追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】
劇団チョコレートケーキ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2015/04/09 (木) ~ 2015/04/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
追憶のアリラン
今回も見応えあり、最初から最後まで息をつかなかった気さえする作品。見逃さず良かった。ますます大好きチョコレートケーキ!こんなスイーツ大好きみたいな感想は合わないと思うけれど、私はいつもこの劇団に忘れてはいけないことを気づかされます。
エッシャーのだまし絵のような階段のある美術が印象的(美術:蒲田朋子)入り組んだセットで入り組んだ人間模様。
あらゆる人たちにお勧めしたい舞台です。
深夜の市長
とくお組
シアタートラム(東京都)
2012/03/29 (木) ~ 2012/04/01 (日)公演終了
満足度★★★★
”市長” はダンディだった
ちょっと詰め込みすぎ?とも感じましたが、すごく楽しかったです。意外な結末に感動。
1月31日からずっと呟かれていた深夜の市長さんのTwitter。その時々にさらっさらっと読んでいたので、観終わって今読むとスゴイスゴイ。あの時がいろいろ甦り、新たに楽しめます。そこに+★
セ コ
演劇ユニット・リッチ
千住芸術村(東京都)
2012/03/22 (木) ~ 2012/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★
セコ=瀬古
古い民家のようなギャラリーで、とあるギャラリー閉館の一幕を舞台にしてありました。観客である私たちはその日に遭遇しているような・・2階と外の喧騒まで取り込んだリアルなお芝居。ドタバタしながらも二転三転あり、ちょっと切なく、でも温かみのあるお芝居、とても楽しかったです。
ガラスの動物園
シス・カンパニー
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2012/03/10 (土) ~ 2012/04/03 (火)公演終了
満足度★★★★★
とても好き。
綿密な演出、美術、照明、音楽、キャスト、ダンサー全てが私の琴線に触れ、ワクワクしながら観ていました。冒頭のトム(瑛太)のシーンからゾクゾクし、心を掴まれました。一幕目と二幕目の終わり、瑛太(トムの独白する場面)が二村周作さんの美術に同化して、絵画のようでした。
そしてダンサーたちはトムを記憶の奥に引きずり込む細胞(=気配)のようでした。
ピーター・ブルックの魔笛
彩の国さいたま芸術劇場
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)
2012/03/22 (木) ~ 2012/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★
魔法の笛は浮いたよね?
オペラの『魔笛』を観たことがないので(オペラ自体ない)比べられないけれど、演劇として楽しんできました。13年前に観た『The Man Who』ほど衝撃も感動もなかったけれど(笑)ピアノの生演奏があたたかく、なかなかチャーミングな舞台でした。ストーリーを知って観たら違う感想になったかもしれませんが・・。
でも・・あのクォリティが彼らの本当なのかな?とも思うのです。日本語の台詞を入れるサービスもあったけれど、ちょっぴり気になりました。(日本のみのキャストが数人いたという・・)
テキサス
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2012/03/17 (土) ~ 2012/04/08 (日)公演終了
満足度★★★★
めちゃくちゃヘビーだよ!
長塚さんの脚本なので、ほのぼの系に向かうはずはなく・・後半はシュール。4~5回椅子から飛び上がったよ。奇妙な展開は面白かったけれど、けっこう内容は重くてホントに「笑えねえよ!めちゃくちゃヘビーだよ!」って感じ(いや、はじめは笑っていましたが)。
河原さんが出てくると「あ、末次ちゃん(真心一座)」と思ってしまいました。
囁く夜と飴玉のいくつか
スミカ
百想(re:tail別館)(東京都)
2012/03/14 (水) ~ 2012/03/19 (月)公演終了
満足度★★★★★
愛おしいふたり芝居×4つ
とても童話的。光に溶けていく白昼夢を見ているような、ふわぁ~とした幸せな気持ちになり、とてもやさしい時間を過ごすことができました。「百想での夜」を思い浮かべて作られた物語のようですが、昼公演だったので「・・・陽のあたる部屋で」バージョンとのこと。そうなると、夜も観たかったです。
