『prayer/s』※ワーク・イン・プログレス公演
RAWWORKS
SRギャラリー(福岡県)
2011/05/16 (月) ~ 2011/05/17 (火)公演終了
満足度★★★
業と欲と我
観る人の「我欲」によって見え方が代わる面白い作品だと思いました。
ラストに至るシーンの解釈で、特に。
あたしは永山さんの描く世界に「古代神話」の空気を感じるので、中々に恐ろしかったです。
っていうか、本当に素晴らしき変態。
変態って、「変態性欲」って意味だけじゃないんですよ。
ふふふ。
本公演、楽しみ。
★が3つなのは、お尻が痛いのとトイレが無くて不便だったから。
芝居とは関係なく、場所選定のための減点…(←偉そう)
ええじゃないか。
有門正太郎プレゼンツ
ROCKARROWS(福岡県北九州市小倉北区船場町7-20 地下)(福岡県)
2011/04/26 (火) ~ 2011/05/01 (日)公演終了
満足度★★★★
コントだ!
観ている人を、どう楽しませようか。どう、笑わせてやろうか。
そんな企みに素直にはまるのが正解!
「想定外」とか狙っていない王道。
直球で勝負しまくった結果、こちらは笑いすぎてフラフラになりました。
せめぇて2年に1回はやってくださいw
家族の証明∴ JAPANTOUR 2011(全日程終了!有難うございました!!)
冨士山アネット
ぽんプラザホール(福岡県)
2011/04/28 (木) ~ 2011/04/29 (金)公演終了
満足度★★★★
身体で語るかぁ~!
序盤に多少の分かりやすいマイムを入れる事で、その後の「動き」の展開に無理がなく、セリフが聞こえてくるかのように感じた。
上級者のダンスを見慣れている人には甘い部分もあったかもしれないけど、カッチリと行き過ぎていないところが、逆に演劇的…というか生活?物語?そういったものを、わたしは受け入れやすかった。
説明的過ぎず、前衛的過ぎず。
演出家のバランス感覚がいいのだろうと思った。
この「要素」を芝居の「部分的」なところに差込みたいと四苦八苦している手探り中の作品を、ここ2年で数本観劇したので、余計にそう思うのかもしれない。
「一つの戯曲からの創作をとおして語ろう!」vol.3 上演審査
福岡市文化芸術振興財団
ぽんプラザホール(福岡県)
2011/04/22 (金) ~ 2011/04/23 (土)公演終了
満足度★★★★
観せることと読むこと。
上演順は日替わりだったそうで、審査日は「柿喰う客」が先、「village80%」が後でした。
公開審査にて、さすがの評論が展開されたので、あくまでも審査前に感じた(アンケートに書いた)事のみ。
決定的な差は「この戯曲のキモ(作者が最も伝えたかった所)はどこか」という部分をどこかと探る所に、両演出家に差があったのかなと。
作者の意図に沿うのか、演出家が強調したい部分に沿うのか。
核を元に肉付けをしているのなら、そういった出来上がりになっていたはずであるから。
焼肉ドラゴン
新国立劇場
J:COM北九州芸術劇場 中劇場(福岡県)
2011/04/16 (土) ~ 2011/04/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
生々しさの極致。
それでも生きていく。
明日はきっと、いい日。
「在日」をテーマにした作品として、わたしがこれまで触れたどの媒体(TVや映画や記録や事件簿など)よりも、そう、大きな事件が起こる訳でもなく、登場人物が特異なわけでもないのに、心底、響きました。
この衝撃度は、映画「血と骨」以来だな…などと思っていましたらば!
恥ずかしながら、「血と骨」の脚本家…というリンクが脳内で出来ていませんでした。
観劇後に知るという。なさけなや。
舞台中継やDVDとは違い、劇場で観る、という事の根幹を再確認しました。
泣き笑いしながら立ち上がって、手を掲げて拍手を送ったのは、初めてでした。
JACK!
