満足度★★★★★
緻密に計算された いびつな世界
ラスト15分にすべて裏切られました。
まさかの展開に感動。
ネタバレBOX
前半のグダグダさかげんに うーん?と思いつつ
それすらも計算だったと解ったラストが圧巻。
ステージと裏方
舞台と観客
現実とフィクションの境目を
これでもか これでもかと突いていく
「暗転にして 良い曲流して全部うやむやかよ!!」 というセリフに
すごく心が動きました。
そんなセリフを舞台上から投げかけた作者の勇気に感動です。
ラストで 役者じゃない素の人間に戻った役を・・・それでもきっと演じていた役者たちが
めちゃくちゃ リアルでした。
真に迫る演技というか、それとも演技じゃないのか? そんな錯覚を覚えた初めての作品でした。
就活を終えた作者が、来年の今頃
どこかの舞台にひょっこり現れないかなー と勝手に期待します。
満足度★★★★★
ぶっ壊された
感動しすぎて 終わったあと
そわそわして どきどきして ため息がでました。
モンチャン以降の作品しか知らないけど、 これは傑作と言っていい作品だと思います。
ネタバレBOX
これまでの作品の中で、一番 共感する部分が多かったです。
「幸せなふりをする」 一方で
「不幸」なことで仲間意識を保ってる
友人の自殺という暗い過去から自由になりたいのに
でも幸せになるのが怖い
前作のチェリーボーイ・ゴッドガールでは
「童貞仲間」「童貞を卒業したいけど したくない」という形で描かれていたジレンマが
今回の作品ではより 共感し易い所に落としこまれ
洗練された印象をうけました。
受験生だったころ、推薦で大学決まってる人たちにムカついた様に
職場で「お互い しんどいよね~」を合言葉にする様に
他人の幸せを心から祝福できない ついつい他人の不幸せを確認してしまう
という心理って あるある、と納得してしまいました。
夏と付き合ってると告白したヴォルビックが「幸せいっぱいw」 だったのに
「ノーと言えなかった」と後に語る夏をみて
良く言う、幸せなんて気の持ちようとか、人は些細な事で幸せになれるんだよとか
そういう考えが 果たして本当か?と考えさせられました。
幸せw と思っている感情は真実だけど 果たしてそれで物語は終わるのか?終えてしまっていいのか?
ハッピーエンドクラッシャーというタイトルが凄くハマっていた気がします。
何より正の自殺の理由を明らかにしなかったこと、 テルと5人が結局和解はしなかった事がすごく良かったと思いました。
安易な答えやハッピーエンドを作る事は簡単だったと思うけど、結局本当にこういう事があったら 残された者に理解も和解もないんでしょう。
結局ほんとの幸せって何?
松居さん、そこらへん明らかにするまで、お芝居やめないでください。
とりあえず、めちゃくちゃ面白い!!!
