遊民の観てきた!クチコミ一覧

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終わらない世界

終わらない世界

ジェットラグ

博品館劇場(東京都)

2019/12/11 (水) ~ 2019/12/15 (日)公演終了

満足度★★★

緒月さんや十碧さん、宝塚出身の女優さんが出演されているのでとても華やかで華のある舞台でしたが私にはこの物語の面白さがわかりませんでした。コミカルなシーンもそれほど笑えないし。役者さんは皆うまかったんですけどそれぞれのキャラクターを作りすぎているような感じもして。なんだか合わなかったです。

365度人生

365度人生

張ち切れパンダ

小劇場B1(東京都)

2019/12/07 (土) ~ 2019/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

まだ3かいめだが、観ていてこれだけ心地いい劇団は久しぶりです。一番の理由は主人公が良くも悪くも魅力的なのです。今回の七子もそう。後半そこまでするか、という展開も彼女の人物像を作り上げるためには必要だったのかと思う。また毎回謎めいたタイトルの解答を明快に(劇中の伏線の張り方が実に巧い)示してくれること。これは物語を味わう観客の醍醐味になっていると思う。今回は場面転換の速さも光っていたし、日常のクスッと笑える場面をうまくとらえたシーンが随所にちりばめられていて楽しめる、など理由は挙げればキリがない。これからも末永く楽しませてください。

最後の伝令 菊谷栄物語

最後の伝令 菊谷栄物語

劇団扉座

紀伊國屋ホール(東京都)

2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

シリアスなドラマと華麗なレビューが絶妙な配分で融合した極上のエンタメ作品。レビューがキラキラして楽しい分、ドラマがより切なく感じた。「やっぱ芝居って最高だな!」と素直に思わせてくれる一本。文句なしの星5つ。

8人の女たち

8人の女たち

T-PROJECT

あうるすぽっと(東京都)

2019/11/13 (水) ~ 2019/11/17 (日)公演終了

満足度★★★★

セリフのテンポがいい会話劇。犯人捜しの推理劇ということも相まってそれなりに引き込まれるのだが…。

ネタバレBOX

あっけない結末にはかなり肩すかしを食らった。物語自体はあまり面白みが感じられず好みではないが、女優陣が各キャラクターの個性を確立して見せてくれたので、女性に特化した濃密な人間ドラマとして観ると楽しめそう。
君恋し

君恋し

劇団昴

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/26 (木)公演終了

満足度★★★

戦後間もなくの時代の空気は舞台セット、衣装、アコーディオンを中心とした演奏シーンなどで存分に感じさせてくれる。また場末の芝居小屋に集う人々の間に交わされる軽妙な会話のやりとりは人間模様がありありと伝わってきて楽しめる。ただ肝心の「ハナの咲かなかった男」二村定一に関してはもう少しフィーチャーして描くべきだったのではないかと思う。クライマックスであるはずの「君恋いし」の歌唱シーンには何の感興も起らず物足りなさを感じた。

半ライスのタテマエ

半ライスのタテマエ

Sky Theater PROJECT

「劇」小劇場(東京都)

2019/09/11 (水) ~ 2019/09/17 (火)公演終了

満足度★★★★

二組の家族を中心に描かれるファミリードラマ。登場人物が多いのに全てのキャラクターが生き生きとしていてとても心地よい芝居だった。時系列が前後しても全く違和感なくて整然とした印象。演者も皆達者で堪能できた。

あの日見た星空はきれいだった

あの日見た星空はきれいだった

アンティークス

シアター711(東京都)

2019/05/22 (水) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★

出来過ぎな結末に象徴される「愛」とか「優しさ」が少々押しつけがましく感じた。兄妹が旅で出会う人々と紡ぐ物語という設定だが個々の物語が並行して描かれているだけで、これだけの登場人物が必要だったのかという疑問が残る。ファンタジーっぽい展開は決して嫌いではないのだが…。

