満足度★★★
ファンタジー
SFかと思っていましたがファンタジーでした。
ネタバレBOX
【ファンタジー】とは意味不明ということ。
ロボットが人間で、人間がロボットだったとは。飯食って糞して背が伸びる少年をどうしたらロボットだって言いくるめることができたのでしょうか。
人生ゲームのマス目の話から、車がニジマスに、ニジマスが恐竜へと時代を遡っていくことを示唆する肝心なところで噛んだのは致命的でした。
隕石が衝突すると言っておいて衝突しませんでしたは、数日後の予測すらできない近未来の科学にというか、あまりのご都合主義に唖然としました。
満足度★★★★★
ビックリするくらい面白い!
美人や可愛い人たちが多く、それでいてずば抜けて完成度の高い面白いコメディでした。
ネタバレBOX
美人看護師の宝塚風入り方が面白かったです。宝塚出身者による宝塚風演技よりも宝塚出身者以外の人による宝塚を誇張した演技の方がコメディにはピッタリきますね。
古村比呂さん似でほっぺが赤く眉毛の繋がったいっこく堂の腹話術に出てくる人形のような受付嬢、オスカルならぬブスカルも良かったです。
アイドルが出演していた映画のバカバカしさなどに比べ、お妊婦たちのララバイという少子化対策作戦のネタばらしについては仕方ないのかもしれませんが少し説明的になり過ぎた感がありました。
双子はそれぞれ別の生活環境で暮らしていたので好みの服装や髪型が異なっていたのですが、そのために二人がそっくりには見えませんでした。塩梅が難しいと思いました。
とにかく女性陣の才能に感服しました。
満足度★★★★★
企画が全て
権限のある者の悪知恵や役得が見え隠れしましたが、企画が全てという点では納得しました。
ネタバレBOX
テレビ局のプロデューサーのパワハラ振りには辟易しました。実際にありそうな光景で、そんなテレビ局が桜宮高校の体罰教師の報道ができるのかと本当に心配になりました。
起業したばかりの会社が放送局と直接取引できるのか疑問ですが、社長の前職の関係で口座が持てたのでしょうね。
設立に当たってどれだけ資金を準備できたのか知りませんが、何一つ成約しないのによく資金が続いたものです。
社員全員の会社だと言っても出資者が社長だけだとしたらやっぱり無理があると思いました。
枕営業は本当にあったのか、どちらかが嘘を付いているのですが、カッコつけのプロデューサーが自慢げに大ぼらを吹いているのか、彼女が堂々と嘘を付いているのか分かりません。昨日と同じ服装で出社してるからということで判断しようともしましたが、全員同じやんということで肩透かし。いずれにせよ、数字のために動いているのであってやはり企画が全てということでは納得しました。
満足度★★★★
ほほう
先ず意表を突かれました。
ネタバレBOX
一言で言うと、脳死した夫の心臓を妻に移植することになった話。
実際は、その裏で、薄れいく妄想の中においてか、あるいはあの世の入り口においてか、生き返ろうとする気持ちから、妻を助けるために心臓を提供しようという気持ちへ切り替わる様子を描いた話。
いきなりの設定に驚き、あんな閻魔大王ならお会いしたいと思ったりしました。
ただ、悪魔のくまちゃんが死神のめがねくんにじゃれてヘマをするという導入方法は、いくら好きだからといって真面目な任務の邪魔をするなんて、しかも今日に限ってなんて、如何にも子供騙しと思えて仕方ありませんでした。
満足度★★★
それはさておき
初めて観たこともあり色々新鮮でした。
ネタバレBOX
内政干渉とか、信託統治とか、PKOとか、何か国家間の紛争を皮肉ろうとする意図があるのかとも思いましたが特にそうでもなく、どうしようもなくなってラスト腹を切って終わらせたって感じでした。
死にたがっている老人に暴力を加えることが自殺幇助的な行為なのか、上手側の家の夫婦にももっと問題があっても良いのではないか、今一華のないちょいイケメンだなとか、医師は冷たい感じの美人だなとか思いました。
