異常以上ゴミ未満、又は名もなき君へ
good morning N°5
小劇場B1(東京都)
2021/11/25 (木) ~ 2021/12/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
いやーまいった、こんなにエネルギッシュでバカバカしい芝居を観たのは初めてかもしれない。最高!。こんな芝居を探してたぜ。特に「双数姉妹」時代から推しの野口かおる嬢が弾けまくってたなあ。うー、たまらん。中村中さんの音楽にも痺れた。無理やり引っ張り込まれるような強引さはあるが、入ってみるととても気持ちよく温泉の様な世界でした。
ME AND MY LITTLE ASSHOLE
藤原たまえプロデュース
シアター711(東京都)
2021/11/17 (水) ~ 2021/11/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
「これは一人の人間の、たった二つの物語」とチラシにあるが、色々あったのち「一人の人間が、やっと一つになれた物語」なのかもしれない。人間とは何と滑稽な生き物かということを味わえた素敵な喜劇でした。
たましずめ
SPIRAL MOON
「劇」小劇場(東京都)
2021/11/10 (水) ~ 2021/11/14 (日)公演終了
実演鑑賞
数年ぶりに拝見。トートバッグのプレゼントを継続されていることに感服。作品世界をより深く体感できる舞台美術も相変わらず素晴らしい。鑑賞マナーのアナウンスも心配りが行き届いている。ただ正直、作品は(あまり好みでない作風だったというっこともあるが)少々物足りないという印象です。特に3本目は1本目の後日談とはいえ、サラッとしすぎているような気がしました。
ちーちゃな世界
青春事情
駅前劇場(東京都)
2021/10/27 (水) ~ 2021/10/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
これだけ何度も自然と笑いがこみ上げてくる芝居に出会えたのは久しぶりだ。日常で出会いそうな人々や場面が生き生きと描かれているからだろう。登場人物の配置や配役も絶妙でした。これぞ小劇場の醍醐味を味わえる作品!。
好きで嫌いな珈琲と煙草
ふれいやプロジェクト
アトリエファンファーレ高円寺(東京都)
2021/09/15 (水) ~ 2021/09/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
チラシに「何時までも続くエンタメを貴方に」とあるが、小劇場という空間にピッタリのエンタメ感が心地よかった。七味さんの存在がまさに七味のようにピリッと物語にアクセントをつけてくれたのが印象的。ピアノの生伴奏は素晴らしかった。
春の終わり〈青年座・那須凜主演!シアター風姿花伝 劇作家支援公演〉
ENGISYA THEATER COMPANY
シアター風姿花伝(東京都)
2021/07/06 (火) ~ 2021/07/12 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
女優たちが生き生きと舞台上で語り、動き回る姿は観ていてそれだけで楽しいものだが、物語としては響いてくるものがなかった。群像劇では間々あることだが、人物紹介から各人にまつわるエピソードなども盛り込んでいくと肝心の作品のテーマが描き切れずに終わってしまうことがある。今作もシェアハウスにおける老女たちの友情はほのぼのするが、死生観がどれだけ伝わったかは疑問として残る。セットにブランコを取り入れたことやBGMとして流れるクラシックの名曲の数々は印象的。
『crash~M銀行人質事件~』
singing dog
小劇場B1(東京都)
2021/04/08 (木) ~ 2021/04/12 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
小劇場の芝居の魅力のひとつは限られた空間、シンプルな舞台装置で観客の想像力をいかに喚起するかという点にあると思う。この作品は、役者の台詞や音響効果で現場の緊迫感が十分に伝わってきて最後まで集中して観ることができた。前作もリアルで見応えがあったが今回も素晴らしかった。
INDESINENCE
LUCKUP
赤坂RED/THEATER(東京都)
2021/03/24 (水) ~ 2021/03/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
テンポのいい台詞のやり取り、分かりやすい内容で肩肘張らずに楽しめる作品である。ただ物語の面白さには欠けていた。遺産相続争いの結末がどのような結末を迎えるのかが最大の焦点になろうが、終盤の展開は少々お粗末で期待外れであった。女子大生探偵の登場で中盤までミステリー的要素が高まっていただけに残念だ。
#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★
『ピーチオンンザビーチノーエスエープ』を観劇。初っ端からなんだ、このシチュエーション?と思ったのだが後半、謎が解けて切なさがこみ上げた。人間に潜む闇の部分=狂気が目いっぱい描かれていたので、陰惨ではあるが後味は悪くなかった。役者陣の熱演が光った。
農園ぱらだいす
劇団匂組
