満足度★★★★
素敵なおぼんろ世界
今回初観劇です。20時の回。
言葉遣いの巧みさと、狭い会場を縦横無尽に駆け巡る身体。
音や光、セットや小道具、俳優たち自身もすべてがおぼんろ。
おぼんろって、こんな劇団なんだということが伝わってくるお芝居。
いや、お芝居というくくりでは説明できないような・・・
パフォーマンス?作品?アート?
とにかく素敵な世界を堪能させていただきました。
これからのますますの活躍を期待しています!
主催の末原さんのブログを読んできた私としては、最近のアルバイト経験からきた言葉なのかな?とか、色々想像が膨らむ部分があり、見るたびに感じることが違うのではないかと思うような想像を掻き立てられる面白さのある作品でした。
2010/11/02 12:09
ご来場、そしてあたたかいご感想、ありがとうございました!
おぼんろらしさ、みたいなものを打ち出していかねばならん!と、必死で売りを模索していたのは一年くらい前。どこにいっても似たようなお芝居だなぁという感覚が強い自分としては、そこに紛れたくなかったのもあって、わけのわからない演出方法を、名物に企てようとしてみたり。
でも、それは、やっぱり頭で考えた後付の表現というか、無理が生じてきたものでした。
路上をやったことはひとつの大きな転機、これはやはり間違いの無いようで、見栄も外聞も予算もなくなったときに手元にあったのは自分自身であって、そっか、宇宙に自分は自分しかいない、そう思ってからは、とても、喉のつかえが取れた気持ちと言いますか、スーッと、やるべきことがわかったのでした。
なにより、やっぱり今回の公演はこのキャストたちだったからできることでしたし、今回の観客、今回の天候、2010年、10月、そういうもろもろすべてが奇跡的に折り重なった、素晴らしきミルフィールでミラクルな公演だったように思います。
諒一のハッピーエンドについては、けっこう思案しました。どちらに転んでも正解で、そして不正解、そんな問題のような気がして。なやんだなやんだ。
世の中にもの悲しさが漂っているというのはある程度事実で、そして、それでもなお、幸せになれる、それが、すごく重要だなと重い、あのような展開になりました。
諒一はあのまま未来永劫森をさまようのか、
いずれ、キンキラキンのラブのありかに気付くのか。
ただただ、祈るばかりです。
来年のハロウィンにも再演しようか、なんて話もでています。
秋の風物詩、そんな演目にしてもいいかな、なんて思ってもいます。
本当に、嵐の中ありがとうございました。
これからも、全力で走り続けます。
何とぞ、よろしくお願いします!