京の観てきた!クチコミ一覧

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32年生の8時間目

32年生の8時間目

空晴

大博多ホール(福岡県)

2012/04/20 (金) ~ 2012/04/21 (土)公演終了

満足度★★★

好感のもてる舞台。
話はまあ、ありきたり。
「秘密」もすぐに読めてしまう。
と、ガッカリポイントはいろいろあるが、嫌悪感はない。
それは脚本で逃げをうっていないからだろうと思う。
役者たちもいい味を出している人が多かった。

マイムが雑過ぎたのは非常に残念。

チケットがあまり売れていないのか、観客席も前半分しか解放していなかったのも残念。

ネタバレBOX

息子も先生も幽霊にしなかったところは評価。
あゆみ TOUR

あゆみ TOUR

ままごと

イムズホール(福岡県)

2012/04/19 (木) ~ 2012/04/20 (金)公演終了

満足度★★★★

感心した。
ままごと作品は、少し趣向の似た『わが星』を先に観ているせいもあってか、あまり新鮮に感じることは出来なかった。
だが、つまらなかったわけではない。
女性たちの動き、フォーメーション、ライトや道具の使い方、いろいろと楽しめるところの多い舞台だった。

柴作品はSFをしっかり取り込んでいることにいつ感激する。それも、設定としてのSFではなく、作品の肝としてちゃんと織り込まれているところに。

しかし、一方で、毎回役者に不満が残る。
彼の考えなのかもしれないが、もっと作品を活かすことのできる役者で観てみたい。

ネタバレBOX

パラレルワールドをキーにしていると思われるこの舞台。
最初は役者たちの入れ替わり(8人1役)の意味があまり分からなかったが、パラレルワールドだと分かってからは、無限の世界の広がりを感じることが出来て楽しさも一気に広がった。
熱海殺人事件 NEXT

熱海殺人事件 NEXT

RUP

キャナルシティ劇場(福岡県)

2012/04/18 (水) ~ 2012/04/18 (水)公演終了

満足度★★★

もう時代は変わった
キャナルは音の反響が非常に悪い。
役者たちの滑舌が悪いわけでもないのに、あの早口のセリフが全く分からない。


芝居の前半部分を観ていると、当時のままではなく、現代に時代を移してやることにしたのかと錯覚する。が、犯人大山は昭和30年生まれだと言う。
だが、70年代でやるには無理があるように思えた。
70年代の雰囲気を感じることは出来なかったし、半端に今時のネタを入れているのも笑うに笑えない。
なにより、今のネタを入れるなら、「ヒロシマ・ナガサキ」に「フクシマ」を入れなかったのは失敗だろうと思えた。

山崎さんの芝居は風間さんをなぞっているようだったし、若手キャストは弱かった。


カタルシスを得ることも全くなかった。
もう時代は移ったのだと強く感じた。

自慢の息子

自慢の息子

サンプル

J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)

2012/04/14 (土) ~ 2012/04/15 (日)公演終了

満足度★★★

なんとも評価しにくい
観る前の期待が大きすぎた。

決してつまらなくはないし、楽しめるが、正直私には合わない。

舞台も照明も面白い。布を使い、部屋は変化し、照明に部大使照明は用いない。
登場する人物たちも、見えていないだけで、自分のごく近くに居そうな、もしかしたら自分もああなのではないかと不安になりそうな、そんな危うい人物たちだ。

だが、何か物足りない。

それが何なのかまだ消化できない。が、同じ回を観た方から「こういう芝居は、観客側から積極的に観に行かないと楽しめるものではない」と言われた。
この事もまだ消化できずにいる。

シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ

シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ

音楽座ミュージカル

ももちパレス(福岡県)

2012/04/09 (月) ~ 2012/04/15 (日)公演終了

満足度★★★

昼ドラSF版?
始まってからSFだということにビックリして興味を覚えた。

期限付きの命と恋人との生がテーマになっていくのかと思えば、そこは放っておかれて、新たな試練が次々に起こる展開に笑うしかない。

設定も矛盾だらけ、話もありきたり、何よりメインの曲がストーリーと何の係わりもない等、問題だらけだが、宇宙人の人の好さに結局は楽しんでしまった。

イッセー尾形のこれからの生活2012 in 茅野/in 春の博多

イッセー尾形のこれからの生活2012 in 茅野/in 春の博多

森田オフィス/イッセー尾形・ら(株)

イムズホール(福岡県)

2012/03/31 (土) ~ 2012/04/01 (日)公演終了

満足度★★★

今回はあっさり
いつも通り標準以上のものばかり出してくれるが、全体にあっさりした内容だった。

恒例の天草五郎もなし。
個人的にはこれくらいの方が好きだが、ちょっと体調が悪かったのではないかとも思えた。

ピーター・ブルックの魔笛

ピーター・ブルックの魔笛

彩の国さいたま芸術劇場

J:COM北九州芸術劇場 中劇場(福岡県)

2012/03/31 (土) ~ 2012/04/01 (日)公演終了

満足度★★★

気軽に楽しめるオペラ
セットは竹の棒がいくつもあるだけ。
シンプルなセットを組み替えながら場面はいくつもに変わる。
出演者の数もシンプルに、話もシンプルに?

