papamomo 老年団・サポート・センターの観てきた!クチコミ一覧

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キツキツマンキツ宇宙船のゆらぎ

キツキツマンキツ宇宙船のゆらぎ

システマ・アンジェリカ

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2025/09/26 (金) ~ 2025/09/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2025/09/29 (月) 13:00

[以下性的表現があります]

主宰/脚本/演出 高野希彼の作品は 2作目。1作目で大いに期待を持った。
男性性、上演作品のフライヤーのデザインにある男性性(男根か)。見ている内に思った、舞台美術の女性の生殖器だろうかと思う意匠。

誕生と海。

描いておられた男らしさを追い求める、かの宇宙船の若き船長と筋肉質の男、等。前作の人文借景『花潮木家ッ!!』で次作を期待していたのだけど、「男らしさ」を求める船長を通して宇宙を背景にして描こうとした展開/描写を収めるには上演時間80分は不十分だったかなと。

舞台美術の優れた意匠、7人の演者、配役、舞台美術を活かし身体を使った演出、その演技、照明/音響、フライヤーのデザイン、それらは満足に至っているところもあったけど、ジェンダー/男性の加害性という大きなテーマと、ステレオタイプな設定とその投射、物足りない/単純化し過ぎな部分、あるいはこの舞台美術がゆえに限定されてしまう部分、深みと展開の波を持たせた120分を妄想してしまう。

座標と初恋

座標と初恋

アオガネの杜

アトリエ春風舎(東京都)

2025/09/12 (金) ~ 2025/09/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/09/13 (土) 18:00

タイムラインにアオガネの杜のアカウントから感想の再投稿が流れて来て、戦争/国家と恋の話って、それぞれがまったく結び付く言葉同士ではないぞと身構えていたが、幕開けで結木千尋さんが、存じ上げてなかったのだけど、どんどん引き入れられる俳優さんだったのだけど、 登場されて、出だしはなんか講義を聞かされている感じだなと思っているうちにどんどんと引き込まれて行き、舞台に意識を集中させ続けた 105分だった。

大上段に構えた話なんだけど、そりゃ国家に戦争、そこに恋を絡ませることに無理があるはずで、でも無理を感じることはさほど無く、構成、展開、照明、位置取り/バランスの塩梅が良くて、そして、安心して身を委ね続けられる 5人の俳優が見事だった。

特に、との区別は出来ないけど、瀬戸ゆりかさんは、実年齢(は存じ上げてはないですが)の倍はあろう、そして大きな役回りを、無理を感じさせず演じ切っておられ、伊藤拓さんは、主宰/作/演出の中村馨さんが、アフタートークで質問させていただいた、生活感を纏わせることが出来る俳優として、その通り居られた。いや、稲川悟史さんも素晴らしかったし、小林史明さんは、二役を演じておられ、二役目が最初に演じておられた方とは思えず、でも出演者は5人だからと、同一人物だと、少し客席が明るくなるタイミングで当日パンフレットで確認したぐらい、雰囲気が違っていました。

アオガネの杜『座標と初恋』とても良かったです。

かこちゃんの後悔

かこちゃんの後悔

なかないで、毒きのこちゃん

ザ・スズナリ(東京都)

2025/09/03 (水) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/09/05 (金) 14:00

初めましての "なかないで、毒きのこちゃん"
笑いまくった。そして不覚にも、と言うのはそう言う展開は頭に無かったので、最後感動してしまった!笑 ちくしょう!なかないで、毒きのこちゃんの、作/演出の鳥皮ささみの、出演者達の、思う壺じゃないか!
これがなかないで、毒きのこちゃんなの、作風かどうかはもう一度観ないとわからないなのか!笑。
喜んでもう一度拝見して、作風を確かめたいと思う。

われわれなりのロマンティック

われわれなりのロマンティック

いいへんじ

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2025/08/29 (金) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/09/04 (木) 14:00

いいへんじは、2017年8月の『パパ』から拝見している。これまでのベストになった、丁寧に作られた作品だった。

最後に題名の『われわれなりのロマンティック』が背面に浮かび上がって来た。この言葉に納得する自分が居た。あっ、ここまでの物語がこれだと納得している自分に、うんうんと頷く感覚だった。

