れいが投票した舞台芸術アワード！

今まで憂うことしかしなかった「晩年」という未来に「希望」を見出させてくれた素晴らしい舞台。今を懸命に生きて、老いてもなお笑顔でいたいと思わせてくれました。

日本の未来に絶望していた頃に「生きろ」と肩を強く揺さぶられ、こんなに人の心を動かせる人達がお芝居を作っているなら、まだ生きてみようと思えました。あの小さなスタジオでダブルコール、素敵でした。

沢山の人達が集まって日本の未来について考えた素晴らしい企画の公演。演劇的レベルの高さと多角的なアプローチで、考えさせられると同時にとても楽しめました。

敢えて震災前の方を推します。4団体とも攻めてきて熱量の高さが◎。しかし10位以内にランクインの理由は、世田谷シルクのイケメン芝居（笑）萌え度では2011年ぶっちぎりですｗ

ここ一年でろりえがとっても好きになりました。初めて観た公演では「無駄が多いなぁ」と思ったはずなのに、その無駄っぽい部分が今は大好きです。もっともっと観ていたい。3時間でも三鷹でも喜んで観に行きます。

創り手も観客もみんな幸せ、果ては世界中の人達も幸せにしてくれそうな楽しい演劇。多分、演劇をやる人は少しずつすり減らしてしまう「初心」を、新鮮なまま持ち続けて客席に還元してくれる稀有な劇団。この演目もひたすら楽しかったです。大好き。

フェティッシュという意味ではとても私の好みに合う、攻撃的で耽美的な短編集。この公演を観て、海賊ハイジャックという劇団がなんだかとっても好きになりました。ずっと極限状態で観て戦慄していたのに、最後のお葬式でホッとした（！）せいかも。

「変な穴（女）」のドＭな女ドレーに共感しまくり。ハセガワアユムさんの脚本にはいつも人間や人生を愛しいものと思わされます。こんな私でも自分を愛していいんだよ、といつも抱きしめられる思い。

カゼッタに一票（笑）今村さんはこの公演と「日本の問題」で拝見し、またそのカメレオン的演技を観たいなと思ってます。

重い戯曲をBGMのない空間で見事に演じ切ってくれた役者さん達に喝采を。演技力・演出力の凄まじさに人間の力の果てしなさを見る重いでした。