sakaeの観てきた!クチコミ一覧

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ジンジャーに乗って

ジンジャーに乗って

快快

王子小劇場(東京都)

2008/05/15 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

満足度

空っぽだった
あまりの内容の無さに呆然。
只々「僕たち楽しいですよぉ~!みんなももっと楽しもうぜぇ~!」みたいな空気が充満していた。
人数合わせで連れてこられたコンパで周りがすっごい盛り上がってるのに、自分は今ひとつ引いてしまって顔は笑ってるのに心の距離が開く一方、みたいな。
自分は何か期待するものを間違っていたらしい。

サイトの方に「岸田戯曲賞最年少でとります」とか書いてあったけど、この人達はそんなもの必要としてないし、とる必要もないし、とれないでしょう?なんでこれでとろうとか思うのか皆目分からない。

あと、別にこれはこの劇団に限ったことじゃないけど、何で踊る(というか只の振り付けでしかないんだけど)必要があるのか分からん。「何でも節をつけて歌えばミュージカル」みたいでどうも好きになれない。
あの中で、ちゃんと身体があって踊りとして観られるのはパパ・タラフマラの(で良いのかしら?クレジット無かったけど)池野さんだけだった。

総じて空虚な60分だった。
唯一の収穫は、「あー、東京でしか生きられない人達っていうのがいるんだなぁ」ということに気が付いたこと。

まあ、でもこれもまた「舞台」なんだよなぁ。

「A+」

「A+」

A.C.O.A.

atelier SENTIO(東京都)

2008/05/16 (金) ~ 2008/05/17 (土)公演終了

満足度★★★★★

揺さぶられる
こちらを伺うように舞台を徘徊する男が一人。
周りの様子などお構いなく、ただただ舞台を這い回る女が一人。
男は時折にゅるりと言葉を発する。

本当に、ただこれだけなのに。
何でこんなに心が、魂が揺さぶられるんだろう?
こんなよく分からない何かに、私は魅了された。
「舞台」と言うもの、何とわけが分からなく、またこの上なく素晴らしいものか。
あー、これだから舞台観るのはやめられない。
早くこの二人の次が観たい!

百景社の「授業」A+

百景社の「授業」A+

百景社

atelier SENTIO(東京都)

2008/05/14 (水) ~ 2008/05/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

テンション上がるぅぅぅ!
そして観終わってちょっと冷静になる。
イヨネスコの「授業」って小難しくやろうとするとたいてい失敗しちゃうんだけど(昨年のイヨネスコ劇場のは良かったらしいけど残念ながら未見)、これはその点良かったんじゃないかしら。
後半、クライマックスへ向けてガンガンにテンションが上がっていく様は、観ていて素直に楽しい。所々小技も利いてるし。
それでいて、単なる楽しさだけじゃない「何か」を感じさせてくれるのは、何だろう。この作品の或る演出に因んで言うならば、舞台、身体に対する嗅覚が鋭いというか、そういうものを感じさせる何かがある。
観終わった後に、ああ、舞台観たわぁって感じがするのね。
後半に仕込まれた、或る演出上の仕掛けは正しくイヨネスコ的な感じがして、私にはものすごくぴったりはまった。
大変分かり易いし良いなあ、あれ。役者大変そうだけど。
あー、もう一個のやつも早く観たいなぁ。

霧笛-共生の彼方へ-

霧笛-共生の彼方へ-

A.C.O.A.

A.C.O.A.アトリエ (栃木県)

2008/05/03 (土) ~ 2008/05/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

何故か泣ける
ラストはもう漢の背中に漢泣きですよ。
お話云々というよりも、何かを表現しようとするその身体が素晴らしい。
何かよく分からんけど、何かが、こう、こみ上げてくる。
最早「考えるな。感じろ」の世界。
とても心地良い。

「なぱふぇす」は他にも色んな俳優、踊り手が参加していて、そのそれぞれの身体が独自の表現をしていて、一つとして同じ身体が無い。そしてまた、そのどれもがそれぞれに素晴らしかった。
当たり前のようでいて、改めて考えさせられる発見がいっぱいあった。
その最後を締めくくるのが、主催者自身がそこで培ってきた身体。
泣けるで、これしかし。
勿論来年もまたやるんですよね?

