石田1967の観てきた!クチコミ一覧

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ストリッパー物語

ストリッパー物語

劇団大穴

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2011/06/07 (火) ~ 2011/06/08 (水)公演終了

満足度★★★★★

感激!
つかこうへい追悼企画 として5本されていたうちの、浮雲ながら評価の対象から外れた作品であったと思う。

しかし、

その企画の中でも僕は1番良かったと思っている。

出演されていた 大穴 のメンバーはほんの1週間前まで他の公演をされていた。

しかしこの公演を放り込んできて怒涛の稽古で公演を乗り切った!

そうしたバックボーンがあるのも事実だが、

この公演には言葉では言い尽くせないほどの何かが前に出ていた。

あの瞬間でしか、出ない味。

期間限定であった劇団の集大性!

2回公演。であるのだが、

あまりに良かったので2回とも足を運んでしまった公演だ!

斬激 ZANGEKI~spirits of fire

斬激 ZANGEKI~spirits of fire

アクション殺陣教室『たてびと』

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2011/08/12 (金) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

いや凄かった!
殺陣を楽しむ為の作品。

問答無用!

これぞ活劇!

まるで北斗の拳の如き世紀末荒野を独り行く男。

伝説の男が世界を救うのに、深い意味はない。

カッコいいとは、こういう事さ!

そんなニヒルなロマンチズムに溢れかえる作品でありました!

悩殺ハムレット

悩殺ハムレット

柿喰う客

ABCホール (大阪府)

2011/10/07 (金) ~ 2011/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

圧巻!
さすがの貫禄だった。

フェイバリット女優、深谷さんがかなり出張っておられた!

とにかく深谷さんはキュートで、がつがつ前に出るので大好きなのだ!

そしてリズム芝居の最先端を独走する中屋敷さんの演出も切れ切れで展開している。

新しい演技法の到達点であり、最高峰。

STAND UP ALONE

STAND UP ALONE

STAND UP ALONE

STAGE+PLUS(大阪府)

2012/03/17 (土) ~ 2012/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

6時間、一人芝居の偉業!
彼女は真摯だ。
そして、ほんわかとしているのに、
攻撃的だ。


多分、彼女は飢えている。
色んなものに。


そんな気持ちの表れは、今や全国ツアーを敢行する公演 インディペンデント一人芝居フェスティバルに一昨年トライアル出場した時に証明されている。
並み居る強豪10組(・・・?だったかな)の中から見事、客投票にて本戦を勝ち取ったのである!
そう、
その気持ちにはきちんとした実力が載っているのだ。

そして、
そうした実力は公演を行えるという実行力と言い換えてもいい。
それを手助けしようという人脈を形成できているのが素晴らしいのである。


まぁ去年彼女は1年間毎月、30分の一人芝居の公演を京都でやり遂げている。
(この事実だけでも驚嘆に値するのだが)

それを年を越えた今年、総集編を京都と大阪でやろうと言い出したのだ。
言い出しただけでなく、
公演の内容としては、A.B.C.D という4パターンの公演プログラムをしようとしている!
しかもそれぞれ90分くらいのボリュームがあるというのだ。

つ・ま・り!
全部で360分。
つまり6時間の一人芝居を、今週末、来週末とかけて行うというのである!
これを貪欲と言わずして、なにを貪欲というのか僕に教えて欲しい!!



その気持ちと一緒にある実力自体も、関西小劇場界ではかなり知られた事実だ。




僕は最初、劇団ショウダウン で観させて頂いたのが初めての事だ。
それからは彼女が出ているほとんどの芝居を観ている。
そんな縁もあり、
LINX’S 00公演 では、彼女が主宰をつとめる L3(えるきゅーぶ)さんに20分の短編をお願いして出て頂いた。なかなかに刺激に満ちた作品で、彼女の心の万華鏡に驚いた。
そして、
LINX’S 02公演 では、MCをやって頂いた経緯もある。
いやぁ、幸せであります!