TOCTOC あなたと少しだけ違う癖

TOCTOC あなたと少しだけ違う癖

株式会社NLT

ザ・ポケット(東京都)

2019/02/28 (木) ~ 2019/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★

翻訳劇(特にコメディ)は日本人の感性に合わない部分も多く苦手な方だったが今回はそのイメージを完全に覆された。人間なら誰しも強迫性障害を持っているせいか、登場人物に限りなく親しみを感じるのだ。そう思わせてくれたの出演陣の好演によるところが大きい。まさに舞台上にはフレッドやブランシュたち、6人が存在していた。

ネタバレBOX

リリィ役の井上薫さん、熱演でした。彼女の運動量は半端なかった。
花火鳴らそか ひらひら振ろか

花火鳴らそか ひらひら振ろか

劇団銅鑼

あうるすぽっと(東京都)

2019/02/15 (金) ~ 2019/02/21 (木)公演終了

満足度★★★★

コメディタッチの作品と思いきや最後にはホロッとさせられる素敵な物語でした。亡き祖父が後ろから孫娘(平原)を抱きしめる場面、姿は見えないのに手のぬくもりだけは感じられたようなとても美しい場面でした。舞台セットもシンプルなのにまるで部屋の情景が浮かび上がってくるような。久しぶりに舞台の魔力を感じられる作品に出会えました。

還るなら、ハラ

還るなら、ハラ

張ち切れパンダ

オメガ東京(東京都)

2018/12/22 (土) ~ 2018/12/26 (水)公演終了

満足度★★★★

遅ればせながら感想を一言。サラッと観てしまうと単なるホームコメディで終わってしまいそうだがそうではなかった。物語の組み立て方や登場人物の配置が絶妙であった。(冒頭の主人公のセクシーな下着姿はのちの水かけ事件につながるし、兄夫婦の新たな生命の誕生に逆行するように彼女の胎内回帰願望(?)があったり)何より主人公の最後の一言に物語のすべてが収斂していた気がして作家の力量を感じさせた。

こっちとそっち

こっちとそっち

劇団時間制作

萬劇場(東京都)

2018/11/14 (水) ~ 2018/11/25 (日)公演終了

満足度★★★

オーバーなセリフ回しには少々違和感を覚えてしまう。(バックの音響が一層その感を強めた。)全体的に過剰なのだ。もっと強弱があっていいし間があっていいいだろう。それでもピュアでストレートな表現に胸打たれる場面もあって複雑な印象だ。

ネタバレBOX

テーマは「絆」とのことだが作品全体がどれだけテーマに沿っていたのか疑問が残る。特に終盤の家族の絆を表現したシーンは無理やり持っていった印象が強い。
硝子の獣

硝子の獣

雀組ホエールズ

「劇」小劇場(東京都)

2018/06/27 (水) ~ 2018/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★

少年犯罪というテーマにとことんストレートに向き合った真摯な舞台。現実の問題と比べると少し無理な展開と思える部分はあるがそれは舞台上のリアルを生み出すための一つの方法と考えればいいだろう。救われない物語が最後に救われるところがグッとくる。

忘却論

忘却論

華凛

ワーサルシアター(東京都)

2018/04/18 (水) ~ 2018/04/22 (日)公演終了

満足度★★★

当日パンフの作家の言葉に“「女」の熱量の集合体”とか枯れていたが確かに熱量はすごい。女の怖さをまざまざと思い知らされる。
一つの物語というより彼女たちのパフォーマンスという感じだった。水槽を使うというのが斬新な発想だと思った。

空観

空観

ヒンドゥー五千回

座・高円寺2(東京都)