アフタートークで石黒麻衣さんの演出、演技を肯定する発言に、主宰/作/演出の中島梓織さんが、下手袖を振返り「ほら、良いって言ってくださっている」的にそれを演者/スタッフ(なにせ隠れているので誰がおられるかは推測ですが 笑)に手を振り、語り掛けた姿に、この作品の創作過程を垣間見る様で、納得出来るシーンだった。

ロマンティックって、もう自分で持つ感情ではない、いや、もう長いことその感覚を持つことはなかったと、観る前に思っていたのだけど、拝見しながらみんなのロマンティックをびしびし受け取り、お、そうか、まだそんな感覚を共感出来るんだと思った。

古希を過ぎた爺なので、家長制度の中に生まれ、生きて来て、性差は性差そのモノの形で区別され、茨城じゃあないけど、父母の故郷は田舎で、そういう中で育って、シス ジェンダーでヘテロ セクシャル、妻が居て、子供達も居る。環境が変わって来て、知識としてジェンダーフリーについて認識を持ち、感覚、思考としてもそう在る様になって来たと自認している。

この作品を拝見しながら、それを受け入れながら拝見した。それぞれの在り方は在って、でも何かのアクションを取る時は、その時点での発露であって、それが正しいかどうかは判らない。あとから思えば間違った行為を取っていたのかも知れない。その10年間の積み重ねはそのまま舞台に在った。それには納得するしかなく、受け入れることしかできないのだから。なので、あの物語が完璧な姿なのかと言うとそうで無いところはあるだろう。区別と差別が思い浮かび、今世界で、そして日本で台頭し、日本人ファーストと言う言葉で差別する社会が透けて見えた。

演出も、それに応える、一緒に創られた俳優達も素晴らしかった。それぞれの在り方が前提で、それに基づいて展開する構成も良かった。舞台美術も、高さと奥行が使われ演出とマッチ。ソファーと、二つの出入り口、それが並ぶことでこれからのシーンが二人の隣合う部屋なのか、相対に配置すれば部室などとガイド役を担っているのも良かった。

ハムレットマシーン

ハムレットマシーン

サブテレニアン

サブテレニアン(東京都)

2025/08/29 (金) ~ 2025/08/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2025/08/31 (日) 15:00

サブテレニアン プロデュース『ハムレットマシーン』(原作 H ミュラー/演出 得地弘基)
ハムレットマシーンは読んだことがなく、視るのも初めて。なので戯曲や演出のことは比較の術が無い。
何度もハムレットマシーンが始まり、なので始じまってすらいないのかも知れない演劇。演じられることなく、我々は視ていないのだろうか?
姦通、媾う、穴を縫えば生まれない、などシェイクスピアを彷彿とさせる台詞に、資本主義への、ガザへの抗議としてのハイル コカコーラ/マクドナルド/ケンタッキーのシュプレヒコール。
上演され、演者達の手から離れ、観客として受け取れたところはかなり面白かった。
これまで、お布団の上演は凄く良いと受け取るか、そうではなかったか、そのいずれかなのだけど、この得地さん演出のハムレットマシーンは良かった。面白かった。

鶏の首から上

鶏の首から上

あんよはじょうず。

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2025/08/18 (月) ~ 2025/08/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2025/08/29 (金) 14:00

『鶏の首から上』(ひよこ組) 番外公演とのことだけど、初めてなので、どの辺りが番外なのかは判らない。
加藤睦望さん以外、柴奏花さん、丈真央さん、渡久地雅斗さんは多分初めまして、高畑亜実さんはどこがで拝見していると。
主宰の高畑亜実さんが 19歳の時、高校生に宛てて書いた処女作を改訂した上演とのこと。改訂されたとは言えベースはその時の戯曲。このベースになった作品を 19歳の時に書いた高畑亜実さん、どんな 19歳だったのだろうか!凄し!
普段と言うか、見たことのない、鶏の首を刎ね、駅舎を燃やし、無免許運転を唆す、無謀さを纏った上演。鶏の首から上、そう頸を刎ねる訳で、血塗れの、更に血塗られる衣装に肉体。鮮烈な言葉が、シャウト、あるいはそれに近い発声でぶつけられる。と言うことで、新鮮な体験だった。
左程静かではない会話劇、自分的には不思議と面白かった。

