smの観てきた!クチコミ一覧

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極道LIVE!

極道LIVE!

theatre BAROQUE

元麻布ギャラリー(東京都)

2008/10/10 (金) ~ 2008/10/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

極道さんたちとお友達!
観劇させて頂きました。まずは公演会場入口で極道さんたちが野太い声でお出迎え!気の弱い女性はこの時点で再び駅へ向かうかもしれませんが、入場してしまえばあなたも「観客」から「見届人」へ大変身して映画でしか見たことの無い世界の一員になる舞台構成。特に男性観客は運が良ければ一躍「男」を魅せられるおまけつき。物語が進むたびに展開されるサービス満点の舞台演出に「実はこの極道さんたち、ただのいい人たちなのでは・・・」と思ってしまうでしょう。もちろん公演情報通り極道さんたちが、スペシャル会場で踊ってくれます。でも、極道さんたちよりもひょっとして姐さんたちの方が上手いのでは・・・?この公演は「観る」と言うより「体感する」楽しさが「見届人」のみなさんを待っています!本公演+個人的好み+満足度十分なサービス演出で評価を最高点にさせていただきます。しかも、自分の観劇した回だけかもしれませんが、終演後極道さんたちの機嫌が良ければ、とんでもない大盤振る舞い発言が連発されますので、「拍手」は普段よりも3倍はしておきましょう!「見届人」として観劇を終えた後、極道さんたちとマブダチになり、さらにこの劇団の「後見人」になるかどうかはあなた次第です!!

あの娘ぼくがロングコート裸で着たらどんな顔するだろう

あの娘ぼくがロングコート裸で着たらどんな顔するだろう

ぬいぐるみハンター

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2008/12/03 (水) ~ 2008/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

センスの良さがキラリ!!
観劇させて頂きました。前回公演と本公演と2公演連続で観劇させていただきましたが、相変わらずの抜群の発想力とセンスの良さがひかる作品でした!単純明快でありながらも柔軟な発想力の生かし方は実に魅力的で、2公演連続で「やられてしまった!」が最大の感想です!古い年代の自分には、「自由奔放な本作品」を大雑把にもジャンルわけすることが出来ませんが、もし本作品が映画作品ならばB級作品と呼ばれることになるかもしれませんが、一部の熱狂的なマニアの間でプレミアのついた高額価格で取引されるような作品かもしれません!そのようなわけで、本作品について自分が解説のようなものを加える能力は持ち合わせてはおりませんが、前回公演が「色彩的感覚」が印象的な作品ならば、本作品は「無機質な感覚」が印象的な作品でした!本作品全編に流れる「シュールな笑い」が観る者の笑いのツボに合うか、合わないかが本作品の評価の最大の分かれ目になることかと思いますが、前回公演を観劇させて頂いた時の反省を生かし本公演に一人で観劇に行かせていただきました自分としては、やはりありました!若い方には笑いたくても声をあげて笑うことの出来ない一部の場面でも、もはや恥じらいのない年代の自分は一人でゲラゲラ笑い転げておりました!本作品を観劇させて頂いた自分としては、この作品がいい作品か悪い作品か振り分けること自体極めて野暮なことに思える作品でしたが、一応星で評価するならば星4つかとも思えましたが、こちらの劇団が解散された後はこの感覚の作品は当分の間観劇することも出来ない気がしますし、またひょっこり復活公演が行なわれることを期待したいのであと星1つプラスさせていただきます!なお、完全に風邪を引いてしまっていた自分は面白がってロングコートを着て観劇に行かせていただきましたが、本公演には「ロングコート割引」はありませんでしたので、念のため!いずれ復活公演が行なわれることを期待してもおりますが、劇団の皆様方の今後のさらなる御活躍をお祈りしております!

よこしま

よこしま

chon-muop

調布市せんがわ劇場(東京都)

2008/11/29 (土) ~ 2008/11/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

好みのど真ん中でした!!
観劇させて頂きました。この作品の舞台は、舞台と言うよりも長く広く設けたステージのようでそこにたった一つオブジェがあるだけなのですが、本作品自体がオブジェのような作品でした!基本的な物語はありますが、作品全体が抽象的でもあり、ある意味においては基本的な物語を構成する台詞・演技・表現・演出等が与えられているだけの作品とも言えます。そしてこの作品の所々では台詞と台詞の空白の時間を長く、回数も多めに取りこまれています。その間は役者さんが完全に静止していたり、動作演技をされたり、その背景に意味ありげな単純映像が投影されたりもしますが、個人的にはとても好みの作品でした!役者さんたちの演技、演出、台詞etc・・・全ての点で好みが揃った作品でした!完全に受身になり観劇されたならば、作品を知る手がかりとなる台詞は意味ありげではありますがシンプルなもので、空白の間も多く、演技による表現も抽象的なところもありますから、場合によってはわけもわからないうちに終わっていたことにもなってしまいます。しかし、少し身を乗り出して観劇しているとこれほど面白い作品もありませんでした!作品全体がオブジェのように意味ありげに仕上がっていますから、役者さんたちの台詞・演技などから頭の中で作品のイメージがどんどん膨らんでいく一方で、身を乗り出して観劇に夢中になっているうちに終演になっていました!本作品を星で評価するならば自分としては躊躇うことなく星5つの評価を与えますが、この作品の最後の仕上げの演出等は観ている者の頭の中で行なわれ完成されますから、どのようなイメージの作品が出来上がるかで評価もガラリと変わっていくことと思えます。極端な話、星1つの評価を与える方がいても最終的にそのような作品のイメージが思い浮かんだだけのことで、何ら不思議にも思えないところもあります。本作品がいい作品か悪い作品かは、おそらく誰も正確には評価出来ないことと思われますが、個人的には「面白くてしかたがない!」作品でした!しかしこの作品ズルイ手法でもあり、頭の中でイメージをどんどん膨らませていくうちに出演されていた女性の役者さんたちが全員実に可愛らしく思えてきて、公演タイトル通りに「よこしま」な感情も生まれてきてしまう罪な作品でもありました!

