Rezarの観てきた!クチコミ一覧

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イエドロの落語 其の弐9月 目白 古民家ゆうど公演

イエドロの落語 其の弐9月 目白 古民家ゆうど公演

イエロー・ドロップス

ゆうど(東京都)

2014/09/06 (土) ~ 2014/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

怖いけど、面白い
古民家《ゆうど》、初めて行ったが、作品にすっごくあっていた。小さなお庭に草花と、風情のある空間でした。夜行ったので、『いかにも出そう?』と、脅え過ぎた?せいか?怖いより、二人の魅力満載で、面白かったです。

ネタバレBOX

前回公演《その壱》でも、面白かった『始末の唄』が見れて良かった。
正確な曲名なんだっけ?『あんたがった、どこっさ』『チューリップの唄』を、全て歌うのは、声が勿体無いと、歌詞の末尾だけピッタリ合わせ、端折ってところどころ発声せずに歌う。
リズム感、間と表情が、最高です。

空?から、若旦那登場?と言うか、天井的な2Fの屋根裏スペース的なところから、若旦那役の人形が、紐に吊るされて降りてきたので驚いた。
そんな仕掛けや、シンプルだけど効果的な照明の使い方も上手く、空間利用も良かった。

情が入れば、許してしまったり、それでも譲れぬ想いとか。
ついつい、流される、怠惰だったり、脆さだったり、ずるさだったり。
その時の真実が、間抜けだったりと。
情(人の想い)に突き動かされる姿、人の弱さ脆さの見せ隠し方が、味わい深く、怖いとか面白いとかの一言では、語りきれない。

サシガシさんとめぐちゃんの魅力が満載で、たった2人なのに、人の世の奥行きが深く、良かった。
違う空間の10月も観たいし、今後の作品にも、期待です。
HOTEL CALL AT

HOTEL CALL AT

メガバックスコレクション

南大塚ホール(東京都)

2014/09/06 (土) ~ 2014/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

スペシャルバージョン
2012年3月版とは、部分的に少しだけ違う台本(初演時に近いそうです)でしたが、二転三転する後半は、ラストを知っている私でも、引き込まれる。やっぱり、メガバの代表作と言われる素敵な作品でした。
公演が明日までとは、もったいない。

ネタバレBOX

個人的趣味では、作品に笑いを求めないが、トライアラスキー伯爵(滝さん)とフェイズランド(野口さん)の、おやつの場面は、とても可笑しかった。

ウェイン婦人(大里冬子さん)の威厳が、今回の方が増していて良かった。後半、母の愛や優しさを、取り戻す感も、良かったです。

タップ(下平修平さん)の彼女を愛する故の後悔、彼女を救いたいと思う、ひたむきさも、良かったです。

バスの運転手マルコ(山上広志さん)、自責の念、家族想いの姿も良かったです。

いつものメンバーは、劇場が変わっても、声の響きもよく、各キャラの想いが募っていった。

トライアラスキー伯爵(滝さん)は、2012年3月版とは少し違う味わいでしたが、やはり秀逸でした。

フロントガールの2人(鹿目こころさん、吉原怜那さん)も可愛かった。あの声の揃い方も可愛さと不気味さがあって、作品の世界観を色濃くしていた。

相変わらず、美術や照明も素晴らしかった。
個人的趣味では、2012年3月版の方が、重厚感があって好きだが、やはり素敵な物語は、何度でも観たいので、又再演、お願いします。
パダラマ・ジュグラマ終演いたしました!総動員3672人。ありがとうございました!

パダラマ・ジュグラマ終演いたしました!総動員3672人。ありがとうございました!

おぼんろ

王子MON★STAR(東京都)

2014/07/09 (水) ~ 2014/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

2回目
断然、良くなっている。

それにしても、初めて行った劇場だが、作品の世界観に、あまりにも、ピッタリ合っていて、驚いた。

少しだけ変わった本と演出が、効果を上げて、作品の厚みを増している。
ワーサルでは、何か物足りないないような?過剰なような?感覚が残ったが、今回の方が、しっくりときた。