満足度★★★★
当たりでした。
チケットプレゼントに当選したので、妹もつれて観に行きました。
二人ともめちゃくちゃ感動して ほくほくしながら帰ってきました。
「学生芸術」祭に期待するすべての要素が詰まった作品だったと思います。
ネタバレBOX
SFですよ
タイムトラベリングですよ
なんかそれだけで、あんまりワクワクしない感じがするじゃないですか。
(←失礼)
そんな失礼なことを考えつつ冒頭は冷静に観ていたのに 中盤以降どんどん前のめりになっていき
まんまと作者の罠にはまってしまい
え? それで、 こうなっちゃう!? と喰いついてしまい
最後のシーンで ぐっときてしまいました。
きちんと伏線を貼り、それを回収して、ネタばれに持っていくまでの過程が丁寧に描かれている所が好きでした。
主人公が過去に留まらざるを得ない状況を作りだしたこと
安野(カウンセラー・警察)の役どころ
竹井老人の記憶がなくなっている点などなど
丁寧に作りこまれていると思いました。
語りのシーンは好みが分かれるかもしれませんが、
医師としての経験が浅い大坪や神原が 生きる意味や、命の尊さについて想いを巡らせるシーンは
ベタかもしれないけど、好きです。
重すぎず 軽すぎず。
登場人物もそれぞれ個性があり、魅力的でした。キャラクターが役者さんに合ってるな~ と思いました。そこらへんにも、作者の作品への愛情を感じます。
満足度★★★★
最高に悪趣味
初見でしたが、あまりの悪趣味さにぞくぞくしました。
ネタバレBOX
開始前に流れるBGM, 諸注意のアナウンスから手の込んだ演出だな~ と思い期待が高まりました。
オープニングが最高にカッコ良くて、一気にひきこまれました。
この一瞬は、ひきこまれたという表現では生易しいくらい、洗脳に近い強いインパクトでした。
ネタが 演出が いちいち悪趣味で悪趣味で面白くて最高で、
特にリスカが井戸に消えるとき、マリオの効果音が流れた所はめちゃくちゃ面白かったです。公演中に客席から拍手がおこるのを初めて見ました。
PPTでフルエのホクロの話について「敢えて回収していないネタ」と話していたのもすごく印象的でした。
勢いのある展開の裏側には緻密な計算があったのかということと
それを さも、自分の好みでやっちゃった~ みたいなノリで語る中屋敷さんに
なんだか、ただならぬ物を感じました。
早く次も観たいなぁ。
満足度★★
好きな人は
好きな人は すごく好きなんだろうなー と思いました。
私は苦手だけど、もちろんその中にも 好きだな~とかオモシロイな~と感じる部分もありました。
ネタバレBOX
最初の20分はめちゃくちゃ面白かったです。
テンポの良いセリフ回しと ネタで、どんどん笑いをとっていて
極道の娘たち・野球男子・ひきこもりカップル という個性的な設定にすごく興味をそそられたました
中盤の、ラグビー部のキャプテンが試合中にメンバーについて語るあたりから、 ちょっとしんどくなってきました。 長い・・・一つのネタが長い・・・。
指が7本ある末っ子を「奇形」とあっさり呼んだあたりは少しビックリしつつも、 「恥ずかしいよ!」「恥ずかしいってどういうこと!?」 っていう問いかけは面白いな~ と思いました。
ただその後、長女が自分の指を切断して他の3人にわけ与え 「これでバランスがとれるね」 というオチがついた時は
引きました。 むしろあれを面白い、と感じてしまって良いものか・・・
「奇形」意外にも「クズ人間」とか「自分ために生きて」とか、重要なテーマになりそうなネタは色々でて来ましたが、ノリで押し切る意外に学生にしかできない描き方があったのでは、と思いました。 なんだかそれぞれ表面的な話で終わってしまった気がします。
それか、いっそ 完全に笑いだけに走ってほしかったです。
満足度★★★★
次回も絶対観たい!!
面白い!
コメディとしても面白いし、学生運動を題材にした風刺としても面白いし、
テロ計画がスリリングだし、二転三転する展開で予想を見事に裏切られ
こんなにエンターテイメント性の高い作品は他にないと思いました。
ネタバレBOX
一番重いものは『期待』というセリフに、凄く納得しました。(もちろんこれが唯一の答えではないのでしょうが)
受付で鉛筆を貸してくれたのに、
「ボールペン持ってるので良いです」とウッカリ断ってしまった自分がアホすぎます・・・。。
満足度★★
解説が欲しい。
うーん 皆様評価が高めなようなので書きづらいのですが・・・
腑に落ちなかったです。
ネタバレBOX
これって、戯曲を基にしててるんだ?