関東アクトリーグ第9戦

関東アクトリーグ第9戦

アクトリーグ

スタジオアルタ(東京都)

2008/10/10 (金) ~ 2008/10/10 (金)公演終了

満足度★★★★★

お見事!
観劇させていただきました。この公演へ行くたびに思うのですが、普段劇場観賞をされていないだろうと思われるごく一般の方が実に客席に多く見られます。観客から頂いたお題から起・承・転・結をそれぞれ3分で一話の芝居を創り上げるわけですが、不思議に思うのは役者さんの芝居感覚が小劇場の芝居そのもので演じられてるのに、ごく一般の方が大いに楽しまれることです。
一話にすると12分ですから、内容を盛りだくさんには出来ません。観客のもっとも望む「笑い」を中心に話を展開するのですが、自分だけの感じ方ですが
一般の方の「笑い」がテレビのゴールデンタイムの感覚に対し、小劇場の「笑い」はラジオの深夜放送の感覚に近いものがあるような気がします。にもかかわらず小劇場の感覚そのままで演じられる役者さんの演技が、一般の方も小劇場での観劇をされる方も両方に受け入れられる極めて稀な成功例に思えて仕方ありません。しかし、この日頂いたお題はいずれも難しいものばかり。普段と違い、各チーム多少「笑い」を押さえ物語の完成度で勝負する中、「笑い」での一本勝負で望んだソニックテイルがこの日一番の「笑い」と「拍手」を最後まで集め第9戦1位でした。これまでの総合成績最下位と低迷するソニックテイルは最後の最後に感動まで付け加えてくれる素晴らしさで、お見事でした。

抱いてやる!

抱いてやる!

PunPun-sPoon

小劇場 楽園(東京都)

2008/10/30 (木) ~ 2008/11/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑っちゃいました!!
観劇させて頂きました。この作品の脚本を書かれている方のPremier☆Million☆Carats の恋愛ものが、普段あまり恋愛ものを観劇しない自分にどうも肌に合うのですが、この日もやはり見事にはまってしまいました。この作品は恋愛コメディーですが、特に女性陣がはじけちゃってます。お洒落な恋愛とは程遠いハチャメチャな恋愛ものですが、その根底の恋愛観が妙に説得力があります。観劇中笑いっぱなしでしが、この作品の恋愛観はどう観ても男が若い頃1度は通過してきただろう恋愛観そのままだと思います。ハチャメチャな女性陣の台詞、動作を1つ1つよく観ていくと若かりし日の男が思い描く「こんな女性がいたらなぁ・・・」という願望そのままです。でも笑ってしまう!女性が観ても十分楽しめますが、この日観劇していたお客さんは自分を含め男の笑い声の方が強かった!笑っちゃいますけど、男が若い頃この作品に似たもの、近いものを男同士の会話で実は行っていたわけです。まあ、女性からしたら信じられないことかもしれませんが、若い頃の男は純情なものです。それが変わってしまうだけのことなのです。この作品唯一の男性の役者さんは観劇中その台詞からは笑っていましたが、あとから考えると実にうらやましい立場でした。やはりたまには恋愛ものも面白いものです!

賊

劇団6番シード

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2008/11/14 (金) ~ 2008/11/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

技あり一本・・・本当はもっと!!
観劇させて頂きました。本公演会場に一歩足を踏み入れた瞬間に「これは、ちょっとやられたかもしれないなぁ」と思いましたが、公演開始直後から期待以上にやられまくってしまいました!この作品を大雑把にジャンル分けするならば単純明快な娯楽作品に該当するのかもしれませんが、実に細かいところまで目の行き届いた作品でした!台詞一つ取ってもこれだけ大人数の登場人物が出ていながらテンポのいい台詞が次々展開し、無駄や一瞬たりともよどむことのない台詞の組立てで、かつこの人数の登場人物の誰一人として本作品に絶対欠かすことの出来ない見事な構成であり、結成15年という年月の重みがこちらの劇団にとっては「お宝」そのものに思えてしまいました。本作品のこの舞台構成(?)の前では「楽しまなければ損」だと思い、楽しむことだけに専念させていただき存分に楽しませていただきました!大馬鹿者を競い合ったはずの作品でありながら、さすがと思わずにはいられない円熟味を感じさせられたこの作品は、まさにこちらの劇団の結成15周年公演に相応しく思えますので、個人的には本公演に星5つの最高評価をしておかなければ後で後悔してしまいそうです!