逃れられない刹那に、潜む希望も愛も輝きを増しています。

もっと観たいけど、スケジュールがきついのが、残念・・・

ネタバレBOX

何回みても、秀逸な役者陣。客席以外全て(?)演技スペースなので、見えない部分もあるのに、不満を感じさせない演技力です。

ラストも、今回の方が好き。拓馬の魅力が最大限、活かされています。
「廃墟の鯨」

「廃墟の鯨」

椿組

花園神社(東京都)

2014/07/12 (土) ~ 2014/07/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

期待通り
椿組、夏の花園に、作演出、桟敷童子の東さんは、ピッタリだと思ったが、やはり素晴らしかった。
現実の重圧に、押し潰されながらも、明日の輝きを信じられる、素敵な作品でした。
総勢40人と大人数ならではの、迫力ある演出が、良かったです。

ネタバレBOX

ストップモーションのような演出も、良かった。

野外ならではの、水を使った演出も、良かった。

外の雑踏も、あの時代の廃墟らしく感じました。

ラストは、圧巻でしたが、7・11のネオンだけが、邪魔でした。
サラエヴォの黒い手【ご来場ありがとうございました!!】

サラエヴォの黒い手【ご来場ありがとうございました!!】

劇団チョコレートケーキ

駅前劇場(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしかった
歴史の一端を垣間見ながらも、濃厚な空間は饒舌で、語りきれない想いが、沸き上がる名作でした。

過去の史実を題材にしてますが、現代未来への警鐘のようにも感じました。

シンプルだが、雰囲気のある美術、音響、照明も、素敵でした。

ネタバレBOX

全役者さん、力量のある魅力的な方ばかりでした。

ポポヴィッチ(西尾友樹さん)とチュブリロヴィッチ(岡本篤さん)の老人と青年時代の切り替えも解りやすく、明確で、流石の演技力でした。

名前が覚えきれず、すみません。
青年ボスニア三人も、顔色が悪く、体調悪そうに見えた。貧困と、覚悟を決めた決意から?と思ったが、後に明かされる病に、納得でした。

タンコシッチ少佐(浅井伸治さん)、アピス大佐(佐瀬弘幸さん)も、印象的でした。

ラストも素敵でした。
パダラマ・ジュグラマ終演いたしました!総動員3672人。ありがとうございました!

パダラマ・ジュグラマ終演いたしました!総動員3672人。ありがとうございました!

おぼんろ

ワーサルシアター(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★★

おぼんろ流
『背に腹は変えられぬ』逃れられない現実に、押し潰されても、譲れない想い。

相変わらず、神出鬼没で縦横無尽で、彼らには、劇場が狭かった。

床が演技スペースであり、客席でもある、いつものおぼんろスタイル。
一部椅子席もある。膝掛け(バスタオル等)を貸してくれる、劇団の心使いも有難いが、ミニスカートは止めた方が良いと思います。

ネタバレBOX

いつものごとく、朗読のような口上のような、物語の導入部分も、〈静〉なる魅力で好きです。

ウチワは暑さ対策だけではなく、厩舎での鷄達の騒ぎ?のごとく、紙吹雪を仰ぐ事で、楽しく参加させてもらいました。

同じ厩舎でも、暗闇の中、何も見えず、鷄達の噂話が響く場面は、流石の役者力で、〈静〉なる魅力でした。

縦横無尽さも、チョイ参加も楽しみだが、それ以上に、〈静〉の部分、繊細な表現、心理描写が巧みな、素晴らしい役者陣が魅力で、王子公演も、必ず観たいと思います。

挿入曲、衣装、53美術、照明も、とても印象的でした。
55Av(Fifty-Fifth Avenue)の戦慄

55Av(Fifty-Fifth Avenue)の戦慄

メガバックスコレクション

ART THEATER かもめ座(東京都)

2014/05/17 (土) ~ 2014/06/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

2回目
ますます、凄味を増していました。2回目なので、何が起こるか知っているのに、作品の世界に引き込まれてしまう。滝さんの本の威力は絶大でした。
息苦しい位の空気の中、最初の時より、生きる喜びや、真実の意味を大きく感じ、又見て、本当に良かったと思いました。

55Av(Fifty-Fifth Avenue)の戦慄

55Av(Fifty-Fifth Avenue)の戦慄

メガバックスコレクション

ART THEATER かもめ座(東京都)

