長寿郎が投票した舞台芸術アワード!

2024年度 1-10位と総評
ミセスフィクションズのファッションウィーク

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ミセスフィクションズのファッションウィーク

Mrs.fictions

実演鑑賞

ファッションを基軸とした
三つのオムニバス作品
上演後に観劇の余韻を愉しみましょうと
おわりの会を加えて
なんと二時間半もの作品ですが
込められた情熱が凄くて
とても楽しめた時間になりました
チケットも洒落て
服飾の値札風にしてましたわ
ラストのウルトラマン プラダ
そのクオリティと
ウルトラマン愛が
大変自分的にツボで
あまりにも的確な
ウルトラシリーズの評価に脱帽です

そ~だよね~
おバカな怪獣相手の初代と
根の暗い宇宙人相手のセブンとか
アニメの80評価は
ホント納得でした

浴室の
Uber Eatsをとる
とかの言葉遊びも楽しかったし

初デートに悩む
脳内自分会議は
タイムリーなインサイドヘッド
または はめふらのカタリナさま
古い漫画だとダークグリーンとかだと
多重人格を夢の中に置き去りにして
主人格だけ現実世界に帰還する話とか
頭を過ぎりました
お相手のニシ君の多重変化は良かった

因みにウルトラマンプラダは
カラータイマーのとこに
ちゃんとプラダのマークが......
good!

サド侯爵夫人

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サド侯爵夫人

プロジェクト榮

実演鑑賞

内容は説明通りで
写真通りの衣装で
全員白い衣装に
主人公のルナは一人だけ
能面での表現でした

圧倒的なセリフ量で
濃密な舞台が休憩2回の
3幕で演じられました
ホンに圧倒されました

固定されてるハズの
能面に表情が見て取れたのが
自分でも驚きの舞台でした✨

座椅子に
ふかふか座布団でしたが
流石にお尻が少々痛くなったデス
牢屋に閉じ込めて置こうとする
母親と対立して
脱獄までさせていた主人公
ルナ サド侯爵夫人の
心の内と周囲の変化等を
フランス革命など交えて
語られてゆく会話劇

ラストは革命により
牢から出されたサド侯爵が
獄中で書いた私小説が元で
主人公が修道院入りを決意し
屋敷に戻った侯爵が
物乞いのような風体であり
追い返されて終演でした

インパクトあるなぁ
舞台も原作もーと

白魔来るーハクマキタルー

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白魔来るーハクマキタルー

ラビット番長

実演鑑賞

人間讃歌が多いと
作品の方向性を思ってたら
こんな怖い話を出してくるとは
なかなか驚かされました

実話の人食い熊の話を
巧くまとめてたなぁと
思った作品でした
映画のグリズリーより怖いわー

プロローグは
スキーに行く途中で
渋滞避けて脇道にそれた
四人が避難した山小屋で会った老人から
この辺りの昔話を聞き
本編は回想で
永代開墾法に望みを託して
引っ越してきた家族が
巻き込まてる壮絶な悲劇を
障子とかを上手に使った
ホラー描写が凄かった
エピローグは
話を聞いてた四人のうち
三人までが寝てしまいー
本当に怖いのは
人間でしたって結末

青春にはまだはやい

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青春にはまだはやい

プテラノドン

実演鑑賞

大変楽しめた作品でありました
細かなところもキチンと
抜けなく出来ていて
心踊らされた105分
全席指定
ただ開演前の場内BGMとかは
あった方が自分は
嬉しいかなと
自分好みのSF青春ストーリーでした
まぁミリミリとした伏線回収とかも巧みで
ホント楽しかった〜♬

アナウンサーを目指すが
NHK杯に出られず
コロナで中止になってですが
失意のまま高校まで中退し
引きこもった主人公が
逃げ場所にしたバーちゃんも亡くなり
遂に首を吊ろうとした時に
上からノートが落ちてきて
から始まるファンタジーな展開です
ひと昔前だと
デスノートですがー
なんとタイムリーに今回は
実写化したドリームノートです
書いたことが現実になるという例のー
さぁみんなで叫ぼう「チェイング」と
ではなくてー
普通に合宿場として使われていた
バーちゃんの家に来た
過去の学生達の寄せ書きノート
なんですが
夢が叶うと書いてあって
そこに主人公は
自分の怒りをを書き込むと
なんとーで始まる
タイムリープでパラドックスな
面白展開が
いやぁ青春してました
群像劇とも言えましたね

Goodbye my work!~退職の流儀~

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Goodbye my work!~退職の流儀~

丸福ボンバーズ

実演鑑賞

上演前の前説も
作品世界に落とし込んで
上手に見せたり
舞台となる喫茶店のセットも
丁寧に作られていて
登場人物たちも
各人魅力的に作り演じられ
マイナス要素を
感じられなかった
約2時間の作品
退職代行業を通じて
喫茶店に集う人々の
群像劇かなぁ
拾い雇われた退職代行業の
オノマトペさん
なかなかドライに仕事が出来ず
感情が多めに入ってしまい
拾ってくれた上司さんにも
申し訳なさそうながら
周囲との調整が上手で
色々と話が積み上がってゆく展開です
途中に挟んだ
ミニゲームは楽しそうだったわ

