タロウの観てきた!クチコミ一覧

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月の船

月の船

快飛行家スミス

KAWAGUCHI ART FACTORY(埼玉県)

2007/05/13 (日) ~ 2007/06/05 (火)公演終了

満足度★★

会場、そんなに遠くはないです。
馴染みのあるところだと、南北線・王子駅の先。川口元郷駅から徒歩5分です。

場所からの作品づくりということもあり、作り手の中での世界観が強固にあるのだろうなとは思います。しかし、それら一つ一つの要素を大切にしすぎたからか、それぞれがなかなか結びついて来ませんでした。理解できなくとも、強烈に引っぱられるイメージの連鎖のようなものが欲しかったです。
初めてだったこともあり、会場の元の状態はわかりませんが「空間を活かす」という考え方は好きです。

ネタバレBOX

「何日目」「何日目」と並列になっている脚本、何役も演じ分ける一人芝居。その難しさはあると思いますが、それ以上に、一つ一つのシーンでぷつりぷつりとイメージや感情が切れてしまうのが気になりました。テクニカルな部分や演出の範囲は、ロングランということもありますのでこれから良くなって行くところもあると思います。
もっと一人芝居であることの意味や良さが出てくると良いかと。
冬のユリゲラー

冬のユリゲラー

ヨーロッパ企画

ザ・スズナリ(東京都)

2007/05/05 (土) ~ 2007/05/15 (火)公演終了

満足度★★★

久しぶりに楽しめました。
ここ何作か気になっていた、やってる側(だけ)が楽しそうだなぁという感じはなく楽しめました。もっと爆発力が欲しい気もしますが、それは期待値が高いからでしょう。
物足りなさは、中心になってる問題に感情移入しづらいのと、クライマックスの回収のされ方がそんなに綺麗ではないからかなと。

東京ノート

東京ノート

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2007/04/19 (木) ~ 2007/05/14 (月)公演終了

満足度★★★

アゴラ3階部分から観劇。
全体を俯瞰する感じで観るかたち。戦争の気配だったり、美術作品との向かい方だったり、時代に引っかかってくるからか見えすぎる感も。3階部分で、役者よりも情報が見えてしまうからかなぁと。
その他のエピソードは気持ちよく。現代の『東京物語』を満喫。

試演会1・音楽劇「三文オペラ」

試演会1・音楽劇「三文オペラ」

新国立劇場演劇研修所

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2007/05/06 (日) ~ 2007/05/08 (火)公演終了

満足度★★

別の作品が観たかったです。
魅力的な人もいましたし、面白い場面もありましたが、特に歌などでは無理をしてる・無理をさせてる感じが気になってしまいました。
研修所の試演会ということなので、これも一つの過程。『三文オペラ』が選ばれた理由もその辺にあるのだとは思いますが、別の作品が観たかったです。
2008年春までにもう二作品。楽しみです。

楽屋

楽屋

オフィス・たま

「劇」小劇場(東京都)

2007/05/03 (木) ~ 2007/05/06 (日)公演終了

満足度

楽しめず。
役者中心な演出なのですが、客席に届いてなく。一つは間に舞台美術があることが原因かなぁと。個人的にはもっと作品演出が観たかったです。
チラシの印象通りではあったので、その方向で行くなら、空間をシンプルに広く使っても良かったと思います。

Unit

Unit

青年団若手自主企画『西村企画』

アトリエ春風舎(東京都)

2007/05/01 (火) ~ 2007/05/06 (日)公演終了

満足度★★★

世界の終わりの描き方。
物語の中での「世界」の扱いなど『World's end』と共通する部分もあり。好みです。
浮かび上がる方の世界でなく、直接描かれてる世界の「終わり」がもっと印象的に描かれても良かったかなぁと。船の存在をもう少し感じたかったです。65分は気持ちよいですが。欲張り。

