smの観てきた!クチコミ一覧

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関東アクトリーグ第9戦

関東アクトリーグ第9戦

アクトリーグ

スタジオアルタ(東京都)

2008/10/10 (金) ~ 2008/10/10 (金)公演終了

満足度★★★★★

お見事!
観劇させていただきました。この公演へ行くたびに思うのですが、普段劇場観賞をされていないだろうと思われるごく一般の方が実に客席に多く見られます。観客から頂いたお題から起・承・転・結をそれぞれ3分で一話の芝居を創り上げるわけですが、不思議に思うのは役者さんの芝居感覚が小劇場の芝居そのもので演じられてるのに、ごく一般の方が大いに楽しまれることです。
一話にすると12分ですから、内容を盛りだくさんには出来ません。観客のもっとも望む「笑い」を中心に話を展開するのですが、自分だけの感じ方ですが
一般の方の「笑い」がテレビのゴールデンタイムの感覚に対し、小劇場の「笑い」はラジオの深夜放送の感覚に近いものがあるような気がします。にもかかわらず小劇場の感覚そのままで演じられる役者さんの演技が、一般の方も小劇場での観劇をされる方も両方に受け入れられる極めて稀な成功例に思えて仕方ありません。しかし、この日頂いたお題はいずれも難しいものばかり。普段と違い、各チーム多少「笑い」を押さえ物語の完成度で勝負する中、「笑い」での一本勝負で望んだソニックテイルがこの日一番の「笑い」と「拍手」を最後まで集め第9戦1位でした。これまでの総合成績最下位と低迷するソニックテイルは最後の最後に感動まで付け加えてくれる素晴らしさで、お見事でした。

write

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カラスカ

シアターシャイン(東京都)

2008/09/26 (金) ~ 2008/09/28 (日)公演終了

満足度★★★★

青春時代はいつの時代も・・・
観劇させて頂きました。この作品の舞台構成は素っ気無いほどの無機的でありながら、物語が進むにしたがい舞台上がのどかな田舎にしか見えなくなっていくから不思議です。のどかな田舎の気持ちのいい若者たちの青春物語と呼ぶべき作品なのですが、自分にはこの作品が全体的にきわめて詩的な作品に映りました。特にこの作品のテーマである「忘却」に関する台詞に余計な肉付けがされたものが全く無く、素朴で必要最低限な言葉が素直に観ている者の胸のうちに伝わり十二分過ぎるほど広がりをみせるので、実に詩的な作品と思えてしまいます。しかし、この作品の中のユーモア、青春時代特有の感覚が、数十年前の自分の青春時代の感覚とあまり変わっていないことに驚かされました。どうやら自分はマスコミに毒されていたようです。観客の方々は思いっきり笑われていましたが、自分にはこれがひどく懐かしいものを思い出させるので、笑うというよりも心地よく微笑ませて頂かせた感じです。ただこの作品、女性は素直に観ることが出来るでしょうが、まだ若い男性で青春時代真っ盛りの方や、まだ青春時代からそう離れていない方にとっては、自分の青春時代ならではの後で思い返すと恥ずかしい行動を思い出してしまって、観劇に素直に集中できるかどうか・・・すっかりいい年した自分の年代ならこのくすぐったさが逆に目を細めて懐かしめるんですけどね。

HERE WE ARE -テアトロフィーアがやってくる!-

HERE WE ARE -テアトロフィーアがやってくる!-

テアトロフィーア

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/09/24 (水) ~ 2008/09/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

大満足です!!
観劇させて頂きました。台詞無し・字幕無しでスペインの方々のサイレントパフォーマンス作品とも呼ぶべき作品なので、普段の観劇と違いこちらから作品に歩み寄る若干の緊張感が強いられるかと思いましたが、作品に取り上げられる題材は誰もが思い浮かぶことのみで、手ぶらで来て楽しむだけ楽しんで家路につけます。この作品を一言で表すならば、「とにかく楽しい!」と言う言葉が真っ先に出てきます。「笑い」と言う点で小劇場でしか観ることの出来ない作品を捜し求めている方にとっては、まさにピッタリの感覚の作品であろうと思われます。個人的には星による評価が最高評価でも星5つしかつけられないのが、残念なほどです。現在数多くの劇場があり、そのどこかで連日名作・傑作と呼ぶべき作品が上演されているであろう恵まれた環境に居ながらも、この手法の作品は観たいと思ってもそうは観ることの出来ないものです。チラシによるとこまばアゴラ劇場では4年ぶりの来日公演とのことですが、こまばアゴラ劇場さんの粋な計らいで、またすぐにでも来日公演を観劇出来ることを期待しています!小劇場オタクと言う人種が存在するならば、興奮し「来日大歓迎!!」と叫びたくなるような作品が、今こまばアゴラ劇場で上演されています。

