kikiの観てきた!クチコミ一覧

101-120件 / 471件中
ベンガルの虎

ベンガルの虎

流山児★事務所

ザ・スズナリ(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/28 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/11/27 (日) 19:00

アングラって結局自分を探す旅なのかもなぁ、などと主語のでかいことを思った。時も人も行きつ戻りつ、あるいは繰り返したりもしながら、観ているうちに感情とエネルギーの高まりが劇場を満たしていく。同時にある種のノスタルジーが甘酸っぱくも感じられた。

獅子の見た夢 戦禍に生きた演劇人たち

獅子の見た夢 戦禍に生きた演劇人たち

劇団東演

俳優座劇場(東京都)

2022/11/20 (日) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/11/26 (土) 18:30

初演以上に素晴らしかった。戦時下で生きた演劇人たちの情熱と苦悩。初演を観て、いや歴史上の事実としてその後に起こることを知りつつ彼らの決断を客席で見守る切なさ。ラストで『獅子』を演じる場面の迫力と説得力に多くの観客が涙していた。拝見できてよかった。

戰御史 -Ikusaonshi-

戰御史 -Ikusaonshi-

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/29 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/11/23 (水) 19:00

台詞のない芝居だけれど物語を伝える仕掛けがいろいろあってなるほど、と思う。
殺陣は大迫力で見応えあり、超カッコよかった。

離レ姫

離レ姫

劇団幻ノ國

劇場HOPE(東京都)

2022/11/17 (木) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/11/19 (土) 18:00

美術館での深夜の出来事から物語は思わぬ方向へ動き出す。序盤はテンションになかなか乗れずにいたけれど、繰り返される台詞や移り変わりつながっていく登場人物たちにしだいに引き込まれ、後半の展開に魅了された。予想していなかった重い題材だけれど幕切れに救われる。
観ていて疾走感と題材から『パンドラの鐘』を連想した。

鹿鳴館

鹿鳴館

花組芝居

あうるすぽっと(東京都)

2022/11/17 (木) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/11/19 (土) 13:00

たった一日に起こる出来事のドラマチックさとままならない人の思い。三島らしい華やかで技巧的な台詞にユーモアと棘を加えた演出が生きる。和洋折衷の豪華で可愛らしい衣装を鮮やかに着こなす出演者の方々の美しさを堪能した。
ダブルキャストで、配役によって見える景色が本当に異なるのも面白かった。
観たいて思ったのは、他所で同じことをやろうとしても無理だよなぁってこと。才能やセンスはもとより長年にわたる人材やモノや人脈の蓄積がなかったらこんな芸当はできないだろう。好き嫌いはあるかもしれないが貴重なことは間違いない。生で拝見できる僥倖を噛み締めた。

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/10/30 (日) 17:00

横浜的短編ミュージカル集というフレーズどおりに、崎陽軒やホテルニューグランドなど横浜らしいモチーフによる5つの物語を、生演奏と歌声に乗せて綴っていく。華やかで素敵な時間だった。1946年に建てられたダンスホールの建物自体も含め、過去と現在を俯瞰する面白さもあった。

Manhattan96 Revue~白昼のグリーンジャーニー~

Manhattan96 Revue~白昼のグリーンジャーニー~

Manhattan96

浅草九劇(東京都)

2022/10/27 (木) ~ 2022/10/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/10/30 (日) 12:00

植物をモチーフにいくつもの物語とパフォーマンスが絡み合い重なり合いながら綴られていく。周囲の喧騒とは全く異なる世界が劇場内に生まれ、キャスト陣の技術や魅力を充分に堪能できた。

OJISAN'S4

OJISAN'S4

はらぺこペンギン!