2018/04/25 (水) ~ 2018/04/26 (木)公演終了

満足度★★★

観客は登場人物のセリフから彼らの関係性や物語の内容を理解すると思うのだが、この作品は訳のわからない言語によって成り立っているのでそれができない。よって表情や身振りからそれらを理解しようとするのだがそれで何となく理解できてしまう(そんな気になる)。とするとセリフにはどれだけの意味があるのだろうかと思ってしまう。普段見る芝居とは全く違った世界、ちょっと寓話的な内容もある不思議な世界だった。

ルナ・レインボウ

ルナ・レインボウ

うわの空・藤志郎一座

紀伊國屋ホール(東京都)

2018/05/03 (木) ~ 2018/05/06 (日)公演終了

満足度★★★

笑いに対するあくなき追及は分かるが、台詞の度にツッコミが入ったりすると物語が止まってしまう。もう少しハートフルなエピソードなどを増やさないと物語が薄っぺらくなってしまう。ただこの団体の独特な笑いがツボの観客も多いのだろうと会場にいて感じた。

モノクロな姉

モノクロな姉

張ち切れパンダ

シアターブラッツ(東京都)

2018/05/30 (水) ~ 2018/06/04 (月)公演終了

満足度★★★★

観終わってタイトルの意味が分かった。チラシからはコミカルなストーリーなのか?、と予想していたがシリアスで見応えのある作品だった。それぞれのキャラクターが確立していて、ストーリーもくっきりしているので私的には最も好みの部類に入ると思う。初見の劇団だったが今後ほかの作品も観てみたい。

Last Night In The City

Last Night In The City

シンクロ少女

ザ・スズナリ(東京都)

2018/05/30 (水) ~ 2018/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

演劇の魅力のひとつに、時間や空間を軽々と飛び越えてみせてくれることがあると思うがこの作品はまさにその魅力を体現していた。上演時間は長めだがそれを感じさせなかった。ただラスト近く、出演者が順番に歌う場面には少し違和感を覚えた。素敵な役者さんがそろっていたが特に浅野さんの演じた子供は絶品だった。

やわらかい扉

やわらかい扉

はぶ談戯

テアトルBONBON(東京都)

2017/12/06 (水) ~ 2017/12/11 (月)公演終了

満足度★★★

愛憎入り乱れて展開するいくつかの親子の物語。過去と現在を行ったり来たりして途中まで関係をよく把握できずにいた。後半納得したがもう少しシンプルな構成にできなかっただろうか。全体的に「愛」の上っ面を撫でただけで終わってしまったような印象がある。

ネタバレBOX

二人の母親の前で歌う琴子(丘咲アンナ)の歌が心に響いた。
グランパと赤い塔

グランパと赤い塔

青☆組

吉祥寺シアター(東京都)

2017/11/18 (土) ~ 2017/11/27 (月)公演終了

満足度★★★

作品はあらゆる面で隙がなく一級品ではあるが、一つの物語としてみると私にはあまり魅力的には感じられなかったというのが正直なところです。

ネタバレBOX

タイトルにある「グランパ」と「赤い塔」が象徴になるのかと思っていたがどうも両者とも輪郭がはっきりと見えてこない。グランパはもっと年嵩な役者でないとピッタリこない感じがしたし、群像劇のせいか彼についてのエピソードが不足していたのでラストシーンが今一つピンとこない。また東京タワーはその時代の象徴としてしか描かれていないようだ。舞台となる家庭も女中がいたりピアノがあったりと少々裕福な家庭のようで、物語全体にふわふわとした手触りしか感じられなくてあの時代が持つ泥臭い力強さがなかった。
絢爛とか爛漫とか

絢爛とか爛漫とか

パショナリーアパショナーリア

シアター風姿花伝(東京都)

2017/10/18 (水) ~ 2017/10/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

初っ端からセリフの応酬で物凄いエネルギーが伝わってきて気が抜けない。女性の持つ自由奔放さとか力強さとかいろんなものが詰まっていて飽きさせない作品でした。それを見事に舞台に結実させた演出の山田さんはじめ四人の女優さんに心から拍手を送りたい。

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