青に帰る日

青に帰る日

演劇ユニット LOVE SESSION

「劇」小劇場(東京都)

2008/09/02 (火) ~ 2008/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

演劇の教科書!
実はこの作品、初日に観劇させていただいたのですが、その時はまだ登録されていなかったようで感想を書き込めないもどかしさを感じていました。この作品はちょっと年配の役者さんが、演劇の全ての楽しみを演じてくれます。特に表情の演技を小劇場ならではの距離感で十二分に堪能させてもらえます。目の微妙な動き一つ、目尻に入る皺一つににすらその表情を追ってると、話の細かいところまで伝わってくるようで、肝心の台詞がおまけのようにすら感じさせられのは、やはり年配の役者さんを観劇させていただく時でしかなかなか観ることのできない楽しみです。自分はもう年のせいか、ちょっと古い感覚しか持ち合わせていませんので、最近の観ている者のもっとも望んでいる「笑い」に重点をおいた演劇が、「コメディーの世界」を創りあげたいのか「お笑い」を披露したいのか判断に苦しむ場合が時々あります。もはや時代の流れから脱落しそうな自分の感覚にとって、このシブくて心地よい楽しさは見応えがありました。演劇の「シブイ」楽しみを十二分に味わいたい方は、観劇の予定の一つに加えてみてはいかがでしょうか。

もうひとつの風

もうひとつの風

enji

ザ・ポケット(東京都)

2008/09/03 (水) ~ 2008/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

昭和との再会
この舞台のつくりを観た瞬間から期待し、どっぷりと最後までその世界に浸れたら、結構いい年いっています。この舞台構成、人物、演出etc・・・、庶民の夢が中流階級にいつか入ることだった時の、思い出に残る味わい深いドラマに共通した設定です。牛肉入りのすきやきが、年に一回か二回、ボーナスが入った時にしか食べられない時代のお茶の間のテレビで見てきたドラマの世界そのものです。当時のありふれた場所で、当時の典型的人物が、当時の誰もが持っていた心情を、この演劇は描いています。この作品の全編に、あの時代の「名作の条件」がちりばめられています。年配の方なら懐かしくも、くすぐったくなるような心地良さを感じられるでしょう。しかし、若い方には少しピンとこない世界観かもしれません。個人的な考えでは、若い方が観られるならば、モノクロの名作映画を観に行くつもりで観劇されれば、より面白く感じられるかもしれません。

あしたから思春期

あしたから思春期

夜ふかしの会

新宿シアターモリエール(東京都)

2008/09/12 (金) ~ 2008/09/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑い!笑い!笑い!
観劇させて頂きましたが、これほど感想の書きにくいものはそうありません。
いい点も悪い点も観てる余裕が無いんですよねぇ・・・ひたすら笑っていたら、終演になっていたものですから。「面白い!」という言葉しか出てきませんし、自分の拙い言葉をそれに加えると面白さが損なわれそうで、怖くて書けません。コントライブとの表記に惹かれて、時にはいつもと違った観劇も味わってみようと思い観に行かせてもらったのですが、いい意味で事前の期待を裏切り、笑いの清涼感に満ちたコメディーの選り抜き短編集を堪能させていただいた気分です。夜ふかしの会「準会員の会」に入会し忘れたのが心残りです。

焼跡のイエス

焼跡のイエス

シンクロナイズ・プロデュース

東演パラータ(東京都)

