満足度★★★★
んもー
チャンチャン。
ネタバレBOX
嘘も方便なのかな。コーディネーターが関西のって言っていいんでしょうか。
父母が亡くなった火災、兄は腰が抜けたように転んでいました。身内だから信じてほしかったと言いますが、あれじゃあ金欠だった兄が放火したのかもしれないって思うのは当然です。証拠不十分による不起訴だったような印象でした。そのとき何をしていたかはっきり説明してほしいものです。
兄妹にここまで深い溝ができているなら、検査で型が適合していると分かった段階で、私ならコーディネーターの人には伏せてもらって、あるいは適合しなかったと嘘をついてもらって黙ってドナー登録します。
もしやと気付きながら骨髄移植を受け入れた妹、生きるために貪欲であることは自然で、それで良かったと思いました。
最後の失敗したのかなというオチや、世界の中心ならぬ荒中のオチは本当に必要だったのかとも思いましたが、ま、チャンチャンで、和めて帰れたのも事実です。
満足度★★★★
キラ☆キラ
みんなイキイキしていて楽しそうで羨ましかったです。
ネタバレBOX
エリコよりも可愛くハツラツした女子高生、似合ってました。男子も、あんなおちゃらけたやつもいたよなあって思えて楽しく拝見しました。
中国からの加護ちゃんみたいな留学生、お客様扱いは仕方ない面もありますが、熱くて素敵でした。
血判状などとは全く高校生らしくなく気に入らず、更にお守りとか占いとかが大嫌いなので、その後は正攻法で努力していたのに一人がみんなのお守りを買いに行くという発想自体も高校生らしくないと思いましたが、級友の見舞いを優先したのは熱くて良かったです。ただ、時間をずらすことを交渉する余地は無かったのでしょうか。
満足度★★★★
確かに良く曲がり、良く伸びる
キャサリン・ハンターさんを知りました。
ネタバレBOX
考察よりも観察、自由よりも出口、を重視して人間になった猿が学会で体験談を報告する一時間弱の話。
THE BEE(日本版)のチケットがなかなか手に入らず、それならば英語版に出演していたというキャサリン・ハンターさんの一人芝居でもと思った次第ですが、写真だけ見ると男性のような服装をしています。観劇の数日前までキャサリン・ハンターさんが女性だと知らず失礼しました。
手足の動かし方、曲がり方がいかにもチンパンジーらしかったです。客いじりもあり、最前列と通路側の人はちょっと注意が必要です。英語がもっと出来ればと後悔しました。
動物園に閉じ込められるよりも社会と接することを選び、考えて行動するのではなく、つばを吐いたり酒を覚えるなどしてそこの人間を真似ることで社会に受け入れられ、いったん受け入れられた後は家庭教師を雇い努力したチンパンジーでした。でも恋人は普通のチンパンジーでした。
満足度★★★★
緊迫感
実在の人でも仮名なんですね。
ネタバレBOX
山田健二(仮名)、貧困というよりも発達障害が原因だったようです。
19歳で犯罪を犯し、48歳で処刑。三つ子の魂百までとも言いますが、例え発達障害であったとしても死を見つめながら30年近くも経てば、同じ人だとも思えません。残酷です。
死刑から無期懲役、そして最高裁から高裁への差し戻し、即ち死刑、これだけ翻弄されれば精神的に参り自暴自棄になるのも分かります。ただ、離婚したことによって、逆に結婚自体が無期への打算だったようにも思えてきました。
会っていない長兄はもう禿げているだろうと想像して、回想シーンの子供時代も禿げているのが面白かったです。
処刑されてから元妻の回想シーンに登場するのは理解できますが、処刑の後に弁護士との面会シーンが設けられていたのは理解できませんでした。緊迫感が薄れます。引きずられて出て行ったら二度と登場するなって思いました。
満足度★★★
えっ!