ひかりごけ

ひかりごけ

三条会

A.C.O.A.アトリエ (栃木県)

2008/05/03 (土) ~ 2008/05/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

おらたちばっかだべか
こっただ良い芝居にめぐり合えるのは。
「ひかりごけ」を大自然の小さなアトリエで40人くらいで観るって言うのがもう良いじゃない。
「物」は無くてもこんだけ良い芝居できるし、観られるのよ。
良い芝居が二つも観れて、自然の中に良い感じに木彫の展示があって、美味いものが用意されてて、そんな所に一日のんびり居て。
色々ひっくるめてもうおなかいっぱいになった。
良き日だった。
本当に良き日だった。

WALTZ MACBETH→神戸公演は「3人いる!」に演目変更

WALTZ MACBETH→神戸公演は「3人いる!」に演目変更

東京デスロック

吉祥寺シアター(東京都)

2008/05/09 (金) ~ 2008/05/11 (日)公演終了

満足度★★★★

沈黙という武器
導入部からもうやられた。
開始から続く長い沈黙。
しかしその沈黙の中、途上人物たちの僅かな仕草、目配せ、表情、距離感によって語られるものの何と雄弁なことか。
静寂から生まれる心地よい緊張感に包まれる会場。
幾つかの椅子と黒い和装の幾人かの人物のみが存在するだけの全くもって簡素この上ない四角い舞台の上には、時が経つにつれて少しずつ、「ここから何かが起こる期待感」が積み上がっていく。
沈黙が続けば続くほど、「期待感」のベットはこれでもかと上げられていく。
もう、たまらん。

(こういう呼び方が良いかどうか分からないが)今の日本の若手の演出家の中で、果たしてこれほどまでに雄弁な沈黙を武器として使える人がどれほど居るだろうか?
これだけでも観に行く価値は充分にある。
勿論この他にも語るべき、語りたい見所は幾らでもある。
長くなるからこれ以上は書かない。
これは是非、その目で直接確かめるべきだ。

何?この芝居が分かりづらい?
素人にはお勧めできない?
そんなへちょい垣根なんか軽々と飛び越えてくるのが良い作品だ。
終演後のトークでもちょっと言ってたけど、子供に観せたっていいくらいだ。
寧ろ観せて、その反応をうかがってみたい。

あと、トークで何故か「なぱふぇす」の話題で盛り上がる。
あの会場に「なぱふぇす」観てた人ってどれくらい居たんだろう?
や、確かにあれは参加団体のどれもが素晴らしい、稀有なものでしたが。
来週のA.C.O.A.と百景社は私も観に行きますよ!監督!

人形の家

人形の家

百景社

豊里ゆかりの森(茨城県)

2007/09/14 (金) ~ 2007/09/16 (日)公演終了

満足度★★★★

凄いダークホース
正直驚いた。
きちんと戯曲解釈した演出は当然の前提として、こんなに分かりやすく、且つ面白く飽きずに観ることのできる「人形の家」はかつてあったのだろうか?
そう思ったほど良くできていた。
場所も良いしね。
またやったら観に行くな、多分。

別れの唄

別れの唄

青年団国際演劇交流プロジェクト

シアタートラム(東京都)

2007/04/05 (木) ~ 2007/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★

考えるほどに傑作
単に作品としてよく出来ているというだけでなく、演劇史的な意味でも凄い意味を持ってくるのではないかしら。
書き忘れてたのでとりあえず簡易感想。

マクベス

マクベス

SPAC・静岡県舞台芸術センター

舞台芸術公園 野外劇場「有度」(静岡県)

