Rezarの観てきた!クチコミ一覧

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Stay of Execution

Stay of Execution

メガバックスコレクション

錦糸町SIM STUDIO 4F C-studio(東京都)

2016/02/20 (土) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

Bチーム
劇場入って、すぐに舞台(演技スぺース)が広がる、いつもながら、セットが凄い。舞台は駅構内で、客席は事故車両の中。

生きていれば、楽しいことばかりでない。
現実は、つらい過去や孤独との戦いもあるが、目を背けず、未来志向で生きることの大切さを感じた。

感覚や感情も消えていく、死の恐怖や焦燥感、諦めながらも、切なる想い。
それぞれの深層心理が、心情豊かに表現されていて、良かった。


悲しいはずの死だが、絶望だけでない。温もりを感じさせてくれる。未来に向かって生きる力強さの描き方が魅力的で、全てが無になってしまう訳ではないと、思わせてくれる終盤が素敵でした。

ネタバレBOX

死後の世界、いわゆる「あの世」に行く前の一時にあたえられた、101日間の猶予期間。

肉体は亡くなってしまった魂と、現実に生きている人々、そして、謎に満ちた人物・・・

かれらの言動に、心を打たれる。

木田(横山愛実さん)の達観してるような、諦めているような、ほかの人々との違いの見せ方が、良かった。

大村(大里さん)の、女性らしい脆さと、一途な感も良かった。
張りつめていた糸が切れしまったたように、静なる狂気が、押し寄せてくる感が、とても良かった。

ほんのチョットだけ、滝さんが出演されるが、やはり、舞台が引き締まるのは、さすが。


今年は、4、6、8、10、12月と公演される予定とのことで、とても楽しみ。
海の五線譜

海の五線譜

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

青組ならではの作品でした
痴呆が入ってきてる女性が出てきたので、もしや、重たいテーマ?と一瞬、身構えてしまったが、そんな事は、余計な心配でした。
切ないけど、家族の優しい瞳がとても暖かで、柔らかに包み込まれるような、温もりが伝わってくる、素敵な作品でした。

アトリエ春風舎という、小さな空間が、とても大きく広がりを見せる演出が良かった。
時に海辺だったり空の上だったり、遠い過去なのに鮮明だったり、霧がかかったように、ぼんやりな印象だったりと、空間の彩りが豊かでした。

母の若かりし頃の記憶、風景や想いだけでなく、あの日の風や陽射しが、残像として残るような、場面転換も上手い。
いつもより、動きが激しいと言うか多いように感じたが、それ以上に、言葉で表せない想いや、理屈で割り切れない行動、とても情緒豊かな舞台でした。

愚かもの梶鉄

愚かもの梶鉄

グループK

笹塚ファクトリー(東京都)

2015/06/02 (火) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

良かった
私もチラシを見て、今時珍しい本格的なヤクザの話で、しかも、だるま座の塚本一郎さんが客演しているのに、興味を抱き、観て正解でした。

義理と人情、男気と、昨今少ないタイプの作品に、すっかり陶酔した。 
場内すすり泣きが響いてたが、私も号泣してしまった、、、、、
とても良い作品で、今年観た作品の中でも、特に印象深かったです。
作・演出の石橋直也さんも、グループKも初見だが、今後も注目したいと思いました。

ネタバレBOX

やや、先が読める場面もあったが、役者陣の佇まいや展開に、すっかり陶酔した。
冒頭の昔の映画館の客席のセットを活かし、違う場面に作り替えていくのもスムーズで、ラストに、映画館でのワンシーンを持ってくることで、哀愁が深まるが、確かに輝く小さな光を感じられ、とても素晴らしかった。

チョットだけ気になったのは、晩年の梶鉄と譲吉が老けすぎかな?
時代も変わり、老いや病、尽きない心配事があるとは言え。。。
還暦より、70代後半位の設定だったら、しっくりきたような気がする。
っ言うか、私の周りのアラ還が、若過ぎ!!!なのかな?
黒塚

黒塚

木ノ下歌舞伎

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/03/11 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かったけど
期待しすぎたのか?
歌舞伎の型や、ラップ調、ダンスだったりと、面白い演出だったし、達者な役者陣なので、見応えあったけど、自分の好みとは、チョット違った。
どこが、ダメとか、イヤと言う訳ではなく、なんとなく、物語りとの馴染みが、もう一つのような?単純に好みの問題ですが。。。。

