石田1967の観てきた!クチコミ一覧

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ザ・ボイスアクター ~アニメーション&オンライン~ (大阪)

ザ・ボイスアクター ~アニメーション&オンライン~ (大阪)

劇団6番シード

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2011/12/06 (火) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

いや凄い!
正直、敬遠してもおかしくない週末だった。

LINX’S という演劇公演を連続して行う為に、出演して貰った劇団さん、応援して頂けた劇団さん、応援してくれた方々が関わる劇団さんへの御礼参りで毎日のほとんどは埋まってしまう。

そんな中での週末だった。

知り合い等の劇団が群雄割拠。

なので今回のボイスアクターは、2編ある内の1編だけを観て他の劇団を観ようと考えていた。



しかし、

『劇298 劇団6番シード 【ザ・ボイスアクター】(アニメ編)』

http://ameblo.jp/mkca/entry-11103284135.html

この作品を観てしまっては、もうねじ伏せられたも同然でした。



実は、劇団の噂を耳にはしていた。

なので二の足を踏んでいたのも事実。

しかし、僕の背中を押したのはバンタムクラスステージ。



そして、その推しはまごう事なき 『本物』 であったと云える。




矢継ぎ早のセリフ量が半端ない。

「アフレコ は戦いよ!」
と、豪語するベテラン俳優 演じる宇田川美樹さんが抜群にいい。


某声優を彷彿させる声色を使い分けるだけでなく、私生活でシングルマザーのような生活臭を出しながらの声優界の大御所を演じられた!

5種類の属性を一気に演じられる姿は本当に鬼気迫るものがあり、今年の演者NO,1と言っても過言ではない当たり役だった!!

(勿論、2本続けて観たからだとは思いますが(笑))

いや、それにしても素晴らしいアクトだった!

終演後、

宇田川さんに 「アニメ編の最後の挨拶で『オンライン編』の方が面白いです!と言われたから来ました!」

と、告白すると本当に嬉しそうにされていた!

いや、本当ですよ。

自信がないと、そんな言葉は出ない。

(勿論、その言葉が言ってはいけないものであることは知っていますよ。はい)


シャトル!

シャトル!

JUIMARC

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2011/12/09 (金) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★

熱量芝居!
熱量が凄いで・・・・

と、LINX’S でも撮影をしてもらっている森達行さんよりメールを貰い、色んな誘いを断ち切って剛速球で向かう。


二人芝居・・・・と言ったものの、最初は一人芝居の連続で話をつなげていく。

奇しくも宮川サキさんは、同じ会場で一人芝居をやっており、僕自身涙した一人だ。

なので田川さんのフレッシュさと脚本で書かれた天狗な役柄では軍配は宮川さんに上がる。



しかし、

物語が進むにしたがってLINKする思いがこちらに訴えかける。



この物語は最初にどういった経緯で生まれたかは知らないが、

バトミントン二人芝居・・・というものをしようとしたという時点で色んなものがパズルのように埋まっていったのが勝因だと思う。




バトミントン、シャトル、ロケット、アポロ、ネジ




終演後、

演出の大塚雅史さんと少しだけお話しをさせて頂いた。

熱量が半端ない方だと感じる。

ポルノ○ラフィティのアポ○が流れながらの絶妙なライティングに二人のバトミントンする姿。

この快感をなんと表現しよう?

心地よかった~!




後、

田川さん!

めっちゃ演劇LOVE!な方だと思った。

演劇を愛してはるんやな。

愛して愛して、こういう場所にたどり着いてはるんやな・・・と思った。

だから宮川さんが出てくれはったんやろうな・・・・と思った。

何か、くちはばったいけど・・・・僕と同じなんやなと・・・・思った。



頑張って!田川さん!!応援してるよ!

