かこちゃんの後悔 公演情報 なかないで、毒きのこちゃん「かこちゃんの後悔」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    (笑えた度)5(今感)4(完成度)5

    あの時、聞くことができなかった別れの理由を探して。
     
    傍からみればなんということもない、平凡な人生のほんの些細な物語にこそ、
    時空を超え、宇宙に届く無限の力がある。

    演劇愛に溢れたメタ手法でポップに描き切った、
    物語への愛に満ち満ちた、
    どこにでもありそうなくらいありふれた、
    だけど唯一無二のラブストーリー。

    軽妙と重厚、かなり軽妙寄り。

    すごくいい。

    ネタバレBOX

    普段は演劇ではストーリーは追わず、
    映画は細かい演技やセリフの一つ一つを追って、
    180度違う見方をしてしまうが、
    この作品では作者の映画愛に呼応して、
    映画の如く鑑賞した。

    でも相反して、
    目の前の作品は脈々と受け継がれ、みんなに愛されてきた小劇場演劇のあれやこれやのフォーマットの結晶のようで、
    懐かしさとか舞台への郷愁とか、いろいろなものが込み上げてきて感無量になる。

    物語を溺愛している人と憎悪している人は、
    つまるところ同じ表現に行き着くんだなあ、
    とかいらないことを考える。

    、、、いやいや、言葉が過ぎました。
    物語が嫌いな演劇人なんていませんよ、きっと。
    パロディ、オマージュ、リスペクト、天才、上等、、、おっと危ない、、、

    ラブストーリーのリアリティーは役者に左右されるところが大きいけれど、
    ラッパ屋の弘中さん、みしゃむーそさん、角度によって松ジュンと見間違いそうになるタカハシシンノスケさん、
    皆さん表情がとてもいい感じ。

    猫ホテのガンツさんもとてもいい味。

    浅見さんの「前島」役も最高。
    某大富豪と一字違いが、w。剛力、w。忘れてた。

    そして、猪股さん。一番伝えたかったであろうセリフを自分で言うのは、作家冥利に尽きるんだろうなあ。滑舌が悪くて誰も聴いてない、という設定はきっとご本人の照れ隠し。フィクションへの溢れる愛がワタクシごときにも真っ直ぐに刺さりました。

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    2025/09/04 19:52

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