harumi姉さんの観てきた!クチコミ一覧

441-460件 / 983件中
天使の決断

天使の決断

ザレ×ゴト

劇場MOMO(東京都)

2016/12/16 (金) ~ 2016/12/19 (月)公演終了

満足度★★

何が言いたいのか?
カラフルで可愛らしい、それはとても目に楽しいのだけど、肝心のストーリーに伝えたい事とか、訴えたい事とか、なんにも感じられず、唯バタバタと騒ぎが起きる様を観ていたという感じです。ちょっと客観視することをお勧めします。

磁場

磁場

直人と倉持の会

本多劇場(東京都)

2016/12/11 (日) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

胃が痛む
加賀谷が何を言い出すのか?絶えずその発言に神経をすり減らしていくものたちの緊張感に、観ているこちらも引きずられ、終始神経がキンキンしていた。自分のやりたいものと、スポンサーの意向、この間で追い詰められていく柳井の切迫感、胃が痛くなるような錯覚を覚えた。本音と建て前の業界事情がよく現れた舞台。そして、最後に柳井の取った行動が、また、実にその道のものらしい気がして、哀れにも思えた。明かりが入る前と入ってからのセットの面変わりがまた、意味深で魅力的だった。

時代絵巻AsH 其ノ玖 『草乱〜そうらん〜』

時代絵巻AsH 其ノ玖 『草乱〜そうらん〜』

時代絵巻 AsH

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2016/12/14 (水) ~ 2016/12/19 (月)公演終了

満足度★★★★

いつか・・・
とても良い脚本だった。予想外のキャスティングも良い出来だった。いつもならボロ泣きになっていたに違いない。ところが、どうも要になる役柄の何人かに違和感を感じてしまい、そちらに気を持って行かれて、泣けずに終わってしまった。無念!新しい劇場のサイズにまだ演じる方も演出側も慣れてないような・・・気がする。大きくなった途端、殺陣が少なくなっていっているのは個人的に寂しい。とはいえ、今回の黒崎くんの殺陣は実にイイ!そこに繋がる少年達、清海・伊佐兄弟、四郎の存在感、こちらも上出来だった。出来うる事なら、あと何年かして、劇団が大きくなり、もっと大きな劇場を使うようになったら、セット・衣装に力を入れ、そして人(この舞台に民と呼ばれる人たちは不可欠)をもっと増員して、大きな歴史の物語として、復活して欲しいと切に願いたい。

Live Performance Stage「チア男子!!」

Live Performance Stage「チア男子!!」

LPS「チア男子!!」製作委員会2016

【閉館】AiiA 2.5 Theater Tokyo(東京都)

2016/12/09 (金) ~ 2016/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★

一生懸命は“カッコイイ!!”
いろいろなものを抱えながらも前へ進む登場人物たち。それに出演者の頑張りが重なって見える。確かに身体能力の高いキャスト揃いだが、それでも短期間で、チアの技を修得するにはどれくらいの努力があっただろうと、また、技を演じる上での信頼関係、これもストーリーだけでなく、キャスト同士の結束の良さが感じられると思う。一生懸命は“カッコイイ!!”その頑張りに拍手したい。

不埒なチェイン

不埒なチェイン

wonder×works

座・高円寺1(東京都)

2016/12/08 (木) ~ 2016/12/12 (月)公演終了

満足度★★★★

現実を感じさせる
現実にはあるのだろうなと思える話。だが、実際にこうでは無い事を祈りたい話。警察と同じで、事が起きなければ、危ないとわかっていても何もしない。下のものが告発しても、上へ上への繋がりの前に潰されていく真実。なんとも実際のいろいろが頭の中をよぎってはまた違うそれが通り過ぎていく。コメディーということだったが(確かに客席からは笑い声が上がっていた)、笑うに笑えず、ただただ怒りのようなものと、結局こうなってしまうんだねぇというあきらめのようなものが、ふつふつ浮かんだ。登場人物たちのぶつけ合う言葉の痛さ、彼らにとって“守らなくては成らないもの”への歪んだ感覚、実に迫ってくる演技でした。ただ内容が内容だけに、腹立たしさに二度観たいとは思わない舞台でもあります。