エヌ氏の晩餐会

エヌ氏の晩餐会

とくお組

新宿シアタートップス(東京都)

2008/09/18 (木) ~ 2008/09/23 (火)公演終了

満足度★★★★

満席公演!!
観劇させて頂きました。開場前から当日券を求める方々が並び
開演寸前まで当日券を求める方がいらっしゃることからも人気と関心の高さが分かります。作品は非常にユニークな発想から創られたものでありながら
それが最後まで失われること無く、常に観ている者の思っていることの上をいく展開が最後まで用意され、細部に至るまで全く手を抜いたところが無い完成度の高い作品でした。そして、役者さんたちの洗練された演技がさらに作品の質を高めてくれます。作品として観るならば秀逸な出来だと思われます。
ただ、この作品にあえて欠点らしいものがあるとするならば、自分の観劇した限りでは、全体的にテレビの感覚に近い基準で作品が仕上げられているような印象を受けました。おそらくこの作品は幅広い層から支持され好評をはくすだろうと思われますが、小劇場に「他の人はともかく自分には面白くてしかたない」といった作品を求められ観劇される方にとっては、「面白いけれども・・・」といった感想を抱く方も出てくるようにも思われます。特にここへ観劇の感想を書き込まれる、言わば演劇観賞にどっぷりのめり込んだ(失礼)方々にとっては、評価が二つにわかれる要素がある作品かもしれません。しかし、演劇をされる方々にとっては、どのような作品を公演しても常に最低二つの評価を背負うことが宿命付けられている厳しい世界なのかもしれません。

酒場の女

酒場の女

ナンブケイサツ

アートボックスホール(東京都)

2008/09/20 (土) ~ 2008/09/21 (日)公演終了

満足度★★★★

あなたは、もしかして・・・
観劇に行かせてもらいました。この公演のタイトル、チラシに惹かれ観に行かせていただいたのですが、初めて訪れるこちらの劇場の場末感に劇場内に足を踏み入れた瞬間から、さらに期待感が増すばかり。そして、いよいよ開演されてビックリ!実はこの作品、チラシのイメージを裏切るもので、あえて一言で言えばコント仕立てのコメディー風作品です。開演後しばらくの自分の心情を正直に言葉にすれば「なんじゃこりゃぁあああ・・・」と呆然としてしまい、観劇中に不謹慎にも、帰りに何か美味しいものでも食べて辻褄でも合わせようか、と思っていると、そこに寅さんを思わせる風貌の役者さんの登場にまたまたビックリ!!寅さんシリーズ全作品観て当たり前の「寅さん」ファンの自分は、一転して興奮しながら最後まで観させていただきました。この作品はコントと芝居を紡ぎ合わせるように物語が進んでいきますが、コントあるいはコメディーと思っていると話は意外な方向へ・・・、このような発想の作風があるとは全く盲点でした。一体いつになったら一通りの作品を観劇した、と言えるようになるのか考えさせられます。「笑い」という点でのみ評価するならば、多少甘めの評価とも思えますが、死角を突いた発想の作風と寅さんファンの自分を興奮させてくださった役者さんにより自分の中に非常に強い印象を残してくださったので、個人的には最低でもこのくらいは評価したい作品でした。本来なら詐欺にでもあったはずなのに、実に楽しい一日でした。

セレブ気どり

セレブ気どり

THEATRE1010

THEATRE1010(東京都)

2008/09/12 (金) ~ 2008/09/23 (火)公演終了

満足度★★★★

シャンパンカクテルかな?
ほりさんの観劇記に惹かれて観に行かせていただきました。まさに、ほりさんが的確に評された通りの作品でした。カクテルパーティーに訪れ、心地よいテンポのスウィング感にすっかり身を任せてしまい、口当たりのいいカクテルを楽しませていただいた気分です。こちらの劇場で観劇させていただく場合は、途中で休憩がある作品しか観たことがなかったのですが、この作品は途中休憩なしで終演まで行なわれ、妥当な上演時間なのですが、時間が過ぎるのが早過ぎるくらいに感じられる程、心地よく酔わせていただきました。しかし、この劇場は夜景を眺めるのに最適な高さにあるのに、なぜバーラウンジが無いのでしょうか?少し未練が残りました。