ネタバレBOX

外からやってきた女(滝沢恵)を楽しめるかどうかは分かれる気も。違和感として残すことで最後や殺虫剤の場面等、生きてくるのですが。
屋上のオフィス

屋上のオフィス

あひるなんちゃら

王子小劇場(東京都)

2007/05/04 (金) ~ 2007/05/06 (日)公演終了

満足度★★★

ふらっ~と、どうぞ。
満席。約60分。土日は余裕あるみたいです。
無料でも変わることない、あひる世界。素敵。

うた咲き、

うた咲き、

害獣芝居

ギャラリーLE DECO(東京都)

2007/05/03 (木) ~ 2007/05/06 (日)公演終了

満足度

縁あって
「詩の朗読による世界の構築」とのこと。言葉を使ったパフォーマンスに近い印象。個々、全体、観客との会話を排除してるので、言葉から情景が浮かべば面白いと思います。そこが見えて来ないと呼吸が出来ず辛い。
朗読という形にこだわらず、詩をテキストにもっと演劇で遊んでも良かったのかなぁと。

第15回ガーディアンガーデン演劇フェスティバル公開ニ次審査会

第15回ガーディアンガーデン演劇フェスティバル公開ニ次審査会

ガーディアン・ガーデン

吉祥寺シアター(東京都)

2007/05/02 (水) ~ 2007/05/02 (水)公演終了

観てきた!というか。
出てきた!というか。
縁あって。一番楽しめる形で演劇祭に参加できたのかもなぁと。

10分。こういう演劇の魅せ方・売り方もおもしろいし、ありだと思います。

俺のお尻から優しい音楽

俺のお尻から優しい音楽

演劇ぶっく社

笹塚ファクトリー(東京都)

2007/04/24 (火) ~ 2007/04/25 (水)公演終了

満足度★★★

バカバカしく広がる。
勝手ですが、席に着くまで2時間あるとは思ってなく。ちょっと長かったかなぁと。ゆるさとひどさとバカバカしさと。ラストはなんだか壮大に。

ネタバレBOX

マキャベルのキャラクターと、「フランス国家を巻き込む大きな陰謀」と、たくあんのシーンと、好み。
ピンポン、のような[07再演版]

ピンポン、のような[07再演版]

時間堂

王子小劇場(東京都)

2007/04/26 (木) ~ 2007/04/30 (月)公演終了

満足度★★★★

シネマプライス、1800円です。
バランスの難しいそれぞれの立ち位置を成立させる説得力と、感情の変化を気持ちよく受け入れてる舞台での生き方と。役者さんの存在の仕方が心地よかったです。
作家を作品中に描く時、重なりすぎるとマイナスになる場合もありますが、こちらもちょうどいい距離感で作品を包んでいます。

冒頭、言葉が表に見えてしまって入りにくい感じもありましたが、プレビューを終え、更に良くなっていくと思います。

ネタバレBOX

幽霊のエピソードがもったいない気がしました。幽霊がもっと魅力的に描かれると、宿全体や宿の外などの空間や、作品世界のイメージがしやすくなると思います。空間が置かれてる位置や天気(雨)・時間を感じられると、今以上に観客があの場で呼吸できるはずです。

星野ツグミ(足立由夏)の登場からすっと世界に入って行けました。中盤から後半へのぎりぎりの状態や、変化も気持ちよく魅せてくれます。
ハトヤマ俊介(中田顕史郎)、村山ウズラ(雨森スウ)はもっと観たいと思わせる、あのくらいがちょうどいいのです。きっと。よくばりな自分もいたりしますが、はい。
大ギンギラ博覧会 2007 流通戦争スペシャル

大ギンギラ博覧会 2007 流通戦争スペシャル

ギンギラ太陽's

西鉄ホール(福岡県)

2007/04/19 (木) ~ 2007/04/30 (月)公演終了

満足度★★★★

140万人のためのバカ祭り。
120分の4部構成。福岡の第一次〜第四次流通戦争を一気に駆け抜けるおバカスペシャル。市外、県外からのお客さまは公演前に天神だけでもぐるっと一周をお薦めします。終演後、きっと街が動いて見えます。

