総評
多くの舞台を見出してから日の浅い私ですが、この2年で300本ぐらいを観たことで、「おっ」と驚いたり、深く感動したりということへの耐性が、ややついたようです。
したがって、「もっと! もっと!」という感覚が強くなっているのではないかと思います。
とは言え、結局のところ、迷って迷って迷って迷って、この10本を選びました。
基準は、タイトルを見ただけで、今も何かが浮かび上がってくる作品、つまり、心をぐるんぐるんと揺さぶってくれたものとなりました。
以下、10本に入れるかどうか、すごく迷った作品たちです。
劇団桟敷童子『蟹』/バジリコFバジオ『君といつまでも』/The end of company ジエン社『クセナキスキス』/オペラシアターこんにゃく座『想稿・銀河鉄道の夜』/青☆組『忘却曲線』/勅使川原三郎『SKINNERSー揮発するものへ捧げる』/FUKAIPRODUCE羽衣『も字たち』/トム・プロジェクト『ダモイ』/五反田団『迷子になるわ』/テアトル・エコー『白い病気』/新国立劇場『ヘッダ・ガーブレル』/ろりえ『女優(おんなやさしい)』…。
今年2011年は、私の「舞台耐性」なるものを、ぶち破ってくれるような作品に出会いたいと思っていますし、私自身も、できるだけまっさらな気持ちで作品に触れるように心がけたいと思っています。
皆さま、今年もよろしくお願いいたします。