『 GIFT -Love begets love- 』

『 GIFT -Love begets love- 』

劇団PEOPLE PURPLE

HEP HALL(大阪府)

2011/12/13 (火) ~ 2011/12/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

まるで映画を観たような感覚。
まるで映画を観たような感覚。



観終わった後の感覚は本当に映画を観た感覚だ。

そして、

他の誰かに優しく手を伸ばせる演劇。

ザ・ナード

ザ・ナード

TUFF STUFF

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2011/12/16 (金) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

大満足!
はっきり言ってしまうが、セカンドでやるレベルの芝居ではない。

もう一クラス上、

HEP HALL、ABCホール クラスでやるべき芝居であった。

セカンドの客席は満席。

いや、もしかしたらあぶれたお客様もおられるのではないか?

いつもここでされる小劇場の劇団さんは集客に苦労しているのだ。

それはそれは涙ぐましい・・・・・・・



セカンドを使用するにあたり、

入口に三面の金網看板にチラシを貼り付け、

セカンドの入口はここですよ!というアピールと案内係を配置する。

そうする事でようやくお客様を迎えられるというものだが・・・・・・



なにもせずとも、引きつけられるようにお客様は座席に納まっていくのである。



これが・・・・・テニプリの力・・・なのか・・・・?




満席の芝居。

しかし、

そんなネームバリューとは別次元。



面白い!!




ああ!面白かったさ!!!

何だろう、心の底から、一人として作品を作り上げるに必要不可欠なピースであった!

それに主演の馬場さんは溢れ出るオーラを全て星色に変えてキラキラっとしている。

少し悔やんだ顔をするだけで、

男の僕でさえ、ハッとなる。

その引力は筆舌に尽くしがたく。。。。。。。



また清水順二さんの万能なコメディエンヌぶりは、ただ事ではない。

かっちりされた上に柔軟で、東京を生き抜いているという自信に満ち溢れているのだ。



それに憎まれ役を一身に受ける我善導さんが、本当に憎らしく!(笑)

隣に居た知り合いと「本気でうっとしいですね」と手放しの賞賛を与えてしまうほど強烈だった!

それもそのはず。テロップには from「WAHAHA本舗」 とされているではないか!

納得の強い強いウザさだった!!




しかし、

それを一手にさばく演出が本当に見事だった!

とにかく間の取り方が半端なく、

僕の大好きなフェイバリット・ムービー「スクール・オブ・ロック」を彷彿とさせるツクリなのだ。

心地良い。

作り物だと分かっていても、まんまと乗っかり楽しんでしまう懐を感じてしまうのだ。

これはただ事ではない。

終演後に少しだけお話しをさせて頂いたが、紳士的な方で関西出身だという。

だのに話の合間合間に見せる「何か」が、僕をドキドキさせる。





・・・・と、

大満足な一品に、うかつに出会ってしまうという一日でした!

『うしおととら』 第十九章

『うしおととら』 第十九章

シアターOM

シアターOM(大阪府)

2011/12/16 (金) ~ 2011/12/19 (月)公演終了

満足度★★★

公演乱舞!シアターOM!
多分、

ブルドーザーのような全てを呑み込む如き公演の手始めなので、



かなりの勢いを感じた。



僕が観劇させて頂いたのは稲森とらだが、出口さんは大盛況だったと聞く。

なるほど。

それなら次の公演から出口とら・・・・・ではなく、

他の方が、とらを演られては、どうだろう?


そしてその、とらを演じるには色んな縛りを入れたりすると・・・・

もっと色んなウエーブが巻き起こるに違いない。

なんて・・・・思ったりした。



それにしても・・・・

公演が重なっているとはいえ、出演者がかなり様変わりしている。

その若い力が面白い作用をしているのが分かる。

リトル・ウェンズデイ

リトル・ウェンズデイ

劇団赤鬼

ABCホール (大阪府)

2011/12/23 (金) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

力任せのエンターテイメント!
力任せのエンターテイメントであった!
今、関西小劇場で出来る全てのエンタメ要素を凝縮させていたと感じた。

ある方のご好意で、最前列どセンターという絶好の舞台風景を楽しませて頂いた!
一体、なんという幸せ!
役者の息遣いや、震える姿を目の当たりに出来るのだ。
ストーリーも大切だが、役者自身が迎え撃とうとしている自分との戦いも楽しむ事が出来、2倍、3倍と楽しむことができた!!
ある方・・・・ニガワさん!有難う御座いました!




