこれで見限るつもりはないし、また劇作演出しても観るとは思うが、ShoothingPainのように脚本演出は外部から招聘してコロは主役かそれに近い役で演技に没頭してほしい。役者のコロの方がその才能をいかんなく発揮するのだろうしその方が光り輝く。

許されざる者

許されざる者

シンクロ少女

アトリエヘリコプター(東京都)

2014/07/02 (水) ~ 2014/07/08 (火)公演終了

満足度★★★★

さらに名嘉推し!
許されざる者ってさやかのことだよね?最後帽子かぶった何とか君じゃないよね?

ナカゴー特別劇場vol.12『ノット・アナザー・ティーンムービー』

ナカゴー特別劇場vol.12『ノット・アナザー・ティーンムービー』

ナカゴー

北とぴあ カナリアホール(東京都)

2014/06/26 (木) ~ 2014/06/29 (日)公演終了

満足度★★★★

期待度アップ!
初めてのナカゴーはあまりにも予想外(笑いはあまりなくてもっと全然違う方向から胸を衝いてくると勝手に思ってた)だったことにびっくり!今回は特別公演とのことなのでいつもとは作風を敢えて変えてきたのかもしれないが、いい意味でくだらなく、この劇団が評価されるのが納得できる内容だったし本公演も観たくなった。

【16日17:00追加公演決定!!】かあいい日本~ごどーちゃんの居る77の風景~

【16日17:00追加公演決定!!】かあいい日本~ごどーちゃんの居る77の風景~

鮭スペアレ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2014/02/11 (火) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★

能を観よう
残念ながらそこにはかあいい日本はなかったし感じられなかった。とは言え利賀で奨励賞を獲得したことが十分に納得できる内容だった。前衛と言うと敬遠するむきも多いだろう、さしずめかあいい前衛とでも呼ぼうか。ルデコ4Fでの出し物ものは往々にして3Fの音や声に邪魔されるので観たくても敬遠しがちだが、3Fも同劇団が借りていたためにそれがなく、そういう意味では今までルデコ4Fで観たものの中で1番良かったと言える。(今後4Fで公演する団体は3Fも借りるべき。)今回はあまりにも有名な戯曲を原典としているから劇世界にすんなり入れた気もするので、オリジナル作品の場合どう感じられるのか興味深い。あの発声手法は今回だけなのか毎々なのかも気になる。うたいの気持ち悪い感じがもう結構ではなくなぜかもっとという思いになって次は必見。土井真波の次の舞台も。

さらば箱舟

さらば箱舟

オーストラ・マコンドー

吉祥寺シアター(東京都)

2014/02/06 (木) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★

没30年記念認定事業?
認定するのは当然観劇前だろうが、認定した人(団体)はこれを観たら認定を取り消したくなったのではないだろうか。なぜか寺山に申し訳ない気持ちになる。この劇団はずっと音楽に同じ人を起用しているが、観劇前のこの人の音楽は寺山ワールドに合わないだろうという予想は残念ながら的中してしまったた。あの音楽ならない方がいい。舞城作品を観てあまり期待はしていなかったが期待しなくて正解。

しなやかに踊りましょう

しなやかに踊りましょう

東京タンバリン

シアタートラム(東京都)

2014/01/16 (木) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★

ぎこちなく踊ってた!
サスペンス仕立てで、誰もが犯人のようで実は不在者を探す人こそが犯人と思わせての最後のおちにいたる展開はありがちだが、笑える要素もたくさんあって観客を飽きさせない(場面転換時すら!)作りがうまいと感じた。風変りなキャラクターがいるのもおもしろさのひとつだが年寄、子供、学生などを登場させてもっとメリハリつけるとよかったように思う。最後テーブルをひっくり返したのはなんで?どうしてもわからない。

曲がるカーブ

曲がるカーブ

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2014/01/09 (木) ~ 2014/01/23 (木)公演終了

満足度★★★★★

空席?
なぜこの劇団の芝居で200弱の席が全部埋まらないのだろう?発売日即日売り止めになってもおかしくないのに。くだらなさについては超一流なのに。下手くそ有名タレントを起用して木戸銭10000円近くとる芝居なんかより数倍おもしろいのに。

ネタバレBOX

前回観て思ったが葛木とゆにばの加入により確実に劇団力がパワーアップしたことを再確認。次回またお休みらしいパジャマのハーブ吹き奥田には(久しぶりということもあって)かなり萌えた。ラスト舞台中央からあれが出てくるとの予想が的中したことにほくそ笑む。
【公演終了】ステロタイプテスト/パス

【公演終了】ステロタイプテスト/パス

The end of company ジエン社

d-倉庫(東京都)

2014/01/10 (金) ~ 2014/01/14 (火)公演終了

満足度★★

期待はずれ
理解出来なかったから再度観たいと思うものや理解出来なくてもおもしろい芝居は沢山あるが、この作品は理解出来なかったからただそのままスルーするだけだ。何度見ても理解できないだろうし恐らく作者も観客には理解を求めてはいまい。終盤リピートのシーンで(私にとって)光明が見えそうになったが果たして見えなかった。こういう芝居を演じる役者はモチベーションをいかにして上げるのか、どことなく不安そうに演技してる演技者たちを見てそんなことを考えた。