Many Classic Moments

Many Classic Moments

稲葉組

インディペンデントシアターOji(東京都)

2025/08/14 (木) ~ 2025/08/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/08/15 (金) 12:00

稲葉組『 the True Colors 』 (原作 ウィリアム シェイクスピア『尺には尺を』 翻訳/翻案/演出 稲葉智己) 超面白かった!
で、いきなり横道に逸れる。原作『尺には尺を』 は喜劇に分類されるが『問題劇』とも分類されることがある作品とのこと。ちくま文庫の松岡和子訳の訳者あとがきの最初のくだりに「シェイクスピア劇に....、喜劇はすべて結婚で終わり、悲劇はすべて結婚から始まる」「またロマンス劇にしても...、プロットの悲劇的な発端は結婚である」とある。原作は結婚で終わるのだが....とある。ややこしそうな話なんだ。
そして、さらに稲葉組では本作の題名を『 the True Colors 』とされた。本当の色、私の本性とでも言うことなのだろうか。人の本性、表に現れていない部分とでも言うことだろうか。
前置きが長くなった。「稲葉組流に、あんまり問題ないようにアレンジしてお届けします」とあったけど、確かにそのままではなかったけど問題劇の色合いが濃くブラックだけど、黒太さんの灯りと、稲葉先生の物語はさすがで、面白かった!最後はどう話を納めるのか、ハラハラドキドキだった。十分楽しめる上演でした。
小磯帆奈が良い!いつもの小磯さんとひと味違う!黒太さんが言えと言うから言うのではなく、良かったから言うのだが、高校演劇サミット、高校、大学で見て来た小磯帆奈から違う部分が垣間見えて良い!(駅に行くまでではなく、CoCo壱番屋王子店からですが)
院長の時もだったけど公爵を演じた時の加賀和百花さんも良かった、鎌﨑 結さんのイザベラは淀みのない迫力が凄く、アンジェロの堀江 礼さんの突き放した姿が良い。
大変満足しました。良い上演をありがとうございました!

ウルトラマリンたち

ウルトラマリンたち

排気口

OFF OFFシアター(東京都)

2025/08/07 (木) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/08/11 (月) 13:00

タワーマンションじゃないけど豊洲に住んでいます。
少女漫画の目の大きな人達は苦手、排気口のボリボリ先生が描かれる人達は何故かそれに該当しない。
海なんだな、ウルトラマリンたち。
水元琴美さん、ベテランのお二人、良いなぁ。
おかしくてやがて悲しき排気口。
泣きましたよ。

穿つ泡(うがつあわ)

穿つ泡(うがつあわ)

LiveUpCapsules

小劇場 楽園(東京都)

2025/08/06 (水) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/08/10 (日) 17:00

昭和初期 子供向け漫画で人気を博した漫画家 田河水泡の物語。
戯曲の力と圧倒的テンポでの演出に幕開きから引き込まれた。素晴らしかった。
義兄が小林秀雄だったと今更知った。
NHKの朝ドラ「あんぱん」をご覧になっている方には特にお勧めだ。
NHKの朝ドラ、いつも見ている訳ではないけど、今回の「あんぱん」は欠かさず見ている。時代も重なっており、やなせたかしは「のらくろ」の愛読者だったそうだ。
「あんぱん」では嵩ではなく、のぶが愛国の鑑として第二次世界大戦へ雪崩れ込む戦時に巻き込まれていったのだけど、「のらくろ」を描いた田河水泡も時代に翻弄された一人と言えるだろう。劇中、小林秀雄と戦争を描くシーンがあったが、流石小林秀雄だ、と言えるのかどうかは知らないのだけど。
そう言った意味で、今、田河水泡を上演する意義は大きい。
田河水泡を演じられた内田健介さんを筆頭に 9人の演者もハイピッチの展開を見事に描き上げていた。