『痕跡≪あとあと≫』◆◇終演。ご来場ありがとうございました!!!◇◆

『痕跡≪あとあと≫』◆◇終演。ご来場ありがとうございました!!!◇◆

KAKUTA

シアタートラム(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

あとあと
悲劇的な出来事なのに、ラストに明るい兆しを、予感させるラストが、良かった。
時折、差し込まれる笑いも、上手い。


どうにかしようと思う、強い意志と、どうにかなると言う、甘さ。
譲れない想いと、流される現実の中、違う形で見える愛は深く偉大でした。

MID騎士(KNIGHT)ミラージュ

MID騎士(KNIGHT)ミラージュ

無頼組合

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2015/12/11 (金) ~ 2015/12/14 (月)公演終了

満足度★★★★

面白かった。
シリーズ2作目から見てる私にとっては、個性的すぎる登場人物達が、懐かしい位、好き。

当パンに「追跡と逃走」がテーマとあった。移民問題やらシリアスなテーマを、扱いつつ、テンポよく展開されるのは良かったが、追跡と逃走のシーンが、やや長く、ちょっと間延び感が、気になった。
いつものような、古傷を柔らかく包むような哀愁は、薄かったかな?

あと2作で終わるなんて、寂しすぎる!!!!!!!!!!!ので、とりあえず一区切り的なラストというか、、、、、ずーっと、奴らに合いたいです。

泳ぐ機関車

泳ぐ機関車

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/15 (火)公演終了

満足度★★★★★

初演も観たけど
やっぱり、圧倒される。3部作の中で、一番好きな作品です。儚くも美しく、逞しく、素敵な作品でした。

オバケの太陽

オバケの太陽

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2015/10/23 (金) ~ 2015/10/30 (金)公演終了

満足度★★★★★

やっぱり、素晴らしい
『オバケの太陽』に込められた想いが、切なくも、逞しく、素敵でした。

見事な舞台セットや照明、達者な役者陣も桟敷童子の素晴らしさだが、東さんの作品は、社会や時代の谷間に喘ぎながらも、生き抜く人間の姿が魅力だと思う。

その時代時代の現実や、立場(家族や職場)の厳しさも照らし出す。それ以上に、他人だが、互いを思いやり、心から心配する、家族同様の温もり。
煮え切らない態度や、譲れない想い、許す愛。

やはり心に訴えかけるものは、人の心なのである。そのことを再認識させられる。今回の本作も、それを強く感じさせてくれた素晴しい作品でした。


ネタバレBOX

ひまわりに囲まれ、オープニングの花吹雪も、良かった。
そして最後は、ほぼ実物大の機関車がでてくるのは、圧巻。

終演後開催バックステージツアーで、舞台に上がり、美術を間近に見れます。セットの裏側も拝見したが、本当に素晴らしい。
全て劇団の手作りと聞いて、驚嘆するばかりです
『泳ぐ機関車』を拝見したときも、バックステージツアーがあって機関車を、拝見した時も、重厚感があって、感心したが、今回はデザイン(設計)も変わってる?って、質問してしまったが、やはり変わってるそうです。拘りも凄い!
グッド 騎士(KNIGHT) ベイビー

グッド 騎士(KNIGHT) ベイビー

無頼組合

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2015/07/17 (金) ~ 2015/07/20 (月)公演終了

満足度★★★★

おもしろかった
ナイトシリーズ6弾目だが、初見の人にも、楽しめる内容です。
シリーズ2作目からのファンとしては、各キャラが懐かしい程、愛しかったりする。

報われることの方が少ない現実の中、まがいモノの真実は、痛くも辛く突き刺さるが、秘めた光は、輝きを取り戻す事を信じたいと思った。

傷を持つ大人達、痛みを知るだけに、捨てきれない想いや情けに、魅力を感じる。
湿っぽくならないように、差し込まれる馬鹿馬鹿しも、スパイスにしてるんだが、歌やギャグっぽさは、あまり好みではない。が、お約束的な楽しみとして、慣れてきたかな?
個人的な趣味としては、もっとシリアス路線の方が好きだが、何度も笑っちゃった。アドリブから垣間見えた、一瞬の素も、いい味だしてました。
***すみません。追記します。***

ネタバレBOX

風吹(シラカワ タカシさん)って、やっぱ、かっこいいよね~。もう少し、アクションシーン、観たかったな~。

紅ちゃん(小川直美さん)の天然っぷりには、いつも癒される。

キリコ(大平美由紀さん)のクールな仮面に隠れた、温もりが魅力的。

いつも淡々としてる、南雲(横山ぜうすさん)の照れた顔が、とても可愛(?)かった。滲み出る哀愁も、とても、良かった。
ゴベリンドン

ゴベリンドン

おぼんろ

吉祥寺シアター(東京都)