笑いどころもしっかりあり、「オペラって難しいんじゃないの?」と思っている初心者も楽しめたのではないかと思う。
何も考えず、登場人物たちの生き方に身を委ねるだけでいい。

登場人物たちの行動原理に不明な点はいくつかあったが、それも考える必要はないと思えてくる。

ある女

ある女

ハイバイ

西鉄ホール(福岡県)

2012/03/24 (土) ~ 2012/03/25 (日)公演終了

満足度★★★

特別ではなく、よくあることだった
今まで何作かハイバイを観ているが、その中では今作が一番面白かった。

自分自身を持ってない女の人生を男との係わりで見せていく。
どの男もどうしようもない、または大したことないよくいる男たちだ。
何故彼女は落ちていくのか、そんなことを考える必要すらないのかもしれないと思いはじめる。

救われるようで救われないのも含め、そこそこ面白かったのだが、何か物足りなかった。
100席程度の劇場だったらもっと楽しめたかもしれない。

走れメロス

走れメロス

福岡市文化芸術振興財団

パピオビールーム・大練習室(福岡県)

2012/03/22 (木) ~ 2012/03/27 (火)公演終了

満足度

自分たちが何をしているかが見えているか
舞台はコロシアムのような形式で、四方の上から見下ろすようになっている。
セットも起伏があるもので期待してしまった。
しかし、期待は悪い方に裏切られた。

舞台が始まると役者たちはおかしな喋り方をする。1人以外は「老人」という設定らしいが、どんなシーンでも(老人でないときも)普通の喋り方はほぼしない。
最初は意図があるのかと見守っていたが、どうにもそうは思えない。

せっかくの面白いセットも使いこなせていない。

それから、私が感じた大きなマイナスポイントは、非常に観辛い、ということとがひとつ。
上から見下ろす形のため、前に手すりがあるが、これがちょうど視界を塞ぐ形になっているし、ずっと頭を下げたまま見ることになって首が痛くなった。
照明も上から見られるライティングをあまり考えていたとは思えない。

もうひとつのマイナスは面白くないということ。
面白くないでは御幣を生むが、「走れメロス」を知っている人間にはただの朗読と変わらないものになっているし、知らない人間(子供等)にはよく分からないだろうと思えた。

どの解釈を取ろうとかまわないが、作品解釈も浅くつまらなく感じた。

実際、客席に数人いた子供たちが笑ったのは、役者がおかしな動きをした時と裸になった時くらいだった。


先ほど、「意図がない」の旨書いたが、語弊があると思うのでもう少し書くと、意図はあるのだろうがそれが思いつきでしかない。ということを言いたかったのだ。
「こんな演出をしたらどうだろう」「こんな表現をしてみたい」それは大いに結構だと思うが、それをすることで作品にどんな影響があるのか、観客にどう見えるのかをきちんと考えてない。考えが足りな過ぎるのだ。

季節のない街

季節のない街

Co.山田うん

J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)

2012/03/24 (土) ~ 2012/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★

人々が生活することで町は活きる。
『季節のない街』をダンスで!
どんなものになるのか、不安と期待が入り混じっていたが、とても楽しめた。
ほんの少しセリフはあるものの、身体で世界を、街を、そこに生きる人を表現していた。
エキストラという形で街の近くに住まう人、通りかかる人を表現していたのも良かった。
舞台上にいる人物たちは確かに生きて生活しているのだとより感じられた。

アフタートークでの数学から見たダンスも楽しめた。

柳家喬太郎 独演会

柳家喬太郎 独演会

福岡音楽文化協会

イムズホール(福岡県)

2012/03/18 (日) ~ 2012/03/18 (日)公演終了

満足度★★★

初めてだが入りやすかった。
喬太郎さんを聞くのは初めて。
聞きやすく面白かった。中年以降の世代に受けるネタが多いように思われた。

コルチャック先生と子どもたち

コルチャック先生と子どもたち

劇団ひまわり 福岡アクターズスクール

キャナルシティ劇場(福岡県)