この作品は再演であるという。

つまり、

劇団赤鬼さんとしても、満を持してというか、とびっきりの作品である事だ。

ネタバレBOX

2重スパイ・・・・

しかも、

それが自分自身すらを騙しての潜入という、過酷極まりない任務。

そうした流れも印象的で、音楽と抜群の照明効果でそれらを表現されていた。

美しい。



初演を観ていなくとも今回の出演陣の豪華さで、それを払拭するほどの出来である事はよく分かる。



主演の行澤さんが好演されている。

何度もフラッシュバックを起こすシーンでは、こちらが気持ち悪くなるほどの熱演だ。

そして赤鬼のメンバーはどの方もしっかりされているので、誰であっても軸になれる。

層が厚いのだ。

なので誰が脇に回っても安心して見ていられるという強み。



素晴らしい。



片岡さんが滑稽に演じれば演じるほど、後半の悲しみが倍増される。

鉄板過ぎるが、そこに辿り着く為の時間は過分に費やされている。



大塚さんの憎めない男も、大塚さんならでは!

原さんと、かつろうさんの間の取り合いも、安心してみていられる。

岡本さんのウザさは天下一品だし、土性さんの偏屈ぶりも流石だ。

山口さんのはきはきした言葉遣いは巧だし、田川さんの太陽のようなボケっぷりは強烈なアクセント!

橋爪さんと西国原さんのコンビは心地よいし、特に言葉を話せない少年役の橋爪さんはかなり飛び抜けていた。




お客様を存分に楽しませようとする赤鬼の姿勢は商人のように感じた。

貪欲なのだ。



赤鬼さんの自信作であり、代表作であったと感じる作品であった!
渇いて候

渇いて候

シアターOM

シアターOM(大阪府)

2011/12/22 (木) ~ 2011/12/24 (土)公演終了

満足度★★★★

稲森版 座頭市!!
熱演。

色々と化学変化?



新しい血も入ったからか、

前倒しになった皆様の気合も感じられた!




だが、

シアターOMでよく感じてしまう事だが、

やはりシーンでの間延びの感じは否めない。

そこを詰めるとスピード感にも繋がるのだが、それを選択するかどうかでまた大きく変わるに違いないと勝手に考えている。



あえて言わせて頂くが、

シーンをもっとコンパクトにまとめた方がいいのではないかと思ってしまう。

これだけ濡れるような扇情的なシーンが多いし、燃える展開もラストにあるのに、

やはり自分的にそれを払拭できる何かがあれば、シアターOMは生まれ変わると感じている。



でもファンの方は、それがシアターOMだというのでしょうけど。



嗚呼、ジレンマ。

STAND UP ALONE Vol.12

STAND UP ALONE Vol.12

STAND UP ALONE

豆乳らーめん専門店 豆禅(京都府)

2011/12/24 (土) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

メリークリスマス!
会場は 「豆禅」内 たけの間 という所だ。

会場というよりは、

旅館の間 という感じ。

畳敷きの部屋といった感じでキャパ20人ほどであろうか。






そういったパーソナルな会場で出来るコト。

それを十二分に発揮された舞台だった。

出はけだとか、音楽の使い方であるとか、声出しのボリューム調整であるとか、

そんな細かいディテールを構築しつつ、会場に合わせた芝居をされているのだ。




そんな事を考えながら観ていると色んな事に気がついてしまう。







ネタバレを含むので少し加減をするが、計算をされた舞台だった事を記しておく。







僕が足を運べなかったのが原因だが、12ヶ月分の12本を上手く踏蹴したものであった。。。らしい。

事をきちっと認識できないのが悔しい。(話を聞いて補填したので上の発言となっています・・・)

が、

安心して欲しい。

面白い。

何よりも愛らしい。




それで許せるというか、面白さがアップするのだ。










まぁ何にしろ、12ヶ月連続で一人芝居をやってきたというのが尋常ではない。

継続はチカラなりという言葉通り、チカラにされているんだと実感。

色々な事実を四方さんなりに咀嚼して前に進んでいるので嬉しい。

SHOW UP!!