夢も希望もなく。

夢も希望もなく。

月刊「根本宗子」

駅前劇場(東京都)

2014/01/10 (金) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★

これからだろう
そう言って主人公の女の背中をそっと押してあげたくなった。ついでに主宰にもまだまだこれからだぞと言おう。期待をこめて。

ネタバレBOX

前作「デンギョー」で役者として一皮むけたと感じられ今回更に良くなってた大竹にはOLにはならずに役者を続けてほしいと思う。今回初見となった長井の次回作は要注意。泉谷の歌を久しぶりに芝居の中で聞いたが選曲が渋くて憎い。
みてみぬふりするな

みてみぬふりするな

コロブチカ

Live & Bar Shibuya Milkyway(東京都)

2013/12/25 (水) ~ 2013/12/25 (水)公演終了

満足度★★

1回こっきり公演の所為?
惑星アブノーマルのために会場をライブハウスにしたと言っていたその心づかいは良しとする。ライブハウスで芝居をやることにも問題はない。だが、恐らくコロ本人もやってらんねえと思ったのではないかと思うくらいこっちは観てらんねえと思うくらい外部の音が地を揺らすほどに聞こえてきた(下の階もライブハウスだった!)のには辟易させられた。最初確かに会場は暑く冷房いれたまではよかったが効き過ぎて寒くなったことや惑星始まるまでのインターバルが長かったこと等も含め芝居以外のことで-2☆とする。芝居自体もどの演目ももっともっと良くなると感じられた(すなわち準備不足が否めない)のが残念。様々な役をこなすコロはさすがだがあんなもんじゃないだろうことを知ってるので・・・。後半に進むにつれエンジンのかかりもよくなったようで4本目でやっと及第点で、2組のゲストパフォーマンスが良かったことがせめてもの救いか。この芝居を1週間の連続公演の最終日に劇場で観たい、じゃないにしてもいろんな理由でもう一度観たい。いや再演すべきだ。

森の別の場所

森の別の場所

時間堂

シアター風姿花伝(東京都)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/11 (月)公演終了

満足度★★★

不謹慎かしら
劇団のアイドル(?)長瀬の谷間には誰も言及していないのか・・・。あれが本物だったか気になってるのは私だけ?いや谷間はもちろん本物だが山が本物だったかどうかが問題で山を盛れば谷間も作り安くなるのは当然で、さて山が本物だったのかどうかは気になるでしょやっぱり。それともこの劇団観る人はそんなことどうでもいい?本当は私もどうでもいいことなのだけど、娼婦には全く見えない長瀬が娼婦役に挑んだこと・挑ませたことは称賛したい。最も称賛すべきはヒザイの演技だろうが。年長者の役を近場の役者に任せてしまってその役の年齢に全然見えないこと(この芝居だけでなく他でもよく見かけること)が、違和感甚だしく役者の好演も虚しくさえなる。外部からそれ相応の年齢の役者を招聘できないものなのか。

デンギョー!

デンギョー!

小松台東

高田馬場ラビネスト(東京都)

2013/12/04 (水) ~ 2013/12/10 (火)公演終了

満足度★★★★

また観たい
好きか嫌いかで言うと嫌いなタイプということは観る前から分かっていたが観劇後もその思いに変わりはない。どこにでもあるようなあるいは実際にあったかもしれないような話を何の捻りもなく律儀に描くことは反演劇とさえ言える。にもかかわらず何でもない言葉が胸を衝いたりとてもくだらないことで笑えたりで作者の才覚は嗅ぎ取れたし、作品自体は当方の感情を膨らましてくれた。今後は是非演劇だからこそできること演劇でなければできないことに果敢に挑んてもらいたいと思う。(反面今のスタイルを続けた方がいいのかもとも思うがどうなんだろう?)

Mr. Fujino

Mr. Fujino

世田谷シルク

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/10/31 (木) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★

詰め込みすぎ
どうしても芝居にしたかった原作でなく○○祭だから仕方なくあるいはやむをえず採用したのだろうし、その舞台が東北だからという理由で東北に関することを盛り込んだのであろう作品は、難解というよりは雑多であり、そういう理由で作者の意思は薄弱気味で作品自体もちぐはぐなものになっていた。当パンでの文字による説明がなければ理解不能のシーンや演出があり、これらは恐らくは作者の意図をうまく反映させていなかったと思う。全体的にはどちらかと言えばおもしろかったのだがモヤモヤが残った。

売春捜査官

売春捜査官

carne

OFF OFFシアター(東京都)

2013/11/05 (火) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★

熱血野口
ぽっちゃりをイメージしてたがやたら体がすっきりしてて野口じゃないみたいだったのでイメージ通りの肉々しい体型だったらもっと圧巻だったかも。女が持ついろんな面を体内ののあらゆる汁とともに放出するさまは野生的かつ魅力的でさえあった。植本・宮川も野口に負けず劣らずの熱演、なだぎだけがちょっと覚めた演技でいずれにしても野口を際立たせるのに成功していたと思う。

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