これって、ショートショートだったんだ?? と、他の方のレビューを見てやっと気付く 自分の理解力の低さが残念です。
なんの予備知識もない者としては 「で、なんの話??」「え、どういう設定??」という疑問の連続でした。
お二人の役者さんの演技は素晴らしく、台詞の発し方や動きのひとつひとつがとても綺麗で
だからこそ それらが何を意味しているのか、表現しているのか、が解らないことが凄くもどかしかったです。
観ている人間を驚かせる、強い印象を与える、魅了する、といった点では沢山の工夫が凝らされているのに
納得させる、共感させる、ためのアプローチが少なく
舞台との距離感を感じました。
私に理解できないだけで、優れた作品なのだろうと思いますが・・・
満足度★★★★
余命1か月よりも過酷
語弊がありそうで怖いのですが・・・
ネタバレBOX
無き落としヒューマンドラマが流行りに流行っている昨今、
正直、チラシを観て興味を惹かれたわけでもないし、「心の栄養」という単語にはむしろ あんまり良いイメージを持ちませんでした。
冒頭、老夫婦が佇む姿を目の当たりにしても、自分と世代の違うキャストに、ピンときませんでした。
が、
痴呆の妻を、見る、夫の目と表情を観た瞬間、鳥肌が立ちました。
すごく失礼なモチベーションで観にいったのですが、一気に惹きこまれました。
結局は 可哀そうな状況を作り出して涙を誘ってるけれど
それでも
綺麗な言葉を並べたてて「世の中にはこんなに可愛そうな人がいるんですよー」っていうの泣き落とし方とは全然質が違うと思いました。 観てる方が、「自分よりこんなに可愛そうな人がいるなんて!明日がくるだけ自分は幸せなんだ!」と感じたら そりゃあ号泣したくなるだろうけど
この作品は全然アプローチの仕方が違って。多くの人が直面する問題を、お芝居で再現して見苦しくないギリギリの範囲内で表現していると思います。
本当はもっと、エグイ表現をすることもできたし、
逆にもっと綺麗な表現でお涙頂戴することもできたと思います。
これだけの脚本を書いていらっしゃるなら、もっともっと生臭い実情を解っているだろうし、それを忠実に描く方がずっと楽だったと思います。
それを、ちょうど良い所で納めているから、 苦しくも爽やかな後味でした。
ハンカチを持ってなくて、大変でした!
満足度★★★★
スタイリッシュ
チラシのコメントにあった、『スタイリッシュなコメディ』という表現が本当にしっくりきました。
飛んだり跳ねたり叫んだりではなく ちょっとした台詞回しや間の取り方で笑いをとっていた所が、素人目にも技術が高いなー、と感じました。
ネタバレBOX
もしかしたら自分にも「人生最後の大勝負」が訪れていたのかもしれない
と、想像する余地を与えているところが 何より好きでした。
「後はご想像にお任せします」みたいなラストや
「貴方の身近にも、こんな事があるかもしれません」って訴えることで観客を惹きこもうとする作品はいっぱいあるけど、どうしても上手く入りこめない事が殆どで・・・
リアル・ラスベガスは非現実的な設定なのにどこかリアリティがあって
終わった後、ふと、「自分も記憶が消えてるだけだったりして」「まさかね・・・」と思ってしまいました。
また次も見たいです。
満足度★★★★★
今更のレビューですが・・・
期間が経ってしまいましたが。。
一番お気に入りの公演なので。
ネタバレBOX
面白いし エロいし 感動的だし エロいし 爽やかだし エロいし、 最高でした。
程よい下ネタを絡めたテンポ良いネタが、本当に面白くて。始終笑どおしでした。
主人公の恋を応援する男の友情が、アツいのに白々しさがなくて、感動的でした。 AV女優い想いを寄せる主人公も、イケメンで20代で女性経験ゼロなんていう・・・実はかなり無理な設定なのに!! 全く違和感を感じさせない純粋さ・ひたむきさでした。
「あたかもアドリブに見えるように作っている」という話が(確か)アフタートークにありましたが、演技である事を忘れさせる臨場感で、お芝居を生で観る事の面白さを教えてくれた作品です。