2012/03/11 (日) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★

演劇を作らねばならない
観ていてストーリーなどは楽しめるものだが、どうにもワクワクしない。
主演のお二人は外部からのゲストだが、他の出演者は軒並み演技が酷過ぎる。
これは劇団ひまわり公演だが、当然大人も出る。
大人の演技は酷く、子供は演技が出来ない。
それでどうして公演を打つのか。
客席は当然、出演者の関係者ばかりだった。
脚本をなぞるだけでは演劇にならないのだ。

ゲキトーク

ゲキトーク

NPO法人FPAP

ぽんプラザホール(福岡県)

2012/03/10 (土) ~ 2012/03/10 (土)公演終了

満足度★★★

演劇教育についてもっと考えたい
お三方ともお話は面白く、それでいて、表現者としてごくごく当たり前のことばかり話されている。
彼らは皆一様に真摯であり、自分たちの地位だからこそ観客に納得させられることを語っている。

だが、当然のことばかり語っているので新鮮な面白さは何もなかった。

演劇の裾野を広げたい、というのはお三方共通されているようだが、その方法論などは納得いくものばかりではなかった。

客席には地元演劇人の姿も多かったように思うが、前のめりになって聞く者、たくさんのメモを取る者、退屈なのかアンケートに落書きする者、様々だった。そして、その姿に苛立ちを覚える私がいた。

ネタバレBOX

オーディションのことを話されたときは面白かった。
セリフを言え、と言われ、いつ始めたのか分からない人間がいた。という話だ。聞く人間に身構えさせないのがプロの技だ。確かに。

その後飲食店にて、交流会も行われるとのことだったが、持ち合わせがあまりないことと、他の理由で参加はしなかった。
春風亭小朝 独演会 2012

春風亭小朝 独演会 2012

シアターネットプロジェクト

エルガーラホール 大ホール(福岡県)

2012/03/10 (土) ~ 2012/03/10 (土)公演終了

満足度★★★

落語初心者入門編、と言っては失礼か
落語に詳しくはないが、小朝さんの評価はいつも同じところに落ち着いてしまう。
「上手いがそれだけ」
きれい、というか、引っ掛かりが感じられず、スーッと聞けるのだが印象に残らないのだ。

「宗論」、「ぼやき酒屋」、「中村仲蔵」の3本。

「宗論」はなんだか息子のキャラクターが戯画化され過ぎていて詰まらなかった。
「ぼやき酒屋」は普通。という印象、特に面白い・つまらないと感じなかった。
「中村仲蔵」は個人的にも好きな話だが、これは以前歌丸さんで聞いたことがあり、こちらの方が好みだった。

小朝さん、どれを聞いても聞かせるし笑いも起きるのだが、印象に残らないのはちょっと弱点かな、と感じる。

Final Fantasy for XI.III.MMXI

Final Fantasy for XI.III.MMXI

福島県立いわき総合高等学校

福岡明治安田生命ホール(福岡県)

2012/03/03 (土) ~ 2012/03/03 (土)公演終了

満足度★★

作品としての評価が行われているか
震災、津波、原発、一連の事柄を体験した現地の高校生たちの創った作品。
アフタートークを聞くところによれば、いわきの作品の創り方は、脚本があり、それを作り上げるのではなく、先生がお題を出し、エチュードにより創り上げられたセンテンスを、先生が脚本に構成し直す。という過程を経るらしい。
それを聞き、押し付けられたものをただこなすのではなく、自分たちで考えてつくることに好感を持った。
自分たちの身の丈に合ったことを、自分たちで考えて創る。これはまさに高校演劇としては正しいことだと思う。
いろいろな目に会い、どうしようもない怒りに震え、それを笑いとして作品に昇華する姿勢も好感が持てる。

ただし、やはり所詮は高校生、と言われても仕方ない考えやネタばかり。
当然ながら、出演者の力量にも差が見える。

「原発被害にあった高校生たちががんばっている」、「これが高校生たちの生の声だ」。
ほとんどがこの視点からのみ語られて、演劇作品としての評価が殆どなされていないのは彼らの不幸だと思った。

がっつり演劇LOVE わーくしょっぷ 発表会

がっつり演劇LOVE わーくしょっぷ 発表会

福岡市文化芸術振興財団

ぽんプラザホール(福岡県)

2012/02/19 (日) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

満足度★★

芝居を見るつもりではなく、人生を見るつもりで
出演者は好きなことをやっているだけ、それを観客が勝手に意味づけをしてして楽しむ。
基本的に行われていたのはこれだけ。
確かにそれはその通りで、ある程度楽しめてしまう。
素人のワークショップだということを考えれば及第点かなと思う。