コスモス

コスモス

劇団Peek-a-Boo

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2008/09/12 (金) ~ 2008/09/16 (火)公演終了

満足度★★★★

この世界観は・・・
観劇させていただきました。冒頭で語られる壮大な世界に、はたして最後まで自分の中でイメージし続けられるか不安でしたが、物語はきわめて今現在のお年寄りと変わらない世界で進んでいきます。その世界には、一部近未来のSF的なものが加味されますが容易にイメージが掴めるものです。ただ、自分にとってはこのお年寄りの世界がとても懐かしいものに感じられました。幼き頃にこの光景を見ていたような、このような思いを心のどこかで抱いていたような・・・、自分がすっかり忘れ去っていた感覚を思い出させていただきました。この作品をいいか悪いか判断するならば、この世界観にどれだけ感情を移入できるかだと思われますが、自分としては昔々の宝箱を偶然見つけ、ゆっくりと思い出に耽っていた気分を味わうことが出来ました。自分も年をとったとき、どんな自分と再び出会うか楽しみです。

あしたから思春期

あしたから思春期

夜ふかしの会

新宿シアターモリエール(東京都)

2008/09/12 (金) ~ 2008/09/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑い!笑い!笑い!
観劇させて頂きましたが、これほど感想の書きにくいものはそうありません。
いい点も悪い点も観てる余裕が無いんですよねぇ・・・ひたすら笑っていたら、終演になっていたものですから。「面白い!」という言葉しか出てきませんし、自分の拙い言葉をそれに加えると面白さが損なわれそうで、怖くて書けません。コントライブとの表記に惹かれて、時にはいつもと違った観劇も味わってみようと思い観に行かせてもらったのですが、いい意味で事前の期待を裏切り、笑いの清涼感に満ちたコメディーの選り抜き短編集を堪能させていただいた気分です。夜ふかしの会「準会員の会」に入会し忘れたのが心残りです。

髪形がぁっ!!

髪形がぁっ!!

ぬいぐるみハンター

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2008/09/11 (木) ~ 2008/09/15 (月)公演終了

満足度★★★★

センスが魅力!
この公演が行なわれている劇場で観劇するのは初めてなのですが、面白いつくりの劇場だと思っていると、すぐにこの劇場を選択した理由がわかりました。舞台の使い方がセンス抜群です!いい意味で舞台の中に映像的感覚を、もっとも単純な方法でもっとも効果的に創り上げています。自分の古い知識の中では「サイケデリック」と言う言葉が思い浮かんでしまったのですが、
今の若い方の感覚ではどう思うのか分かりません。いずれにしても、視覚的にこれほど強い印象を残した演劇は、最近ではすぐには思い出せません。
観劇中はもう少し言葉の表現を豊富に使ってもいいのではないかと思いましたが、後から考えるともっとも単純な方法で舞台空間を演出している作品には、単純明快な言葉こそ最大の効果を生み出すのではないかと思い直しました。個人的には好きな感覚なのですが、困るんですよね。初めて観劇させて頂く劇団のことを何も調べずに行った自分が悪いのですが、ちゃんと「R指定台詞あり」と表記していただかないと・・・次回公演を観劇させて頂く時は、一緒に行く相手を慎重に見極めた上で連れて行くか、一人で観に行かせてもらいます。面白いけれど、ちょっとあ・ぶ・な・い劇団でした!