どんな硬派なストーリーかと思っていましたが…
ネタバレBOX
幽霊物だと分かってがっかりしました。
土方歳三が出て来るに至っては、ああナルホド、当日パンフレットに役名が書けない訳だと納得しました。
形あるものは壊れる、人はいつか死ぬ、どうせ太陽にも寿命があることは分かっていますが、相思相愛ならちゃんと付き合いなさいって。
満足度★★★
物理面の
縦横高さ、ミラクルの何倍でしょう。高さのある広い舞台をフルに使いこなしていたことは認めます。
ネタバレBOX
見たいものを視せると言っても幻覚で見るのは会いたい人ばかり、みんな真面目。もっと桃源郷のようなものを見たい人はいないのでしょうか。
主要な登場人物が何人か正面に立ち、過去の放火犯がこの中にいる的なシーンには、伏線を見過ごしていたかななどと思ったりもしましたが、後で犯人が名乗り出たときにはあれは何だったんだと思い、更に犯人が延々と独白するに至っては2時間ドラマかよって思ってしまいました。
演出面ではアンサンブルを使い、幻覚で出てくる人たちによるダンスなど工夫はありましたが、いかんせん脚本に奥行きがなく盛り上がりに欠けていました。
そんな中、黒沢佳奈さんが大きな舞台にも映えていたのが印象的でした。
帰宅してから見た報道特集で、精神科医が薬物を大量に処方することによる薬漬けの問題が取り上げられていて、いったん処方しても効かないと次の薬、次の薬と増やし続け、これは自殺願望の副作用が出る薬だとか言ってはそれを抑える薬も処方したりして、最終的には十数種類の薬を同時に服用させ、効かないだけならまだしも患者さんが依存症になったり、大量に飲んで死ぬ人もいるそうで、FIRELIGHTより精神科医の処方する薬の方が遥かに深刻なことが分かりました。
満足度★★★★
しっとりと
ジーンと、運転手の心が伝わってきました。
ネタバレBOX
登場させる人物を選択したり、順番を変えたり、自由に妄想が見られる才能が羨ましいです。懐かしい人に会いたくなりました。
ただ、運転手の心象風景を語るためにナレーションを流すのは仕方ないのかもしれませんが、ナレーションの下で腕を組んで、うーんと唸られても芸がなく、何とかならないものかと思いました。
満足度★★★★★
凄いことになっている!
昼メロ的な盛り上がりに加え、色々な箇所に心地良いボケとツッコミが散らばっていて楽しかったです。
ネタバレBOX
左上がチンピラ風男のアパート、右上が夫婦のマンション、左下が小説家の書斎、右下がキャバ嬢のマンションに区分けされていました。
私はこの劇団の作品で、以前「偶然の妙は良いのですが、法律や経済活動の常識を無視し都合良く解釈し過ぎていました」と書いたことがあります。
今回は、不倫、DV、いじめ、誘拐、妊娠、性同一性障害、癌、風俗…、項目を挙げれば凄いことになっていますが、偶然の妙を最大限駆使して四ヶ所の話を上手く一つにまとめ上げていました。法律的なことでツッコむシーンが無かったと言えばそれまでですが、よくもまあこんな話を作り上げたものだと感心しました。
満足度★★★★
楽曲も良く、
皆さんの歌唱力も素晴らしかったです。
ネタバレBOX
レイチェルの燃やし尽くすような人生を描いたミュージカル。
最初の森のシーンはナレーションだったでしょうか、あるいは彼女のセリフだったでしょうか。ナレーションは論外ですが、いずれにせよ、あそこは初っ端から歌で、例えば分かれ道の歌などで入って、しっかりと観客の心を掴んでほしかったと思いました。
ちょっと残念な入り方でしたが、中盤の幼少期から成功するまでの期間がテンポ良く生き生きと明るく描かれていて楽しくなりました。
ところで、蝶たちが花粉を付けて花を咲かせるために飛び回る的な歌詞がありましたが、聴いていて違和感を覚えました。明るい未来を開き、次の世代に繋ぐという意味では同じですが、あえて言わせてもらえば、花粉を付けて飛び回るのは花を咲かせるためではなく、実をつけさせ種子を作らせるためですからそこんところは宜しくと思いました。
満足度★★★
ふーむ
猫を取り巻く環境も色々あります。
ネタバレBOX
猫を取り巻く環境を各自、いや各猫が説明したような話。
円状に並べられた段ボール箱に座っていました。途中で立ち上がって後方を振り向いたりする工夫はありましたが、座り位置を変えるくらいのサービスがあっても良かったのではないかと思いました。
去勢された地域猫の親分が随分男らしいのが不思議でした。
ダンボールの意味が分かって飼い主の身勝手さにちょっと可哀そうにもなりましたが、全体としてさほど目新しい内容はありませんでした。
岡本夏生風の猫カフェの女王もいました。猫カフェといえば風営法の見直しでしたか、営業時間を何時まで認めるかが問題になっていましたが、真面目な議論の結果、猫は夜行性なので夜10時まで営業できることになりました。こんな最新の話題もあったのにと思いました。
満足度★★★★
クズたちが、
最後は愛おしく見えてくるのが不思議です。
ネタバレBOX
大して売れているわけでもありませんが、最近ピンでやっている相方にダニのようにつきまとっている芸人、しかも空気が読めないクズ。他人のお金、しかも貴重なやっとこさのお金を盗む弟の彼女、ほんとクズばっかり。
それが、最後はなんか愛おしい人たちに思えてきました。
美しさは正義…、本人も身勝手に正当化していましたが、美しいもののためには少々の過ちは許されるという理論、凄い!
