白貝 公演情報 やみ・あがりシアター「白貝」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    (笑えた度)3.06(今感)4.08(完成度)4.08(平均)4

    The story of style。フィクションのスタイルに関するメタフィクション。
    海のものとも、山のものとも。
    意味不明? ま、あんまりネタバレできないし、、、、

    ネタバレBOX

    どこまでがネタでどこまでがバレか、判然としませんが、、、
    書いちゃいけなそうな核心は外して、、、と。
    念の為、観劇予定の方は以下ネタバレらしきものを含みますので閲覧ご注意ください、と書いておきます。


    かの天才、バカリ先生は、某ドラマにてミステリーサスペンスのジャンルを換骨奪胎して、
    日常会話劇を経由し、大人の青春群像劇で着地する、という離れ業をやっておられましたが、
    こちらはミステリーのジャンルはそのままに、
    スタイルを思弁しつつミスリードさせていくというこれまた高度なことを試みておられるように思えます。

    主人公は山という作品のスタイル(作風)。
    もちろん、スタイルなので作品である山に同化しています。

    でもさ、開演前に思うわけですよ、これは、谷だよね、と。
    そして当パンを見て、考えを改めるわけです。磯か!!と。

    主人公の周りの人物も、磯で登山を演じながら、同時に架空の人物を演じる役を演じるという3重の虚構性。
    すっかり海岸ミステリー(?)なのに山岳ミステリーと思わせられているのだ、と思っていたら、
    やがて海底が膨大な時間をかけて隆起してきた壮大な時間がふと頭をよぎる。え、本当に山?

    ラストシーン。
    本当の真実は作品の外側にあって、誰もそれを知らないし、隠し通していた主人公さえ虚構の中の虚構を真実と勘違いしている。
    そして、観客に提示されたその真実は、、、観せられていたフィクションは一体何なのか。

    ネタバレの元ネタのさらに元ネタはギリシャ神話あたりにあるのではと勘繰っております。
    生命循環、あるいはプラトンの輪廻転生。
    考えすぎですかね、、、○から生まれて○で▲ぬ。(意味不明)

    見えているストーリーは2段落ちなのですが、2段目は鮮やかでいいとして、
    1段めはもう少しわかりやすくネタ振りしておいて欲しかったので、完成度マイナス1。

    バチェラーコンプリートしてた(かな?)ので、今感プラス1。

    役者の皆様の運動量半端ない文字通りの熱演で、低気圧でダウン気味の体にパワーをいただきました。

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    2025/10/16 22:00

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