・・・何より、あれだけエロい話をしておきながら、実は全くイヤラシイ内容じゃない、いたって健全だって所に、ビックリです。
満足度★★★
個人的には好き。
個人的には大好きで、満足です。
リピートしたし、本当は星4つ つけたいです。
ネタバレBOX
お芝居の部分が短く、オープニングとキャラクター紹介と、ストーリーのさわりだけで終わってしまいました。
クッキーとかマーガレットに例えるなら、巻頭カラーと扉絵と、主要人物の登場シーンくらいで終わっちゃった感じです。
面白いかとか良い作品かとか評価できる長さではないのですが、この劇団、なんか楽しそうだな、くらいの印象でした。
おはぎライブは好みが分かれると思いますが『無駄にクオリティが高い』という自己評価通り、ホントに良かったです。
面白いし 可愛いし 適度に汚いし。
生魚をさばく所とか、良かったです。
男子では すいーつ?って呼ばれてる人(キャラ多すぎて実名覚えられませんでした) が、段違いなパフォーマンスで、目をひかれました。
女子では演出の二階堂さんが、全てをかっさらっていました。 本当は皆さん魅力的なので、その個性と魅力ををお芝居で見せてもらって、ちゃんと名前を覚えて帰りたかったです。
台本の件は、きっと公演に携わった殆どの人にとって どうにもできない問題だったと(勝手に)思います。
ただ、予約をして楽しみにしていた者としては、一瞬でも簡潔でもいいので演出やネタの一部ではない『謝罪』をして欲しかったです。こんな些細な事で、きちんとしてない印象を与えてしまうのはすごく勿体無いなぁと思いました。
次はもし、変更情報がUPされなければ、絶対に観にいきたいです。
「どんなお芝居を観てきたの?」と人に聞かれて 決して素直に答えられない、この毒の強さが大好きです。
満足度★★★★
予想外の
チラシとHPの説明から、さぞ 過激ではっちゃけた内容なんだろうな~と思っていましたが
その予想の範囲を遥かに超える過激さ、熱気で・・・
良い意味で期待を裏切られました!
シモネタ自体については好みが分かれるかもしれませんが、笑いのネタとかお話し自体はどんな人でも楽しめる、解り易い内容だったと思います。女子で・初心者でも楽しめました。
会場も、ウケている人が多くて盛り上がってた印象でした。
ネタバレBOX
よくわからないけど、男の人は大変だなぁ と思いました。
最後の、みんなでアタックとカビキラーを食べたり飲んだりするシーンは、冗談じゃなく怖かったです。(特に、カビキラー。)
でも、その後のアフターイベントがめちゃくちゃ面白くてww
それでテンションが上がりました。最後は後味が良かったです。
そして本編のラストシーン以外は 笑いどころが沢山ありました。男の人の葛藤・・・男女の事だけじゃなくて友情も含めて、見所がいっぱいでした。
満足度★★
勿体ない。
演出が素敵でした。
BGMとか、それにノせた役者さんの動きとか、
セットも衣装も雰囲気出てるし、カメラを使ったのも、面白くて効果的に思えました。
脚本・・・内容?については、少し勿体ない感じがしました。
ネタバレBOX
神戸のさかきばら事件の影響で、教室で先生たちが勝手に生徒の持ち物検査をする
その過程で、生徒の思わぬ黒い部分を発見し、先生たちが困惑する
しかもさかきばら事件の犯行声明を、生徒たちがノートに写し持っていたり・・・
っていうところまでで、色々と深い・面白いテーマが提示されているのに
特に何も展開がないまま終わってしまいました。
こういう設定を作っておいて、特にメッセージやオチが無いっていうのは・・・なんだか勿体ない気がします。
それならいっそ、コメディにして欲しかったです。件のピアノの先生を登場させたり(折角、伏線ひいてたし) 鞄からもっと思わぬ物を出してきたりで、ベタでもいいからドタバタにすれば面白かっただろうな~!と思います。役者さんもコミカルな演技が得意の様だし。
他の方も書いていらっしゃいましたが、アフタートークが良かったです!