SHOW UP!!

劇団ショウダウン

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2011/12/24 (土) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

メリークリスマス!
 『ブルースキャンベルを探して(演出・ナツメクニオ)』 

まさに導入部!

お話的には、それからどうなる?

・・・ぐらいの勢いで終ってしまった作品。(もったいない)

しかしこれは、ゾンビ映画を愛する故の脚本であった。

後、村井さんの素っ気無いキャラは凄く良かった!




・・・ただ、

ラストのキャスティング(ブルース・キャンベル)は、

もっと違う大物を使ったりする方がお客さん的には納得すると思う。(ごめんなさい)




あれだけ伝説!と煽っているのに・・・・・・・・








『スペース家族(演出・永井悠造)』

バカバカしさと家族の物語。

何といってもキャスティングの妙がたまらない!

あの!

あの小永井コーキが母親役などありえないのに、納得してしまう存在感!

二度見、三度見をさせる圧倒的存在感は稀有!


林さんのお猿さん役が、たまらなく可愛い!

しかし、ネーミングは再考の余地ありだと僕は勝手に思っている。

バブルスでは、あまりにストレート過ぎる気が・・・




それから全体的にやはりリズムがいい。

小刻みではなく、セリフ感を詰めた結果だと思う。

やっぱり凄いな永井さんは。










『ビュッフェ(演出・立花裕介)』
スピード感があるシチュエーションコメディ。

オープニングなどの決め画が、決まっているのがいい。

それぞれの役柄が合っていたし、

悪党なのに優しいから、話が進むという優しさの連鎖。



メイド役の村井さんが、またいい感触を出している。

成瀬さんも声が響くので、バカバカしさに拍車がかかる。



全体の流れが上手く収まっていたので、演出にうなる。

演者に求めてもきっちり跳ね返るのが勝因だろう。

バカンスの神様

バカンスの神様

ミジンコターボ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2012/01/07 (土) ~ 2012/01/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

ああ!ミジンコターボ!
ミジンコターボフレッシュ公演を観ました!

新人さんと積み上げた時間に上手く乗っかった素晴らしい公演でした。

新人さんとは言いながら、誰が観ても面白いレベルに引き上げた劇団力は素敵!

誰もが魅力を振りまき素敵でした!

ああ!

ミジンコターボ、ミジンコターボ!

(僕のツイッターつぶやき)





若い劇団員が入って最速での若手公演。

これは新しい劇団員にとって、とてつもない財産になる事をミジンコターボさんは知っている。

よく大きな劇団さんや老舗の劇団さんの新しい新人さんが、本公演でちょい役で出て、それっきりというのはよく聞く話。



なので、入った劇団員の為に新人公演を打とうという姿勢は本当に頭が下がる。

若手には自信になるし、なによりも劇団として 『大きな力の可能性』 が大きい。

何よりも、

その若手の新人一人一人にあったキャラクターを割り振って、

そうした未知のチカラを引き出す事に成功している事は特筆すべき事。

僕はまだ少ししかお話しをしたことはないが、

若手の子達は若干20歳前後である。

そのような子達をミジンコのレベルに引き上げ、普通のお客さんに見せられるようにしたのだ!

一体、何という劇団力だろうか?

凄い。




物語は成田離婚・・・・(場所は違えど・・・)をベースにしたものなれど、

かなり突き抜けたキャラクターのオンパレード。



しかも学生なので稽古時間が交わらないかも知れないという事を考慮してか、二人芝居などを多用していた。

(想像です。違ったらすみません!)

だが、

そうした緩急が全体にとてもいい印象を与えていた。



フレッシュ公演。



文字通りそうだったが、

本公演に近いふり幅のものを観せて頂いて、本当に嬉しかった。




これでまた新人さん達が、本公演でどのように絡んでくるのかも楽しみ。

これからのミジンコターボに期待です!


それから sun!!ちゃんの顔芸も素敵だった!

だけど一番のツボは、スラング英語を叫ぶ場面!(笑)

あれは上手く話せる人でなければ絶対に成立しない!!凄いですね!