『意味なしサチコ、三度目の朝』再演

『意味なしサチコ、三度目の朝』再演

かるがも団地

吉祥寺シアター(東京都)

2025/08/08 (金) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/08/10 (日) 14:00

能代市と言えば、そうかバスケットの街と呼ばれているのか! 地図を見たら秋田市よりも北で青森は直ぐそこなんだな。でも言葉は秋田寄りと言うことなのだろうな。

朗読劇『少年口伝隊一九四五』

朗読劇『少年口伝隊一九四五』

新国立劇場演劇研修所

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2025/07/31 (木) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2025/08/02 (土) 14:00

高校生の頃から拝見している方が研修生ということで拝見。朗読劇なれど少し動きを伴う。皆さん、研修で広島を訪られたそうだ。皆さんの緊張が伝わって来る。舞台の真ん中に、焼けてしまった色にも見える段ボールの広島の街が

それは、満月の夜のことでした

それは、満月の夜のことでした

WAKABACHO WHARF 若葉町ウォーフ(神奈川県)

2025/07/29 (火) ~ 2025/07/30 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/07/30 (水) 14:30

大阪に居られ、何度目かの関東での公演。関東に来られると観に伺う。
独特の言葉を持つ、好きな俳優の一人、七井悠のひとり芝居。
「途」(みち)の先にあるパン工場、月と向い合う男。
主宰の久野那美さんはことさら独特の色合いを持つ。
本人はそう思っておられないのだと思うが、独特だ。その個性、心地良さが今回もあった。
七井 悠さんの台詞が好きだ。その好きで埋まっていた。良かった。

ノーマンズランド

ノーマンズランド

Oxymoron Thatre Club

北とぴあ カナリアホール(東京都)

2025/07/23 (水) ~ 2025/07/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/07/23 (水)

オクシモロン シアター クラブ『ノーマンズランド』(作 ハロルド ピンター/翻訳 朝比奈竜生/演出 島村和秀)
試演的なリーディング公演を拝見しているが今日の公演は別物だった。出演は秋場清之、クロス フラット、椙田航平、丹野武蔵の4氏。秋場清之は怪演を繰り広げ、翻訳作品にNative Speaker(とは言え、氏の母国語が何かは存じ上げてないのだけど)の方が出演されているのが何か不思議な感覚になる。
椙田航平、丹野武蔵の両氏は秋場清之氏の怪演を加速させる。
戯曲を読んでから拝見しないと咀嚼、いや理解し切れない。いや、背景にあるだろうイギリス社会の深淵がなのか、イギリスに居た者でも、ハロルド ピンターが描こうとしたことを拾い切れない。しかし、何やら不思議な感覚を存分に受け取らせてもらった。その不思議な満足感に満ちている。

消えていくなら朝

消えていくなら朝

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2025/07/10 (木) ~ 2025/07/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/07/23 (水)

新国立劇場小劇場で上演するのであればこうなるのかな。現実味は後(うしろ)に置いて、家族が諍い合う。ああは振る舞わないだろうと言う方向に、久し振りに両親の家に顔を出した次男が崩れて行く/恋人を連れて帰ったのにだ。その辺りの不自然さが澱の様にずっと
付き纏い続けた。
5人の俳優の方達の演技(声のボリューム/舞台の移動)はこの劇場だとこうなのだろう(小劇場と称するも 200人規模)と言うことなのだろうか? 当然、ここならこうだと一様に括れるものではないと理解しているつもりだけど。新国立劇場での本公演を拝見するのが初めてでその辺りは判らない。皆さんの演技はシリアスさと可笑しみの端境が入り乱れてそれが凄く良い。
自分が家族コンサルタントとして相談を受けたとすれば定男を徹底的に指導教育するな(笑)。レイは今日は悲惨な日になったと言うことで、彼女はそうするのだろうけど、定男とは別れた方が良いと助言をする。そう "消えていくなら朝" だ!無論無料サービスでだ。

始まりの終わり

始まりの終わり

ムニ

アトリエ春風舎(東京都)

