公演情報
システマ・アンジェリカ「キツキツマンキツ宇宙船のゆらぎ」の観てきた!クチコミとコメント
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2025/09/29 (月) 13:00
[以下性的表現があります]
主宰/脚本/演出 高野希彼の作品は 2作目。1作目で大いに期待を持った。
男性性、上演作品のフライヤーのデザインにある男性性(男根か)。見ている内に思った、舞台美術の女性の生殖器だろうかと思う意匠。
誕生と海。
描いておられた男らしさを追い求める、かの宇宙船の若き船長と筋肉質の男、等。前作の人文借景『花潮木家ッ!!』で次作を期待していたのだけど、「男らしさ」を求める船長を通して宇宙を背景にして描こうとした展開/描写を収めるには上演時間80分は不十分だったかなと。
舞台美術の優れた意匠、7人の演者、配役、舞台美術を活かし身体を使った演出、その演技、照明/音響、フライヤーのデザイン、それらは満足に至っているところもあったけど、ジェンダー/男性の加害性という大きなテーマと、ステレオタイプな設定とその投射、物足りない/単純化し過ぎな部分、あるいはこの舞台美術がゆえに限定されてしまう部分、深みと展開の波を持たせた120分を妄想してしまう。