そうそう観終わった後に、サイセイさんと東京から来られた よっぴぃさんと語る機会があり、なかなかに楽しかった。

観終わった芝居の話しやら、展望やら、何やら。

いい時間だった。

贅沢な時間だと思う。

意見がしっかりとして、芯のある方と話す事は有意義。うしし

NMS_10『アイ・アム・ウェイティング・フォー・ザ・マン』

NMS_10『アイ・アム・ウェイティング・フォー・ザ・マン』

石原正一ショー

ACT cafe(大阪府)

2012/01/13 (金) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

満足度★★★★

散りばめられた本気。
散りばめられた本気。





いや、語弊があると申し訳ないが、役者自身を刃として鞘から抜いたところを本気・・・と呼んでいるだけ。



鞘に納まったときは凪・・・といったところか。





その本気と凪の緩急が激しい。

PARADISE CITY

PARADISE CITY

DEW PRODUCE 01

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2012/01/28 (土) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★

観て来ました!
(石田1967つぶやきより)

DEWプロデュースまず設定が何なのかの説明が成されていない時点でお客を突き放している。企業が、マッドサイエンティストが、刑事が、ヤクザがと、それぞれの思惑が全て、ふわっとしている。目的がなければキャラは立たない。舞台セットは二階建てで上に殺陣エリアありなのが凄い!



DEWプロデュースまたラストシーンでしか音楽がないのも何故か。途中に挟むべき。役者力が圧倒的に足りなければ他で補うべき。それでも何人か、次代の小劇場を担いそうなキャストもおり、そこは楽しみ。平成生まれが書いたにしては、昭和テイスト過ぎている。(笑)





ハッキリという。

チラシ負け。

要するにチラシが良過ぎるのだ。

このチラシを見て色んなことを想像できる。

荒れた世界で、町の中での貧富さを押し付けられた少年少女。

そんな想像が出来る抜群のチラシだった。



しかし、

芝居が始まってすぐにそのイメージは消し飛んだ。

上に書いたように設定の説明がいつまでも経ってもされずに、ふわっとしたまま話が進んでゆく。

なので頭の整理が出来ない。

登場人物たちはどこに向かっているのか?

そこが分からないままでは、本当に厳しく物語の破綻・・・とまでは言わないが、明らかに欠落した未熟児がそこに居た。

主人公達が熱く何かを語るのだが、それらが全てうそ臭く感じ、まったく感情移入が出来ない。



役者は熱を発するが、発声は出来ている人と出来てない人の差が激しく、

また演出についても、どうしても間が空きすぎて勿体無い。



また、『ヤクザ』 と職業で呼ぶのも違和感がありあり。

金融業なのか、飲食業なのか、サービス業なのか?

本当の筋の方を捕まえて、わざわざヤクザという訳がない。

いや、それはそういった事をお客様に簡単に伝える為にあえてそうしたのだと考えたい。



音楽が異様に少ないのも鼻につく。

クライマックスだけで、他のシーンにはまったく音楽やSEを入れてない。

役者陣に技量があればカバーは出来る。

しかし、それはこの公演では無理だ。

そこは補わなければ迫力は全くない。

お客に伝わらない。





小劇場が好きで観に来たお客さんは、あの最初から最後まで出ていたおばあさんに何かを託していたと思う。

実はこの辺り全てを牛耳っている首領であるとか、

実は警察のトップの仮の姿であるとか、そんな大どんでん返しだ。

しかし、

そんなことはまったくなく、逆にそう思わせていた?