凝り性のサンタ、苦労する/ちょべりばペット

凝り性のサンタ、苦労する/ちょべりばペット

ピヨピヨレボリューション

王子小劇場(東京都)

2016/12/07 (水) ~ 2016/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★

アイドル劇団!?(凝り性のサンタ観劇)
まさかこの劇場で、サイリュームが舞うのをみるとは思いもしなかった!(まぁそれを持った“お兄様方”がちょっとテレ加減ではあったが)確かにみんな可愛いし、唄とダンスもイイ!ストーリーも面白いところ突いている。カラフルな舞台、子供連れでも充分楽しめる舞台だと思います。台詞より唄が多いのはちょっと気になったけど、一足早いクリスマス、楽しませて頂きました。

ジャパコン

ジャパコン

劇団チャリT企画

座・高円寺1(東京都)

2016/11/30 (水) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

考えてしまう事、考えるべき事
面倒な親戚づきあい、自分の知らない子供の姿・思考。切実に考えてしまいました。言いたいけど、言えない。迷惑だと思っていても、それを口に出す事も出来ない。実に“有り”です。また、見えているようで見えていない子供の考えや行動、これも母には切実に思うところ“有り”です。とても近い部分に複雑な、そして同調する想いがありました。そして憲法、これは本当に考えるべきことなのでしょう。何が良くて何が悪いのか、答えの出ない話なのかもしれないけれど、考えるべきことなのだと、曖昧に考えていた自分にぶつけられたように感じました。ぜひ多くの人に考えて欲しい舞台だと思います。・・・・・と言っても決して重い話ではないです!テンポ良く、親子喧嘩のシーンもなかなか迫力で楽しい舞台でもあります。

極上文學 第11弾「人間椅子/魔術師」

極上文學 第11弾「人間椅子/魔術師」

CLIE

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2016/11/30 (水) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

妖しくも美しい世界
本音を言えば、このところナイスコンプレックスの舞台がいまひとつなので、キムラ演出に不安はあったが、開演前に舞台を見た瞬間から魅了された!薄闇の中に浮かぶ赤、またその自在な変化。思わず感嘆する!そして、ROLLY、村田充の作り出す不思議な世界観。最後の最後まで見応えあり!出来れば、別キャストの舞台も観たいと思った。

メリーさんのクリスマス

メリーさんのクリスマス

劇団SHOW&GO FESTIVAL

下北沢 劇・小劇場(東京都)

2016/11/29 (火) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

満足度★★★

情けない・・・
みんな貧しい恋愛というか、手近で、まるでコンビニのような感覚で彼氏だ彼女を捕まえ、追っかけている。そりゃ近場が悪いとは言い切れないが“絶対にこの人が好き”という感覚ではなさそうだ。とても情けなくなってしまう。なんとなく“つきあおう”と言われて付き合って、恋愛ごっこして、そんなに気持ちもないから別れても、そんなに傷つかない(当人は傷ついていると思っているのだろうが)。自分の息子もそんな中に居るのかと思うと、もっと情けなさが増してくる。・・・そんな風に感じたお話。残念ながらコメディという割りには客席からの笑いは少なかったようだ。私もあまり笑えなかった。ラブコメ的な甘酸っぱさもまったくなかったしねぇ。クリスマスって打算の時期なのかなぁ・・・。

ミュージカル「八犬伝-東方八犬異聞-」二章

ミュージカル「八犬伝-東方八犬異聞-」二章

CLIE

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2016/11/23 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

ほさか演出
実を言えば、あまり期待はしていなかった。三上俊君出演ならぐらいの気持ちで観に行ったのだが・・・。抱えているものがありながら、少年らしさを感じさせる“しの”。生真面目で優しい“ソウスケ”と、キャラがアニメのイメージを壊さない。そして、アニメ以上に、心に沁み込んだ琥珀役の岡村さやかさんの演技。彼女の舞台は4作目だが、今回は今までと違う雰囲気で、また違う魅力を感じた。そしてなにより見事だったのは「ほさか演出」!!無駄な暗転がない!舞台上下段、そして上手下手、中央、全体と舞台使いが実に巧い!目にも飽きさせない美しい演出、このサイズの劇場の2.5次元で、これぐらいドラマとして完成させてくれたものは少ない。演出に感動してうるっと来てしまった。