2009/02/11 (水) ~ 2009/02/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

確かに、石川淳でした!
観劇させて頂きました。この作品は、石川淳の戦後まもなくに発表された「焼跡のイエス」を原作とした作品でした。しかし、「焼跡のイエス」の物語を基本にしてはいましたが、大幅に解釈・加筆された作品でした!公演タイトルは「焼跡のイエス」でしたが、作品に描かれていたのは「石川淳そのもの」でした!もともと「焼跡のイエス」は非常に短い小説で、そのまま演劇作品にしたのならば10分もあれば済んでしまうのではないかとも思える程の短編作品です。個人的には石川淳の作品を演劇作品にするならば、中篇の「鷹」や「紫苑物語」あたりの方がそのまま演劇作品にでもなりそうな物語だとも思いますし、そもそも芸術祭公演のために書かれた「おまえの敵はおまえだ」「一目見て憎め」といった、ちゃんとした戯曲があるのにもかかわらず、なぜ短編の「焼跡のイエス」を選ばれたのかが、個人的には非常に興味がありました。本公演時間は80分でしたが、10分もあれば済んでしまうだろう「焼跡のイエス」には大幅に加えられた物語がありました。本作品は石川淳の中期以降の作品を思わせる、極めて日常的な世界から出発してどこまでも広がっていく世界観、場合によってはSFとも思える世界にまでたどり着いてしまいますが、そこに行き着いても描かれるのは「人間の姿」、と言う世界観そのものが本作品の物語でも展開されていました!そして、その中では石川淳そのものの考え方が多く観られました!石川淳の小説は非常に重厚で読み応えがある作品ばかりなのですが、なぜか出てくる女性をさながら崇拝するように描くところがあります。その他にも、いろいろと独特な考え方がありますが、本作品は「石川淳」そのものが描かれていました!石川淳をよく調べ、理解していると個人的には思います。石川淳の小説は非常に読み応えがある幻想感と独特の文体で書かれていますが、そのまま演劇作品にしてはまず大半の観劇客には理解できないかと思いますが、本作品では非常に分かりやすい比喩表現と呼ぶよりもいい意味で洒脱で軽妙な言葉遊びと言いたくなる表現と、詩的とも思える非常に短い台詞で構成されています!人によっては難解に感じられる方もいらっしゃるかもしれない石川淳の独特の文体がこれ以上ないほどに分かりやすい台詞で構成されています!そして、石川淳の小説の幻想的物語を舞台演出で表現していました!舞台上にはほとんど何も無いのですが、役者さんたちが単純な小道具や身体表現等で本作品全体に幻想的世界観を創り出していました!この作品は「焼跡のイエス」とされていますが、基本的なところにはその話があっても、全体としてはほとんど別物の作品とも言ってもいいような作品でしたが、石川淳は演劇についても書いており「原作を忘れさせるものこそ芝居」「芝居は総合芸術だが、その総合という操作を役者がどのように引き受けるかが見もの」とも述べており、自分としてはその日・その時で「その通り」とも思うし、「ちょっと違うのではないのか」とも思ったりしてしまいますが、本作品においては石川淳がもし知ったら大喜びしそうな作品になっていました!今回の作品の評価においては、自分の年代には少し懐かしい気がする台詞表現・舞台演出などでしたが、今ではもうすっかり観ることが出来なくなり、久しぶりに観るとやはり「いいなぁ~」と思ってしまいますし、もし今の若い方が観劇されたのならば恐らく観たことがほとんどなくて、むしろ斬新的に思われるかもしれません。個人的には、いい意味で巧みな言葉遊びとも思える饒舌な台詞表現と詩的とも思える台詞表現の組み合わせ方は良い構成だとは思いますが、少しせっかくの詩的な台詞表現の全てまで説明してしまうくらい饒舌なところもあるようにも思えましたが、好みなのでしょう。むしろこの方が分かりやすくて良いと思われる方もいらっしゃるかも知れません。ですが、本作品においては舞台上に発想力と創造力だけを持ち込んで、総合力により本作品を創り上げたところが、ちょっと古いように思えても逆に今ではまず観ることの出来ない、自分の好みの点による満足感と確かに「石川淳の作品!」と満足させて頂いた点による、二重の満足感による星の評価です!本作品を観劇させていただき、押入れの奥の方にしまいこんでしまった石川淳の小説を引っ張り出し、久しぶりに読みたくなってしまいました!本作品については、確かに「石川淳の作品」でした!

おろろん。

おろろん。

ふくふくや

「劇」小劇場(東京都)