ぐらいの無意味さに驚く。



自由過ぎる。



なら遊ばせる為の要因は幾つもあった。

そこに繋げられるやり方も十二分にあった。

だが、しない。




厳し目に書いています。申し訳ない。






素っ頓狂なマッドサイエンティストも熱演だが、その不安定な役者力は面白い。

間が独特で、とても切ない。

はっきり言って下手、しかし味がある。

不確定要素。

そんな計算のできる演技ではないのが面白そう。

本人はいたって真面目なのかも知れませんが、、、、、



殺陣は、かないいレベルになっている。

色んなコンビネーションを含めつつ、オーバーアクションもいい。

後は美しい修正をかければ、小劇場でもかなりのレベルになる。



2階建ての舞台セットも素晴らしい。

上のスペースで殺陣ができるというのも、かなりのチカラワザ。

いいぜ。





そうそう、

後、はっきりと分かる事がひとつ。

キャスト、スタッフと、お芝居をあまり観ていない事が浮き彫りになっている。

ああ、知らないんだ、と思われる演出や動きなど、かなりあった。

もっとお芝居を観て欲しい。

観るべき芝居は山ほどある。

ゲキバカ、は観て欲しいが、とりあえず終わってしまった。

これからバグダッドカフェ、壱劇屋、満月動物園、ブラック★タイツ、バンタムクラスステージと目白押しなのだが、どこかの劇団に触れてほしい。

きっと足りないものがそこにあるのだから!!!

TRINITY THE TRUMP-トリニティ・ザ・トランプ-

TRINITY THE TRUMP-トリニティ・ザ・トランプ-

ピースピット

HEP HALL(大阪府)

2012/01/22 (日) ~ 2012/01/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

暑苦しくない、耽美派!
会場が大きくなったからか、熱量を初演のように感じれなかった。
初演のように暑苦しくなく耽美派に傾いたからだろうと思う。
それでも澤田ラファエロ、鈴木アンジェリコ、宇保ウル、ジョルジュ、モローなど新しい出会いと発見もあり嬉しく思う!

嘘つきの一日

嘘つきの一日

オリジナルテンポ

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2012/01/28 (土) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★

むーん
僕はまだ本公演を観た事がなかった。

かなり僕の周りの色んな方が観劇し、大ファンになっている公演だ。

いつも色んな公演が重なり、どうしてもタイミングが合わない。

そんなこんなで今回の公演である。



本公演ではない。

ワークショップ公演だ。

しかし、

オリジナルテンポ という冠は付いている。

しかも今回は僕の近しい知り合いが何名も出ている。

なので足を運んだ。




では観劇後の僕のツイートを添付する。



オリジナルテンポワークショップ公演。僕には、その面白さが伝わらず、ああこんな事なら去年、坂口さんの時に体感すればよかったと思った。勿論、役者は十二分に力を発揮してるし、楽しんでいるのは伝わる。それでもテレビなどを観る一般の人達が観て、どう思うのか?残るか、残らざるや?



オムニバスで積み上げる。繰り返す。ズレてゆく。という手法は、十二分に面白いものだと思います。知り合いも何人も出ていますし、稽古に費やされた時間も膨大だと思います。自分は圧倒されたか、されないかで判断しております。すみません!




要するに好みの公演ではなかった。

凄い事、演劇を広める事、色んな前向きな公演であった事は間違いなく思う。

だからこれは発表会なのだ。

圧倒的なものを感じられる訳ではないのだ。

そうありたいと願い、そうありたいと強くその目的地へ足を運ぶ人達がキャストの作品なのだ。

つまり、

言葉は悪いが、素人さんの前向き授業な訳なのだ。



だからそんな公演を真っ向から、面白くなかった!圧倒されなかった!と言葉にするのは究極のナンセンスである。



しかし

僕は圧倒されなかった事に、残念な気持ちになってしまった事は事実。

例えワークショップでも、このメンバー、このスタッフならと自分で勝手にハードルを上げてしまったのだ。



いやいや、

なんだか歯切れが悪いが、僕好みな公演ではなかったという事だ。

レディ!? GIRL!! on air THE GOLDEN

レディ!? GIRL!! on air THE GOLDEN

劇団コダマ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2012/03/03 (土) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★