2014/05/17 (土) ~ 2014/06/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

凄かった!
相変わらず、滝さんの見事な本と演出に魅了され、もう一回見ようと、決めました。
ちょっぴりSF的(?)サスペンスミステリー。リアルな美術セットに、照明、音響効果と、役者陣が醸し出す濃厚な空気で、物語の世界に、すんなり入り込める。
その反面、逃れられない現実と、極限の緊迫感に、押し潰されそうに、なった。
かすかな可能性と、絶望の繰り返しの中、譲れない愛の深さ、切望。

ネタバレBOX

いつものメンバーが、少ないのは残念だったけど、皆さん熱演でした。

その中でも、やはり、秀逸な滝さんは、格の違いを感じます。

妻の消えていく未来に耐え、娘だけは守ろうとする。静なる激情は、痛みさえ消す、深い愛情の父親(山上広志さん)が、素晴らしかったです。転び方も、リアル過ぎて、痛かった。。。

議員秘書(大里冬子さん)の、過去のキャリアを感じさせる佇まいが、良かった。非情なまでの冷静さと、後半の優しさの見せ方も、素晴らしかったです。

9月公演も、楽しみだが、やっぱり、もう一回見ようと、思います。
イエドロの落語 其の壱

イエドロの落語 其の壱

イエロー・ドロップス

新宿カールモール(東京都)

2014/03/08 (土) ~ 2014/04/11 (金)公演終了

満足度★★★★★

面白かった。
さひがしジュンペイさんとわかばやしめぐみさんの魅力、満載で面白かった。お二人の、豊かな表情、視線、間(ま)、たっぷり堪能できて、大満足。

それぞれ出来上がった3作品の古典落語の魅力を活かし、アレンジの仕方も面白かった。
その3作品別の角度から、一つのストーリー、新たな展開へと導いたラストには、「うるっ」と涙が浮かびました。物語コ-ディネ-タ-、おぼんろ主宰 末原拓馬の手腕も光ってました。

ぜひ次回作も、観たいです。ただ、もう少し大きな会場だと有り難いかな。

ネタバレBOX

わかばやしめぐみさんの魅せる、無邪気さ、女の哀れや強かさ、どこを切り取っても、魅力的でした。

誠実さ滲み出る男の純真さ、脆さの見せ隠れ、こぼれ出る感が絶妙でした、さひがしジュンペイさん。

『あんたがた、どっこさ~♪、ひごさぁ~ひご、どこっさぁ♪』を二人で唄う。
声を出すのが、もったいないと『さ~』のみ合わせて、他の部分は歌わない。それが又、ぴったり!合い、すっごく面白かったです。

おぼんろ主宰 末原拓馬を迎え、アフタートークショーも面白かった。
おぼんろ公演では、どこか影を持った役が多かった、さひがしさんの、やんちゃぶり、意外でしたが、笑っちゃいました。
そんな、さひがしさんをたしなめつつ、見守るような、めぐちゃんの女らしさもとても魅力的でした。
時には、意見が合わない事もあると思うが、それ以上に信頼できる、<真の仲間>の3人が、とても清々しく、素晴らしい作品を創り出せる理由が解り、今後も期待です。
◯六◯◯猶二人生存ス

◯六◯◯猶二人生存ス

劇団チョコレートケーキ

スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)

2014/03/21 (金) ~ 2014/03/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

私も
一票は、チョコレートケーキさんに入れました。たった40分、3人だけで醸し出す、濃厚さは、流石でした。
題名、『マルロクマル・・・・』に込められた想いに、感無量でした。

「40 Minutes」

「40 Minutes」

TABACCHI

スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)

2014/03/21 (金) ~ 2014/03/24 (月)公演終了

満足度★★★★

魅力的な企画でした
同じテーマ『サムライ』から作ったとは思えないほど、3劇団の個性の違いが輝き、それぞれが描く生き様の違いや見せ方の違いが、魅力的な企画公演でした。