2025/07/20 (日) ~ 2025/07/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/07/21 (月) 14:00

ムニ『始まりの終わり』作/演出 宮崎玲奈
このチームが良い
南風盛もえ/藤家矢麻刀/渡邊まな実/伊藤拓/黒澤多生
舞台監督 黒澤多生
空間設計 渡辺瑞帆
音響デザイン SKANK
照明デザイン 中村仁
衣装 横田僚平
宣伝美術 渡邊まな実
制作 上薗誠/河﨑正太郎
どこからが宮崎さんの実体験と重なるのか、あるいは重なってないのか。
ムニの常連の皆さんが出演、皆さん若いので(当事者との対比にて)、この作品の設定が使える。
これもムニの常連の渡辺瑞帆さんの無機質な正に空間設計が良い。7本?のフレキシブル パイプと T、I、Nの3個の存在。2個からの灯、あれの床/壁への固定、天井からのあれの強度凄い。
横田僚平さんの衣装が良くて、服の意匠と 5人のバランスと、伊藤拓さんにサムライ ブルーを着せていて。
その場に現れるのが、俳優同士の会話のやりとりがほぼない、5人の俳優のモノローグの連打の 2時間20分。新しい演劇の形なのかも知れないと思った。不思議な感覚を持ちながら、宮崎さん自身もこのパターンでの展開は初めてではないかと思いながら、ずっと舞台に目線を送り、耳をそばだてていた。
6人で出掛けたニセ修学旅行を過去として振返る 5人の同級生、同年代の 5人の俳優達が演じる前提としてちょうど良い設定。
70歳になって高校の頃の記憶は朧気になってしまった今、それを追体験させて貰う感覚があった。半世紀以上前の高校の修学旅行、いや中学の時の修学旅行も微かに記憶しているけど。作中、彼女達や彼等が仲間と訪ねるトウキョウの喧騒を思い出す姿が良い。自分自身のかつての記憶と重ねられる様に思える 5人の在り姿が良い、かなり良い。
原宿に居酒屋はないのか。
子供が二人居るけど、子供に骨を拾ってもらうと言う意識はまったくなかったけどなあ。
枕投げ ”したいん” かい。
ジャンスポがどのブランドか判らん世代(調べた)。
銃、子供の頃、今はBB弾っていう様だけど、銀玉鉄砲で撃ち合うのが流行って、回転式銃のおもちゃを買ってもらって嬉しくてと言う世代で、最近、YouTubeでなぜかエアガンのが流れて来て、60年振りぐらいに、東京マルイの シグ ザウエル P226 E2 ステンレスモデルを買おうと、数週間前に思っていたのが、話と重なって。で、その銃の意外性が効いていて。あっ、銃って漢字を思い出せなかった。ミリタリー志向とかではなくて、それは子供の頃の月光仮面や七色仮面、まぼろし探偵、もう少し後の忍者部隊月光などの我々のヒーローが銃を持っていたから銃への憧れが持ったからだけで。
成人女性の検査ってああなのか。
こう言うストーリーがニセ修学旅行と重なって描かれ、自分と繋がり合ったり、離れたりで、それも良かった。

グロリアストラベル

グロリアストラベル

桃尻犬

浅草九劇(東京都)

2025/07/16 (水) ~ 2025/07/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/07/19 (土)

本州最北端を目指すロードムービー!しかしその場に留まることでむにゃむにゃ。そこで動き出すのは夫婦と家族とチームメンバーのあれやこれやがむにゃむにゃ。そして野田さんの登場にニヤリ。そう来るかの gloriousさの向こう側への旅物語へと展開する!
朝ドラのあんぱんは先週朝田家の釜爺が亡くなったけど、朝田パンの釜は使えた!さぁニシカワベーカリーの爺さんは/釜は、どうなるのか ?!