物販はTシャツ、ポスター、ストラップ、DVDなど。

ネタバレBOX

基本的に、ビル登場で拍手→エピソードで「へぇ〜」「懐かしい〜」→「そ、その声は!」で笑っての繰り返し(笑) 積極的に楽しんだもん勝ちな部分はあります。もちろん、きっちり盛り上げるとこは盛り上げてくれ、泣かせる場面はしっかり。
福岡への思いが、舞台と観客とを周る幸せな時間でした。


以下、サブタイトルネタバレメモ。

第1部「ショッパーズがやってきた Ya!Ya!Ya!」
第2部「踊る第1次流通戦争」
第3部「愛と憎しみの渡辺通り」
第4部「飛べ飛べホークス」
マトリョーシカ地獄

マトリョーシカ地獄

クロムモリブデン

サンモールスタジオ(東京都)

2007/04/19 (木) ~ 2007/05/01 (火)公演終了

ジュークボックスジェットコースター
cinra magazine STAGE【世界の劇団】
http://cinra-magazine.net/vol.13/CONTENTS/STAGE/CROME.HTM

物販に過去公演のDVD、今回公演のTシャツ。

ネタバレBOX

紹介して良かったなぁと思える瞬間って幸せです。

終盤は爆笑しながら壮大な気分に。
巨大モンスターシーン、必見です。
修学旅行

修学旅行

秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場

紀伊國屋ホール(東京都)

2007/04/13 (金) ~ 2007/04/20 (金)公演終了

満足度★★★★

ユースチケットもありますし。是非。
しっかりエンターテイメントしながら、メッセージは丁寧に。巧いなぁと。平均年齢高めな客席。それが悪いとまでは言いませんが、もったいない。
伝えていきたい一本だと思いました。この青年劇場の公演は20日(金)まで。

今後、高校生による上演があれば是非観たいです。

お彼岸の魚

お彼岸の魚

ニットキャップシアター

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2007/04/13 (金) ~ 2007/04/15 (日)公演終了

満足度★★

次回も観てみたいです。
「演劇でしかできないこと」をやっているという点は素直に良いと思いました。わからなさを楽しむ、観客それぞれに委ねる、という部分もどちらかというと好みです。ただ、それを成立させるための前半部分の芝居が、アイディアに追いついてないという印象を受けました。
個人的にはやりたいことと、芝居が一致してるように感じられた終盤部分が好みです。
ポストパフォーマンストークでの話や、他の方のクチコミを読むと、いくつかのタイプの芝居をやってるようですので、また観てみたいと思います。

ネタバレBOX

前半をあそこまで緊張感や物語で引っぱらず、素直に違和感に徹しても面白かったかなという気はします。

テーマの「記憶」の扱いは面白かったのですが、「存在」に関してがすっと入ってきませんでした。
一つは、ポストパフォーマンストークで出ていた「団地育ちの感覚」という部分が自分に少なく、この作品中での「他者との距離」を共感しにくかったからかもしれません。ただ、空間や人物がもっと舞台上に存在すれば感じられたのかもしれませんし、逆に思いっきりズラせば気にせず面白がれたのかなという気もします。
P.A.I.06

P.A.I.06

パパ・タラフマラ

かめありリリオホール(東京都)

2007/04/12 (木) ~ 2007/04/12 (木)公演終了

満足度★★★★

楽しかったです。
第1部、研究生小作品集。前半2本目と後半4本が記憶に。後半4本はそれぞれに広い空間を使いながら、変な威力だったり、惹き付けたり、気持ちよくバカだったり。
第2部『ヒョッコ』はかなり好み。観てる状態から途中魅せて来られた時に抵抗少なく乗っかれたのが良かったです。そのまま気持ちよく楽しめました。
恒例の第3部『春の祭典』。観るのはこれで2回目。オープニングから前半の広がり方が好きです。