駅前劇場(東京都)
2020/10/14 (水) ~ 2020/10/18 (日)公演終了
満足度★★★★
なるほど、女の園は彼女たちにとってこの上なく心地いい場所で「パラダイス」そのものだ。ただ、パラダイスであるが故、物語に波乱もなく観る者には少々物足りない感もある。逆に互いに惹かれあいながら素直になれない男女の心の機微は、この平凡な日常の中で見事に際立っている。
脳ミソぐちゃぐちゃの、あわわわーで、褐色の汁が垂れる。
オフィス上の空
シアタートラム(東京都)
2020/09/17 (木) ~ 2020/09/27 (日)公演終了
満足度★★★
なるほどこういう性癖もあるのか、と妙に納得させるところもあるが、(ラストシーンだったり、場面転換時の爆発音だったり)モヤモヤするところもありすっきり観られたとは言えない。現代の閉塞感を突破するような勢いは感じられた。
スーパー・ウーマン・リヴ
藤原たまえプロデュース
シアター711(東京都)
2020/08/04 (火) ~ 2020/08/09 (日)公演終了
満足度★★★★
小劇場の芝居ではよくあるタイプのハートフルコメディ。もともと好みのジャンルだがコロナ禍のこの時期だからか、余計心に沁みた。バラエティ豊かなキャラクターも物語を盛り上げている。
『ブラックアウト』
singing dog
雑遊(東京都)
2020/07/16 (木) ~ 2020/07/20 (月)公演終了
満足度★★★★
久しぶりに芝居を観ることができた喜びをしみじみと感じさせてくれる舞台でした。役者さんが皆達者でアルコール依存症のこわさが強烈に伝わってくる。また、この病気を通して患者と家族との関係を描くことによって、一段と濃厚な物語になっている。
終わらない世界
ジェットラグ
博品館劇場(東京都)
2019/12/11 (水) ~ 2019/12/15 (日)公演終了
満足度★★★
緒月さんや十碧さん、宝塚出身の女優さんが出演されているのでとても華やかで華のある舞台でしたが私にはこの物語の面白さがわかりませんでした。コミカルなシーンもそれほど笑えないし。役者さんは皆うまかったんですけどそれぞれのキャラクターを作りすぎているような感じもして。なんだか合わなかったです。
365度人生
張ち切れパンダ
小劇場B1(東京都)
2019/12/07 (土) ~ 2019/12/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
まだ3かいめだが、観ていてこれだけ心地いい劇団は久しぶりです。一番の理由は主人公が良くも悪くも魅力的なのです。今回の七子もそう。後半そこまでするか、という展開も彼女の人物像を作り上げるためには必要だったのかと思う。また毎回謎めいたタイトルの解答を明快に(劇中の伏線の張り方が実に巧い)示してくれること。これは物語を味わう観客の醍醐味になっていると思う。今回は場面転換の速さも光っていたし、日常のクスッと笑える場面をうまくとらえたシーンが随所にちりばめられていて楽しめる、など理由は挙げればキリがない。これからも末永く楽しませてください。
最後の伝令 菊谷栄物語
劇団扉座
紀伊國屋ホール(東京都)
2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
シリアスなドラマと華麗なレビューが絶妙な配分で融合した極上のエンタメ作品。レビューがキラキラして楽しい分、ドラマがより切なく感じた。「やっぱ芝居って最高だな!」と素直に思わせてくれる一本。文句なしの星5つ。
8人の女たち
T-PROJECT
あうるすぽっと(東京都)
2019/11/13 (水) ~ 2019/11/17 (日)公演終了
君恋し
劇団昴
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2019/09/19 (木) ~ 2019/09/26 (木)公演終了
満足度★★★
戦後間もなくの時代の空気は舞台セット、衣装、アコーディオンを中心とした演奏シーンなどで存分に感じさせてくれる。また場末の芝居小屋に集う人々の間に交わされる軽妙な会話のやりとりは人間模様がありありと伝わってきて楽しめる。ただ肝心の「ハナの咲かなかった男」二村定一に関してはもう少しフィーチャーして描くべきだったのではないかと思う。クライマックスであるはずの「君恋いし」の歌唱シーンには何の感興も起らず物足りなさを感じた。
半ライスのタテマエ
Sky Theater PROJECT
「劇」小劇場(東京都)
2019/09/11 (水) ~ 2019/09/17 (火)公演終了
満足度★★★★
二組の家族を中心に描かれるファミリードラマ。登場人物が多いのに全てのキャラクターが生き生きとしていてとても心地よい芝居だった。時系列が前後しても全く違和感なくて整然とした印象。演者も皆達者で堪能できた。
あの日見た星空はきれいだった
アンティークス
シアター711(東京都)
2019/05/22 (水) ~ 2019/05/26 (日)公演終了
満足度★★★
出来過ぎな結末に象徴される「愛」とか「優しさ」が少々押しつけがましく感じた。兄妹が旅で出会う人々と紡ぐ物語という設定だが個々の物語が並行して描かれているだけで、これだけの登場人物が必要だったのかという疑問が残る。ファンタジーっぽい展開は決して嫌いではないのだが…。