『口車ダブルス』

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『口車ダブルス』

劇団フルタ丸

実演鑑賞

ツインタワー方式の舞台といい
作り込まれた登場人物たちといい
見どころ満載で楽しめた
約二時間弱の作品
台詞の面白さに
会話のテンポも良く
とても楽しい時間が過ごせました
全席自由 二方向の座席配置ですが
両方に優劣は無いかなぁと

ゴーギャンおやじ2

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ゴーギャンおやじ2

グワィニャオン

実演鑑賞

路上で若者達と乱闘し
一方的に叩きのめした中年男が
傷害罪で身柄を拘束され
経緯を調べられると
男は自分を「矢吹丈」だと名乗った―
から始まる男の半生を
妻びやかにしてゆく話で
チラシにも出てる主人公が
勝平さんでしたわね
休息時には
名場面集の撮影タイムもあり
長丁場ながら
飽きの来ない
引き込まれる作品でありましたが
G列のオヤジ1名が
暗くなった客席でガサゴソと
騒がしく音まで出して
スマホいじってLine何度も
やるのには閉口したわ
何度目かで やっと
周囲の冷たい視線に気付いて止めたが
観劇に集中できないなら
退出して欲しかったな
いい歳して恥を知れだな
福生の街の推移と
自身の生誕からの
長き人生を語る主人公が
どうしてココにいて
なぜ暴行に至ったかを
タイトルの意味を含めて
徐々にに解き明かしてゆく
ストーリー展開です

勝平さんが
流石に五歳児は
やるのがキツイといったのが
なんとも笑えたが
誰か代わりにやってーとの
演出は巧みでした~♫

去りゆくあなたへ

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去りゆくあなたへ

劇団BLUESTAXI

実演鑑賞

舞台設定はセレモニーホールの
家族待合室のひとつです

昭和の頑固オヤジ風の元教諭と
厳しい作演でしられた劇団長の葬儀を
交互に見せてゆく家族喪失の話でした

各登場人物がしっかりと作り込まれていて
各役者さんらも上手に演じられていて
なんとも隙の無い見事な舞台表現に昇華していたなぁ
と感心しきりな2時間の作品
全席指定っす
会話にだけ出てくる人物像も想像できる
見事な作品世界観は秀逸でした

奔放で自由な長男と
まじめで貧乏くじ引き気味な次男との確執とか

オーバーアクションと言動の
端々が楽しいホール担当市川女史が
結構気に入りました=壁に張り付くポーズは
何とも忘れ難く・・・・(^-^;)

孤独死した団長さんを慕って集まり
葬儀をする元劇団員さん達
個性的な面々も悲しいはずの葬儀が
何とも楽しめて
映画「お葬式」みたいやなぁ と
この映画も資金不足で監督自宅を舞台にして
あし代浮かせたりと苦労があったそうで
劇中の劇団員らの会話での
様々な話も楽しめました~♪
ラストに疎遠であった団長の娘さんが
夜行バスで此方に向かっているというオチは
定番ながらも心に染みる〆方でしたわ

栗原課長の秘密基地

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栗原課長の秘密基地

SPIRAL MOON

実演鑑賞

次から次へとー
本当に怒涛の展開で
説得力のある骨太な展開で
ラストまで引き込まれた舞台でした
各登場人物背景が
しっかりと作り込まれていて
重なって展開するストーリーが
有り得そうな話で
面白かった

ラストは課長さんの進退が
ちと不安ながら
本人が納得してる感じを
丁寧に描いていて
好感の持てる終わらせ方でした

ピンポンパン!

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ピンポンパン!

トツゲキ倶楽部

実演鑑賞

シンプルな舞台で中央に卓球台置いて
周囲に人数分のパイプ椅子を置いての
会話劇ですかね
体育会系の立て型社会とか
怖い先輩とか世代の格差とか
いろいろと詰め込んでて
なかなか楽しめた作品となっていました
100分で全席指定デス
女子高の卓球部のOG会
集まる切っ掛けは久々に
全国インターハイに出れるようになり
選手7人の北九州までの遠征費用を
OG会で集められないかとの寄付金集めの話です
3期の怖い先輩23期の伸びやか世代
強豪だった筈の部が不祥事のために
練習試合も断られるようになってしまった
18期のメンバーとかに
現コーチと前コーチ等を交えた会議が
メインなスートーリー展開となります
伏線の貼り方も上手で
納得のできる綺麗な終わり方で
感動できました(^-^)

総評

記憶の鮮明さか
後半の方の観劇作品の方が評価高めのような気がした
家にこもりがちなので
なるべくの外出を観劇に当てており
あまし配信とかの映像作品は見てないけどー
今後は配信とかネットに寄りかかる作品が増えるのかなぁとか
感じたかしらねぇ

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