2009/02/03 (火) ~ 2009/02/11 (水)公演終了

満足度★★★★★

昭和を堪能しました!
観劇させて頂きました。本作品は、あらすじに書かれている「しかしてその実態は・・・。」から大体想像のつくような物語を基本にしています。しかし、最後まで「しかしてその実態は・・・。」と続いていく物語です。男のほうが小さい頃から「その実態は・・・」と言うフレーズの正義のヒーローものや時代劇に慣れ親しんでいることと思いますが、自分もその口で「しかしてその実態は・・・。」のあらすじを読ませていただいただけで、期待して観劇に行かせて頂きました。本作品全編に昭和の頃の言葉が散りばめられ、個人的には非常に懐かしいものを感じるものがありましたが、しっかりと組み立てられた作品でした!けれども、本作品は役者さんたちの魅力がそれ以上に観ることの出来た作品でした!役者さんたちの髪型から立ち姿や動作の一つ一つにいたるまで「昭和」を感じさせてくれますが、演技そのものも「昭和の感覚」を思い出させてくれました!本作品を観劇させていただき、役者さんたちの舵取り次第で魅力ある作品にも平凡な作品にもなることを実感してしまいましたが、本作品の場合は役者さんたちが物語の魅力をさらに2倍3倍に押し広げてくれた「魅力十二分な作品」でした!ただ、役者さんたちの演技は昭和をハッキリと過ごしてきた者にはもはや肌に染み込んでしまっているような演技感覚で、自分の観劇させていただいた回では、年配の方々は役者さんたちの一つ一つの演技に敏感に反応していましたが、今の若い方にはひょっとしたら馴染みの薄い感覚で瞬間瞬間にはピントこないのかも知れないかとも思えますが、若い方の持ち合わせている感覚をハッキリとは分からないので、自分には何とも言えません。ですが、本作品における役者さんたちの演技にはひと際目を引くような派手な演技はありません。ほとんど基本ばかりです。基本ばかりですから余計に単に観ているだけの者にもハッキリとその演技の味わい深さの違いが観て取れます!そして、本公演会場の舞台までの非常に近い距離が、とても贅沢な観劇の仕方にも思えてきてしまいました!ところで、ここまで読まれる前からすでにお気づきの方もいらっしゃられるかとも思いますが、自分が観劇させていただいたのは2月3日の初日の公演でした。こちらのサイトに観劇記を書かせて頂くようになってから、これほど観劇させて頂いてから時間が経ってしまったことはありません。実は自分が観劇記を書くためにパソコンに向かっている時は、必ずウイスキーかコーヒーを飲みながら煙草をスパスパと吸っておりますが、先月修理に出したパソコンがまだ戻っていないため、ここ数日はパソコンに向かわずに夜中にひたすらいじくり回しておりました。ウイスキーを飲みながらですが・・・ただ、数日間パソコンをいじくり回していて気がつきましたが、パソコンを夢中になって可愛がる時にはもっとも水割りが効果的であることが分かりました。そのような訳で、やっと今日になりパソコンにまた向き合うことが出来るようになりましたが、本作品の星の評価については、今の若い方の視点からはちょっと分からないところがありますので、あくまでも昭和の時代を過ごした年代の立場から星の数を、個人的な久しぶりに味わうことの出来た「昭和の感覚」に対する満足感と共につけさせていただきます。本作品のあらすじから、ひょっとしたらコメディー作品と思われる方もいらっしゃられるかもしれませんが、個人的にはコメディーではなく「懐かしの昭和の人情喜劇!」と呼びたくなってしまいました!個人的な理由で観劇記を書かせていただくことが遅れてしまいましたが、2月3日の節分の日から始まったこの公演が、こちらの劇団名通り「ふくふく公演」になられることを期待しております!個人的には、今年の下北沢演劇祭もかなり期待してしまいます! 

二葉さんの樹

二葉さんの樹

天然工房

ザ・ポケット(東京都)

2008/10/15 (水) ~ 2008/10/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

とある日常光景が・・・
観劇させて頂きました。公演開始から極めて日常的で自然な会話・多少の色をつけてはいるけれども日常のどこにでもありそうな物語・・・しかし、それが妙に面白い!ゲラゲラ笑える面白さでは無いのですが、くすぐったくなるような面白さ!また、この舞台構成が日常のありきたりな光景を自然と思わせる心憎いばかりのセッティング・演出!何も変わらず日常自然な会話が続いていくのに、途中からこれが面白くて仕方が無くなる不思議な感覚を味わい、このまま終演へ向かってもいいほどの出来栄えに思えるのですが、中盤から終盤へかけて物語は急展開!そこからエンディングまでが実に濃密な物語!この作品を大雑把にジャンル分けするならばコメディーに分類されるのでしょうが、観劇後に「楽しかった!」と思う前に「味わい深い!」との思いが先に来てしまう、コメディーはコメディーでもいわゆる一般的なコメディーと違い、実にシブいコメディー!所々でいわゆる若い感覚もありますが、公演チラシからはイメージ出来ない程の「大人のコメディー」と呼ぶのが相応しく感じる作品です!

LongForm Project 2

LongForm Project 2

LongForm Project

しもきた空間リバティ(東京都)

2008/11/01 (土) ~ 2008/11/01 (土)公演終了

満足度★★★★★

超満席公演!!
観劇させて頂きました。この日の公演はインプロ公演で、観客からいただいたお題から物語を創りあげる公演です。一口にインプロ公演といっても各劇団独自のルールや手法があり、各劇団ごとの作品の楽しみ方もまた違ってきますし、それがインプロ公演の面白いところでもあります。この日の作品の手法は即興集団E.D.O の演出・作品構成法でした。いただいたお題から同時に並行するさまざまな話、つながった話もあれば全く異なる話もありそれらを同時に進行させ、見事最後に1つの物語を完成させることがお楽しみ!の作品構成です。もちろん作中には随所に笑いが盛り込んであり、即興集団E.D.O の演出表現もちりばめられて物語の見所もまた多い公演です。そして、この日のお目当ての落合さんは作品構成のベーシストとして活躍され、作品の世界観と方向性を決め・広げていく役回りに徹しられていました。そしてこの日はうれしい偶然がもう一つあり、neo garage kidの島崎さんも出演なされていました。島崎さんはneo garage kidでの脚本・演出及び役者としても出演されている女性ですが、その作品の男性的視点の発想ながら女性らしい柔らかくも笑えてしまう作品の創り方が魅力的でしたが、最後にお目にかかったのは新宿pooでの公演以来ですから実に1年ぶり以上になります。島崎さんも相変わらずの抜群の発想力とセンスで作品中の要所要所を笑い固めてくれました。それにしてもこの日の集客はすごいもので、自分が今までしもきた空間リバティで観劇した限りでこの日ほどの客入りは記憶にありません!自分にとってはこの日の公演はうれしいことばかりで、即席ではなくフルコース公演でした!!しかし、落合さん・島崎さんのお顔を見ていたら久しぶりに「即興集団E.D.O 」「neo garage kid」の公演も観劇してみたくなってしまいました!!