赤坂RED/THEATER(東京都)

2022/10/19 (水) ~ 2022/10/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/10/23 (日) 16:00

20年前に町を救った4人のヒーローが普通のおじさんになった今、またあの町にピンチが訪れて、というチラシに載っていたあらすじがめっちゃ面白そうだったので観に行った。
期待通りのテイストで、期待以上の面白さだった。濃いキャラクターや展開にたくさん笑いつつ、ヒーローの誇りも平凡な暮らしの中でのプライドもそれぞれに胸にしみた。カーテンコールの挨拶も含め、拝見できて本当に良かった。

伯爵のおるすばん

伯爵のおるすばん

Mrs.fictions

吉祥寺シアター(東京都)

2022/08/24 (水) ~ 2022/08/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/08/26 (金) 14:00

2020年に中止となったMrs.fictions×劇団4ドル50セント『伯爵のおるすばん』。そのときの約束を守るためMrs.fictionsの主催公演として上演された今作は、4ドル50セントの前田悠雅さんを主人公に据えて、華やかに美しかった再演とはまた異なる魅力を備えて胸熱であった。

ネタバレBOX



展開や台詞が(ほぼ)変わらなくても、目に見える姿が変わることで受け取れる意味が変わってきたり。

再演と比べてキャストの人数が減り場面ごとに複数の役を兼ねる方がいる。

ただし、各時代の伯爵の思い人は他の役では登場しない。……最後の思い人であるコリスを除いて。

各時代で、伯爵に振られてしまうときにややコミカルな役どころを担ってきた岡田さんが、コリスを演じる。

だからこれは、伯爵の物語であると同時にコリスの物語でもあるのだ。

世界の終わりを目前にして「……あたしずーっと昔から、この瞬間を夢見てた気がする。」とコリスがいう。その人に寄り添って終末を迎えるために長い長い年月を越えてきたのだ。

物語の流れは変わってないのに配役だけで(いや「だけ」ではないけれど)こんなに見え方が変わるのは不思議だった。それだけ戯曲のポテンシャルが高いということだろう。
アイ・アム・ア・ストーリー

アイ・アム・ア・ストーリー

シベリア少女鉄道

シアター・アルファ東京(東京都)

2022/10/12 (水) ~ 2022/10/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/10/22 (土) 18:00

初のシベ少だったんだけど、タイムラインに「何を見せられたんだ」的な感想がいくつも流れてきてワクワクしなが、観に行った。
Dr.コトー的な物語がしだいに奇妙な展開を見せてきて、訪れる壮大なクライマックスまで一気に畳み掛ける。
好みは分かれるかもしれないが、個人的にはとても面白かった。

ネタバレBOX

ほとんどのキャストが複数の役を兼ねつつ進むうちに、役の切り替えが間に合わなくなってきて、そのうちにひとりのキャストがそれぞれの役を奪っていってしまう。
脚本上はDr.コトー的展開が続きつつ、舞台上に見える物語はまったく別の様相を見せてきて、多くの役を乗っ取った彼がラスボスめいた姿で現れる。その彼と対峙するため残されたわずかな役を駆使して戦ったりする。
もうね、どうしたらこんなこと思いつくのか、他の公演ではどんな芝居を見せるのか気になって仕方ない。
burst!~危険なふたり~

burst!~危険なふたり~

株式会社CULEN

日本青年館ホール(東京都)

2022/10/01 (土) ~ 2022/10/26 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/10/22 (土) 13:00

あなたの家に爆弾が仕掛けられている、という突然の電話。爆発を回避するため電話越しに続けられるスリリングかつ滑稽な会話により物語が進む。

広い会場の2階席後方席で、舞台に入り込みにくいかと思ったのに、あっという間に引き込まれ笑いの絶えない約100分。カーテンコールでのお2人のトークもたっぷり、開演前・終演後にも仕掛けがあって満足満足。

なくなるカタチとなくならないキモチ

なくなるカタチとなくならないキモチ

一般社団法人グランツ

駅前劇場(東京都)

2022/10/07 (金) ~ 2022/10/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/10/15 (土) 19:00