2015/05/21 (木) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

森の中
たった5人で紡ぐ世界は、果てしなく広がると思えた。
吉祥寺シアターが、小さく感じた。
って、やっぱり、この物語の威力の大きさは、並大抵ではないと確信しました。
縦横無尽に走り回り神出鬼没とか、美術や客席の造りが、どうのという問題ではなく、想いが突き動かしていく展開に、引き込まれていく。
振り返っても、場所によっては、見え辛い処があるのも事実だし、体の向きを変えて、キャストの動きを追うのも、おぼんろ作品の面白さや魅力だったりする。
だが、今回はあえて、全てを追わなかったのだが、各キャラの想いは、しっかり響いてくる。たった5人なのに、紡ぎだす世界は偉大でした。

ネタバレBOX

弁士の件は、好きなんだけど、ミツバチのシーンは、やや長めに感じたなぁ~。
沼の精というか、囁きのような歌声は、大好きなシーンです。
あのような、神秘的な物語の世界観が拡がるシーンは、増やして欲しいなぁ~。

照明は、シーンによっては、眩しかったし、やや派手目だけど、世界観に合っていて良かったです。
Rabies2021

Rabies2021

メガバックスコレクション

キーノートシアター(東京都)

2015/05/01 (金) ~ 2015/05/06 (水)公演終了

満足度★★★★★

千秋楽
西日暮里から、真っ直ぐ!じゃん!と、
渡らなくって良い横断歩道を渡ってしまった、マヌケな自分を、嘲笑いつつ、劇場に無事着けました。

前回とは、違うβチーム。
2度目なんだけど、逃れられない緊迫感の中、見えてくる真実と、深まる恐怖の中、迎える感動のラスト。やっぱり、素敵な作品で、観てよかった。

ネタバレBOX

逃れられない現実が襲う緊迫感。
正義と愛も、しのぎを削る。
正義とは、愛とは、自己犠牲の上に成り立つのか?自己満足に成り果ててしまうのか?
対極の選択を迫られる環境の中、最期まで、諦めない想いが、素敵でした。

ミルク(山上広志さん)のクールで淡々としているが、うちに秘めた想いや温もりの滲みだし方が良かった。
最初は嫌な奴だったが、ただ不器用な人間だったと、気付かされる。繊細な、さじ加減が、とても良かった。
Rabies2021

Rabies2021

メガバックスコレクション

キーノートシアター(東京都)

2015/05/01 (金) ~ 2015/05/06 (水)公演終了

満足度★★★★★

私も
もっと、観たい!と思わずにはいられない、素敵な作品でした。・・・けど、スケジュールが・・・

やっぱり、滝さんの本、演出は、絶賛せずには、いられません。サスペンスの危機感で、惹き付けながら、心の強さ脆さ、愛の尊さ、諦めない想い、素晴らしかったです。

作品の余韻に浸り、歩き続けても、駅が見えてこない・・・?真っ直ぐ歩いたので、道を間違えようがないハズ???
コンビニで道聞いたら、『もう少し先に行ったら、鶯谷です』
・・・えっえ~?西日暮里、目指してたハズなんだけど・・・作品の余韻に浸り過ぎました・・・


ネタバレBOX

常識の裏側が、非社会学の一端。異端児のルイス(滝さん)の強さ脆さが、格違いの秀逸さでした。
エピソードも物語の展開も、非常識なようで、真実を突いてくる様が見事でした。

ジョグ(岡本幸大さん)の、ちょっとイっちゃってる不気味さ、狂気の滲みだし方が良く、印象的でした。

マイヤ(大里冬子さん)、化学者のクールでシビアな顔から、垣間見せる、母の優しさ温もり、妻の愛情や脆さ、絶妙でした。遠く眺める瞳の奥に、家族3人で過ごした日々を、大切に抱いている感も良かった。

美術や衣装、作品の世界観造り、とても良かった

追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】

追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/04/09 (木) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

期待通りの秀作でした
常に、満足度の高い作品を観れるので、見逃せない。そんな期待を裏切る事のない、素晴らしい作品でした。

国、抱える過去、逃れられない現実、立場により、それぞれのの正義も変わってしまう。矛盾や痛みを抱えても、良心を信じたいと思いました。

いつもの但し書き通り『史実を元にしたフィクションです。』だが、過去の物語でありながら、現在そして未来へと語りかける威力は、絶大でした。

ネタバレBOX

高低差(低めの2階建て位の高さ?)のあるセット、三ヶ所に階段があり、劇場空間を上手く使っていた。そのため、時空間、場面転換が、解かりやすく、とても良かった。
階段の上り下りの音も、効果音として、とても活きていた。