さて、
僕は幸運にもそんな稽古場を見せて頂く機会に恵まれた。
ざっと音響、照明さんの打合せをしつつ、Bプログラムの夢日記のファーストシーン等を稽古された。
何とも不思議な気持ちになる。
面白い。
彼女が持つ空気感は、何故かブレることはない。
それはこちら、観ているお客側の胸にするっと入り込むのが上手いのだと思う。
高校時代に彼女と同じクラスになっていたら、ちょっと違う感じになっていたかもと思う。
何だかそんな甘酸っぱいものを強烈に感じさせる女優なのだ。
色んな貫禄を持ち始めた片鱗を伺える稽古場だった。
音響切っ掛けなどをあわせつつシーンを重ねて行かれたのだが、
完璧に彼女は同世代では、頭ひとつ飛びぬけている。
どうか、この才能を目の当たりにして欲しい!

今週末もあるぜ!
今度は京都だ!!

大沢めぐみの国定忠治

大沢めぐみの国定忠治

はちきれることのないブラウスの会

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2012/03/17 (土) ~ 2012/03/20 (火)公演終了

満足度★★★★★

はちブラー二号より投稿!
もうね、

テンポがよ過ぎて!

ヤヴァい!

二朗松田さんの脚本の特性がよく出ている。

というか特化された、という印象が強い。

一作ごとにキレ方が尋常ではなくなってきている。



もう・・・・奇蹟的なレベル。

などと書くと、こそばゆいのかも知れないですね。

体温

体温

ステージ ママ

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2012/03/16 (金) ~ 2012/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★

【静けさ】の 対になる作品。
吉行さんは真摯だ。

多分、普段から内に秘めたる思いは、それこそグロテスクな思いを伴っているだろうと思われる。

しかし紡ぐ物語は至極丁寧で、

それも急がずゆっくりと、ともすれば遠回りをして結論へ辿り着く。



その手法は僕が最初に観た作品から、ずっと一貫している。



今回の作品、

吉行さんは元の劇団をお辞めになり、新しく立ち上げた劇団でのReスタートである。

どのような思いでこの作品を上梓されたのか、想像に難くない。







現在と過去を行き来しつつ、

どうにもならないグジャグジャとした人間関係を懇切丁寧に描き上げる。

高校生のころからの仲良し三人組の愛憎劇。

切なくて悲しい物語だ。

吉行さんは前回公演時に例の地震を体験している。

しかもその時に上演された作品は、地震をテーマにした作品であり上演するかどうかという問題すら提議された作品でもある。

しかし、

作品は上演された。

僕はその時のコトを思い出せる。



はっきり言って、その時の公演は・・・というか他の演劇公演も、コンサートも空席が目立っていた。



何を好き好んで、未曾有の大震災の時にエンターテイメントを追求してしまうのが許されるだろう?という事実だ。

その 『静けさ』 という地震から起こった悲劇を淡々と描いた作品には、あまりにタイムリー過ぎて作った側も、演る側にも相当な負担がかかる公演であったということだ。



そして劇団を変え、新たな体制で挑んだ作品の当日パンフレットに生々しい当時の記述があった。

ブサイクハニーベイベー

ブサイクハニーベイベー

ドキドキぼーいず

元・立誠小学校(京都府)

2012/03/15 (木) ~ 2012/03/20 (火)公演終了

満足度★★★★★

まさに旬ネタ!
観点がカッコいい。
本間くんが目指す場所がカジュアルだけど、高いところを行こうとしている。
逆転の発想などと軽い言葉にしたくない覚悟を見た。
一年ぶりに観れた ドキぼー は、確実にステップアップしていて頼もしい。
ネタも今が1番のもので上手い!


突き抜けた感があった。
綺麗に見せるだけ!ではなく、各々のトラウマを浮き彫りにするコトによりお客さんを見事に引き寄せている。
まだ来月頭に再演があるのでネタバレを避けたい。
ただ言える事は、本間くんはお洒落さんだ。

新撰組G

新撰組G

みやちゆうきのハレ学

京都大学西部講堂(京都府)

2011/03/04 (金) ~ 2011/03/06 (日)公演終了

満足度★★★

DVDだけど・・・
もうひとつの江戸時代・・・というのは分かるが、

その説明が成されていない。勿体無い。折角ここまで作り込んだのに・・・・!

だからちょっとスルーしてしまう部分があってしまうのだ。



アイドル×幕末×巨大ロボ



という異質のコラボレート。

僕はチラシを覚えている。随分アニメアニメしたチラシなので印象に深い。




舞台は弾けまくって気持ちのいいものだ。

京都での異質エンタメに心踊る。

逆に京都でもここまでエンタメる人達がいるのかと嬉しくなる。



しかし、物語のメインである歌とダンスが弱い。

ここまで徹底的に作ったのならば、そこまで徹底して僕ら観客を圧倒して欲しい。

元気があれば、普通の顔も段々と可愛く見えて、最後には応援してしまう。(本当、失礼。)

だから歌はもっと丁寧に作り込んで欲しかった。

ここまできたら歌で僕らの脳髄をとろかして欲しいと思うのは僕の我侭なのか?