3作品共通の美術、各劇団の活かし方の違いも、面白く、全役者さんレベルが高かった。

アッと言う間の、40分×3作品の2時間は、とても見応えありました。

違う作品に変わる際の間隔が、もう少し欲しかった。暗転を長くするとか、いっそのこと、5分休憩とかでは?観劇後の余韻が薄くなってしまうのは、残念です。

個人的には、チョコレートケーキさんが、特に素晴らしかったです。

ネタバレBOX

**チョコレートケーキ**
まさか、机の上が演技スペースになるとは、思わなかったが、潜水艇に閉じ込められたと言う異空間として、成功していると思った。

潜水艇に閉じ込められた 二人の大尉と、その部下。
たった3人の出演で、大きな動きもないのに、その時代の空気、人々の想いが濃厚でした。

大日本帝国海軍特殊潜水艇の開発研究している最中の事故。
二人の大尉が海底の回天に閉じ込められた。
事故だけが原因ではないが、特攻の引き金の一つのようだが、ただの美談や、戦争批判でもなく、心揺さぶられる作品でした。

照明が、とても印象的でした。


**JACROW**
イメチェン?
『冬に舞う蚊』 『甘えない蟻』の2作品しか見ていないが、それぞれ、重厚感が魅力的な作品だったが、今回は、かなり違った。

生着替えが多過ぎで、作品自体を薄くしてしまったような?
薄地の派手なミニワンピースに、スーツの重ね着とかだったら、早着替えで、時間短縮も可能だったし、昼の顔の下に潜む夜の世界のイメージにも、なったと思います。

実在の人物と事件から作ったとの事なので、脚色するのは難しい点も多々あると思います。
公開されている、事実であろう事(真実は、本人しか公開されている、事実であろう事(真実は、本人しか知らないと思うので)を、主軸にしたのだろうが、作品として物足りなさを感じてしまいました。

OLの頑な狂気、蒻崎さんの演技が、とても良かっただけに、狂気で隠した脆さや焦燥感等、狂気だけでない解釈や演出があったと、思ってしまいました。

今までと違う演出方法を、意識し過ぎでは?

同じ短編でも、『甘えない蟻』の方が、完成度が高かったと、思ってしまいました。


**電動夏子安置システム**
≪PerformenVI ~Paradiso~》以来、約2年ぶりに見ました。

その時、同様、場内、何度も笑い声が響きました。老若男女笑えるネタに潜む、心情、現実、打算、風刺、と見応えありました。

役者陣の実力も、かなり上がっていて良かったです。

本公演も、是非観たいと思います。
DOOR

DOOR

劇団めがばのしっぽ

ART THEATER かもめ座(東京都)

2014/02/13 (木) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★

ドアを開けたら
見知らぬ空間、見知らぬ人、謎がとけていくようで、可笑しな(?)展開に、と以外に、コミカルで楽しい物語でした。

十代の女子ばかりですが、質は高いです。各キャラらしさの作り方の工夫も、良かった。

半分大人Verga、明日16日(日)16時~のみ、あるそうです。
滝さん、山上さん、大里さんら、メガバックスコレクションの大人役者さんが、出演するそうです。こちらも、観たいけど、明日は予定が詰まっていて、観れないのが、残念です。
ホームページ等には、告知していないので、直接、劇団劇場に問い合わせを
してください。

Dear...私様

Dear...私様

グワィニャオン

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2014/02/12 (水) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かった
前半、笑い、苦味もあるけど、終盤、明かされる真実には泣かされた、秀作でした。
中盤、やや緩んだ感が、勿体なかったかな?なので、★4、5な気分だが、7分の休憩も、しっかり笑わしていただいた(役者様方のご苦労なのに、ごめんなさい)ので、おまけの5です。

ネタバレBOX

疲れた中年男、秀生の失った記憶を辿る回想で、物語は進行するのだが、前半は、かなり笑った。

思い出したくない記憶、忘れられない思い出、願望を美化し造形してしまうが、真実を見つめ直そうとする。
それぞれのエピソードが、面白おかしく、なんとなく懐かしい感もある。

その中で、常につきまとう影の存在。

と簡単に書き過ぎると、暗い葛藤の重い作品のようだが、そんな感は皆無。
前半は、かなりコミカルに進行し、場内の笑い声も多いけど、やや中弛み感が、、、終盤、影の真実が見えてきて、苦味を受け入れ、己と家族の再生には、涙で、場内すすり泣きが、、、


秀生の少年時代(伊喜真理さん)、青春時代(内田岳志さん)、中年の現在(尾形雅宏さん)と3役者さんが演じる。
それぞれの想いや時代感の出し方、良かったです。 

伸郎おじさん(西村太佑さん)、出てくるだけで、思わずニヤニヤしちゃいました。濃い~キャラで、元暴走族の特攻隊長、だらしなく、いつもカメラを持ち歩き、何でも写真を撮りまくる姿が、怪しくも可笑しくて、何度も爆笑してしまいましたが、終盤、見えてくる真意には、涙でした。