量子的な彼女

量子的な彼女

NICE STALKER

王子小劇場(東京都)

2016/11/19 (土) ~ 2016/11/23 (水)公演終了

満足度★★★★

可愛らしさ
セットも可愛いが、女子はもっと可愛い!今どきのスレた感じがない、少女らしさにとても好感が持てる。大爆笑はないが、クスッと笑いが何度ももれた。ストーリーとしては少しばかり未完な気がしないでもない。物理系といっても、目にわかる実験などが入ると、もっと“らしさ”や“理解”が出たのではないかと思う。言葉だけでは観ている側の理解力も上らない。せっかくの科学なら、もっと科学に触れるような演出があれば良いのではないかと思う。(理科オンチの母でも息子と一緒に理科の実験参加して、わかったことは色々ある・・・そういうことが言いたいわけです)女子たちのかわゆさにオマケして☆四つ!

お願いだから殴らないで

お願いだから殴らないで

MacGuffins

シアターKASSAI(東京都)

2016/11/16 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了

満足度★★★

“?”
弱腰の夢麻呂さんに驚き、彼を押して押しての他のキャラの強さに驚いた!多少煩過ぎる気はするが、あれなら押されているキャラも納得は出来る。話は単純。もう少しひねりが欲しかったが・・・個人的には破れかぶれの主役の暴走振りが見たかったのだが、意外におとなしめで、ちょっと物足りない。あれなら夢麻呂さんでなくても良かったのでは?彼の使い方にちょっとだけ“?”

口紅

口紅

サンライズプロモーション東京

赤坂RED/THEATER(東京都)

2016/11/09 (水) ~ 2016/11/14 (月)公演終了

満足度★★★

憶測
演出の狙いがわからないでもないが、あまりにも不愉快な会話が続く。曖昧な言葉に適当に反応する。聞いているふりで聞いていない。同調しているようでも相手を近づけない。主語のない会話。同じ場所にいても、同じ空気を吸っていないような、ひとつ膜を張って会話しているような・・・・・。そんなリアルにありそうな会話が続く。人のことは言えない。私もかなりその傾向はある。しかし、延々と妙にずれた会話を聞いていると、不愉快さが鎌首をもたげてくる。ざわざわとしたストレスを感じた。題名の「口紅」。インストラクター達の会話の中に唯一出て来るシーンがある。これが多分、この話の人々を表す全てではないかと思った。ゆがみのある人々。それが口紅が落ちていくように、少しづつ本当の姿を曝け出していく。他人には見せなくてもいいものが露になっていく。よそ行きの顔で、日常を過ごすことに、慣れてしまっているはずだった者達。しっかりと口紅を塗り、過去の記憶を隠して、または忘れていたはずなのに、ひとつの出来事から拭い取られるそれを表していたのだろうか・・・・・と、もしくは逆にしっかりと口紅を塗った事で、言えなかった過去を口に出来たのではないかと・・・・・そのどちらも有りで、そのどちらでもないのかもしれない。いつもの自分がどこにいるかで決まるのだろう。まぁ勝手な憶測。作者の本音はわからないが。


『愚図』

『愚図』

KAKUTA

あうるすぽっと(東京都)

2016/11/10 (木) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度★★★★

愚図
夫は仕事に、主婦は平凡な毎日に、女は恋に、男は過去に、それぞれが日々溜まっていく爆発しそうなものを抱え、それが形を変えて放出されていく。その歪みが当たり前の生活を壊していく。小さな歪みを愚図愚図引きずって、やがて、泥に埋まる。なかなか面白い展開ではあった。また出演者のバランスも良かったのではないかと思う。因果は直接ではなく、巡りめぐってくるものだと、ラストを観て感じた。

つややかに焦げてゆく

つややかに焦げてゆく

Antikame?