死してなお
ふつつかもの
東京大学駒場Ⅰキャンパス(東京都)
2012/03/10 (土) ~ 2012/03/12 (月)公演終了
満足度★★★
家族の知らない家族の顔
後半が面白かったので、もっとコメディにしたら楽しいかもって思いました。
役者さんたちが皆良かったです。とくに長女由起子(七野洋子)が良かった。あと、お父さんの太極拳仲間の酒井くん(岩波史弥)と安田くん(岩波達弘)がいい味出していました。
素晴らしい一日
自転車キンクリーツカンパニー
駅前劇場(東京都)
2012/03/07 (水) ~ 2012/03/13 (火)公演終了
満足度★★★★★
ラブ・コメだと思う。
すごく好き。演出が好み。テンポのよい会話、楽しい仕掛けがいっぱいの美術と夢見心地の照明も好き。なんとなく映画『地上5センチの恋心』のような雰囲気(もちろん全然違うのですが、脳内で映像化するとあの映画のイメージに・・)でとてもファンタジックな演出にたくさん笑いました。シンプルなセット、ドアや窓になることは想像できたけれど、まさかあんなものが飛び出すとは!あんなふうに出てくるとは!(美術は土岐研一さん!!)何回も大笑いしました。出演者も皆最高に楽しかったです。
うれしい悲鳴
アマヤドリ
吉祥寺シアター(東京都)
2012/03/03 (土) ~ 2012/03/11 (日)公演終了
満足度★★★★
感度
照明がとてもキレイでした。そして舞台の広さ高さ空間をふんだんに使ったスケールの大きさ(美術だけではなく、肉体も。物語とダンスがピシッと合った)に圧倒されました。あの大人数のダンス(乱舞)はため息が出るほど美しかった。決して一糸乱れぬというわけではないのですが、なんか痺れる。音、音楽もよかった。ちょっぴり詰め込みすぎ感と終り方に何か足りなさ(かな?)はあったけれど、凄いパワーで全部見せてくれた感じ。
あらすじにあるように『感度』を巡る舞台でした。『痛み』がわからない悲しみ。
ヨーロッパ企画 イエティ「ブラッド&バター」
ヨーロッパ企画
駅前劇場(東京都)
2012/03/02 (金) ~ 2012/03/04 (日)公演終了
満足度★★★★
まさかのフランス人!
まさかのタイムトラベラーもの。しかも、中世のヨーロッパが舞台になるとは!フランス語で始まるとは!
「 悪い意味で、問題作になること間違いなし」との説明でしたが、いつもの呑気で自然体な雰囲気は変わらずあたたかく、とくに本多力さんは中世のパン屋さんにピッタリでした(笑)
タイトルが『ブレッド&バター』じゃなく『ブラッド&バター』なのか・・最後の最後にわかりました(4人の男たちの“ブラッド”な関係)。
あと、ランチパックを初めて食べたときの衝撃を思い出しました。
ロマンサー-夜明峠編-
モダンスイマーズ
シアタートラム(東京都)
2012/02/23 (木) ~ 2012/03/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
力強い作品でした。
1945年に北海道で起きた三毛別(さんげべつ)羆事件がベースになっているそうです。壮絶な事件だったのですね・・。フライヤーの雰囲気と違い、まさかの時代物だったけれど(夜明峠編とありましたが、石田えりさんドレス姿だったので 笑)、ピュアな子供のままのコロク(古山賢太郎)の台詞が何度も胸に刺さりました。
「誰もが信じたい嘘を信じている」
席についたとき、山深さを水墨画で表した美術に圧倒され緊張しました。照明によって表情を変える山、山間を流れる水の音など、とても美しかったです。そして雪・・里の人間が山を下りる時を知らせる雪。
そして4人の女性がとても哀しく美しかったです。
コルトガバメンツ -revisited-
東京ハートブレイカーズ
南青山MANDALA (東京都)
2012/02/29 (水) ~ 2012/03/03 (土)公演終了
満足度★★★★★
ちょっぴり青臭い男の子物語
ONEOR8の田村孝裕さん脚本の・・時空を超えたちょっぴり青臭くてセンチメンタルな、コルトを巡る “男の子物語” でした。フライヤーの写真がいつも4人ずつに分かれていたのはこういうことかぁ〜と・・。パンクでロックなライブ(覚えやすいご機嫌な歌ばかり)とライブと演劇を融合させたお芝居は初めてだったのですが、とても楽しかったです。
ステージでは正面でも左の端っこでも楽しいことをやっているので、わくわく度合いがハンパなかったです。
『THE BEE』English Version ワールドツアー
東京芸術劇場
水天宮ピット・大スタジオ(東京都)