存在しません
かんたん倶楽部(大分県)
2011/02/26 (土) ~ 2011/02/27 (日)公演終了
満足度★★★
小屋が変われば…
印象も変わる。
今日は、ラストに、ものすんごいインパクトのあるものがやってきた。
2本、前回と同じ演目があったが、どちらも2度目でも面白かった。
けど、「前のほうがよかったなー」と、「今回のほうがよかった!」に分かれたので、これだから生の舞台ってのは、楽しいんだなぁ~なんて、改めて思いました。
明日は、今までの中で(毎回アンケートにお気に入り1作を選ぶ用紙がついている)得票の多かった演目を上演するそうなので、行ってしまおうかと悩み中。
カンアミ伝
わらび座
THEATRE1010(東京都)
2011/02/18 (金) ~ 2011/02/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
[歌舞劇ロマン]に納得。
あらすじにある
『「民衆の中にあってこそ真の芸」と考える観阿弥と、「幽玄」の世界を求める世阿弥の対立』
が中心となるのかと思っていたら、まさかまさかの連続。
いったい、観阿弥や世阿弥が、どうミュージカルになるの?と思っていたので、余計に驚きと驚かされた満足感が加速度的に増していきました。
また、丸山有子さんが、姿も声も美しくて、それでいてキリリとしてて、菖蒲という名を体で現しているようでした。
そして…
「自然居士」の場面で涙があふれて止まらなくなりました。
最後の最後で、それを魅せるとは!
と。
JACK!
存在しません
ストロベリーホール サンリオビル4F(大分県)
2011/02/19 (土) ~ 2011/02/20 (日)公演終了
満足度★★★
どっちだったんだろう?
「コント芝居」なのか「短編演劇」なのか。
そういう難しいことは分からないけども、卵料理みたいなものだなと思った。
「卵が嫌い、もしくは卵アレルギー」
という人以外は、たいていの調理法で卵は美味しいと思うから。
あとは、それぞれの好きな焼き加減、塩加減、ゆで加減。。。
全員に美味しい料理を作りやすい分、難しい分野だなと、改めて思いました。
来週も「おかわり券」使って観にいこうと思います!(セコイ)
投げられやすい石
ハイバイ
大野城まどかぴあ(福岡県)
2011/02/19 (土) ~ 2011/02/20 (日)公演終了
満足度★★★★
石を投げられた。
開演時間を勘違いしたせいで15分ほど遅れて立ち見。
スタッフが笑っていると思われたら申し訳ないと我慢したけど、笑いすぎだったかもしれない。
とにかく、笑った。
っていうか、人を、こんなに、笑いものにしていいのか?と思う罪悪感が無いのに驚いた。
同じシーンを見て、泣いている人と大笑いしている人が同時に存在するすごさ。
笑っている人も、ただビジュアル的に笑えるという部分もあるだろうけれど、とにかく、「笑わせる」というより「笑われている」一抹の悲しさに、涙がにじむほど笑った。
女が女から見て、リアルすぎる。
自分に何にもない女がブランド品や流行の品を身につけて、自分も何者かになれたような錯覚を味わったり、無難に収まったり、まだ何かがあるんじゃ?と期待したり。
そういう心理がイヤ~な感じで伝わってきた。
駄目押しのあの歌。歌詞を知っている自分には結局、一番強い(神経が太い)のは女やなー。と、感じさせられました。
あとのまつりのあとのまつり。
演劇関係いすと校舎
自宅劇場「守田ん家。」(福岡県)
2010/10/01 (金) ~ 2010/10/03 (日)公演終了
満足度★★★
プレゼントをもらった気分。
いす校オールスターキャスト!なかんじで、いい味でてました。
さすがの馴染み感。
それぞれのメンバーがプロジェクトへの参加、他劇団への客演やスタッフ参加をしてきた「出稽古」が返ってきてるな~という感じでした。
今年はまた「家出」をするそうなので、とっても楽しみにしています!