テレビや戸棚の輪郭をマジックで書いたような背景も新鮮でした。
それはさておき、ベテランと思しき年配の役者さんの多いこと多いこと、若手の劇団に客演されれば化学反応が起きて素晴らしいことになるのではないかと思いました。
満足度★★★★★
徹頭徹尾
終始一貫、真摯な奇妙譚、満足しました。
ネタバレBOX
他人の罪を食うと嫌な感覚とともに罪が溜まり、食われた者は脳に穴が開いたような感覚に陥るという、本当なのか、幻覚なのかと考えさせられながら、存在することを前提にしたような世にも不思議な物語。
終わってみると大して複雑な人間関係ではないのですが、先代罪喰人の子供が4人と分かるまでは3人かと思い込んでいてちょっとモヤモヤしました。
ラストの爆発音の振動で災害の大きさが伝わって来ました。海で洗い流された多くの罪のために引き起こされた災害は、先代が食った一生分の罪だけにとてつもないものでしょうから、原発廃棄物施設の爆発くらいのものだったのでしょうね。
彼らによって日本は滅亡したのかもしれません。適度な頻度で海で洗い流すことが大事だったのですね。
満足度★★★
今年は巳年
竜頭蛇尾でした。
ネタバレBOX
最初に稽古風景の映像から始まり、坂上忍さんの役者に対する怒号が飛び交う映像からは彼の舞台にかける厳しさが伝わってきてこちらも緊張しました。
しかし、そこまで。しんどくて、しんどくて、少し嬉しい、そんな生きることへの執着がテーマの割には不老不死の薬を求めての殺し合いも無く、最後は三文オペラのような死んではいませんでしたーみたいな緊張感のないものでした。
下ネタというか、露骨な言葉もつまらなく感じました。
映像が開演5分前ぐらいから始まったのは余裕を持って来てくださいと、遅れてくるのを良しとしない意向とも思われ好感が持てました。
満足度★★★★★
笑えない
そんな状況が辛いです。
ネタバレBOX
家政婦のミタさんみたいで笑えません。交通事故を起こしてしまった女子アナみたいで笑えません。過失致死は笑えません。
空襲の最中、お母さんを置いて逃げ出したことが引っ掛かって笑えないのですが、次世代へ繋ごうとしたお母さんの意志でもあるのですから、ここは前向きに考えたいところです。
戦争が起こったことは笑えません。恋人の手紙かと思って開けたら召集令状だなんて怖いです。
石油補給艦の期限切れが迫って放り出した舌っ足らずのおっさんに任せるのは気掛かりです。揺り戻しが大き過ぎたことが残念でなりません。
満足度★★★
ああ
バタバタしているだけ。
ネタバレBOX
「夏の夜の夢」と聞いた瞬間から期待度がガクンと落ちました。
最後に「つまらないと思ってもけっしてお咎め下さいますな」と、とん平さんから言われたので、そうですねと思って後にしました。
満足度★★★
誰に向けてるの?!
女性劇団員に新年早々拝謁できて有意義でした。
ネタバレBOX
最初の登場の仕方、短い暗転後に全員が立っているにはワオーっと歓声を上げそうになりました。素晴らしかったです。しかし結局、
やっぱり走りました。暴走するバスを追いかけるという一応の理由はありましたが。
また相撲をとってしまいました。彼はせっかく相撲から卒業したと思っていたのに。
退職勧奨のためか単身赴任を無理強いする会社の幹部の「離れて暮らすのは寂しい。」に対し、「そう、私もよ。」と、家族愛の確認をしていましたが、何とも薄っぺらく感じました。
どの層に向けてのお芝居なんでしょう。踊れ場の人間の描き方やストーリーの面白さとの違いに驚きます。
満足度★★★★★
年忘れ大笑い!
凄い女子会、ノックアウトだぜい。
ネタバレBOX
四十八手をみんなまとめたような性の体位「SHIT AND LOBSTER」のルーツを求め、宗家まで辿り着く旅。
山手線には笑いました!