0号

0号

ゲキバカ

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2008/10/30 (木) ~ 2008/11/04 (火)公演終了

満足度★★★★★

あれもこれもいっぱい!
観劇させて頂きました。が、実に貪欲な劇団でした!分野・ジャンルを問わず、こちらの劇団が目に付けたものをあれもこれも取り入れ、なおかつそれらの全てを演劇表現・演出等に見事に昇華してしまう!さらにあらゆることに応え自分たちだけのものにしてしまう役者さんたち!この作品の登場人物一人一人で番外編公演がいったい何作できるのかなぁ、と思うほど気になる登場人物しか出ていない!きっちりとまとめあげられた動と静etc・・・贅沢な作品でした!人により多少の好き嫌いはあるだろうかもしれませんが、再々公演を期待する方だけで一体何人いるのかなぁ、と思わせる作品だと感じました。正直なところ今回は特に書き込む自分の観劇記はありません。これまでの「観てきた!」に全て書かれているので、今さら言葉足らずの自分の観劇記をこれ以上書こうにも書くことが見つかりません。しかし、本公演を観劇した方たちの次回作に対する期待は凄いものだろうなぁと思いますので、当然自分も便乗して次回作を劇団の皆様方に期待しています!!!

『a day』

『a day』

劇団チョコレートケーキ

ザ・ポケット(東京都)

2009/02/04 (水) ~ 2009/02/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

好きですねぇ、この作品!!!
観劇させて頂きました。この作品は、チラシのデザインとあらすじを基に物語が展開していく作品でしたが、自分にとっては好みの作品でした!エッシャーの作品を思わせるチラシデザインと自分が「観たい!」に書き込ませていただいた数学的連続性を思わせる「無限回廊」とも思えてしまう物語展開が好みであれば、それ以上に好みなのは本作品の台詞構成でした!あらすじから数学的な発想の物語を観劇前に期待していましたので、決して普段観劇させていただく時に台詞を聞き流しているわけではないのですが、本作品はどのような台詞表現で構成されているのか非常に興味がありましたので、いつも以上に丹念に一つ一つの台詞を聞き取らせていただきましたが、好みとしか言いようがありませんでした!物語中の台詞のほとんど全ての台詞表現に余計な装飾の加わったものは無く、きわめてシンプルで自然体な表現で構成された本作品でした!最初のほうで数学的な発想の物語を思わせることを書いたので、もしかしたら抽象的で、難解な作品と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、そのようなことはありません!本作品はきわめて日常的に身の回りで聞かれそうなシンプルで自然な台詞でほとんど構成されているため、何も考える必要はありません。素直に受け止めればいいだけの台詞で物語が創られています!そして、台詞がシンプルなものがほとんどですから4つの物語の一つ一つは少し詩的な印象を残し、本作品自体としては数学的な「不思議な連続性」で展開していきます!これだけ自分の好みが出揃ってしまうと、観劇させていただいている間に自分の深読みかもしれませんが、作中の台詞がシンプルなもので揃えられているのは、「数式の簡潔さ」をイメージしてほとんどシンプルな台詞表現のみで作品構成をしたのではないのか、と自分の頭の中でさらにさらに自分の好みの作品に仕上げていってしまいました!自分の場合は、あまり凝りに凝った表現や言葉を中心に台詞が構成されているものはそれほど好きではありません。言葉に凝れば凝るほど普段めったに使うことの無いような言葉や表現になりますので、大部分の場合表現だけでなく、それが用いられていた文章そのものを借用して若干手を加えるのみでしか使いこなせず、台詞の表現に凝れば凝るほど・それが多ければ多いほど・その元々がどこから来ているか知っていると、自分の場合は一瞬の表現としては目を引きますが、文章単位になっていけばいくほど、たんなる継ぎはぎだらけの物語に思えてきて、観劇中に興味が半分ぐらいになってしまうことが時々あります。自分の完全な好みなのでしょうが、ライターにしろ何にしろ身に着け愛着が沸くのは、どこかで聴いた言葉ですが「シンプル・イズ・ベスト」に行き着いてしまいます。ただ、本作品を観劇させていただいている間中、舞台上に夢中になり、台詞の一つも聞き漏らすことの無いくらい集中していたので、自分はさして気になりませんでしたが、自分の席の近くに座られていたまだ男の子と呼んでも差し支えないぐらいの年代の方たちは、公演開始1時間も経たないうちに観劇中に飲食をし始め少し驚きましたが、作品展開に夢中になっていたので、すぐに舞台上にまた集中してしまいましたが、その席周辺の方々が露骨に不快感を表す咳払いをいくらされても止めずに、結局断続的にですが終演まで飲食をされていました。後から考えると、ひょっとしたらこの公演に期待していた作品とまったく違うものだったので、観劇中に作品観賞を見切ってしまったのかもしれません。終演後の客席の拍手の反応も本作品に対して好意的な方とおそらく思っていたイメージの作品とまったく違うもので若干不満を感じられているかもしれない方と少しハッキリと別れていたように見えました。今回の星の評価は、客観的に観た場合どのように観えるのかという視点からは全く観劇していませんし、興味も余りありません。とにかく自分の好みが出揃った本作品に最高評価の星の数をつけたいだけです!ただ、若干勘違いされている方もいらっしゃるかもしれませんので書いておくと、最初のほうで作品展開を「無限回廊」と呼びましたが、自分が「観たい!」に書いた「ゲーデル・エッシャー・バッハ」が今から20年前ぐらいに日本で翻訳出版された時の表紙帯に「不思議な環」と見出しがつけられていましたが、本作品「a day」自体は、この言葉のほうがピッタリと合います!ケーキ自体年に1回ぐらいしか食べませんし、「チョコレートケーキ」になればもう十数年ぐらい食べていませんが、本作品の「チョコレートケーキ」はビターテイストでありながら、やんわりと心地良く甘みが口に広がっていくような作品でした!世の中には自分の知らなかっただけで、どうやら年に数回ほど食べに行きたくなる「チョコレートケーキ」があるみたいです!自分の場合は、もちろん次回公演を観に行かせていただく日を今から楽しみにしています!