素敵じゃないか
RAWWORKS.NDR
枝光本町商店街アイアンシアター(福岡県)
2011/02/05 (土) ~ 2011/02/06 (日)公演終了
満足度★★★★
素敵でした。
観なかった人は、再演を希望したほうがいいと思うよ。
ちょっとしかめた眉
ちょっとだけ傾げた首
瞳に映る光や、睫が落とす影…
あの会場で、あの距離で味わうことができて幸せでした。
話の中心は「子供を産むということ」
それって、結局は
「生み方じゃないよ。育て方なんだよ」
っていう裏のメッセージも含まれていたのかなぁと思いました。
終わったとこから続きが始まるような、素敵な余韻でした。
ひとんちで騒ぐな
万能グローブ ガラパゴスダイナモス
ぽんプラザホール(福岡県)
2010/12/22 (水) ~ 2010/12/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
期待値を軽く越えられた~
どこにどうコメントつけてもネタバレになりそうなくらいに、数分に1度は何かが起こるという「客をあきさせない」秀逸さに、見事!はまりました。
最上段の席について、セットの全景を観た瞬間の驚き。
「これ…このままアゴラに持っていくの?」
某お方に聞いてみたら
「うん。そうじゃない?」
この人たちは、本当にいい意味で「芝居バカ」だと思いましたね。
【こまばアゴラ劇場】での感想群が今から楽しみですw
ワレラワラルー
F's Company
ぽんプラザホール(福岡県)
2010/12/11 (土) ~ 2010/12/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
曖昧であるが確たる境界。
明日や長崎公演をご覧予定のかた、ハンカチとかティッシュとか、必須です。
何かを、誰かを、大事な存在を亡くした(失くした)事のある人は特に。
途中から、わざとシンクロさせる微妙な手法。微妙でありながら、効果的。
ナクシタのは1人?2人?1匹?それとも、、、、
こんなに、、辛い記憶と幸せな記憶を「まぜこぜ」に呼び覚まされるのは、シンドイ。
シンドイけど、涙がとまらないけど、観ることをやめられない。
なにもない/なにもしない
二番目の庭
J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)
2010/12/03 (金) ~ 2010/12/05 (日)公演終了
満足度★★★★
別れかたが楽しみ。
感想と言えるかは分からないけれど
「面白かった」「面白くなかった」 「好みだった」「好みじゃなかった」
ではなく
「…わかった」 「…わかんなかった」
に、なりそうな芝居でした。
ちなみに、好みで面白くて「…わかって…キツイ。キツイよ…」でした。
観客という観察者がうまれて、やっと、なにかはじまり、なにかする。
未知の変数を抱いた作品でした。
在る、忘れられた水槽。(無事終了いたしました。ありがとうございました)
village80%
アクロス福岡 円形ホール(福岡県)
2010/09/03 (金) ~ 2010/09/04 (土)公演終了
満足度★★★
初入村。
批判(?)が出るとしたら、きっと、フィジカルとセリフの平易さに集中しちゃうんだろうな~と思った。
劇中劇団の稽古で、身体表現を鍛えるレッスンシーンなどは「いや、もっと形を固めてから見せたらいいのに」と、つい心で突っ込むほど。
円形なので、ある程度は背中しか見えないシーンもある。そこでも、背中の芝居が見えない。
けど?
この話は、そこいらにいる、方向性に煮詰った代表が演出している若手劇団の稽古場だし、そこいらにある生活。
それじゃ、これで成立してるんじゃん?と、思い直した。
そして、「物語」に浸れないまま終わっては損だなと。
優しく見える、みどりの中で。
演劇関係いすと校舎
自宅劇場「守田ん家。」(福岡県)
2009/06/20 (土) ~ 2009/06/28 (日)公演終了
満足度★★★★
自宅劇場の醍醐味!
大分から行橋まで観にいきました。
目の前(字のままです)で展開される姉妹の物語。
部屋の端と端にいる二人を交互に見ないと見えない。
視野の問題で。
誰かに気をとられると誰かを見逃しそうでもったいない。
そんな自宅劇場。
じーん。 と、します。
うまく言い表せないので、ぜひ、観にいってください。