東日本大震災を経て再開された授産施設を取材する記者と施設のスタッフ、そして利用者の経験を細やかかつ温かい筆致で描く。
障害のある方もその周囲の方も、それぞれの暮らしや葛藤を抱えつつ、生きていくのだと思った。

A・NUMBER

A・NUMBER

サンライズプロモーション東京

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2022/10/07 (金) ~ 2022/10/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/10/15 (土) 12:00

70分に凝縮された父と息子(たち)の物語。クローンが題材のとのことでアイデンティティが主題になるかと思ったけど、それ以上に親と子についての寓意に満ちた二人芝居だった。戸次さんと益岡さんの演技に大満足。

天の敵

天の敵

イキウメ

本多劇場(東京都)

2022/09/16 (金) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/10/01 (土) 18:00

物語の面白さや奇妙さを成立させる登場人物たちの説得力。2時間を超える長尺ながら観る側の集中力も切れることなく、終わってしまうのが惜しい気持ちにさえなった。

MUDLARKS

MUDLARKS

GORCH BROTHERS 2.1

ザ・スズナリ(東京都)

2022/09/29 (木) ~ 2022/10/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/10/01 (土) 13:00

ヒリヒリするような緊張感。3人の若者が抱えるそれぞれの事情、それぞれの思い。そして起きてしまったこと。彼らが暮らしてきたその町の閉塞感が劇場の空気を支配し、キャスト陣の期待を裏切らない熱演が客席を物語に引き込んでいた。

デストルドー9

デストルドー9

デストルドー9製作委員会

光が丘IMAホール(東京都)

2022/09/22 (木) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2022/09/24 (土) 12:30

予想よりだいぶ好みだった。世界観や設定が次第にわかってくると絶望が深まると同時に感情移入しやすくなる。こういうシリーズものはリピートや関連作品の履修が進むとより楽しいはず。劇団しゅうくりー夢の横井さん、役柄以上に動きや声が印象的だった。

『田瓶奇譚集』

『田瓶奇譚集』

劇団肋骨蜜柑同好会

駅前劇場(東京都)

2022/09/16 (金) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/09/17 (土) 19:00

架空の町(田瓶市)を舞台にしたホラーアンソロジー。
ホラーだから怖い要素ももちろんあるけど、それ以上に各団体それぞれの個性と魅力が楽しめた。各作品をつなぐ枠組も良かった。

笑顔の砦

笑顔の砦

庭劇団ペニノ

吉祥寺シアター(東京都)

2022/09/10 (土) ~ 2022/09/19 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/09/17 (土) 13:00

隣り合う2つの部屋。同世代ながらまったく異なる人生を送ってきた2人の男を取り巻く人間模様。それぞれの日常は淡々と、ときに楽しくときにやるせない。観劇後、人恋しさがじんわり。いつもながら舞台美術にも圧倒された。

ルドルフとイッパイアッテナ

ルドルフとイッパイアッテナ

オペラシアターこんにゃく座

あうるすぽっと(東京都)

2022/09/08 (木) ~ 2022/09/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/09/10 (土) 13:00

ワクワクハラハラしながらあっという間にラストまで観た。
たぶんこの先何年も一般公演や学校公演、子ども劇場等で上演され続けていく新しいレパートリーの誕生なのだと思った。
ダブルキャストの両チームを拝見したが、キャストによって本当に印象が異なるのも面白かった。

「巴」×「藤戸」

「巴」×「藤戸」

Kouda-kikaku

Earth+gallery(東京都)

2022/09/01 (木) ~ 2022/09/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2022/09/03 (土) 13:00

能を題材にした舞台もいろいろあるけど、割とガッチリ能楽寄り。戦(いくさ)で大切な人を亡くした人物が主人公となる哀切な2つの物語により、争うこと殺しあうことの理不尽さが印象に残る構成となっていた。ことに巴を演じた七味さんの舞が凛々しく美しかった。

このページのQRコードです。

拡大