いや、そこは心を鬼にしてもするべきだ。

もっともっとダンスチームを観て勉強すべき。

KYD48 【京都で48】 をマジで結成できるくらいのレベルを見たかったというのが僕の本音!





さて、

そこはさておき、

舞台セットもかなり凝っている。

あの会場に見合う、かなりの大掛かりなものだ。

最後のロボットの出現には少し笑ってしまった。

これアニメの演出目線だよ!と思ってしまったからだ。



そしてムーブのライティングも栄える!しかしまだまTOPは遥か上!

DVDで観ているからか、スモークが少なく感じる。

これは 『ムーンビームマシン』 の舞台を観れば圧倒されるに違いない。

進化系の到達点を観劇して欲しい。



後はテンポをもっと縮めればお客を圧倒できるだろう。

何故ならお客様たちはスピードに飢えているから。

置き去りにされるかされないかは問題ではないと僕は思っている。(かなり爆弾発言)

それよりも、

「意味は分からなかったけど、圧倒されたね」

と、言わしめたら 『勝ち!』 だと思っている。

迷宮学園クロスラビリンス

迷宮学園クロスラビリンス

みやちゆうきのハレ学

京都大学西部講堂(京都府)

2012/03/17 (土) ~ 2012/03/20 (火)公演終了

満足度★★★★

後半がよかった!
結構、不意打ちが多く、最初は理解するのに時間がかかりハテナだった。
だが中二病と理解した辺りからキャラが走り出し、俄然面白くなる。
ただの学園推理ものかと思わせといてのギャップは凄い。
又、劇中の剣の完成度半端なし!

地中

地中

<神戸の視点>実践!演劇プロデューサーへの道2011

神戸アートビレッジセンター(兵庫県)

2012/03/09 (金) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★

そうそうたるメンツ!
そうそうたるメンツが揃っている。
演じるのは、突き詰めたものばかりで稽古場から緊張感があったことは如実に舞台に現われている。


脚本の角ひろみさんの世界は透明だが地に足の着いたものだ。

しかし、色んなものに想像が置き換えられ、読み解かなくてはならない舞台だ。

あの少年少女は実は、○○の具現化ではないか?

あの黒と白の軍人は、世界情勢を表しているのではないか?

などなど・・・・・・・



印象派ではなく、抽象画。



そんなイメージの舞台。



僕はどちらかといえば苦手な部類だ。

色んなコトを考え過ぎて胸が苦しくなるのだ。

そしてまたこの作品の題材は 『地震』 でもある。

おまけにタイトルは 『地中』。

そこから太陽に手を伸ばすかのようなお話しである。



演技での素晴らしさは十二分に伝わった。

大沢秋生さんが思ったより大きな発声で演技された事に驚いたり、西分綾香さんと宮下絵馬さんとのコンビはいいな!と思ったり・・・だ。







それでも僕はこの話が苦手だという事。



ただ、

そのテイストをぶち壊す丸尾丸一郎さんの演出は素晴らしかった!

大きな布や、音楽の選曲、そしてフードを被らせたコロス仕様など、ふんだんに鹿殺しテイストを感じる。

荒ぶるのだ。



スタイリッシュにカッコいい部分を魅せてくれたことに感謝しています。

牡丹灯籠

牡丹灯籠

sunday

吹田市文化会館 メイシアター・小ホール(大阪府)

2012/03/08 (木) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

刺激的な舞台!
それはもう本当に素晴らしいものだった。

何が素晴らしいか?

その答えは、美術の一言に尽きる。

いやいや、その美術の特性を120%使い切った演出と出演者のコラボレーションが生み出した奇蹟だとも言える!(なら全部じゃないか?そうですね、全てがうまく噛み合った奇蹟ですから!)





舞台上に吊られた1m20cmほどの竹が、なんと所狭しと吊られている。

ざっと想像するに300本くらい。いや、もっとか?

