1
オーシャンズ・カジノ
北京蝶々
小劇場とは思えないスケール感、スタイリッシュな演出。クライマックスの堀越涼さんと鬼頭真也さんとの緊張感溢れるカジノ対決は私の観劇史上最高にお気に入りのシーンになりました。7回観て大阪のショートverも拝見。この作品を超えて愛せる演劇には暫く出会える気がしません。
2
2012年・蒼白の少年少女たちによる「ハムレット」
彩の国さいたま芸術劇場
奈落まで舞台に見立てた美術、フェティッシュ感溢れる赤と黒の衣装。この上なく美しい「芸術」としての演劇。主演の川口覚くんにはさいたまネクスト・シアターに加入する前の初舞台から注目してるだけに、感慨深さも一入。
3
完全版・人間失格
DULL-COLORED POP
円形舞台に徐々に積み上がっていく混沌、その中央に立つコロさんの儚い美しさ。谷さんの演出力(=人を繰る力、優秀な人材と信頼関係を築ける力)をこれでもかというほど見せつけられました。
4
15 Minutes Made Volume11(ご来場ありがとうございました!!)
Mrs.fictions
企画が素晴らしい上に、今回の出演団体の殆どが素晴らしいクオリティ。その後、あやめ十八番の企画公演・梅棒の本公演にも足を運ばせていただきました。次の15mmでも素晴らしい劇団に出会えますように。
5
㐂(よろこび)
ろりえ
3時間掛けて描かれる女の一生。舞台上に漂うろりえの質感がこの作品で変わってきた気がします。シュールでナンセンスな笑いが主体でしたが、しっとりとした感情が細やかに流れる、そんな時間がとてつもなく切なくて愛しい。ちなみにこの作品以上に、夏の企画公演で上演された短編「逮捕(仮)」が好きです。
6
【日替わりキャスト決定しました!】はなのいろ【水仙/桔梗】
Minami Produce
「水仙」では夕刻の日が沈む様を、「桔梗」では秋の長雨の降る様を。見事に演出として効果的に使っていて、「地球を味方に付けた」アイデアに唸らされました。
7
フリル
アマヤドリ
日常の何気ない感情や思いが、広田さん脚本にかかると実に美しく愛しいものに変化する・・・大きなドラマや物語がなくても、心の拡がりを感じる演劇は可能なのだと思い知らされました。
8
『渡り鳥の信号待ち』
世田谷シルク
キラキラした光と音が印象的なエンターテイメント。終始涙目で観てしまいました。ダンスシーンが特にお気に入りで、DVDを時々拝見しています。
9
dogma/黒髪と魚の足とプレシオサウルス
劇団パラノワール(旧Voyantroupe)
「dogma」で主演の川添美和さんの生命力に満ちた演技が爆発、今までの公演の中でも最高に海賊らしいフェティッシュに溢れた演目になりました。
10
第三楽章
劇団霞座
郷愁感溢れる物語に死ぬほど泣きました。学生劇団にしては珍しく真っ直ぐで清涼感に溢れた作風の当劇団、「ドグラ・マグラ」とどちらに投票しようか迷ったのですが、原作なしのオリジナルということでこちらを。