それぞれが好きに動いている様子を見ていると、今までの人生で演劇に係わりが無さそうなのに演劇的に見える人、それとは全く逆の人が居て、なるほど50歳以上というのは面白いと思った。

ミュージカル「テニスの王子様」 青学vs六角

ミュージカル「テニスの王子様」 青学vs六角

テニミュ製作委員会

TOKYO DOME CITY HALL(東京都)

2012/02/09 (木) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★

一見さんでも大丈夫
ライブビューイングにて観劇。

以前から評判は聞いていたが、チケットを取ることは難しそうだし、と思い、ライブビューイングなら初心者でもいいのでは、と観ることにした。

出演者は新人さんばかりでもちろん演技や歌は下手だ。が、それを補って余りあるほどに面白い。
そして、演技が下手、とはいっても、動きやポーズなどはキャラクターそのままだ。激しく踊っていても、各人のキャラクターが揺らぐことはない。
そして、この作品ではそれが何よりも重要だ。
顔が違うと文句が出る映画の実写などという道を取らず、舞台、しかもミュージカルにしたのは大正解ではないだろうか。

試合の演出も面白い。
曲ごとにコートチェンジしたり、光でボールを演出たり。
また、全員に無理に試合場面を作らず、数人をヒューチャーするのも次回公演がある強みだろう。

クーザ

クーザ

CIRQUE DU SOLEIL

福岡・新ビッグトップ(筥崎宮外苑)(福岡県)

2012/02/09 (木) ~ 2012/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★

アッという間だった
イノセントと共にクーザの世界に入り、世界を楽しむ。
上手く出来ている。

もちろん、出し物の好き嫌いは個人の好みで別れると思うが、肉体を使った本物の演技には息をのむばかり。
特にリング2つを使ってのアクロバットは観客から悲鳴が上がり楽しめた。

3人のクラウンの出し物と椅子のアクロバットはあまり好みではなかった。

テトラポット

テトラポット

北九州芸術劇場

J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)

2012/02/20 (月) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★

結果としてはそれなり
会場からバックに流れ続ける「ボレロ」のイメージ。
曲そのままに何度も反復される時間。
同じでありながら、変化は確実にみられる。

観ながら、柴さんはSFが好きなのだろうなと分かる。

話は私好みの日常SF系、演出も悪くない。
暗転後に突然現れる役者たちなどいかにもインパクトがある。
役者たちは主に九州弁を話す。脚本はなく、演出はほぼ口立てで行われたらしいが、これは正解だろう。
役者もそれなりに見える。柴さんは、「下手な役者を使ってそれなりに見せる演出家」というイメージが私の中にある。なので、これも間違いではないのかもしれない。

しかし、何を言っているのか分かり辛い役者がいる。
群唱になると聞き取れない、音と被ると聞き取れない。これは辛い。しかも複数人だ。
この作品はあて書きだと聞いているが、そうなると、役者は自分本来の声を使うこととなる。当然聞き取り辛い声を持っているものはそのまま演じられる。
似た声質の者がいても、区別をつけないままとなる。
もちろん、練習段階で改善は行われたのかもしれないが、楽日一日前に観劇した私がそれを感じることはなかった。

練習中はついて行くことだけで精一杯だったのかもしれない。
だとしても、役者たちの中に、自分たちのやっていることの意味を分かっている者がいるとはとても思えなかった。
もちろん、「イカ」の意味についても。


もしも、これが小学校の学芸会だったとしたら、大感動し、惜しまず拍手を送ったことだろうと思う。

ネタバレBOX

プロ級など求めてはいないが、最後の役者たちの演奏が下手すぎて乗れなかった。
再/生

再/生

東京デスロック

ぽんプラザホール(福岡県)

2012/02/18 (土) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★

だんだん楽しくなってくる
どんな芝居か全く知らずに観に行った。

役者たちはダンスのような動きをし、音楽がかかる。
音楽に合わせるように、または合わせずに役者たちは動く。
音楽は何度もかかる。同じ曲、別の曲と繰り返される。

これが合わない観客には苦痛でしかないだろうなと思える。
しかし、これを楽しんだ観客には、観客それぞれの世界が広がったのではないだろうか。
私はこの舞台に人生を感じ、輪廻を感じた。そして単純に生への賛歌を感じた。

アフタートークで、特に意味を作っているわけではなく、観客が感じ取ったものが舞台。関係性は観客が勝手に感じ取り、作る。というようなことを多田さんが仰られていたことに納得。

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