2007/05/04 (金) ~ 2007/05/05 (土)公演終了

満足度★★★

演出家の無茶振りっぷりがたまらん
クセになりそう。

雷雨

雷雨

SPAC・静岡県舞台芸術センター

静岡芸術劇場(静岡県)

2007/05/12 (土) ~ 2007/05/13 (日)公演終了

満足度★★★

ケレンの極みがある
感想書き忘れてたのでとりあえず。
この写真が全てを物語っている。

遊べ!はじめ人間

遊べ!はじめ人間

SPAC・静岡県舞台芸術センター

静岡芸術劇場(静岡県)

2007/05/19 (土) ~ 2007/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

ワールドクラスのグルーブ感
感想書き忘れてた。
とりあえず。

廃車長屋の異人さん

廃車長屋の異人さん

(財)舞台芸術財団演劇人会議

新国立劇場 中劇場(東京都)

2007/12/21 (金) ~ 2007/12/24 (月)公演終了

満足度★★★

アジアンのカオス
とりあえずの感想。

剣を鍛える話

剣を鍛える話

(財)舞台芸術財団演劇人会議

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2007/12/22 (土) ~ 2007/12/23 (日)公演終了

満足度★★★★

凄い安定感
とりあえずの感想。

呉将軍の足の爪

呉将軍の足の爪

(財)舞台芸術財団演劇人会議

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2007/12/22 (土) ~ 2007/12/23 (日)公演終了

満足度★★★

もっと先がある感じが……
とりあえずの感想。

イザベラの部屋

イザベラの部屋

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2007/04/06 (金) ~ 2007/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

今すぐ観るべき
衝撃的な、そして心地良い素晴らしさ。
テキスト、音楽、美術、俳優、ダンサー、ミュージシャン、あらゆる要素が正しく芸術的かつ劇的なレベルで融合していた。
これは単なるコラボレーションなんてものじゃない。
全くのフュージョンで最早イノベーションだ。
私の見聞の広く無いせいもあるかもしれないが、嘗てここまでのレベルで多要素が融合した舞台を観たことが無い。
こうまで素直に肯定できるオルタナティブな舞台芸術が、こんな所にあったとは。
世界は広い。そして革新に満ちている。

字幕が苦手?
OK、それすらも計算の内だ。
お話が分からないとイヤ?
OK、単純明快かつしっかりとしたストーリーが味わえる。
笑えるやつが良い?
OK、これは申し分無い。
泣けるものが観たい?
OK、ラストはグッと来る。
俳優の演技に酔いしれたい?
OK、主演のヴィヴィアンヌの演技は絶品だ。
踊りが下手なのは観るに耐えない?
OK、やつらは本物だ。
音楽が聴けるやつじゃないとダメだ?
OK、極上の音空間が待ってる。
ミュージカルしか観ない?
OK、あいつら歌も上手い。
絵画的な刺激がほしい?
OK、じゃあ行って観るべきだ。

他に何か不満や要望はあるだろうか?
無ければ今すぐチケットを買うべきだ。
驚いたことに残り二日間、まだ席は空いているらしい。
こんな僥倖は、早々無いと思ったほうが良い。

西の国のプレイボーイ

西の国のプレイボーイ

ドルイド・シアター・カンパニー

パークタワーホール(東京都)

2007/03/22 (木) ~ 2007/03/24 (土)公演終了

満足度★★★★★

楽しい!
いやあ、久しぶりに素直に愉快な気分で芝居を楽しめた。
戯曲自体はちょっとひねくれたところがあるのに、きちんと楽しい仕上がりになってるのは良いですね。
俳優の演技はややもすると少々くどさを感じそうになるところを、ちゃんと魅せている。この厚みと説得力のある演技力は素晴らしい。正しく真似して出来るものではないですよ。
客席もあったかくて大変良い雰囲気。
こういう場を作れる芝居は何処で誰に勧めても良いと思う。