2012/02/24 (金) ~ 2012/03/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
日常と非日常の境界線
カーテンコールでのキャサリン・ハンターさんは、とても小柄で可愛らしい方でした。
ひとりの普通の人間が狂気に変わっていく(被害者が正義を取り戻すためにした行動により加害者になっていく、そして、どんどんエスカレートして麻痺していく)ハンターさんの演技に涙が出てしまった。
ベルが鳴る前に
ペンギンプルペイルパイルズ
本多劇場(東京都)
2012/02/16 (木) ~ 2012/02/22 (水)公演終了
満足度★★★
脚本も演出も面白いと思うのですが
オープニングからその舞台美術にワクワク。またまた面白い仕掛けの絵本のような世界でした。
が、私のトキメキ続かず。2時間がもっと長く感じたのは久しぶりです。脚本も演出も面白いと思うのですが、物語に入っていかれなかったのです。
出演者がやたら多く、オーディションで選ばれたという若いコたちの演技が物足りないというか・・セットに負けている、そんな印象。無機質な舞台のなかにふんわりとした奥菜恵が光り、倉持さんの描く世界にはまっていましたが・・。でも、奥菜さんさえもセットに負けてる。
狂おしき怠惰
TRASHMASTERS
駅前劇場(東京都)
2012/02/18 (土) ~ 2012/02/29 (水)公演終了
満足度★★★★★
凄くよかったです。
休憩なしの3時間5分も全く問題なしでした。席は最前列で・・どっぷりハマってしまいました (T_T)。なんか・・リアル。
セットもリアルでびっくり。途中一度幕が下りてナレーションと同じ文字が数分間流れるのですが、その短い時間での大道具さんの仕事にも感動 。病室・廊下・トイレ・給湯室もリアルな病院から古いビルの中のある会社の応接室へと舞台が変わりました。神業ですよ。
自分が同じ立場になったとき、どうするだろう。 それに生きていれば、明日なにがあるかわからない・・今日劇場で地震があり、焦りました。
少しはみ出て殴られた
MONO
吉祥寺シアター(東京都)
2012/02/17 (金) ~ 2012/02/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
好き。
おもしろかったです。ちょっと未来のお話でした。線はその線だったのか・・・背筋がうすら寒くなるような怖さがあるダークな内容だけど、テンポよく、まるで男子寮での出来事みたいに可笑しく進んでいくし、ヨーロッパ企画からのお二人(諏訪雅、中川晴樹)がほんわかしていたので救われた感じ。冗談がエスカレートして・・って普通にありそうだものね。笑わせられながらジワジワと考えされられたって感じです。
終演後に土田さんの司会で舞台美術の柴田隆弘さんとMONOの役者で舞台美術も他でされている奥村泰彦さんのアフタートークがあり、二人の違いが面白かったです。
こうして二人は幸せになりました、とさ
MacGuffins
上野ストアハウス(東京都)
2012/02/17 (金) ~ 2012/02/19 (日)公演終了
満足度★★★★
まっすぐなラブストーリー
人生はドラゴンクエストのゲームじゃないし。自分で電源は切れない。二人でひとつ、だから半分になってもひとつ。それに気づいた、幸せ。一平(横田純)の紙芝居シーンで、恋人のサチ(金魚)に向かって強く言った「覚悟しろー」の一言から一気にシリアスに・・きちゃいました。
相変わらず映像も音楽もステキでした。MacGuffins色、全開です・・が前作より音楽控えめでしょうか?私は3作目ですが、観るたびに好きになっていきます。
ハムレット
東宝
シアタークリエ(東京都)
2012/02/01 (水) ~ 2012/02/22 (水)公演終了
満足度★★★★
ミュージカルとしては
キャストが皆さま素晴らしく、曲も歌詞もよくて、ミュージカルとしてはすごく楽しかったから・・・よけいにもったいないという思いがしました。このキャスト(ローゼンクランツとギルデンスターン&フォーティンブラスたちも)で『ハムレット』をノーカット、フルバージョンで観てみたいです。
松井るみさんの重厚な美術がステキでした。
ハローワーク
国分寺大人倶楽部
テアトルBONBON(東京都)
2012/02/08 (水) ~ 2012/02/19 (日)公演終了
満足度★★★
白たん を一晩借りたいわ。
舞台となった印刷工場のバイトたちにすごく苛々したり、白たんが見せた夢にジーンとしたり、まんまとお芝居に乗せられました。面白かったです。
皆さんの演技がとてもリアルで、演出も面白かったですが、それが現実に有り得ない(というか、あんなバイトを雇う会社があったら困る)設定だったのが、ちょっと残念です。