遊民の観てきた!クチコミ一覧

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TOCTOC あなたと少しだけ違う癖

TOCTOC あなたと少しだけ違う癖

株式会社NLT

ザ・ポケット(東京都)

2019/02/28 (木) ~ 2019/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★

翻訳劇(特にコメディ)は日本人の感性に合わない部分も多く苦手な方だったが今回はそのイメージを完全に覆された。人間なら誰しも強迫性障害を持っているせいか、登場人物に限りなく親しみを感じるのだ。そう思わせてくれたの出演陣の好演によるところが大きい。まさに舞台上にはフレッドやブランシュたち、6人が存在していた。

ネタバレBOX

リリィ役の井上薫さん、熱演でした。彼女の運動量は半端なかった。
花火鳴らそか ひらひら振ろか

花火鳴らそか ひらひら振ろか

劇団銅鑼

あうるすぽっと(東京都)

2019/02/15 (金) ~ 2019/02/21 (木)公演終了

満足度★★★★

コメディタッチの作品と思いきや最後にはホロッとさせられる素敵な物語でした。亡き祖父が後ろから孫娘(平原)を抱きしめる場面、姿は見えないのに手のぬくもりだけは感じられたようなとても美しい場面でした。舞台セットもシンプルなのにまるで部屋の情景が浮かび上がってくるような。久しぶりに舞台の魔力を感じられる作品に出会えました。

還るなら、ハラ

還るなら、ハラ

張ち切れパンダ

オメガ東京(東京都)

2018/12/22 (土) ~ 2018/12/26 (水)公演終了

満足度★★★★

遅ればせながら感想を一言。サラッと観てしまうと単なるホームコメディで終わってしまいそうだがそうではなかった。物語の組み立て方や登場人物の配置が絶妙であった。(冒頭の主人公のセクシーな下着姿はのちの水かけ事件につながるし、兄夫婦の新たな生命の誕生に逆行するように彼女の胎内回帰願望(?)があったり)何より主人公の最後の一言に物語のすべてが収斂していた気がして作家の力量を感じさせた。

こっちとそっち

こっちとそっち

劇団時間制作

萬劇場(東京都)

2018/11/14 (水) ~ 2018/11/25 (日)公演終了

満足度★★★

オーバーなセリフ回しには少々違和感を覚えてしまう。(バックの音響が一層その感を強めた。)全体的に過剰なのだ。もっと強弱があっていいし間があっていいいだろう。それでもピュアでストレートな表現に胸打たれる場面もあって複雑な印象だ。

ネタバレBOX

テーマは「絆」とのことだが作品全体がどれだけテーマに沿っていたのか疑問が残る。特に終盤の家族の絆を表現したシーンは無理やり持っていった印象が強い。
硝子の獣

硝子の獣

雀組ホエールズ

「劇」小劇場(東京都)

2018/06/27 (水) ~ 2018/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★

少年犯罪というテーマにとことんストレートに向き合った真摯な舞台。現実の問題と比べると少し無理な展開と思える部分はあるがそれは舞台上のリアルを生み出すための一つの方法と考えればいいだろう。救われない物語が最後に救われるところがグッとくる。

忘却論

忘却論

華凛

ワーサルシアター(東京都)

2018/04/18 (水) ~ 2018/04/22 (日)公演終了

満足度★★★

当日パンフの作家の言葉に“「女」の熱量の集合体”とか枯れていたが確かに熱量はすごい。女の怖さをまざまざと思い知らされる。
一つの物語というより彼女たちのパフォーマンスという感じだった。水槽を使うというのが斬新な発想だと思った。

空観

空観

ヒンドゥー五千回

座・高円寺2(東京都)

2018/04/25 (水) ~ 2018/04/26 (木)公演終了

満足度★★★

観客は登場人物のセリフから彼らの関係性や物語の内容を理解すると思うのだが、この作品は訳のわからない言語によって成り立っているのでそれができない。よって表情や身振りからそれらを理解しようとするのだがそれで何となく理解できてしまう(そんな気になる)。とするとセリフにはどれだけの意味があるのだろうかと思ってしまう。普段見る芝居とは全く違った世界、ちょっと寓話的な内容もある不思議な世界だった。

ルナ・レインボウ

ルナ・レインボウ

うわの空・藤志郎一座

紀伊國屋ホール(東京都)

2018/05/03 (木) ~ 2018/05/06 (日)公演終了

満足度★★★

笑いに対するあくなき追及は分かるが、台詞の度にツッコミが入ったりすると物語が止まってしまう。もう少しハートフルなエピソードなどを増やさないと物語が薄っぺらくなってしまう。ただこの団体の独特な笑いがツボの観客も多いのだろうと会場にいて感じた。

モノクロな姉

モノクロな姉

張ち切れパンダ

シアターブラッツ(東京都)

2018/05/30 (水) ~ 2018/06/04 (月)公演終了

満足度★★★★

観終わってタイトルの意味が分かった。チラシからはコミカルなストーリーなのか?、と予想していたがシリアスで見応えのある作品だった。それぞれのキャラクターが確立していて、ストーリーもくっきりしているので私的には最も好みの部類に入ると思う。初見の劇団だったが今後ほかの作品も観てみたい。

Last Night In The City

Last Night In The City

シンクロ少女

ザ・スズナリ(東京都)

2018/05/30 (水) ~ 2018/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

演劇の魅力のひとつに、時間や空間を軽々と飛び越えてみせてくれることがあると思うがこの作品はまさにその魅力を体現していた。上演時間は長めだがそれを感じさせなかった。ただラスト近く、出演者が順番に歌う場面には少し違和感を覚えた。素敵な役者さんがそろっていたが特に浅野さんの演じた子供は絶品だった。