他の主宰者の方からのツッコミで、作品を批判的に観る目っていうのもあっていいんだと安心しました。特に、制作側(違う団体にしても)からそういう突っ込みが入ったことに、びっくりしつつも 好感を持ちました。
演劇に関係ない者にとっては、「作ってる人たちは完璧な作品だと思ってやってるんだろうな」「楽しめない自分が悪いんだろうな」とどうしても思ってしまうだけに。 ぶっちゃけた話がいっぱいで、舞台上との距離感が縮まる様な、楽しいアフタートークでした。
満足度★
うーん
好みの問題でしょうか・・・
ネタバレBOX
途中、音響のトラブルがあったようで、ビックリしました。
一つの人物を、複数の役者さんが演じるのは
どういう意味なんでしょう?
トロフィーモフを 堀さん 高橋さん 鈴木さん
エピホードフを 堀さん 高橋さん 鈴木さん
ピーシチクを 堀さん 鈴木さん
シャルロッタを 堀さん 鈴木さん
って。
一人が二役をやるのは、役者さんの人数の都合かな~?って思うけど、
3人で3役を共同で、っていうのは どういう理由があるんだろう~?って思いました。 結局誰がなんなのかよく解らなかったし。
そして、なんで、セットで部屋を区切ったりしなかったのか気になりました。舞台が狭かったとか?
室外にいる設定の人が、いつまでも舞台の真中で座って待機してたり、 部屋を移動してるのを表すために、わざわざ舞台を這って回ったりっていうのが、どういう意味なのか解らなくて 「なんであの人座ってるんだろう」「なんであの人くるくる回ってるんだろう」 って最初は思いました。
なんで冬なのにインド綿のスカートなんだろう
なんでロシアなのにアート引越センターなんだろう・・・
なんでモノポリー、踏んじゃうんだろう・・・ マックのロゴを出すんだろう・・・
って色々思ってるうちに終わってしまいました。
とりあえず、よく解らない事が多すぎたのと、歌や踊りや長いセリフがあんまり心地よくなかったので ☆1つにします。
きっと独自性のある、よく練られた演出なのだと思いますが
こんな風に、初心者で サッパリ意味が解ってない人間もいましたよ、という意味で。
満足度★★
謎。
セットや登場人物のしゃべり方が、わざとらしくない範囲で欧米っぽさを出していて、雰囲気が良かったです。
さらさら~とスムーズに場面が流れていくのは 役者さんの技術もそうですが、脚本の言葉選びが優れているからだと思いました。どの台詞も語感が良く、聞きやすかったです。
☆3つかな~ と思ったのですが、ツレが眠そうだった&途中から意味が解らなくなっていたのと、 肝心な開始とラストが私も 「???」 だったので、☆2つにします。
他の方の評価が良いので、おそらく私の観た公演だけ 少し違ったのかもしれません。 詳しくはネタばれにて。
ネタバレBOX
最初に、役者さんたちの雑談が入ったのは どういう意味なんでしょう?