チラシの案内文にある言葉が、色々な箇所に散らばっていて楽しかったです。
満足度★★★★
イエーイ、イエーイ!
コラアゲンはいごうまん、ピチチ5、ラブレターズ、エレキコミック、東京03の回。
恐らくエレキコミックが予定より長くなったんだと思いますが、10分の休憩を入れて約2時間50分。それぞれが30分前後だから実力が出て見応えありました。
ラブレターズはお薦め!!
ネタバレBOX
【コラアゲンはいごうまん】 雨上がり蛍原の元相方、芸歴二十余年。宗教団体への営業をさせられたことがあったというのがワハハ本舗所属だけにシュール。
【ピチチ5】 すげー、もてない自分たちが死ぬことがみんなの幸せとは。渋谷で飛び込もう、死体の山を築こうとは何てシュール。
【ラブレターズ】 イエーイ、イエーイ、西岡中学校校歌を始め中学校生活を題材にしたいくつかのコント。面白い!!これからもどんどん売れていくと思います。
【エレキコミック】 ゆるーい。そしてウンコの話ばっかり、幼稚園児かって。エレ片を含めた過去の映像を使った手抜きの手法でしたが、面白かったから許します。
【東京03】 同僚と上司の悪口を言っている時に上司が来たら普通やめるのに、一瞬逡巡してからまた続ける、ふーむ独特の感性ですね。コントから不条理劇に発展させてほしいと思いました。
満足度★★★★★
ゴージャス♡♠♢♣!
豪華な出演陣、内容的にも素晴らしく、ラストもお見事でした。
ネタバレBOX
知る人ぞ知るレジャー業界の実態、即ちパチンコ業界と警察の癒着の実態を描いているとも言える作品。パチンコの新機種の事前検査をする保安通信協会に警察OBが多数天下りしているのは有名な話ですものね。だから日本ではカジノ誘致が今一つ盛り上がらないのかと改めて理解しました。
建設会社社員や長崎県議をカジノで負かし、言いなりにしようとした日本のヤクザも、マカオのカジノ王にコテンパンにやられ、船を乗っ取られてしまいました。いいですね、どんどん状況が変化するこの展開。
そして、借金で苦しむパチンコ依存症の若い男とその恋人の命を賭けた一発逆転劇、カジノ王との大博打は見物でした。男女の生命保険、誘致候補地の土地所有者の数億円、建設会社社員の起死回生の一億円、県議の負けたら誘致賛成に協力するという一億円、大逆転を狙いましたがポーカーでは勝てませんでした。あーあ期待したのに。博打では物事は解決しませんというところが現実的でもあり、教訓的でもありました。
しかしそうなると彼らはどうなってしまうのだろうと心配すると、またもや大逆転。カジノに地位を奪われることを恐れたパチンコ業界の工作員が、実は北朝鮮の工作員かもしれないというところがミソですが、カジノ船を領海内に戻してしまっていたことで、潜り込んでいた婦人警官によって賭博罪及び賭場開帳罪容疑で一網打尽に逮捕されてしまいました。
公序良俗に反することで勝ち負けはチャラ、カジノ誘致も沈静化、これで当面はパチンコ業界は安泰ですね。
甘粕阿紗子さんや谷間プリプリの方もいらっしゃったりして、きらびやかな衣装や衣装の隙間は目の保養になりました。中でも帯金ゆかりさんの健康美は眩しかったです。
満足度★★★
ほっこりしましたが、
老人を扱うお芝居と年寄り臭いお芝居は別物だろうなと考えながら観ていました。
ネタバレBOX
