忍守シン（しのもり しん）が投票した舞台芸術アワード！

コメフェスで45分ほどの短い尺でしたが、中身の詰まった本当に良い作品でした。コメフェス2連覇も納得できる内容です。PMC野郎さんの良い部分ばかりが出て、当分は彼らの天下が続くのだろうと思いました。

短編集でしたが、全体通して良い構成でした。笑いと感動、そして意外にダンスの上手い面々。エンターテイメントを満喫した舞台でした。

独特の世界観が健在。誰にも真似できない雰囲気を作ることができるという点では、この劇団が随一であると思います。

最後まで気の抜けない展開。役者さんの息遣いまでを魅せる演技は素晴らしかったです。

ファンタジーなのにブラック。そして現代的問題を含めた題材に、作・演出の伊藤氏の才覚が光ります。もちろん、魅力的な役者さんたちの演技も素晴らしかったです。

人間の、どうしようもないやるせなさとか、必死に生きるのに何故かそれが滑稽に見えるという、切なさを見せつけられました。

演技力の面ではJACROWさんとチョコレートケーキさんがトップレベル。今回も、素晴らしい演技を見せていただきました。

何気ないシーンの描き方。昭和のにおいのする雰囲気。色々とこちらの好みを見透かすかのような作品作りに参りました。

ほぼ素舞台で、あれだけの物語を作るというのはなかなか出来るものではありません。情熱と劣情のパワーを感じました。

もはや学生演劇というレベルを超え、このクオリティを維持し続けるというのは驚異に値します。