登場人物の雑談なら解るのですが、役者の素の雑談で、 どういう役割の演出か解りませんでした。 客席も、少しざわざわしていて、いつ開始したのかよく解らない雰囲気のままスタートしました。 てっきりトラブルか何かがあったのかと思う始まり方でした。
祖母が死んだ孫の幻を見ている、 孫は1年前に祖母が原因で死んでいる、
俳優であり娘の父親である男を待ち焦がれている、 というストーリーは理解でき、展開を楽しめました。
途中、娘が病んでいるのか 祖母が病んでいるのか
父親が俳優なんて嘘か、それが事実なのか
なかなか明らかにしないことで、惹きこまれた観客もいるでしょうし
私の様に少し混乱した人もいると思います。
一連のやりとりが「夢」と解った、舞台が日本に移った後半から、
客席でイスを動かしたり誰かがゴソゴソするちょっとした物音が度々聞こえてきて
なんとなく他の人たちも、疲れてきたのでは・・・という、ちょっと落ち着かない雰囲気でした。
たまたま私の観た回だけかもしれませんが、観客の平均年齢の高く、ご年配の方も多かったためかもしれません。 終了後の拍手も、少し力なく感じました。
そしてラストは、何を意味するのか 単純に解りませんでした。
「孫」と「祖母」のシーンだと思っていたのですが
最後に「お母さん!」と言って抱き合ったので
「娘」の幼い頃、という意味なのか
「祖母」が 「孫」に、自分か「娘」の姿を投影している という意味なのか
それともあれもまた、「祖母」のとりとめのない夢の中での出来事なのか
想像して楽しむには あまりにヒントが少ない様に感じました。
ヒントが少ない中で、さらに 父親の残したメモをサンタがプレゼントし、「信じれば叶う(?)」みたいな事を言ったことで さらに混乱しました。 あれがどうして「孫」にとっての「良いもの」になるのでしょうか。
評価を下げてしまって申し訳ないのですが、解ったフリはしたくないので 肝心な所が伝わってこなかったという事で ☆2つにします。
あと、話はそれますが、チラシでは「47歳で祖母と呼ばれる女は、いったいどんな人生を歩んだら、いたいけな少女の唇にジンの入ったグラスを近づける行為に及ぶのか。」と 問いかける割に、「20歳の頃、俳優と一夜の愛を交わし私生児を生んだ」こと以外に祖母の人生が説明されていなかったこと、
「警察は匿名の電話で動いたという情報だ。え、それって、誰?」という台詞で興味をそそられたのに その謎はとけなかった事も気になりました。
冒頭で、サンタクロースっぽい格好をした人が通報した、とありましたが、それもラストとどう絡んでるのか サッパリ・・・ 謎です・・・・。
ただただツッこむだけの感想になってしまい申し訳ないのですが・・・
でも、他の方の評価が良いだけに普通はすんなり解釈できる物なのかもしれません。
満足度★★
プレビュー観てきました
チラシも、セットも、BGMも、衣装も、オープニングも凝っていて
時代モノらしい雰囲気が凄く出ていました。
今回はたまたま、脚本が個人的に好みではなかったのですが
恐らく好みが分かれる作品かなぁ と思います。
年代的には、どちらかというと若い人向けな気がしました。10代の頃観てたら、大興奮でハマったんだろうと思います。
衣装や 役者さんの華やかさがとても魅力的で、ツボにはまっていい要素がたくさんありました。
一方で、普段そんな華やかさや、純愛から遠ざかった生活をしている者としては、少し気恥ずかしさを感じる所もありました。
あとは ネタばれで。
ネタバレBOX
個人的には、もっとそれぞれの話を深めてほしかったです。
この話のテーマが純愛なら、
白狐丸が自分を恐れない静に 心惹かれていく過程や
記憶をなくした静が、白狐丸を通して記憶を取り戻すことへの感動や
二人が子供を授かるほど親密になっていく過程を
もっと丁寧に描いて欲しいと感じました。
もし差別をテーマにするなら、
当時 いかに差別がはびこっていたかというバックグラウンドや
差別をされた白狐丸がこれまでいかに苦しんだかや
白狐丸を「鬼」と呼んでいた人々が最終的には瀬戸に「出ていけ」と言う様になった 心の変化などを
もっと丁寧に描いて欲しかったです。
勿論、それらのことは既に脚本に織り込まれていましたが、もっと掘り下げて欲しいと思ったのは 個人的な好みの問題です。
背中に文字を書いてじゃれあってる二人を観ただけでは 「真実の愛」や「子供」を連想しにくかったし
瀬戸という悪役を出すだけでは 差別の愚かしさや残酷さは伝わりにくい様に感じました。
「いじめ」についてや「ストレス社会」についても同じく。さらっと撫でて終わっていいテーマかどうか、疑問です。
満足度★★★★
貪欲な
面白かった!!!!