ネタバレBOX

小指値から2人参加。小作品もそれぞれ「らしく」。
媚励(ビレ)

媚励(ビレ)

乞局

こまばアゴラ劇場(東京都)

2007/04/05 (木) ~ 2007/04/15 (日)公演終了

満足度★★★

綺麗な乞局。
これまでに観た作品の、特殊な設定や空間とは違う綺麗な感じ。見た目や状態・状況の「気持ちいい気持ち悪さ」よりは、人間のそれをいつも以上に丁寧に。全体的に女性な印象も新鮮。
わりと平和な後味。

上演時間約100分。開演前に1時間15分と聞いてた人が何人かいたみたいです。

大部屋女優 浜子~宴の華~

大部屋女優 浜子~宴の華~

危婦人

北沢タウンホール(北沢区民会館)(東京都)

2007/04/10 (火) ~ 2007/04/11 (水)公演終了

満足度★★★

浜子〜♪
そういえば初北沢タウンホール。作品に合った会場で気持ちよく。
昨年5月の前作は観れてないですが、一番浜子らしさを感じた第1話が好み。第2話は芝居のタイプが好みじゃなく、展開や台詞も全く入ってきませんでした。第3話は面白かったですが、もっと振り切っても良かったと思います。
歌謡ショーが最高でした。登場から爆笑。

一人だけで空気を持っていく、蘭浜子の存在感。シリーズが続くなら観に行こうと思います。

チチキトク サクラサク

チチキトク サクラサク

うさぎ庵

アトリエ春風舎(東京都)

2007/04/04 (水) ~ 2007/04/09 (月)公演終了

満足度★★★

初うさぎ庵
工藤さんが関わった作品はいくつか観てますが、うさぎ庵の公演は初めてです。エピソードをすっと重ねたり、ぐわっとねじ込んだり。シンプルなストーリーでありながら、不思議世界。好みでした。
後半、少し長さを感じる瞬間が。2列目で、見切れるということは無かったのですが、最前列で体感したかった気も。

ネタバレBOX

夜のゆっくりとした時間と疾走感。あの強く記憶に残っていく感じというか、その記憶を引っぱり出してる感じというか。舞台上で走ってる感じが心地よかったです。1月に夜行バスで青森に行ってて良かったなぁとか思ったり(笑)
桜襲〜さくらがさね〜

桜襲〜さくらがさね〜

劇団SKグループ

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2007/04/05 (木) ~ 2007/04/08 (日)公演終了

満足度★★

もったいなさに気付いてほしい。
熱烈なファンのために続けて行くのであれば今のままでも良いと思いますが、「誰もが楽しめるエンターテイメント」を目指すのであれば、まず前説とポストパフォーマンストークを見直すべきだと思います。それらを含めて一つの公演です。
やはりそういったお客さんに対する姿勢、モノヅクリへの姿勢は作品にも表れます。やりきっている役者さんは気持ちよく、それぞれ見せ場は作られていますので、もったいなさを感じました。
エンターテイメントという言葉に逃げたり、甘えたりせず、精一杯戦ってほしいと思います。「誰もがわかる。誰もが楽しめる。」という壁は、ある意味最も高い壁です。

ネタバレBOX

前説は作品のトーンに合わせて盛り上げるか、制作の方に任せるかどちらかだと思います。本編で役者として登場するのであればなおさらです。
ポストパフォーマンストークは、司会をきちんと立てて進行すれば良くなるかと。巡演ならではの移動のエピソードなど、面白いものは面白いので。それができないのであれば、ポストパフォーマンストークをやらないことも一つの選択です。

新撰組を扱った作品は「あ〜、好きなんだね」という感想で終わってしまうものもありますが、よくも悪くもそれは感じませんでした。もっと3人の女性にエピソードを絞って引っぱっていっても良かったと思います。

巡演を終えての札幌公演は、よりよい作品になるはずです。
また機会がありましたら、観に行こうと思います。

累計ではなく、一作品で5000人動員できる劇団を目指す勢いで。

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