まるで手塚治虫の漫画のよう!
物語はまるで手塚治虫の漫画のように展開される。

近未来。

歌をラジオや電波で流す事を禁止された世界。

そんな世界で、歌を信じる人々の寓話。





初演は観ていない。

が、物語の展開など上記に書いたように、まるで手塚治虫だ。

記号のようであって、血が流れている。

主演の小玉さんのキャラクターが本当に愛らしく印象的。

素っ頓狂で底抜けの明るさは太陽のようなまぶしさを感じる。

仕草や動きがコミカルで、ウラン、ピノコを彷彿させる。

しかし、

正直に言うが 『歌』 の力が弱い。

圧倒されなかった。



ライブハウスでなら話しは別だが、その力という意味では弱い。




他のキャラクターの演者達は達者であり、

それまで培った力を存分に発揮できているのは演出の力技に他ならない。



成瀬さんの底抜けぶりは、今作品でも遺憾なく発揮されとても頼もしい。

漫画のように演じられ、漫画のように弾けている。



太田真紀、仁津真美さんが、いつも受付スタッフでの笑顔を以上のものを炸裂させていて微笑ましい。

そして思っている以上に動き、かなりいい仕事をこなしているのに驚く。(ごめんなさい。)



また、是常祭り(客演4連発の2発目!)を開催されている、是常祐美さんのブリブリのアイドルぶりは可愛過ぎる違和感に笑う!!素敵。


西出奈々さんに到っては、感情を殺したマシーンのような演技を完璧にやり遂げる。

『定点風景』 でのアネモネを彷彿させつつ、違う切り口。

それはもう素敵だ。




皆様、お疲れ様でした。

KENPOU17

KENPOU17

ThE 2VS2

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2012/02/25 (土) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

流石の貫禄!
2VS2 観劇!初日とは違い格段にレベルアップしている。
何度も言うが着眼点のイメージが、他劇団に比べあまりにも圧倒的。
その膨らんだイメージに上手くパドリングする演者が面白過ぎる!
18時半の千秋楽!
かなり暴れる演者が観れるはず!
本当ならその千秋楽を体感したかった!

トンマッコルへようこそ

トンマッコルへようこそ

劇団桟敷童子

あうるすぽっと(東京都)

2012/01/27 (金) ~ 2012/01/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

泣かされました!
ツイッターなどで大号泣!

などと賞されていたので、泣かんぞと心に決め挑むも負ける。

・・・・泣かされてしまった。




しかし、

振り切ったものではなかった。




最近、僕はおかしい。

以前なら、良かった!という一言で終わってしまいそうな作品に、

まだ何だかんだと付け加えている。

そうだ。

泣いてしまっていた。

しかし、僕はそれならもっともっと号泣したかった。

その力があった。

なのに、

何かのセーフティがかかっていた。




それは明らかな意図なのか、それは分からないのだが、

僕はその気持ちに囚われている。










頭の弱い娘を持つ村長。

そこに逃げ込んでくる、人民軍、韓国軍、連合軍の三つ巴から村人とのやり取り。

その流れがとても上質な映画を観ているように感じた。




主演はあの仮面ライダー響鬼でも抜群の人気を誇る、斬鬼(ザンキ)さん、松田賢二さんである!

普通のシーンでも目で追ってしまうほど僕はファンだ。

お伽草紙/戯曲

お伽草紙/戯曲

劇団うりんこ

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2012/02/10 (金) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

かなり驚いた!
子供劇団だと思ってカウンターを喰らう。

しかも、

重いストレートだ。

驚いた。

ホームページやYOU TUBEなどで上がっている作品を観て想像していたものと違ったので、

やられた!

と思ったのである。

青春漂流記

青春漂流記

劇団鹿殺し

ABCホール (大阪府)

2012/02/10 (金) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★

半端なし!
ますますエンタメ色が強い劇団になってゆく。

それにしても舞台が絢爛過ぎる。


その昭和ノスタルジィ半端なし!

異郷の涙

異郷の涙

劇団太陽族

大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)ホール(大阪府)

2012/02/11 (土) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★

全国三都市ツアー!
丁寧に作り上げられたシーン。

全国三都市公演ツアー。その最終公演地。

それでもまだ届かないという高見を目指して練り上げられた作品だ。




しかし、

僕の好みではなかった。

あまりに真正面から取り組んだものだったので、

演出よりも場の空気感に目が行ってしまった。

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