こんなに笑いに貪欲な脚本って、なかなか無いと思います。
時事を取り入れた質の高いギャグと、役者さんのテンポ良いしゃべり方で
沢山笑わせてもらいました。
会場も、学生さんがほとんどでしたが、色んなところから笑いが漏れていて
「ウケてるな~」という印象でした。
ストーリーも展開が面白く、ぐいぐい惹きこまれました。
ラストも素敵な終わり方でしたね。 すごく後味の良い公演で、また、役者さんたちの一生懸命さも伝わってきて、観にいって良かった!と心から思いました。
次回公演も、楽しみにしてます♪
ネタバレBOX
笑いのネタなど、学生さんらしい・・・きっとこの年代の方だからこそ作れるんだなぁ と思える 面白いセリフ、躍動感のあるパフォーマンスが沢山ありました。
今回は学内で、観に来てる人も学生さんが多かったようですが
もし外で、一般向けの作品も作っているなら、 どんな風なのかとっても楽しみです。
満足度★★
うーん
まともにダンスパフォーマンスを観たのが初めてだったためか
良く解らないまま終わってしまいました。
ネタバレBOX
舞台のどこを観ていいのか・・・ 音楽とどんな関係があるのか・・・
演技自体は素晴らしく、動き一つひとつが綺麗でした!
満足度★★★
イキイキ
役者さんが皆さんイキイキしてて素敵でした!
後ろの方の座席で観てるだけでも、テンションが上がって
なぜか途中で熱くなって上着を脱ぎました。 (空調が・・・とか、そういう問題ではなく) なんか、熱が、伝わってきました。
笑えるシーンもあり、色んな意味でアツかったwww です。
ネタバレBOX
役者さんが皆さん魅力的なだけに
誰か一人のエピソードに絞ってクローズアップして欲しい気もしました。
誰って言われても決められないくらい、それぞれの人物が魅力的だったんのですが・・・
個人的には感情移入し易い様に、主役や中心的な人物を設定して欲しかったです。
満足度★★★★
脚本が素敵。
私から、の方を見ました。
起承転結がしっかりある、安心して観られる話でした。
これから観る方にも自信を持って薦められる・・・とか言うと、なんだかサクラみたいですが(笑)。 (普通にチケット買って観にいった一般人です。)
当たりかな?外れかな?という心配は杞憂でした。
笑いのツボ等は個人差があるでしょうが、話が解り易いですし、きっとどの年代の方でも楽しめる内容だと思います。
ネタバレBOX
公演前に流れてたCMが、めちゃくちゃ面白かったww
観客をあっためるには、とても効果的だったと思います。笑いに興味がない方でも、公演前にあれを観ると、開始した時の集中力が高められるんじゃないでしょうか?
そんな楽しげな映像おかげで スッと入っていけました。
テレビを片付ける時に、「携帯電話は電源をオフにしてくださいね」という内容を顔と動作で訴えたのも、面白かったですw
劇中はドタバタ具合がちょっと行きすぎかも・・?と思わなくもなかったのですが 好みの問題だと思います。 基本的に楽しかったです。
親子関係・夫婦関係の話も、両家族の話とも気になり 相乗効果で惹きこまれました。
メル友がお父さん、と発覚したシーンも、 携帯を観てしまうなんて「ベタやな~」と思いつつ「ベタって素敵やな~」 と思わせられる素敵なシーンでした。
最後に元夫妻が「昔だったら ありがとう、なんて言わなかったのに」「あの時は一生懸命だったね」 というシーンも
結婚生活が解らない身としても よくある男女のすれ違いに共感できて、良かったです。そこも、大事なシーンなのに台詞がくどくど ベタベタしていない事に好感を持ちました。
因みに、他の方のコメントで、場内の誘導についてご指摘があったので、ちょっとだけ心配して行きましたが 行ってみたらとても丁寧な案内でした。意見が反映されたのかもしれません。