その上方に浮かぶ、木のオブジェ的(?)、クロスした木と、やや離れた並行に2本。入場して、ぼんやり十字架を思い描いていたが、観劇後、作品のイメージ通りだったと思った。

全役者さん、素晴らしかった。

豊川夫妻(佐藤誓さん、月影瞳さん)同じ痛みを分かち合う夫婦、素敵でした。

中垣主席検事(岡本篤 さん)前向きでムードメーカー的な感もよく、それ故、裁判結果後の別れのシーンが、心に染みました。岡本さんの今までの役のイメージと、かなり違い、驚きましたが、さすがの演技力でした。

李人民裁判官(大内厚雄さん)、冷酷な感は、爬虫類系の質感(表現悪いけど、褒め言葉です)を漂わせながらも、強かさや、他国の傘の下に庇護されなくてはならない脆さ、歩んできた道の滲み出し方が、素晴らしかった。

金裁判員(西尾友樹さん)見えない仲間達の魂の叫びも伝わってくる、確かな演技でした。

朴忠男(浅井伸治さん)秘めた想いの強さ一途さ、誠実さと優しさが滲み出て、素晴らしかったです。

脚本力、演技力を信じて活かし、無駄を削ぎ落とした演出が、作品の魅力を際立たせるのに、成功していると思いました。


スィートホーム

スィートホーム

トム・プロジェクト

赤坂RED/THEATER(東京都)

2015/02/04 (水) ~ 2015/02/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

秀作でした
重い題材なので、私の苦手分野かと心配したが、脚本古川さん、演出日澤さんで、西尾さん出演なので、チョコレートケーキファンとしては見逃せないと思い、見に行って正解でした。
達者な役者陣が醸し出す空気は濃厚、沈黙が饒舌で、愛のある悔恨と再生の物語は、秀作でした。

ネタバレBOX

家族愛のすれ違い、掛け違いが切なく落涙でした。傷は消えなくても、跡も痛みも和らぐと信じられる作品で、後半は、場内すすり泣きが響いてました。

照明や音響が、とても活きていた。
開演時の電話の呼び出し音と、スポットライトを電話だけに当てたとかり、シンプルなのに、印象深い。
ラスト祖父のシルエット(顔の影)が、余韻を深め、素敵でした。
雪のくれた時間

雪のくれた時間

メガバックスコレクション

キーノートシアター(東京都)

2015/01/17 (土) ~ 2015/01/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

A
大きな事件やどんでん返しはないけれど、繊細な演出が活きている。静かな優しい時の流れる空間が、素敵な作品でした。今回も、美術が良かったです。小さなサービスエリアらしい、飲食コーナーやお土産売り場に、小物達にも拘り、メガバさんならではの、空間作りがとても良かった。

ネタバレBOX

吹雪の為通行止めとなり、行き場を失った人々が集まったサービスエリア。数時間で大きく変わった訳ではないが、かすかでも何かを掴み、未来を信じられる、優しい時を過ごせました。


トラックの運転手・たつ(山上広志さん)良かった。入り口を開けっ放しにする、大ざっぱで自己中的な感だったが、時が経つにつれ、いざとなったら行動する、男らしい感への変化の見せ方も、とても良かった。最後には、入り口をしっかり閉めたりと。

杉山夫妻(滝一也さん・大里冬子さん)の、長年連れ添った感が、とても素晴らしかったです。
病を患い、憂いを抱えた妻が、久し振りに夫と過ごして、笑顔も増え、何て事ない普通の時間の大切さを噛みしめる。どんより曇った空に、一筋の光が見えるような、心境の変化の見せ方が、絶妙でした。
夫婦間の目配せ、見つめ微笑みあう姿が、とても素敵でした。
滝さんファンの私としては、嫉妬するやら、羨ましいやら(?)(笑(^-^)g")
太陽への回廊

太陽への回廊

無頼組合

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/09/12 (金) ~ 2014/09/15 (月)公演終了

満足度★★★★

SF
個人的趣味ですが、SF的舞台は、あまり好みでないのだが、今作品のSFさは、人の想いが産み出した超常現象的で、すんなり受け入れられ面白かったです。

ネタバレBOX

シンプルな美術だが、段差のある造りを生かし、パント的な動きで、様々なシーンを生み出すのが、良かった。

伊織(小川直美さん)と正義(杉浦雄介さん)の車の中での会話シーン、動きが少ないけど、バックミラー越しの会話の感が、とても良かったです。

OL真由美(大平美由紀さん)も、ナイトシリーズとは、全然違うカラーで、とても魅力的でした。

スリの回想シーンで、ナイトシリーズの、風吹(シラカワさん)と紅(小川直美さん)が、ワンシーンとして登場したのは、ファンとしては嬉しいし面白かった。が、それ以外の、いろんな場面数が多く、ちと長かったかな?

