アキラが投票した舞台芸術アワード!

2011年度 1-10位と総評
浮標(ブイ)

1

浮標(ブイ)

葛河思潮社

http://stage.corich.jp/watch_done_detail.php?watch_id=90524

ロクな死にかた

2

ロクな死にかた

アマヤドリ

http://stage.corich.jp/watch_done_detail.php?watch_id=92382

散歩する侵略者

3

散歩する侵略者

イキウメ

http://stage.corich.jp/watch_done_detail.php?watch_id=104800

投げられやすい石

4

投げられやすい石

ハイバイ

http://stage.corich.jp/watch_done_detail.php?watch_id=90752

超コンデンス

5

超コンデンス

少年王者舘

http://stage.corich.jp/watch_done_detail.php?watch_id=115440

再/生

6

再/生

東京デスロック

http://stage.corich.jp/watch_done_detail.php?watch_id=111373

ろくでなし啄木

7

ろくでなし啄木

ホリプロ

http://stage.corich.jp/watch_done_detail.php?watch_id=90299

スーサイドエルフ/インフレ世界

8

スーサイドエルフ/インフレ世界

The end of company ジエン社

http://stage.corich.jp/watch_done_detail.php?watch_id=98775

謎の球体X

9

謎の球体X

水素74%

http://stage.corich.jp/watch_done_detail.php?watch_id=117408

トロンプ・ルイユ

10

トロンプ・ルイユ

パラドックス定数

http://stage.corich.jp/watch_done_detail.php?watch_id=113916

あえて10位にもうひとつ挙げさせてください。

十七戦地『花と魚』 http://stage.corich.jp/watch_done_detail.php?watch_id=114337

総評

2011年は、焦燥感に似た、なんだかわからない気持ちに憑き動かされ、自己最多の「210本」を観た。
そして、「なんだかわからないけど、グッときてしまった作品」を選んでみた。
こうやって11本並べて、自分の感想を読んでみると、テンションが上がって、妙なことを書いているものが多い。帰宅してもそんな感じになっていた「グッときた」作品ということなのだろう。

自分が観た作品の全体を見てみると、3.11以降に上演された作品の見方は、それ以前と比べ少し変わってしまったことは確かだ。
「作品にその痕跡が必ずあるはずだろう」という思い込みと、例えば「死」や「家族」などへの感じ方の変化がある。「死」や「家族」は、もはや、記号やストーリーのためのエッセンスとしてはとらえることができなくなってしまった。

それは、映画や音楽に比べて舞台芸術は、「生」な感じが強いからではないだろうか。観ている者の感覚や思い入れが入りやすく、さらに、より「人」を感じるのが「舞台」ということなのかもしれない。

そんな「人を感じ」て、「グッ」ときてしまう作品は、2012年も必ずどこかで上演されるであろうから、それに運良く出会いたいと思う。

また、2011年は、小劇場のコメディ系の作品に良作が多かった。
例えば、8割世界『そこで、ガムを噛めィ!』は彼らの最高傑作(現時点で)であり、今後の活動へのエポックメイキングな作品に位置づけられるのではないだろうか。
Aga-risk Entertainment『ファミリーコンフューザー/無縁バター』では、以前から彼らの持ち味であった、取り扱いの難しい社会的なテーマを「笑い」によって届けるうまさを味わうことができた。これからもこの独自路線を走り続けてほしい。
ホチキス『湯煙の頃に君を想う』は、ホチキスの「温かい笑い」とともに作品がきちっと組み上がった良さが現れていた。
あひるなんちゃら『準決勝』は、唯我独尊な独自の世界がいつも通り楽しい。
ゴジゲン『極めてやわらかい道』は、自他ともに「キツイ世界」を生きていることを見せてくれた。彼らには、このまま行ってほしかったのだが、休止は残念。
『7二手目8七飛車成り戦法』で、過剰な思い入れと饒舌な台詞の劇団鋼鉄村松も忘れてはならない。
2012年も素晴らしい「笑い」と舞台で会えることを期待したい。

ちなみに、11~40位ぐらいは、次のように続く。
ままごと『わが星』/大駱駝艦 「灰の人」/『かもめ』第七劇場/劇団桟敷童子『オバケの太陽』/五反田団『五反田の夜』 /新国立劇場『おどくみ』 /パルコ・プロデュース『国民の映画』/8割世界『そこで、ガムを噛めィ!』/ Aga-risk Entertainment『ファミリーコンフューザー/無縁バター』/TAKE IT EASY!『千年女優』/ゴジゲン『極めてやわらかい道』/ shelf『構成・イプセン― Composition / Ibsen』/青年団『ソウル市民』 /柿喰う客『悩殺ハムレット』/宗教劇団ピャー! !『悟りktkr』/真夏の極東フェスティバル『エダニク』/こまつ座『キネマの天地』 /あひるなんちゃら『準決勝』/ホチキス『湯煙の頃に君を想う』/オフィス3○○『ゲゲゲのげ ~逢魔が時に揺れるブランコ~』/劇団鋼鉄村松『7二手目8七飛車成り戦法』/劇団 東京フェスティバル『スピンドクター』 /劇団桟敷童子『杏仁豆腐のココロ<桑原勝行×もりちえ版>』 /8割世界『タンバリン・スナイパー』/(財)可児市文化芸術振興財団『エレジー』/日本の問題『日本の問題-小劇場版-(B班)』/イキウメ『太陽』/フェスティバル/トーキョー実行委員会『宮澤賢治/夢の島から 飴屋法水『じ め ん』/ロメオ・カステルッチ『わたくしという現象』』/『雑音』オイスターズ。

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