それらの竹林の中で演者は演技をする事となる。

時には壁に見立て、時には家に、雑草に、林に窓に見立てシーンを積み重ねて行くのだ。

それにあの大塚さんの美麗照明だ。

美しくない訳がない。


しかも!

その竹が吊ってある事により、演者の身体は当然その竹に当たらざるを得ない。

そして、揺れる。

その揺れ巾もひろく、時には天井を平らとして45度を越えるほど揺れるのだ。

おまけにその度に竹同士がぶつかり合うかつんかつんとした音も心地良く、

役者が通った道筋がその揺れで認識できるのだ。

なんという美しさだろう。

しかもしかも!

そのアクトは細心の注意を払わねばならない事態であるともいえる。

一歩間違えれば事故に繋がる要素を多分に含んだものであるからだ。

実際、

その竹は何本かは上の留め金が外れ落ちていた。

吊られた竹を意識しながら、転がった竹に注意をして演技を続けなくてはならないのだ。

こうやって書き起こすだけでも、かなりのインパクトがある。



そうした舞台美術に呼応する演者のボルテージも最高潮だ。

とんでもない緊張感が普通に客席に届いているのだ。

面白くない訳がない。

ひたすらに出演者にも目が向くのは必定。



何とも刺激的な舞台であった。

A MIDSUMMMER NIGHT'S DREAM

A MIDSUMMMER NIGHT'S DREAM

声を出すと気持ちいいの会

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2012/03/10 (土) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

実は問題作
実は問題作である。
色んな問題作はあるが、あえてこの日の、この時間に公演を行うという意味付けに託された舞台であった。

しかし、
その事による風評被害すらも彼らは受けきる事が義務づけられた。
何故なら、
賽は投げられたからだ。




序文が過ぎた。
僕自身は、色んな意見もあるだろうが、かなり素晴らしい作品に近づいたものだと感じている。
しかし僕は観劇をした後に、他に来ておられた観劇仲間にこうつぶやいた。


「やり逃げですね」




実はこの一言に全てが表されている。










ネタバレは避けたい。
何故なら東京公演が今週末から行われるからだ。
なので、もうネタバレで感想をアップしようと思う。

ネタバレBOX

まず、
演出的にも役者的にも、さすが東京を勝ち抜いて選抜された劇団だと思った。
印象的なモノローグから、
あっという間に下世話な嫉妬から巻き起こるSEX話に絡む嫌な感覚。
男にとって最大の屈辱。

「寝取られ」

それを何ともタッパのある素敵な俳優陣が織り成すのだ。
それだけで何となく・・・・それっぽい。
いや、褒め言葉として書いている。
寝取られる方も、寝取る方にもだ。

真相が分からない間のやきもき感は、ちりちりと地獄の業火に少しづつ焼かれているような緩い感覚。
しかしそれが確信(それはまた反転するのだが)に変わった時の人間が壊れる感覚は何とも不愉快。

そう。
この物語のキーワードは【不愉快】。

一体、この物語に盛り込まれた不快なエッセンスはどれほどのものか?
それらを緩和する為のダンスは小劇場ではかなりのレベルだがまだまだ。
統一性はとれているが、上には上がある。
しかしここは小劇場。
エッセンスとしてのダンスは上手く機能していた。
が、演出意図としてなのかオブラート程度。

それよりもひどい真夏の夜の夢が展開されているのだから。


地震。
SEX。

このふたつを安易に結びつけるのは非常に危険だ。
しかも去年あった地震に結び付けつつSEXだと、そのインパクトだけはかなりの破壊力となって観客を襲う。
日々、起こったニュース等を砂の嵐のように僕らの感情に刷り込むだけで、言い知れぬ不安感が包み込んでくるからだ。

だから不愉快なのだ。


観終わった後の僕の言葉、「やり逃げですね」には、そういった意味が含まれている。
実際、この作品を観た後に何人かと話をした。
するとその方は嫌悪もあらわに「無理です」と告げられた。
実はその方の実家が、そのとある地域だったので濃密に嫌な記憶を揺り動かしたからだという。しかもニュース音声の中に挟み込まれる子供の泣き声などは、極まりないほどの感覚だったらしい。

また他の方はいう。
「この作品を、その地方でする勇気があるのか?」
と。
確かにその地方の方は正視に堪えられないに違いない。



だがある方は、
「何もかもがどストライク」
と言われた。


僕は、不愉快を扱ってはいるが、飛びぬけたものを感じている。
なので凄いとも感じた。
だから、
僕は彼らの次の作品を観たいと思った。
この作品の次のステップはかなり重要になる。

いや、そんな事も易々と越えそうな感じもあるのだけれど。




ちなみに、
その地方に実家のある方は、「他の作品なら観たい」
と言われた事も追記しておく。
協走組曲序章

協走組曲序章

ステージタイガー

日本写真映像専門学校・実習棟1階ホール(大阪府)

2012/03/10 (土) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

今年NO,1候補!!
まずこれだけは絶対に言っておきたい!