やわらかい扉

やわらかい扉

はぶ談戯

テアトルBONBON(東京都)

2017/12/06 (水) ~ 2017/12/11 (月)公演終了

満足度★★★

愛憎入り乱れて展開するいくつかの親子の物語。過去と現在を行ったり来たりして途中まで関係をよく把握できずにいた。後半納得したがもう少しシンプルな構成にできなかっただろうか。全体的に「愛」の上っ面を撫でただけで終わってしまったような印象がある。

ネタバレBOX

二人の母親の前で歌う琴子(丘咲アンナ)の歌が心に響いた。
グランパと赤い塔

グランパと赤い塔

青☆組

吉祥寺シアター(東京都)

2017/11/18 (土) ~ 2017/11/27 (月)公演終了

満足度★★★

作品はあらゆる面で隙がなく一級品ではあるが、一つの物語としてみると私にはあまり魅力的には感じられなかったというのが正直なところです。

ネタバレBOX

タイトルにある「グランパ」と「赤い塔」が象徴になるのかと思っていたがどうも両者とも輪郭がはっきりと見えてこない。グランパはもっと年嵩な役者でないとピッタリこない感じがしたし、群像劇のせいか彼についてのエピソードが不足していたのでラストシーンが今一つピンとこない。また東京タワーはその時代の象徴としてしか描かれていないようだ。舞台となる家庭も女中がいたりピアノがあったりと少々裕福な家庭のようで、物語全体にふわふわとした手触りしか感じられなくてあの時代が持つ泥臭い力強さがなかった。
絢爛とか爛漫とか

絢爛とか爛漫とか

パショナリーアパショナーリア

シアター風姿花伝(東京都)

2017/10/18 (水) ~ 2017/10/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

初っ端からセリフの応酬で物凄いエネルギーが伝わってきて気が抜けない。女性の持つ自由奔放さとか力強さとかいろんなものが詰まっていて飽きさせない作品でした。それを見事に舞台に結実させた演出の山田さんはじめ四人の女優さんに心から拍手を送りたい。

アンサンブル

アンサンブル

劇団ヨロタミ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2017/09/20 (水) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

満足度★★★★

分かりやすくて笑えて、まさに老若男女が楽しめる作品。特に早変わりはお見事!。劇場を優しい空気で包み込んでくれました。

トレーディングライフ

トレーディングライフ

ピウス

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2017/07/12 (水) ~ 2017/07/17 (月)公演終了

満足度★★★

物語の設定や登場人物のキャラクターは面白いのだが、ゲーム自体がこの物語を支配してしまった感じで少し物足りなかった。

ネタバレBOX

ゲームの前半は自分が参加しているようなワクワク感があるのだが、何回も繰り返されると中だるみした感があり残念。そうなると当然のように予想外の結末なのだが、それも唐突な印象があり濃密感がなかった。
泥の中

泥の中

VAICE★

駅前劇場(東京都)

2017/06/27 (火) ~ 2017/07/02 (日)公演終了

満足度★★★★

1時間半余りの芝居にいろんな人生がギュッと凝縮されている。誰もが表情やしぐさだけで雄弁に語っている感じで松本さんの芝居、やっぱりいいなと思わせる。

ネタバレBOX

最後は男たちの哀しみが夜のしじまに溶けていく・・・、といった感じが好みでした。
ズルい奴ほどよく吠える

ズルい奴ほどよく吠える

雀組ホエールズ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2017/05/17 (水) ~ 2017/05/28 (日)公演終了

満足度★★★★

とてもわかりやすく楽しめるサスペンス劇でした。ただラストの展開はちょっと意外すぎるかも…。

ネタバレBOX

悪者側の役者さんたちのちょっと誇張した演技も悪を強調してる感じで楽しめた。ただ内輪受けする台詞のやり取りがあったのは気になりました。
個性が強すぎるのかもしれない

個性が強すぎるのかもしれない

艶∞ポリス

駅前劇場(東京都)

2017/04/19 (水) ~ 2017/04/25 (火)公演終了

満足度★★★

ストーリーより登場人物のキャラクターで見せる芝居だと思うがどうも私には合わなかったようだ。皆アクが強すぎて、笑えはするがストーリーに引き込まれる感はなかった。

トビウオの翼

トビウオの翼

東京カンカンブラザーズ

ザ・ポケット(東京都)

2017/04/05 (水) ~ 2017/04/09 (日)公演終了

満足度★★★★

「勇気」や「希望」を声高に謳いあげる内容は、ともすると陳腐で安っぽくなりがちだがこの作品は全くそれを感じさせない。役者さんたちの熱演もあって素直に心に入ってきました。またシリアスな内容にコミカルの要素が巧い具合に配分されていてエンタメ作品としても楽しめました。

Melody

Melody

TEAM 6g

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2017/02/08 (水) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

東京セレソンDXの芝居には何度も泣かされたのできっと素敵な作品だろうという予感は的中した。これでもかと笑わせた後、ふと気づくと目頭が熱くなっている。笑いと泣きの振幅が大きいほど泣けるもんだなあとつくづく思う。

ネタバレBOX

物語のテンポもホームコメディタッチの早いものから、池脇明音(阿南敦子)の病気発覚後はゆったりしたテンポへ変わっていく。こういう物語の緩急も見事だ。明日音が瀬戸草太(平田貴之)を辞めさせるシーンの後ろ姿、彼の残したタバコを吸うシーンは思いが溢れていて堪らなくなる。

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