レディースの鋭い眼差しや殺気立つ感とは一転、黒ねこのしのぶ(月原りんさん)の、大人の色香たっぷりな感も、すっごく魅力的で、2役共に、空気が濃厚でした。
真砂女

真砂女

劇団朋友

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2013/02/18 (月) ~ 2013/02/27 (水)公演終了

満足度★★★★★

魅力的な女性でした
女流俳人・鈴木真砂女の半生を、芝居と真砂女の句を朗読しながらナレーションで綴っていく感が良かった。

全出演陣の演技も確かで、真砂女役の藤真利子さんが、とても素晴らしかった。

運命に流され傷つきながらも天真爛漫に、俳句と共に、己の足で歩み、切り開く、とても魅力的な女性でした。

母娘の愛憎が舞台で描かれるが、ナレーター役の本山可久子さんが、真砂女の人柄と句の魅力を輝かしていて、素敵でした。

治天ノ君

治天ノ君

劇団チョコレートケーキ

駅前劇場(東京都)

2013/12/18 (水) ~ 2013/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしかつた
過去の時代のフィクションであるとは言え、現代と未来に対し、深い意味と価値を感じ、必要性さえ感じた。かと言って、硬い作品と言うのではなく、心を深く揺すられる名作でした。
やはり、チョコレートケーキの作品は、見逃してはいけないと痛感。

ネタバレBOX

花道のような赤カーペット、玉座、何本かのカーテン、一見物足りない美術のようだが、演出、役者陣の演技力、衣装、照明と、本の魅力をより色濃く、浮かび上がらせていて、素晴らしかった。

思わず、軍艦マーチで、号泣してしまい、、、あの曲で涙が溢れるとは思いもしなかったです。

劇団員の浅井伸治さん、岡本篤さん、西尾友樹さんの確かな演技力が、空気をより濃厚にしてくれます。
質の高い客演陣で、大満足でした。特に松本紀保さんが魅力的でした。
質の高い客演陣を選べるのも、劇団の実力だと思います。

古川さんの素晴らしい脚本を、色濃く質を高める日澤さんの演出、最強コンビです。
アリスのいる部屋 しっぽver.

アリスのいる部屋 しっぽver.

劇団めがばのしっぽ

ART THEATER かもめ座(東京都)

2013/12/26 (木) ~ 2013/12/29 (日)公演終了

満足度★★★★

旗揚げ、おめでとうございます
多忙が続き『ワーディゲートパークの沈黙』の見てきた、半端なままで申し訳ないと思いつつ、観劇できる日が限られるため、劇場に向かい、正解でした。
初演時は、女性2人と男性5人の出演でしたが、しっぽverは全員女の子だったため、脚本も少し変わっていて、違いも楽しめた。謎が解けそうで深まっていく、滝さんの本の吸引力は強く、魅力的でした。兄貴?親分である、メガバックスコレクション本公演の質が高いだけに、もう少し欲しいと思ったのも本音だが、比べること自体、酷であろう。中高生のみの出演としては、かなり質が高く、各キャラらしさも、活きていた。今後の期待も込め、厳しいけど、☆4つです。今後も期待しています。

ワーディゲートパークの沈黙

ワーディゲートパークの沈黙

メガバックスコレクション

ART THEATER かもめ座(東京都)

2013/12/20 (金) ~ 2013/12/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

見事
毎回、同じ感想で申し訳ないけど、やはり、滝さんの本も演出も最高、と言わずには、いられない素晴らしい作品でした。
真実が見えてきそうで見えない、嘘が飛び交い、真実が押し消される時間。
どこからが嘘でどこまでが真実なのか?謎が謎を呼び込み、迷宮に彷徨った果てに見える光?の影、、惹きこまれっぱなし。見事な展開で、見応え抜群でした。
公演、明日迄とは、もったいない! ***追記します***

