すき焼きと牛鍋のあいだの観てきた!クチコミ一覧

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劇団サンカヨウ

スタジオ空洞(東京都)

2024/12/28 (土) ~ 2024/12/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

良かったです。機会があれば、また。

ネタバレBOX

内側と思っている何かと、外側にある自分との
関係性をめぐるオムニバス3編。
友達関係と自分。
夢の中の登場人物と自分。
見えている世界と見ている自分。
最後の自分が、観客自身である点で、構成が秀逸。
(もう客席にはあなたしかいない。)

舞台上のテレビは砂嵐。つまり内側はない。
舞台と客席がフラットな空間を生かし
テレビの直接外側は観客席なので、
内側と外側の話なのね、と観ていると
ああ、外側はやはりワタシなのね、ていう作り。
森林伐採に気を取られはしますが。

客入れあたりの空気感は「旗揚げ公演」を感じましたが
内容は正統派の佇まい。演技も劇作もなかなか。
先人の足跡をいろいろ吸収されているんだろうなあと想像。
これからが楽しみです。
お経でダンスするシーンが印象に残りました。
衣装もいいですね。
君がくれたラブストーリー2024

君がくれたラブストーリー2024

シベリア少女鉄道

赤坂RED/THEATER(東京都)

2024/10/30 (水) ~ 2024/11/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

見ていなかったので再演お邪魔しました。
安定の完成度。鬼の構成力。
一連のこれとかあれを構築してこれだけの完成度で仕上げる
変態的な熱意と努力に涙が止まりません。
今年のM−1の決勝で、審査員のノンスタイル石田氏が
トム・ブラウンを評して、
普通の漫才では笑えなくなってしまった人を
救済するための避難所的な言い方をしていたけれど、
シベ少はまさにそんな感じ。お笑いでも
ナンセンス喜劇でもなく、
あえていうと「シベ少」というジャンルであり、
間違いなく現代演劇界の極北に位置し、唯一無二なのだが、
知らない人は全く知らない。それでいいのです。
それがいいのです。アートの極北って、そんな感じですよ。きっと。
これ以上人が殺到して、チケット取れなくなっても困るし。
最初に見たのは、王子小劇場、笑ってもいいと思うの再演なので、
随分昔ですが、私的には
初めて見たシベ少で受けた衝撃を超える観劇体験は未だに
ありません。もう20年も経ったのか、という感慨とともに。

デウス・エクス・マキナ 〜完璧な首相〜

デウス・エクス・マキナ 〜完璧な首相〜

げんこつ団

小劇場 楽園(東京都)

2024/11/13 (水) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

本当に楽しませてもらった。幸せな時間だった。
ベテランの味がある。
演劇についての話である点も胸熱だ。
ナンセンス。
いい響きである。
ナンセンスについて、
愛を持って語りたいが、今はナンセンス愛を
口にする人々もめっきり減ってきた気がしている。
80年代後半にナンセンスをやっていた少しだけ
顔見知りだった人々(先輩方ね)は
就職したり蒸発したりで次々と消えていった。
静かな演劇ブームが来て、居心地の悪さを感じていた。
そんなバブルが弾け飛んだ直後の90年代初頭から
この劇団が30年続いているというのはまさに偉業であり
心から敬意を表したい。

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