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| 駒込 |
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| 新宿 信濃町 水道橋 日暮里 |
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| 品川 |
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| 武 蒲 |
| 蔵 田 |
| 小 |
| 杉 |
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満足度★★★★★
【鎌倉編】観劇
切ないです。とりあえず、今年の正月も帰省します。
ネタバレBOX
数年に亘る大晦日の話。
親がかすがい、家がかすがいですね。
人生の時期ごとに家族、特にきょうだいの意味合いが異なってきます。一緒にいるのが当たり前の時期から、エネルギーを使わなければ集まれない時期へ、ある時はエネルギーを使ってでも集まりたいと思ったりと変貌します。
母親が亡くなり、実家も売り払うとなると、同居していた叔父さんのアパートに集まることになるというのですが、さて、来年の大晦日は集まるかもしれませんが、どうでしょう、次の年は微妙です。決してそれが悪いわけではありません。各自の人生のステージにおいて当然の帰結ですが、ちょっと切ないです。
ところで、幽霊物は好みではありません。8年前の作品なので今の吉田小夏さんなら恐らくそうはしなかったとは思いますが、亡くなった母親の登場場面は幻想にしてほしかったです。特に、向こうには向こうの約束事がある的なフレーズは確信犯で、こちらとしても幻影に置き換えることはできませんでした。ふと気づくと長女と入れ替わっていたなんてことができれば最高だと思いました。
アフタートークでてがみ座主宰の長田育恵さんが話された鎌倉の小町通りは井上ひさしさんとの思い出の地だった発言はとてもとても印象的でした。
満足度★★★★★
あれまあ
色々起きました。
ネタバレBOX
お母さんのお葬式が終わって帰ってきてからの三姉妹と関係者を巡るお話で、お母さんの介護をしていた次女と他の姉妹との関係、そもそもバラバラな姉妹の心の隙間を色々起きた出来事を通じて次第に埋めていく話。
次女の不倫にあらビックリ。三女がお葬式に出なかったという非常識な行動にも驚きましたが、会社の金に手を付けてしまった三女オタクのような男にはもっとビックラこきました。
それにしても、チラシを見て埋めるという言葉からは物理的な印象を持っていたのですが、工事現場の音や埋められていた四角いもの云々は、当初の構想とは違った方向に行ってしまったことへの取ってつけたような申し訳かと思いました。
満足度★★★★★
面白い!
俳優陣もフレッシュで、特に女優陣が良かったです。
ネタバレBOX
最初の居酒屋の場、うだうだ会話から注文してませんのメタフィクションへの移行がとても良かったです。
一人でやり切ることは、所詮一人でできるだけの仕事に過ぎずと、組織による制作の大切さを謳いあげるところはうんちくがありました。
同じ妄想を見るたった一人残った座員に対し、バカが感染ったという理屈付けでも充分でしたが、彼の分身、もう一つの妄想であったことは切ない限りでした。
ただ、恐らく、何らかの過去のいきさつがあり、和解への道筋があったのでしょうが、生田氏のことがよく分かりませんでした。
ところで、プラットが「…天冥海」と歌っていましたが、若い作家さんの作品によく見受けられる傾向です。彼らが学校に通っていた頃は冥王星が海王星の内側を回っていた時期なのだと思いますが、現在は外側です。それに冥王星は準惑星に指定されたこともあり、この作品を普遍的な作品にするためにも「水金地火木土天海」で止めておいてほしいと思いました。
満足度★★★★
いかにも
ダンスパフォーマンスを取り入れたっぽいファンタジーでした。
ネタバレBOX
そうですか、寒い外回りを避けるために付いた嘘のせいで集金に出た金貸し業の共同経営者であるマーレイが殺されたのですか。それを悔やんだスクルージは彼に倣って血も涙もない取り立て方針に変えたのですか。自分の方針を生かせば良かったのに、素直になんでと思いました。
非情なマーレイだから殺されたのであって、この日スクルージが集金に出たとしても殺人事件は起きず、マーレイは別の日に殺されたのかもしれません。
妄想の中では、幽霊として全てを理解しているはずですから、そんなマーレイからコインの裏表は五分五分などと言われると、言われた方は辛いでしょうね。
満足度★★★
この16年で変わったこと
消防署の日常、現場の過酷さなどは伝わって来ましたが、ちょっと昔の作品だなと思いました。
ネタバレBOX
訓練がそのまま現場で活きることは無いが、それでも反省し訓練を続ける、消防署員の気持ちは伝わって来ました。
しかしながら、生保のおばちゃんがズカズカ入り込むのを見て、ああ古い作品だなあと思ってしまいました。昔は職場に入り込んでセールスや雑談をしたものですが、今はあり得ません。しかもファイルを盗み見るなんて、昔でもあり得なかったことです。田舎町のなあなあでしょうが、あれは酷いです。
見えないものが見えちゃあダメでしょうと思いました。認知症の一種にそういう症状があるそうです。インドに行く前に病院行きをお勧めします。
満足度★★★★★
【メソポタミアバージョン】観劇
テンポ良い進行で、何が真実で誰が真実を語っているのか混乱させられる…、素晴らしい内容に素晴らしい役者陣とその出来、そして特に演出が上手いなあと感心しました。
ネタバレBOX
衣装の印象が何となく似ていて、同一人物かもしれないなと思いながら見ていました。
スタートのときの座っている立ち位置と、終わりのときの座っている立ち位置が全く同じでした。最初と最後だけ見るとカウンセラーと相談者のシーンは何事も無かったかのようです。本当に上手いです!