KUDAN  ~この地球(ほし)の汚れた片隅で生まれた命~☆無事終演致しました。ご来場ありがとうございました!☆

KUDAN  ~この地球(ほし)の汚れた片隅で生まれた命~☆無事終演致しました。ご来場ありがとうございました!☆

TOKYOハンバーグ

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2013/12/11 (水) ~ 2013/12/16 (月)公演終了

満足度★★★★

異色の魅力が輝きました
いつものイメージとは、かなり違い、ファンタジー色が濃く、違う魅力が溢れる、素敵な作品でした。
来年の公演予定は未定の様ですが、次回作も楽しみにしています。

ネタバレBOX

『正しいことは、一つではない』のセリフ通り、様々な想いが、溢れました。

天井の高い劇場を活かした段差のあるセットや、階段も使い、広がりを感じさせる空間使いと演出も、良かったです。

いつもの倍近くの人数の役者陣も、それぞれの魅力が輝き、多人数ならではの意味も価値もある構成がいきてました。
3人以外は、動物役で、言葉を喋らない場面もありましたが、心情、鼓動までも、響いてくるようで、良かったです。

マリア(光籐依里さん)言葉が少ない、難しい役でしたが、些細な心情表現も巧みで、相変わらず、瞳が饒舌でした。

アリ(正村徹さん)の、少年ならではの純真さ情熱が、輝いていました。

ハナコ(久保明美さん)、フク(山岡竜生さん)、シゲシゲ(幸野賀一さん)も、とても印象的でした。
『起て、飢えたる者よ』ご来場ありがとうございました!

『起て、飢えたる者よ』ご来場ありがとうございました!

劇団チョコレートケーキ

サンモールスタジオ(東京都)

2013/09/19 (木) ~ 2013/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

再演に感謝
対面式客席の造りは、やはり、なにか落ち着かないので苦手。場面によっては役者さんが見えなくても、空気感が濃厚なので、大満足でした。6人だけなのに、もっと多くの仲間たちの姿も叫びも、浮かび上がってくる世界でした。

彼らの闘争自体の非正当さ、自己矛盾や挫折という社会派作品という一区切りに収まらせることなく、心理劇としても成立させ、重い雰囲気でありながら、救いを感じさせる作品で、とても素晴らしかった。

私は2度目ということもあり、物語を追うだけでなく、より深く響くことが多く、再演に感謝です。ぜひ、2回見ることをお勧めします

ネタバレBOX

全役者さん、魅力的で、それぞれが背負っている想いが濃厚で、脆さを支える為の圧倒的な説得力からは逃れられない・・・
正当化させようとすればするほど、綻びが広がってしまう・・・
人の脆さとすがりつきたい勇気、かすかな温もりの中の手応え、、、
頑丈な骨格の中に潜む繊細さが、古川さんの本の魅力だと痛感しました。
本の魅力を色濃く深く演出する日澤さんとは、最強コンビと思ってしまいます。

特に、西牟田康子(渋谷はるかさん)の変貌ぶりや、にじみ出る真情が饒舌で、絶品でした。

男性陣、皆様見事な、化けっぷり?何度もお見かけしている方々なのに、あまりにも印象が違いすぎて、何度も配役表を確認してしまった。

カルナバリート伯爵の約束 【池袋演劇祭‘優秀賞’受賞】

カルナバリート伯爵の約束 【池袋演劇祭‘優秀賞’受賞】

メガバックスコレクション

小劇場てあとるらぽう(東京都)

2013/09/13 (金) ~ 2013/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

初演もみてるけど
やっぱり、感動してしまう、素晴らしい作品でした。初演時も、見事な美術セットに驚いたが、よりリアルに凄みが増し、とても素晴らしかった。相変わらず、達者な役者陣で、その視線、佇まい、息遣いの意味は深く、濃厚な空気に包まれる、質の高い演技でした。どこか幻想的でありながらも、現実を浮き彫りにしつつ、決して目をそむけず、見つめる未来が、とても素敵な物語で、お勧めです。

池袋演劇祭CM大会【最優秀賞】おめでとうございます。作品も、最優秀候補ですね♪

ネタバレBOX

山深い現場、事故車両の側面や下の空間と、こだわりの美術セットは、素晴らしいの一言です。

池袋演劇祭CM大会のような笑いはないけど、大満足な作品でした。
生と死を扱いながらも、決して説教じみず、『生きる』意味や素晴らしさが、とても魅力的でした。

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