今年に入って観劇した本数は既に62本。

その中で、NO,1作品だったと僕は思っている。





やられた。

本当に誠にやられてしまっていた。



物語のあらすじは上を見てもらえれば分かるのだが、不器用なお父さんと娘の話なのである。

またこの不器用な親子を樋口さん白井さんが演じられるのだが、

まったくもって素晴らしい演技の一言であった!



物語の流れとしてずっと走り続けている親子・・・という設定で、常に足踏みをしていたり、寝ている時でさえ足踏みをしているというファンタジーぶり・・・というかマンガか!?という設定ぶり。

そう脚本に書いてあるのだが、それをものの見事に体現している二人なのである!



実際に他のキャストの台詞の途中も、

ずっと足踏みを続けており、その姿が滑稽であれば滑稽であるほど僕らへ訴えかける衝動は強い。




またこの舞台が専門学校の教室という特殊な環境である事も味方にしている。

いや、それ以上のことをやってのけている。

限定25席としていたのが、当日やはり満員らしく僕の回は40名ほど座れるようになっていた。

そして照明を吊るバトンも豊富で、「これ本当に教室なのか?」と思うくらい施設が揃っている。

またステージタイガーでは初の照明にムーブが入った効果を使っていた。

これは画期的であり、しかも床に当たった円形の光が幾つもに分かれながら回るシーンなど、今までのステージタイガーではありえないもの。

というか、

専門学校、恐るべし!

普通の小屋よりも贅沢な施設。

もしかしたら既存の小屋で負けているところが、かなりあるレベル!

阿国神舞

阿国神舞

劇創ト社deネクタルグン

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2012/03/09 (金) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

噂どおりの!
熱き傑作だった!

初日ゆえの角があるが、
それらは千秋楽に向けて、大きな布石となるだろう事は容易に推測できる!

久し振りの城田さんのアツイ演出を観れて僕は幸せだった!

節電 ボーダー トルネード

節電 ボーダー トルネード

クロムモリブデン

HEP HALL(大阪府)

2011/12/01 (木) ~ 2011/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★

熱砂!
なんともスタイリッシュ。

都会的でアバンギャルド。



会場に入って舞台を向いて左右の壁に吊られたスピーカーを見て、これらの轟音パラダイスにワクワクする。



展開もいつも通りにシュールでありながらの・・・展開。

しかしそれを可能にしているのが全員の身体能力。

本当に間のとりかたから何からが完璧に抜群のタイミングで行われるのだ。

これはもう至高の芸である!



また今回、クロム初参加の七味さんから目が離せない。

その存在感が本当に素晴らしい。

絶対的吸引力が半端ない。

幕末紅蜀葵

幕末紅蜀葵

劇団ZTON

ART COMPLEX 1928(京都府)

2011/12/02 (金) ~ 2011/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

熱血エンタメ!
「僕の観た今年の時代劇で最高峰!これぞ大活劇!立見でも観るべし!頭空っぽで観て最高!」




そう瞬間的に言えるほどのエンタメ活劇だった。

男の子が好きになる要素を全てぶち込んで、更に全開にバカをする!

言葉で言い表すならば、





『忠実な手塚治虫芝居』



そう言っても過言ではない。

天竺ダイヤモンド

天竺ダイヤモンド

ひげ太夫

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2011/12/03 (土) ~ 2011/12/05 (月)公演終了

満足度★★★★★

幾何学スイッチ芝居!
最前列、どセンターで観劇をさせて頂いた。



正解!



組体操。

それを取り入れる芝居は数あれど、ここまで馬鹿馬鹿しく追求する劇団は他に見ない。

その劇団の色を特化しているという意味では最高の武器に他ならない。

ひげ太夫 でしかあり得ない人間幾何学模様。





中国の昔話的なネタを丁寧に丁寧に作り上げ、それをマイムの如きパフォーマンスで披露する様は本当に素晴らしい。

チラシ集のパンフレット(1000円)にも書かれていた事だが、完璧ではない組体操は僕らの想像力によって完成する。

なるほど、上手い表現だと思いましたが、それ以上に色んなものを書き立てる芝居(パフォーマンス)でありまた!