海岸にたどり着いた二人が、ふっと若い頃に戻るところなどは感動的でしたが、全体に年寄り臭く、年寄り臭いお芝居がなんと楽しくないことか、改めて認識しました。
妻が認知症気味だからといって、妻に説明もせず挨拶もさせずに、医師の判断だけで勝手に末期癌の夫を入院させる老人ホームってあるのでしょうか。二人は姨捨山的に老人ホームに追いやられたという風ではありましたが、子供を登場させ、子供の了解を取るくらいの奥行きがあっても良いのではないかと思いました。
博士の作ったコーヒーメーカーがテーブルに置かれっ放しのときは、何かの伏線なのかなと思いました。ストレッチャーに取り付けて、電動ストレッチャーにでもなって脱走のときに大活躍するのではないかなどと考えていました。
終わってみれば、良くできた小道具だったので展示したかっただけのようでした。しかし、あんな大きな物のために、初っ端のがんじいの顔などが見えなくて邪魔でした。さっさと片付けてほしかったです。
ゆったりとした動きのお芝居でしたが、暗転時間は長過ぎると思いました。
満足度★★★★
「白痴」の言葉
本当にそのままでした。
ネタバレBOX
舞台上にモニターが数台あり、そこに白痴の文章が流れました。最初はたどたどしく読んでいましたが、そのうち饒舌になり、そして途中からはモニターを見なくなり暗唱になりました。
短編とはいえ、全部ではないにしてもよくもまあ暗唱できるものだと感心!
しかし、よく考えてみると白痴を一編読み切っただけで、結局は朗読する脇でパフォーマンスが行われる朗読劇+αに過ぎませんでした。
原作から飛び出すこともなく、強弱を付けるわけでもなく、舞台上に青空文庫を流すのと何も変わりありませんでした。
満足度★★★★
ああそうなんだ
そうだったんだ。
ネタバレBOX
難病治療のために全国の病院を探しては通院していた茜(女性)がたまたまいた東北で津波に遭って死んだことを悔やむ緑(男性)が、思い出の場所でビデオを撮りますが当然彼女は写っていません。心を病んだ緑は、それを彼女が映像の中から抜け出して消えてしまったと思い込み、女優を雇って茜の思い出をもう一度ビデオに残そうとする話を縦糸に、緑の妄想のためか、茜にも虚言癖があったのか、真実とも虚構ともつかぬ茜の生活や属性が明かされていくという横糸が織り込まれた話。
茜のお姉さんからの一年間思い続けてくれてありがとうで全てが分かり、あれから一年が経ったことがひしひしと伝わってきました。もういいよ、ホント立ち直ってほしいと思います。
写り込むからどいてくれと言われた女性が亡くなった茜の本当の姿だったのかな。緑が一方的に好きだっただけかもしれない茜の。
ところで、茜の架空の弟のエピソードを聞きながらスギちゃんを思い浮かべていたぜぇ。コンビニでとあるバンドのCDを全種類万引きしたんだぜぇ。そしてそれを全部川に捨てちまったんだぜぇ、ワイルドだろぅ。つい先日の木曜JUNKおぎやはぎのメガネびいきでスギちゃん号泣していたんだぜぇ。
満足度★★★★★
キレがあって
ひとひねりがあって奥が深い。そして何より面白い。
ネタバレBOX
賭けのラストで、期限の5時間前に出奔した男が実は金を惜しんだ銀行家によって殺されたのではないかという疑念が湧いてきました。サスペンス仕立てになって俄然面白くなりましたが、それが原作には無く、演出家の一捻りだったことがアフタートークで判明しました。奥が深くなる演出はさすがです!!
