籠鳥ーCAGOTORIー 公演情報 ショーGEKI「籠鳥ーCAGOTORIー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    (笑えた度)4.4(今感)4.4(完成度)5.5(平均)5

    これまたお久しぶりのショーGEKI。脊髄反射で笑えた度5にしたくなりますが、12月効果もあり、余裕で平均5ですので、ここは抑えて、と。

    小劇場エンタメの王道、ラブコメミュージカル。

    B1の片側の客席のさらに半分近くを潰して雛壇のオケピ。ギター、ベース、キーボードの豪華生演奏付。

    ネタバレBOX

    今回はミュージカル。
    語り尽くせないほど魅力があるジャンルですが、小劇場でのミュージカルは楽曲制作、生バンド、稽古環境、音響関係のコスト、装置衣装、役者の力量不足など諸々の大きな問題があって、なかなか大変なジャンルであることも確かなので、正面から取り組んでおられる姿勢にとても感銘を受けます。

    Mナンバーは10曲ですが、オープニングテーマの王道リフレインが多く、楽曲密度は濃いめ。
    メロディも洗練されていて、オリジナルの完成度は高いです。
    役者とミュージシャンとの掛け合いもあり、楽しませてもらえます。
    一方ダンスはかなり軽めな印象の仕上がりで、振りはクール。

    ヘッドセットマイクをつけたメインのキャストの女性陣の歌唱力は安定していて安心感があります。
    楽曲構成も緩急あって心地よい。
    終盤、ラブストーリー王道のバラードナンバー、男女デュエットのハモリが綺麗に成立していて、全体のクオリティを高めています。特に、松島さんのロングトーンは全編通して綺麗で、とても耳馴染みが良かったです。

    男性陣は、、、自分の声で歌えない設定にはしてありましたが、やはり口パクの部分は物足りない、、、、
    いつの時代も、男性キャストで歌とダンスと演技と全部出来る人は、稀ですよね、これは致し方ない。
    演技がとても良かったので、問題は全然ないです。

    また、楽曲ありきではなく、あくまで芝居メインな基本に忠実に、物語はしっかりしたラインに沿って展開し、見応えも十分なもの。

    鳥たちの愛の物語なので、登場人物は鳥籠の中の鳥の設定ですが、その語り口は、現代の若者の恋愛事情として見ても少しも違和感がないほどの普遍性を持っています。
    令和ロマンの眼鏡のほうww、、、なるほど。

    「幸せのゴールは色々だけど、始まりはなんでもいいのよ」(うろ覚えです、失礼!)

    一見、意味ありげなセリフですが、ナンセンス好きなワタクシはここで吹き出してしまいました。こういう、恋愛讃歌全振りのセリフにも聞こえるし、よく考えると、、、なセリフをよく思いつくなあ、と感心。

    「100万回出会っても いつだって一期一会 それが私の恋」
    (M8 星が見えない空の向こうに 作詞:羽広克成)

    決めるところはしっかり決めてきます。
    そして、フィナーレは華やかに盛り上がって、あっという間の100分でした。

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    2025/12/07 11:20

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