面白いけど冗長に感じるシーンが、もったいなかったです。

海猫街・改訂版

海猫街・改訂版

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2014/04/21 (月) ~ 2014/05/03 (土)公演終了

満足度★★★★★

やっぱり、素晴らしい作品でした。
美術はもちろん、照明もカッコいい。熱演の役者陣も素晴らしく、海の香りや風の勢いを感じる事が、できた。

捨て犬の報酬 終演しました!どうもありがとうございます!

捨て犬の報酬 終演しました!どうもありがとうございます!

おぼりん

pit北/区域(東京都)

2014/11/16 (日) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

さすが、りんP~!!!!
セットもない素舞台での独り芝居とは、思えない程、奥行き陰影を感じた、素敵な作品でした。

ネタバレBOX

老犬の孤独と哀愁、かつての相棒である宝石泥棒、捨てられた子犬、演じ分けが素晴らしかった。

殺風景過ぎる素舞台に、たいてい物足りなさを感じる私だが、リンPの確かな演技力で、豊かな情景を浮かび上がらせてくれた。

捨て犬が相棒と出会った街並みや、忍び込む屋敷の庭、月明かりが写し出す二人(宝石泥棒と犬)の影や、あの日の夜の風香と、次々と浮かび上がらせてくれるのが、見事でした。

垂れ幕の吊し紐が、片方外れてしまうアクシデントさえも、ちょっとした遊びにしてしまう、面白さも良かった。
直すのに、めちゃ大きい脚立が、客席後方から出てきて、スタッフは必死になおしつつも、観客が退屈しないよう、場繋ぎも良かった。

前説(りんP作)も、面白かった。けど、物語の導入部として、もう少しだけ物語性を濃くすると言うか、物語と関連した方が、好みかな?闘犬場で、大損した客や負け犬の嘆きなど?
人魚の夜

人魚の夜

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/01/10 (金) ~ 2014/01/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

小夏さんの魅力、満載でした
切なさ痛みを、そっと、抱きかかえてくれる温もりと、優しさに溢れた作品でした。

会場内案内をしながら、出迎えて下さる小夏さん。ファンとしては、小夏さんの笑顔だけでも、嬉しいのに、『寒い方には、ひざ掛けを、貸し出しています』との案内まで。席にもよるのだろうが、冬のアゴラは極寒になることもあり、寒がりの私は、ダウン着たままで、ちょうど良いくらいなので、喜んでお借りしました。有り難うございました。そんな心使いのある、劇団は初めてなので、感激しました。小夏さんの作品に、いつも流れる温もりと優しさは、小夏さんのお人柄ならではと、納得しました。

へたくそな字たち※無事公演終了致しました!ありがとうございました!

へたくそな字たち※無事公演終了致しました!ありがとうございました!

TOKYOハンバーグ

サンモールスタジオ(東京都)

2014/11/09 (日) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

良かった
初演と粗筋は変わってないけど、色も深みが増し、断然良くなった。かなり印象が変わりました。再演の意味も価値もある作品に、仕上がっていて、見に行って良かった。

ネタバレBOX

初演時、男性が演じていた役が女性だったり、逆だったり。
登場人物の抱えている現実も、障害を持つ生徒や、身重の妻(苗字が違うので、入籍前?)が応援してくれる生徒等、少し変わっただけで、粗筋は初演と変わってないのに、印象はかなり変わった。
「免許持っているのに、漢字が苦手なの?」という質問に
『試験の問題には、フリガナがふってあるんだよ』と反発しながらも、引け目を持ってしまう心情とか。
世代、人種、歩んできた道が違う故の、発言や心情の違いを、より自然で繊細に表現していました。
皆、学びたいと思う気持ちは同じ。
ただ、読む書く話すだけでなく、「想いを伝える」という、大切なことを学んでいく生徒たちに、明るい未来を予感させる、素敵な作品でした。

かなり印象が変わったと感じさせる、繊細な演出に、大西さんの手腕に魅了されました。

全役者さん、表情が豊かで、繊細な描写が良かった。

堀内義勝役(宇鉄菊三さん)心の奥底に隠した痛みも、希望も、醸し出し方が、とても良かった。

篠田弥生役(光藤依里さん)強がりの内に秘めた、素直さ脆さ、溢れる想いが、とても良かった。

吉野道郎役(照屋実さん)言葉少なくても、揺れ動く心、滲み出る想い、繊細な表現が、とても良かった。

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