お疲れ様です!





そして、

明日が千秋楽との事!!

頑張ってくださいませ!!!





12月5日(月)19:00
※受付開始は開演の45分前、開場は開演の30分前







こいつは観ないと損するぜー!





実は僕、気になって気になっていたチラシでした!

初観劇でどっぷりはまった感じであります!(笑)




皆様も、是非その11人の女性の圧巻のパフォーマンスをご堪能くださいませ!!!

THE MOON BEAM MACHINE

THE MOON BEAM MACHINE

ムーンビームマシン

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2011/12/09 (金) ~ 2011/12/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

さすが美麗芝居!
これはもう・・・・・・・絢爛!という言葉が似合う。



ムーンビームマシンは衣装が素敵だ。

それを見た瞬間に、ハッとする。

心臓を鷲づかみされるのだ。

そして陶然となる。

とろけるのだ。

うっとりするのだ。



世界観を作る。



その事に於いてムーンビームマシンは、どの劇団よりも特化している。



衣装を着て板の上に立つ姿を観るだけで納得するのだ。

人間は美しいものには圧倒される。

その言葉がそのまま具現化された舞台。

それがムーンビームマシンなのである!!

ザ・ボイスアクター ~アニメーション&オンライン~ (大阪)

ザ・ボイスアクター ~アニメーション&オンライン~ (大阪)

劇団6番シード

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2011/12/06 (火) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

アニメーション編 感想
かなりの台詞量であった。

アフレコ。

つまり声優さんのテリトリー。

様々な業界用語、業界仕様、そしてその細かな決め事。

それらを観客に納得させられるものを台詞で提示しながら、話を展開させていく。



ローリング。



基本、

個性が際立つおかしな人物達だけが乱立し、

誰もが自分を、自分を押し通そうとする。

それゆえに転び、ほつれ、しっちゃかめっちゃかになるワンシチュエーションコメディ。



今回の主役は、あのバンタムクラスステージの短編集にて好演されていた、小沢和之さんが出られているので観させて頂いた。

いやぁびっくりした。

バンタムで演技されていた小沢さんとは真逆な小沢さんがそこに居たからだ。(笑)
走る、叫ぶ、ちょける!

観た事のない、『動』 の小沢さん!

素晴らしい。

あれだけさ叫んだら声がトンでも仕方がないのだが、それでも声が届く。

いいな。




また他の演者たちも達者な方ばかりであり、

色んなことに対応出来るスキルを持っているのも素晴らしい。



あれだけの大人数が大挙してやって来て、6日間の公演を行う。

凄い力である。

馬力がある。




嗚呼、

とにかくどのキャラも立っている。

これは脚本の妙もあるのだが、それをちゃんと演じられる役者陣が素晴らしい。

宇田川さんの荒くれっぽいのも素敵だし、

藤堂さんの初々しさがたまらんし、茶風林さんの存在感が圧倒的だし、樋口靖洋さんも必死で可愛いし、小川大悟さんのきりりとした存在感もおもろおかしー、栗生みな さんの途中から小沢さんをフォローする姿が輝いているのは栗生さんの素直さだろう。

椎名亜音.さんの突っ込み芸は秀逸だし、妹尾伸一さんがケンコバに見えて仕方が無かったし(すみません!褒めてます!)、矢口愛奈さんは髪型で見せつつ とにかく言葉が綺麗に届くし、手塚美南子さんの原作者のウザさ100%が素晴らしいし、嘉陽愛子さんの凛!とした演技には目を奪われるし、.松田信行さんのラクダっぷりは秀逸だったし、.しまさきまちこ さんの荒くれアラフォーっぷりがいいし、川田恵三さんの金切り声は爪跡を残すし、寺島拓篤(声の出演)さんのイケメン声はかなりそれっぽかった!

Kanoatic Blue

Kanoatic Blue

劇団捻暮れロジック

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2011/12/10 (土) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

満足度★★★

若手、ふんばれ!
なるほどと、思った。



稽古場でのあれやこれやが、そうしたモノに集約されているのがよく分かる。

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