ドラえもん「のび太とアニマル惑星」

ドラえもん「のび太とアニマル惑星」

サードステージ

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2008/09/04 (木) ~ 2008/09/14 (日)公演終了

満足度★★★★

ドラえもん!
少年時代にドラえもんを探しに行ったことがあります。
ドラえもんはごみ捨て場に落ちている!と思った自分はごみ捨て場を探し回りましたが落ちていません。あたりまえです。しかし、あきれめられない自分はごみ処理所にもぐり込み、ごみの山を探し続けました。日が暮れるまで・・・。ドラえもん、それだけで全てを受け入れてしまう、いつまでも誰からも愛されるドラえもん!しかし、観劇後の帰り道で思いました「ドラえもんはともかく、なんとかドラえもんのポケットが手に入らないものか」もう二度と、のび太にもジャイアンにもスネ夫にも戻れない寂しい年になってしまっていたのです。

台所

台所

GREEN55

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2008/09/05 (金) ~ 2008/09/08 (月)公演終了

ごめんなさい!
観劇させていただきました。さすがに学生演劇だけあり、いつもより客席が若い!肝心の公演についてですが、これがよくわからない。いいとも思えないけれども、悪いと思えるところも特に無いのですが、客席の同年代の方は演技に敏感に反応し、好反応で受け入れられていましたから、あえて理解するならば、これが今の20歳前後の感性と納得するしかありませんでした。実はこの公演を観劇させていただく前に、ここの観劇感想を拝見させて頂いたのですが、そのあまりに両極端な評価が不思議であり、一番の関心でしたが、観させていただいて、その正反対の評価が両方とも正確な評価だと思いました。もし、学生演劇の中でこそ演劇する価値があると思われるならば、いい評価こそ正しく、このまま突き進むべきであり、悪い評価は無視すべきものです。しかし、学生演劇の枠を飛び出したいのなら、よい評価は気休めでしかないもので、同年代より上の年代の大部分の反応は悪い評価に集約されていると思えますので、これこそ真摯に受け止めるべき評価だと思います。自分としては、現時点では評価のしようがありません。ごめんなさい。あと2,3年演劇鑑賞を続けて鑑賞眼を養わないと自分の中では評価が定まりません。言い訳になるかもしれませんが、「いまどきの若い奴は・・・」という年代にとっては、もはや若い方と対等の立場で自由に話し合える機会はごく稀にしか無いため、理解しようと思っても、その考え方を受け入れる準備の段階にすらないのが実情です。あえて自分の感想を述べるならば、少し上品な作品に仕上げ過ぎた印象があります。多少身を汚して出てきた言葉をとり入れてもよかったようにも思えました。けれども、学生演劇を観劇させていただくと、自分に足りない点も気づかされるので、興味深い作品を観させていただきました。

僕の東京日記

僕の東京日記

劇団東京ドラマハウス

萬劇場(東京都)

2008/09/04 (木) ~ 2008/09/07 (日)公演終了

満足度★★★

評価の基準
後で気がつきましたが、この公演は「革命」と「自由」の2本公演でしたが、自分が観劇させていただいたのは「革命編」でした。当時をよく描写していますし、観ている者に伝えたいこともちゃんと伝わってきます。ただそれは、いい年した自分だからだと思います。若い方には、これは厳しい作品です。この作品は脚色をあまり加えず、リアルな当時の姿を描き出そうと試みていますので、作中の台詞も出来るだけ忠実に当時の会話を再現していますが、若い方にこの試みが正しく伝わるかどうか・・・、演劇の中に使われる言葉が当時の会話に非常に近いのですが、当時の人たちにはその言葉一言で通じる共通認識を前提にしていたから会話になっていたので、何も知らない方にはこの言葉からイメージをつかめるか疑問です。セクト、内ゲバの一言で当時の学生運動に身を投じ続けた者と脱落していった者の心情、背景がありありと思い浮かびますが、予備知識の無い方がその会話に最後まで集中するにはキツイものがあります。本作品には解説を加える余地は無いので、前説で作品の世界に入りやすくなる予備知識、解説を若い方のために設けてみたほうが良かったのではないかとも思います。意欲のある公演だけに、いい評価にしても悪い評価にしても妥当な評価が与えられずに扱われるのではないかと心配です。

青に帰る日

青に帰る日

演劇ユニット LOVE SESSION

「劇」小劇場(東京都)