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/11/10 (木) ~ 2016/11/14 (月)公演終了

満足度★★

理解できず
前日の寝不足のせいか、椅子から視線が下に落ちる舞台の造りとすぐ寝転ぶ登場人物のせいか(下を向いていると上瞼が重くなる)、それとも動きがあまりにも少ない演出のせいか(動きが単調)、舞台上の会話というより日常の会話のような台詞のせいか(ボソボソ感有り)、何度かうつうつした!(どんなに寝不足でも面白いと感じれば寝ることはない)特にこれと言って心が引張られる台詞もなく・・・・・理解できずに終わったのはいうまでもない。演じていた方たちには申し訳ないです。

虚構のペルソナ

虚構のペルソナ

TUFF STUFF

シアターサンモール(東京都)

2016/11/09 (水) ~ 2016/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★

陰な雰囲気
各ストーリーの導入部分の演出が面白かった。また全体としても「陰」な幻想的雰囲気、特に赤の使い方が美しかった。出演者も若いながら、なかなかの実力で、惹き付けられるものがあった。

奇々怪々~江戸の千本もみじ~

奇々怪々~江戸の千本もみじ~

カートエンターテイメント

俳優座劇場(東京都)

2016/11/07 (月) ~ 2016/11/13 (日)公演終了

満足度★★

奇々怪々!?
しっかりした演技をする方が多かった。特に熟年組みの渋みのある芝居は良かった。しかし、脚本・演出共にどうもスッキリしない。旅芸人はやたらと人に突っかかる言い方をし、あんな状態ではとうの昔に無礼討ちされてるんじゃないかと、思わせてしまうし、なぜか、この旅芸人の旦那と髪結い(女)のボケ・突込みが多いのが不自然。その他にも、どうもつじつまの合わない不自然さがつきまとう。奇々怪々な出来事もスモークばかりが凄すぎて、演出の発想の足りなさを感じた。

震えた声はそこに落ちて

震えた声はそこに落ちて

劇団時間制作

劇場MOMO(東京都)

2016/11/02 (水) ~ 2016/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

綺麗事
綺麗事で終わらないラストに拍手したい。みんなイイ人で終わるなんてことは、リアルには有り得ないが、舞台だと妙に温かくまとまる・・・そんな感じが目に付く。しかし、この舞台では、怯えや怒りや憤りが声となってどんどん放出されいく。被害者も加害者も、苦い痛みを互いに感じながら、向き合う為の努力?上手くいえないが、それを越える為の試練に向かうように感じた。演じる出演者の力量の高さも感じる。実に観応えがあった。始まってすぐ、舞台上のライト、そのほぼ真ん中のひとつだけが瞬くように点いたり消えたりしていたのが、演出の細かな気配りというか、繊細さを感じさせた。

パール食堂のマリア

パール食堂のマリア

青☆組

吉祥寺シアター(東京都)

2016/11/01 (火) ~ 2016/11/07 (月)公演終了

満足度★★★★★

傷は時間と共に癒えて行く
だれか、そばにいてくれる人がいれば・・・。どんな悲しいことも苦しい事も、無理にあがくことなく、ただ一緒にいてくれる誰かと、ゆっくり時間と共に生きていれば、傷跡は残っても、痛みは自然に癒されていくものだと、この舞台を観て感じていた。創作されたものであっても、観ている自分と重なってくる感情があまりにも多く、鳥肌が立った。そこに流れる横浜の風や匂い、しっかり造り込まれたセットにも物語を感じさせる風情が有った。汚れなく真っ直ぐに生きようとする姉妹、潔いストリッパー、清楚な娼婦、誰もがそれぞれ違う形であっても、凛とした美しさを持っていた。皆が“マリア”と呼ばれるにふさわしい生き方をしていたと、タイトルにの意味合いの大きさも感じさせられた。この完成度、演技力、小劇団(と言っていいんだろうか?)としては断トツの素晴らしさだった。

『曇天プラネタリウム』

『曇天プラネタリウム』

ラチェットレンチ

Geki地下Liberty(東京都)

2016/10/26 (水) ~ 2016/10/30 (日)公演終了

満足度★★★

心苦しいが・・・
まだこの作品以外に2作しか観ていない劇団。それで脚本・演技力ともにその実力を認めている。しかし、今回は若いキャストが多かったせいか、レベルダウンを感じてしまった。演出もいつものレベルなら下手な小細工無しにその世界を魅せることが出来ただろうが、今回はもう少し演技を補助する照明なり、映像なり、少し手を加えるべきだったのではないかと感じた。

このページのQRコードです。

拡大