これがぜんぶエイプリルフールだったなら、とナンシーは

これがぜんぶエイプリルフールだったなら、とナンシーは

NPO法人アートネットワーク・ジャパン(ANJ)

にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)

2007/03/23 (金) ~ 2007/03/27 (火)公演終了

満足度

これはひどい
正直申しまして、お金を返してくださいとしか申し上げることがございません。
でき得るならば★をマイナスにしたいです。
これパフォーマンス?と聞かれれば、そうかもしれない。
これ前衛アート?と聞かれれば、そのつもりなんじゃないかなと思います。
これ演劇?と聞かれれば、いやそれは無いと答えます。
これ舞台芸術?と聞かれれば、勘違いすんなと言いたいです。
これを舞台芸術だと思って観に行ってしまった所に敗因はあるように思う。
反戦集会の何かだと思って行っていれば、まだ納得がいったのに。
どういうものだったかは一応ネタバレに。

ネタバレBOX

舞台にはソファーに座った4人の男女。
それぞれにマイクが向けられている。
頭上には四つに区切られたスクリーン。
客電が落ちるとそれぞれが自己紹介を始める。
みんな本名。
そしてそれぞれがレバノンで何に属してどういう事をやってきたか語っていく。その語りにあわせてスクリーンには戦意高揚のポスターとかが次々に映し出される。
そんだけ。
延々そんだけ。
しかも字幕。
よく分かんない専門用語(宗派とか団体名とか含め)の横文字が次々に字幕に並ぶ。
正直、読んでらんない。
扱ってる内容とか以前にそんなモンを90分も観続けてられない。
途中で耐えられなくなって寝た。すまないとは思わない。
一回転して大変つまらない所に着地してしまった「前衛アート」の典型と言っても良いんじゃないかしら。
この前にTIF絡みで観た二つが大変面白かっただけにこれにはがっかり。
いやむしろわすれて草

いやむしろわすれて草

五反田団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2007/03/15 (木) ~ 2007/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★

予想外の繊細さ
初めての五反田団だったのですが、まさかこんなに繊細な作品だとは思わなかった。例外的な作品と言っている人もいるようだけど。
前田さんは匂わせ方、書かない事で描写する、そういう事が上手な書き手ですね。それが舞台上に絶妙な間として表現される。とても感触が良い。
俳優陣は、志賀廣太郎さんが圧倒的でした。存在感が素晴らしい。出てくるだけで空気が変わった。
物凄い衝撃を受けるようなものではないですけど、総じて良い作品だと思います。こじんまりと良くまとまっているというか。

うたかたの日々

うたかたの日々

ヒンドゥー五千回

サンモールスタジオ(東京都)

2007/03/07 (水) ~ 2007/03/13 (火)公演終了

満足度★★★

キャラクター作りの功罪
が、あると思いました。
登場人物は夫々大変分かりやすい特徴を持っている。喋り方だったり、動き方だったり、行動パターンだったり。俳優も達者な方ばかりだったので、それは上手く表現されていて、観る方としても直ぐに個別認識が出来るのでお話に入りやすい。
ただ、上手にキャラクターを作り過ぎている事で、逆にリアリティーを失ってしまっている印象を受ける。出来過ぎていて、生さが感じられない。
直ぐ目の前に居るはずなのに、画面を通して観ている様だった。
作品としては充分に面白かったし、色々な場面で小技も効いていた。
良く出来た舞台だったと思うのだけど……。
そんなことを考えてた。

笑顔の砦

笑顔の砦

庭劇団ペニノ

駅前劇場(東京都)

2007/02/22 (木) ~ 2007/03/04 (日)公演終了

満足度★★★

今更ですが
観てました。感想を書く時間が無かったんです。
なんだか色んな所で変態変態言われていたので、もっと極まった変態性を発揮してくれるのかとワクワクしながら観たところ、割と普通に良い芝居だったので変な方向でびっくりした。
うん、普通に良い芝居だったな。爽やかな観後感。
マメ山田さんは期待通りにイイ味出してた。ステキ。

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