関東アクトリーグ第7戦

関東アクトリーグ第7戦

アクトリーグ

スタジオアルタ(東京都)

2008/08/19 (火) ~ 2008/08/19 (火)公演終了

満足度★★★★★

観ました
はじめて拝見させていただきました
劇団がその日の演技で点数をつけられ順位が決まる演劇戦国絵巻!
演劇バカがプライドを賭けてのガチンコ勝負!!
新しい演劇の方向性を感じさせるこの試みに、今後目が離せません!!!

HERE WE ARE -テアトロフィーアがやってくる!-

HERE WE ARE -テアトロフィーアがやってくる!-

テアトロフィーア

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/09/24 (水) ~ 2008/09/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

大満足です!!
観劇させて頂きました。台詞無し・字幕無しでスペインの方々のサイレントパフォーマンス作品とも呼ぶべき作品なので、普段の観劇と違いこちらから作品に歩み寄る若干の緊張感が強いられるかと思いましたが、作品に取り上げられる題材は誰もが思い浮かぶことのみで、手ぶらで来て楽しむだけ楽しんで家路につけます。この作品を一言で表すならば、「とにかく楽しい!」と言う言葉が真っ先に出てきます。「笑い」と言う点で小劇場でしか観ることの出来ない作品を捜し求めている方にとっては、まさにピッタリの感覚の作品であろうと思われます。個人的には星による評価が最高評価でも星5つしかつけられないのが、残念なほどです。現在数多くの劇場があり、そのどこかで連日名作・傑作と呼ぶべき作品が上演されているであろう恵まれた環境に居ながらも、この手法の作品は観たいと思ってもそうは観ることの出来ないものです。チラシによるとこまばアゴラ劇場では4年ぶりの来日公演とのことですが、こまばアゴラ劇場さんの粋な計らいで、またすぐにでも来日公演を観劇出来ることを期待しています!小劇場オタクと言う人種が存在するならば、興奮し「来日大歓迎!!」と叫びたくなるような作品が、今こまばアゴラ劇場で上演されています。

MOTHER

MOTHER

劇団青年座

紀伊國屋ホール(東京都)

2008/11/21 (金) ~ 2008/11/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

お恥ずかしい観劇記ですが・・・
観劇させて頂きました。この作品は真っ向勝負のもので、直球一本を絶妙のコントロールで投げ分ける正統派と呼ぶべき作品でした。が、正直なところ自分には正統派の作品の観劇記を書ける能力はありません。観劇中に思っていたことは「面白い!」「笑っちゃう!」「さすが!」の3つのみでした。観劇記の文章を書こうにも、どのような文章を書いても文末には先の3つの言葉のいずれかで結んだ文章をひたすら繰り返すのみになってしまいそうです。お恥ずかしながら観劇記を書こうにも、抜群にコントロールされた剛速球の前に、何も出来ずに見逃しの三振状態です。普段いかにぼんやり観劇しているか、明らかになってしまいます。この作品の主要登場人物はいずれも名を知られた文豪・思想家ばかり!作品を読まれていない方でも十分過ぎるほど楽しめますが、作品を読まれた方ならば「あの作者が!・・・」とニンマリしてしまいます。個人的にもっとも笑ってしまったのは、戦後の文壇で重鎮として活躍し「門弟三千人」と謳われた佐藤春夫でした。あの佐藤春夫ですら、この作中の豪華な顔ぶれの前では一番の下っ端。生前のいかにも文学者の風貌をした顔を思い浮かべては、その立ち居振る舞いだけで笑ってしまいました。今回はなんともお恥ずかしい限りの観劇記ぽいものでしかないのですが、大目にみてください。