劇中劇に一瞬にして切り替わるところや、警察署長さんが肘で相手を殴る動作、銀行家がいきなり犬になるなどの一つ一つの動作のキレの良さも抜群でした。
ころころ態度を変える署長さん、面白かったです。
満足度★★★★★
ド迫力!
超弩級の迫力!
江戸時代の日本に置き換えたところが成功の鍵でした。…、
ネタバレBOX
役者さんの言動がリアルで迫力がありました。
あんな木賃宿というか、ドヤというか、本当に江戸時代にあったかどうかは知りませんが、江戸時代に置き換えたことで、どん底の生活が生き生きと伝わってきました。
原作に忠実ですが、唯一ダッタン人は当時日本にいるはずもなく、だったんさんとして宿泊していました。しかし、ロシア人にとってのダッタン人と同じように、日本人にとってのちょっと変わった信仰ポーズを取るだったんさんとして上手く処理できていて感心しました。
客席天井に木組みがされていたり、客席の壁にもこもが掛かっていたりして雰囲気があり、前方の座布団席に座ると特にどん底にいるように感じられました。
ところで、先日テレビで横浜寿町のリポートをやっていました。何十年も住みついている人、借金取りから逃げている人、ほとぼりが冷めるまでしばらく隠れている人など色々いました。一億皆中流時代の日本では江戸時代のああいった風景がどん底なのでしょうが、今の日本だったら今の人間に置き換えることも可能ではないかと思ってしまいました。
満足度★★★★
深海と宇宙の素敵な出会い
良くも悪くも銀河鉄道の夜でした。
ネタバレBOX
親友を亡くした高校生がショックで引きこもりになるも、最後にようやく立ち直る話。
銀河鉄道の夜をモチーフにしているだけに、友人が死んだであろうことが初めから想像できてしまうところは弱点でした。前作の親子の和解のような意外性、驚きは感じられませんでした。
ただ、心の傷というものは不思議なもので、あんなに好きだった親友が思い出せなくなる、いくら思い出そうとしても出てこない、本の読み過ぎで勝手に作り上げてしまったのではないか、そもそもそんな人間は存在しなかったのではないかという疑問が膨らみ、頭が混乱するくらい話に幅が出てきたのはさすがでした。
二人が親友になったきっかけ、深海(ふかみ)は水族館を見に、深田はプラネタリウムを見に来てサンシャインビルで偶然出会ったというエピソードは、幻想的な深海を走る銀河鉄道の絵を思い浮かばせるとともに、偶然とはいえ普通の日常であったことを認識させとても素敵でした。
銀河鉄道の夜を最後まで読み切り、深田の死を受け入れた深海でしたが、結局はそれしかないというところでしょうか。
現実を思い起こさせるために参加した級友や先生や深田の父親などが、銀河鉄道の夜の登場人物にシンクロしていく、しっとりと馴染んでいく中に一人だけ際立って目立つ存在は必要でしょうか。
フランス料理でも懐石料理でもいいのですが、フルコースの中に一品、醤油を入れすぎた煮物が出てくるような感じを受けてしまいます。好きな女優さんではありますが、そして今更外せないのでしょうが、黒蜜星の乙女が目で演技をしていたように他の女優さんだったら同じ演技をさせたとしてもしっとり感が出るのではないかと思いました。
満足度★★★★
それでも結婚したーい
って優しく、アンガールズ田中らしいと思いました。
お笑い芸人の個性に頼る面は大いにありましたが、2時間のお芝居に何とかまとまっていました。
ネタバレBOX
結婚詐欺師に騙されても、「島に来てくれてありがとう」、何て大きな心。
そして一年後、美人結婚詐欺師は改悛し、鈴木が騙し取られた百万円が戻り、5人紹介してくれるって大団円、田中らしい。
ドランクドラゴン鈴木の演技が光ってました。というか、普通でした。
オードリー春日が見られ、篠崎愛ちゃんの胸は豊満でした。初演でも不評だったというヒロシのカカシというかダッチワイフ相手の戯れは確かに全く要らないと思いました。