この間に心理カウンセラーか逃走犯か、刑事か詐欺師か、助手かコソ泥か、助手か詐欺師か、コソ泥はもう一人いたのか、現実での混乱に掻き回されている一方で、心理面をえぐり出すサイコドラマから見えてくる真実が重なり合う面白さは最高でした。
メソポタミア文明という唐突感はありましたが、バージョン違いを作らざるを得ない状況故のこととお察しします。
能を舞い、鼓を打つシーンなど、本来スベっても仕方のないシーンだと思うのですが、ポンポンポンポンがすんなり入ってくるなど役者さんの能力の素晴らしさも光っていました。
満足度★★★
ケタケタ
チラシの青森さんは本名ではないなとピンと来ました。
ネタバレBOX
アフタートークによると、上野でのホームレス取材と拾ってきたロデオボーイを基に作り上げたお芝居で、天皇家の宝玉というか玉座を守るホームレスと彼に惹かれて近づく人たちを描いたもやもやっとした話。
題名では鳥が最初です。怪我をした鳥を治療して鳥が居着いて、飼い主が現れて何か展開する話だったのでしょうが、結果としてロデオボーイがケタケタ笑っている印象が強いばかりでした。
アフタートークでのロデオボーイを見付けてから最初の構想とは大きくかけ離れたみたいな話はあまり聞きたくありませんでした。
満足度★★★★
思わぬ展開
ま、まさかと息を呑み、退屈指数が一気にゼロになりました。
ネタバレBOX
全体的にテンポが悪く、最後の終わり方もスパッと終わればいいものを、歌を歌おうみたいなダラダラがあったりしてイラつきました。
後から思うと、ある男が悪いことをしたかどうかを捜査しているのでしたら内偵もありでしょうが、既に容疑者として手配されているのですからさっさと職質して逮捕してしまえばと思います。
グズグズの結果が皆殺しの惨状になりました。ここで終わっても良かったですね。
ハッピーに向けてのどんでん返しの連続、クリスマスの日には奇跡が起こる…、何でもありのパラレルワールドの連続をこの一言で済ませていましたが、心情的には好きではありませんでした。
満足度★★★★
流行
ゲイと裸と映像は斬新さの象徴のようです。
ネタバレBOX
ポリグラフを挟んで対峙する心理戦かと思っていましたがそうでもなく、以前女性殺害の容疑でポリグラフを使われたものの、検査結果を知らせてもらえなかったことで精神的に参ってしまった過去を持つ男が、今新たにポリグラフを使う研究員が隣人の女性の恋人として出現したことによって混乱し、何かをしでかすのか、しでかさないのか、しでかしてしまったのか、混沌とした話。
強いブルーの光りを当てた舞台上での全裸のパフォーマンスは影絵のように見えました。三人とも恐らく度胸が要りますよね、凄いっす。でも何の意味があるのかは不明でした。
それよりも、森山開次さんの、椅子に手を添えて椅子を少しずつ前にずらしながら真っ直ぐに倒れ込む演技はどんだけ腹筋が必要なのかと驚くばかりでした。
背景を彩る映像では、ベルリンの壁の東側と西側の切り替えが素敵で、他にも肉体の表面から内部を表すなど目を見張るところはありましたが、如何にも最近の流行りを多用している感じです。