テン9

テン9

ペキニーズ・ドットコム

OFF OFFシアター(東京都)

2025/07/15 (火) ~ 2025/07/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/07/18 (金) 14:00

ペキニーズ・ドットコム『テン9』
最後列の一列前の下手通路横に座った。迂闊にもあのスペースがそう言うことだと気付けなかった。新部聖子さんのシャウトに鼓膜が震えた!なんなら足もぶつかった!その勢いから途中ホラーに転調して、10年間演劇を観続けて演劇漬けの脳が最後の佐藤有里子さんのシーン、激しい抗争を経た空へのシーンに反応して涙が止まらなかった!
これぞ演劇の醍醐味だと言う上演だった。満足満足!

いつだって窓際であたしたち

いつだって窓際であたしたち

ロロ

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2025/06/17 (火) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/06/19 (木) 15:00

三上晴佳さんが出演されるロロであることと、その三上晴佳さん X 土本燈子さん X 端栞里さん作用が働く上演だと言うことで観るしかないので拝見しました。
この『いつだって窓際であたしたち』は2017年3月12日のアゴラでの上演がインフルエンザのために公演が中止になってしまって観れなくて、でも新型コロナウイルスの蔓延でロロがいつ高シリーズを配信で流してくれた時に『いつだって窓際であたしたち』も配信してくれたのを拝見しました。
三浦さんのアフタートークで窓の配置に触れておられましたが、映像で拝見したのは窓は確かに奥に固定されていました。今回は先ず手前から始めて、.... [ネタばれになるのでここまで]
なので今回が初めての生での観劇でした。
三上晴佳さん X 土本燈子さん X 端栞里さんは、アフタートークで三浦さんがおっしゃっておられた様に最強でした!
『いつだって窓際であたしたち』細やかな戯曲で、気配りが行き届いている戯曲でした。

『from HOUSE to HOUSE』

『from HOUSE to HOUSE』

終のすみか

劇場HOPE(東京都)

2025/06/19 (木) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/06/20 (金)

終のすみか の企画名が「from HOUSE to HOUSE」で、上演作品の題名は『Deep in the woods』と言う作品の上演を拝見しました。
森の中に深く迷い込み、暗い闇に言葉を頼りに、手探りし合う様な現代会話劇。
3人の俳優が登場、武田知久 vs. 串尾一輝+田崎小春の図式での展開なのだけど、武田知久 vs. 串尾一輝 vs. 田崎小春でもあった。
青年団の上演をなかなか観れない今、青年団の二人が出演しておられ、戯曲自体しっかりした会話劇であり、アフタートークに登場された贅沢貧乏の山田由梨さんも(作/演出の坂本奈央さんは青年団の出身かと)勘違いしかけておられた様に、少しその風を感じることが出来た。
そして田崎小春さんのこれまでとはまた違う役柄を拝見出来た。

大谷ひかるのシンデレラ 尼寺修行編

大谷ひかるのシンデレラ 尼寺修行編

三条会

アトリエ春風舎(東京都)

2025/05/29 (木) ~ 2025/06/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/05/31 (土) 14:00

初めての三条会。一人芝居なのかと思っていたら、大谷ひかるさんに、伊藤紫央里さん/関美能留さんの三人による、そう、シンデレラも王子さまも現れ、大谷ひかるさんの曹洞宗の尼僧の修行の途に雑念を抱く、あの千葉なのに東京の名を冠する夢の世界との繋がりを描いた演劇であった。
脚下照顧、この言葉に裏付けられた大谷ひかるの僧侶としての在り様が示される後編と、それに先立つシンデレラとの繋がりの話。禅と大谷ひかるの身体性の融合。
只管打坐、作務、その日常の在り様を修行する姿が在って、法衣の着付け、修行の在り方、壁/樹に向かい合う座禅のすっと背筋通った在り様、解脱への道、そんな法話の様なと思っていると、シンデレラ然とした正に我々が知っているシンデレラが現れてと、俗世と修行が混然と溶け合う、日々が在る 85分だった。
大谷ひかるさんがシンデレラにお茶を点てるシーンがあった。以前、映画「日日是好日」を見た時に勧められた、映画の原作の森下典子さんの「日日是好日 ー『お茶』が教えてくれた15のしあわせー」を読んでいた。劇中だけど、実際にお点前を拝見したのは初めて、で、ずずっってのも。なるほど、これがお茶なんだなと。

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