エンクラ新歓公演2009

エンクラ新歓公演2009

早稲田大学演劇倶楽部

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2009/05/15 (金) ~ 2009/05/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

こうして深みに嵌る新入生が・・・
観劇させて頂きました。この日観劇させていただいたのは早稲田大学演劇倶楽部の新入生向け新歓公演、通称エンクラ新歓公演でした!公演時間90分の内、オープニングを含めれば5作品のショートショート公演でした!5作品の具体的な内容とコメントについては、すでにtaraさんが端的にお書きになられていらっしゃるので改めて自分が書き込むことはありません。ですが、同じ早稲田の公演で3月に観劇させて頂きました「パントマイム舞☆夢☆踏」のパントマイム公演でも感じましたが、早稲田の学生独特のエネルギッシュさを今日もまた堪能させていただきました!ただ、この公演の5作品はtaraさんが初心者×の印をつけられたように独特の癖が強く、しかし魅力は十分の公演でした!自分の場合はこの日観劇させて頂いた中でも一番年配の部類に入る年齢層ですが、新歓公演にもかかわらずこの日の客席で一番ゲラゲラ笑い声を上げさせて頂きました!新入生でもないのに申し訳ありません!今日は年に一度のせっかくの新歓公演ですので、いつもとは違った書き込みの仕方をさせていただきます!

『オープニング』
corich上でも常に話題と関心が集まる「ろりえ」の方による構成・演出でtaraさんがお書きになられた通り、これが「ろりえ」らしいのであれば、どのような評価が与えられようとも常に関心と注目が集まり続けることが納得の作品でした!
『青い春』
今でも早稲田の時代なのかもしれません!ただ、卓を囲み続ける限り女性とは絶妙のチームワークで縁が遠のいていきます。なぜでしょう?
『プラネット・ラララ・ラバーズ』
身体動作表現を難しく考えずに、むしろ楽しむがごとく取り入れ、ループし続けていく話の構成が好印象でした!
『すとーきんぐ』
なぜだかこの作品を観劇させて頂いていると昔のアメリカアニメを思い出してしまいました!アメリカン・コミックのページを、めくり繰り広げられるようにも思えてしまう作品に笑わせていただきました!
『峠の地蔵』
自分が観劇させて頂いたこの日、一番客席の反応が強かったように思えた作品でした!やはり、新入生ぐらいの年代には恋愛がテーマのものが一番敏感に反響があるのかもしれません!

このエンクラ新歓公演を星の数で評価するならば星4つかと思いましたが、年に一度の新歓公演であり今週末あたりに飲みに行く理由にもなるかもしれませんので、あと星1つおまけさせて頂きます!しかし、新入生が観劇するには独特の癖の面白さが強く、「こうして深みに嵌り、早稲田におまけの年数通う者が出てくるのかぁ~」と妙に納得してしまいました!確かに面白かったです!ですが、いきなりでは新入生にとっては少しきつかったかなぁ~、とも思えてしまうディープさが垣間観えた早稲田ならではの公演でした!!

チョコと可笑しな宇宙人

チョコと可笑しな宇宙人

YANKEE STADIUM 20XX

アイピット目白(東京都)

2008/12/16 (火) ~ 2008/12/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

やはりこの時期は!
観劇させて頂きました。と言うよりも、この作品に期待していた思いを胸一杯に抱きながら楽しい時間を過ごさせていただきました!普段でしたら作品の簡単な紹介でもするのですが、この作品においてはそれよりも自分の観劇させていただいた回の会場の様子について書いたほうが相応しいかと思いますが、おそらくこの日、この作品に望んでいたものを誰もが感じ終演までの時間を十二分に過ごされたかと思います。普段の観劇でしたらまず味わうことの出来ない暖かい優しさの込められた笑いに会場内が包み込まれておりました!この作品のあらすじからどのような思いを抱けるか期待し、作品がその望みを見事に胸に残してくれました!ひょっとしたらこの作品はまったく別の時期に公演されていたらこの日の客席の反応ほどのものはなかったかもしれませんが、やはり12月のこの時期は誰もが年に1回くらいはこの作品のあらすじから期待する思いをもち時間を過ごされたいことと思われ、客席から起こる笑いも拍手もみな同じ思いが込められたものばかりで会場の全ての方の望まれることが一致して思いを共有し、終演まで過ごすことが出来たように思えます。今回は作品としての評価というよりも、この時期こそは味わいたい思いをどれだけ胸に持つことが出来、楽しくも舞台上に目を細めて望んでいた時間をどれだけ最後まで堪能できたかが星の数になっております!やはり、クリスマスは子供の頃の思いを素直に再びもつことが出来る、いい習慣なのかもしれません!

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