あきのりあきのりの観てきた!クチコミ一覧

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ハッピー!!―夢ヲ見ルマデハ眠レヌ森ノ惨メナ神様―

ハッピー!!―夢ヲ見ルマデハ眠レヌ森ノ惨メナ神様―

おぼんろ

GALLERY LE DECO 1F(東京都)

2011/04/28 (木) ~ 2011/05/05 (木)公演終了

満足度★★★★★

観られてハッピイ!
日本人と蚕のつながりから紡ぎ出されたおぼんろの神話

「おぼんろ神話」というジャンルが出来てもいいんじゃないか!!!と思うくらい創造性溢れる神話っぷりには、今回も脱帽。

ものすごく悲劇的な蚕の運命にも関わらず、
つながっていくところはHAPPY

僕を含め、現代人がいかにHAPPYを見失っているか。

人間のHAPPYだって、蚕のHAPPYくらいシンプルでいいんじゃないか!!!

そう思いながら、自分自身も蚕として、
あの空間に存在させていただきました。
自分も、シンプルになりたい。。。

役者さん、スタッフの方、主催のたくまくん。
すべての人が、心血を注いで創っていました。

ココでしか体験できない不思議おぼんろ体験は、
舞台でしか体験できないから・・・

感想文にするのは、、、難しいなあ。

ごちゃごちゃ言うことよりも、
単純に良いお芝居を観させていただいた。
そのことに、敬意を込めて感謝!!

ネタバレBOX

最後の糸を吐いている蚕たち、
僕には見えましたよ。

実にありありと見えました。
『狼少年 ニ 星屑 ヲ』

『狼少年 ニ 星屑 ヲ』

おぼんろ

スペースTRE(東京都)

2010/10/30 (土) ~ 2010/10/31 (日)公演終了

満足度★★★★

素敵なおぼんろ世界
今回初観劇です。20時の回。

言葉遣いの巧みさと、狭い会場を縦横無尽に駆け巡る身体。
音や光、セットや小道具、俳優たち自身もすべてがおぼんろ。

おぼんろって、こんな劇団なんだということが伝わってくるお芝居。
いや、お芝居というくくりでは説明できないような・・・
パフォーマンス?作品?アート?
とにかく素敵な世界を堪能させていただきました。
これからのますますの活躍を期待しています!

主催の末原さんのブログを読んできた私としては、最近のアルバイト経験からきた言葉なのかな?とか、色々想像が膨らむ部分があり、見るたびに感じることが違うのではないかと思うような想像を掻き立てられる面白さのある作品でした。

ネタバレBOX

キンキラキンのラブというものは、青い鳥のようなものなんでしょうか。
そういうものを誰もが求め、彷徨う現代を、末原さん流のやり方で、興味深く表現していました。幸せはすぐそばにある?狼少年たちの幸せへの憧れを語る場面では、涙が溢れました。
自分の勝手な期待ですが、登場人物すべてがハッピーになって欲しかったので、☆4つ。
すみません。夢のような世界を見たかったというわがままです。
忘却曲線

忘却曲線

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2010/09/06 (月) ~ 2010/09/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

大好きな作家さん
一つ一つの台詞にハッとさせられたり、暖かい気持ちにしてくれたり、ときには古傷をえぐられるような大人のお芝居。
人間に対する深い洞察力と愛に支えられた言葉の一つ一つが心を揺さぶる作風。普遍的なような、極めて個人的なような、見る人それぞれで意味を感じられるような、たとえるなら万華鏡のようにキラキラした世界をいつも魅せてくれます。
そうたやすく「理解できた」とは言えないような世界観、感情の機微は、観劇中も、観劇後も、いろんな気持ちを起こさせ、思考してしまう。今回もうまいこと、してやられました。すっかり小夏ワールドの虜です。

ネタバレBOX

俳優さんみんなとても素敵で、自然なお芝居には驚かされます。
ときどき、どっと笑いが起こったりします。
自分だったら、してやったり顔になってしまいそうなところですが、
まったく動じない俳優魂が素敵です。
もう、役そのものがそこにいる感じなんだろうと思います。

井上さんは前回から高校生なのにすごいオーラだなと思っていましたが、
今回も素晴らしい存在感。

配役の妙も感じました。
あの母親のあどけなさ、危うさを出せるのは、
彼女の透明感あってこそなのでしょう。

個人的に大ファンの荒井さんが
ちょっぴりいやな男を演じていたのが面白かったです。
いつも好青年のイメージでしたが、さすがです!

冒頭のシーンで、歌を口ずさみながら話をしている演出が
とてもかわいくて、
この家族の船出をしっかりと見届けたい!!と思わせるワクワク演出でした。

なんだか、ファンレターみたいですみません。
何度も見てもっと理解したかったなー!!
ザ・キャラクター

ザ・キャラクター

NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2010/06/20 (日) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

初めての野田地図
賛否両論ですが、自分は圧倒的なものを感じました。
後から後から、あのシーンはこんなことを伝えたかったのかな・・・と
考えずにはいられない作品です。
後味はものすごく悪いけど、
あの後味の悪さは何なんだろうと夜も眠れず昼はまどろみそうになる作品です。

ネタバレBOX

舞台のキャッチコピーに「コトバが神になる」と書いてありましたが、
タイトルの「ザ・キャラクター」はコトバという意味が第一義であるように思います。

日本人にしか通用しない言葉の数々
野田さんの作品は以前から言葉遊びが多用されていたようですが、
今回も漢字を巻き込んだ言葉の面白さ満載でした。

神・袖・紙

神とは幼い子供がすがりつく袖のようなもので、
紙くずのようなものも、神になり得る。

われわれ日本人にとって宗教とは何か、神とは何か。
世界を変えようとした正義感に燃えた人々が
あまりにあっけなく人を大量に殺していく。

モチーフは「地下鉄サリン事件」
あまりに多くの罪もない人々が犠牲になったことが
最近また、ワイドショーで報じられていた。

宮沢りえ演じる「マドロミ」は、われわれ一般人の代表。
われわれも、単なる同時代を生きた一人というだけではなく、
加害者になりえたのかもしれない。
もしくはなりうるのかもしれない。

自分を強く持ちながらも、
世界と調和し、働きかけていくこと
その難しさ、大切さを改めて感じることができた。

今更ではなく、今こそ観たい作品だったと思います。
恋女房達

恋女房達

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2010/06/03 (木) ~ 2010/06/08 (火)公演終了

満足度★★★★★

日本一のご馳走
みなさんも、ご本人も小夏さんの作品をお料理になぞらえていますが、
僕にとっても小夏さんのお芝居はご馳走です。

本当に美味しいものばっかり作ってくれるから、
いつも食べに来てしまいます。

完全に餌付けされています。笑

今回のお芝居は
今の日本で食べることのできる最高のお料理といっても過言ではない!!
と言いたい!!

栄養たっぷりで、
しかも食後はしっかり出るものも出る!!(失礼!)
でもそんな感じで気分はすっきりです。

五つ星レストラン☆☆☆☆☆です!

ネタバレBOX

どの作品もとにかく面白かったけれど、

特にスープのくだりは、泣かされました。
嗚咽を抑えるのに必死・・・。

なにやら可笑しい台詞が、
全く逆の切なすぎる台詞に変わる瞬間・・・本当に涙が止まりませんでした。
今も泣きそうです。

同じ言葉をこうも変えてしまう小夏さんのマジックには、
感服しました。

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