2008/09/02 (火) ~ 2008/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

演劇の教科書!
実はこの作品、初日に観劇させていただいたのですが、その時はまだ登録されていなかったようで感想を書き込めないもどかしさを感じていました。この作品はちょっと年配の役者さんが、演劇の全ての楽しみを演じてくれます。特に表情の演技を小劇場ならではの距離感で十二分に堪能させてもらえます。目の微妙な動き一つ、目尻に入る皺一つににすらその表情を追ってると、話の細かいところまで伝わってくるようで、肝心の台詞がおまけのようにすら感じさせられのは、やはり年配の役者さんを観劇させていただく時でしかなかなか観ることのできない楽しみです。自分はもう年のせいか、ちょっと古い感覚しか持ち合わせていませんので、最近の観ている者のもっとも望んでいる「笑い」に重点をおいた演劇が、「コメディーの世界」を創りあげたいのか「お笑い」を披露したいのか判断に苦しむ場合が時々あります。もはや時代の流れから脱落しそうな自分の感覚にとって、このシブくて心地よい楽しさは見応えがありました。演劇の「シブイ」楽しみを十二分に味わいたい方は、観劇の予定の一つに加えてみてはいかがでしょうか。

もうひとつの風

もうひとつの風

enji

ザ・ポケット(東京都)

2008/09/03 (水) ~ 2008/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

昭和との再会
この舞台のつくりを観た瞬間から期待し、どっぷりと最後までその世界に浸れたら、結構いい年いっています。この舞台構成、人物、演出etc・・・、庶民の夢が中流階級にいつか入ることだった時の、思い出に残る味わい深いドラマに共通した設定です。牛肉入りのすきやきが、年に一回か二回、ボーナスが入った時にしか食べられない時代のお茶の間のテレビで見てきたドラマの世界そのものです。当時のありふれた場所で、当時の典型的人物が、当時の誰もが持っていた心情を、この演劇は描いています。この作品の全編に、あの時代の「名作の条件」がちりばめられています。年配の方なら懐かしくも、くすぐったくなるような心地良さを感じられるでしょう。しかし、若い方には少しピンとこない世界観かもしれません。個人的な考えでは、若い方が観られるならば、モノクロの名作映画を観に行くつもりで観劇されれば、より面白く感じられるかもしれません。

Prison

Prison

劇団伍季風 ~monsoon~

劇場MOMO(東京都)

2008/09/03 (水) ~ 2008/09/07 (日)公演終了

満足度★★★

波乗りジョニー!
観劇させていただきました。自分の拝見したのは両バージョンの内、女性バージョンの方でした。普段、女性というのは女性同士だとどのような会話をするものなのか?男としては興味深い!しかし、この興味が「女心」を知らない自分の足を引っ張りました。演劇の序盤からしばらく、芝居の波に乗るのに良さそうな波が舞台上で演じられているのに、いつもの自分と目の前の観かたが微妙に違う!演劇の楽しみに身を任せてしまえばよかったのに、女性はこんな会話をしているのかぁ、と興味の方が先にきてしまい、いい波が来ていてもちょっと離れた所から見送ってしまいました。そんな無粋な自分でも簡単に乗れるビックウェーブが・・・、もちろん迷わず乗りました。そして、後悔しました・・・、事前にちゃんと教えておいてくれないと困ります。いい年した中年男が客席で涙を流すことなど見せることは出来ません。何でも無いような表情をつくるのに疲れさせられたので、恨みの星3つ止まりにさせていただきます。

うちに来るって本気ですか?

うちに来るって本気ですか?

NO LAUGH NO LIFE

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2008/08/26 (火) ~ 2008/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★

輝く宝石の条件
観劇させていただきました。予告通りのノンストップホームコメディーでしたが、いい意味でも悪い意味でも期待しているものを越えすぎていた感がありました。役者さんの演技、物語の展開、何気ない一言にすら考え抜かれた台詞・・・、1つ1つ取り出してみれば文句のつけようが無い高水準のものです。
しかし、途中で立ち止まって余韻に浸りながらも次の展開を期待する、呼吸を整える間が無いのは、ちょっと辛いです。特にこの舞台で使われる台詞は、よく考え出せたと思わせる台詞がこれ以上無いほど盛り込まれていますが、頭を多少働かせていないとその面白さがわからないもののため、役者さんに2歩も3歩も先に行かれると追いかけるのが大変です。また、役者さんと観ている者の距離が非常に近いため、演技を観ていると言うより役者さん達の会話に参加しているような気分になるので、日常の会話のように、会話と会話の間を上手くとり入れてくれるか、役者さんの中で一人会話の流れを無理やり断ち切り、話を落としてくれる役回りに徹してくれる役者の方がいれば、と思うところがあります。本公演だけを評価するならば、星3つと星4つのあいだくらいかなぁ、とも思いますが、随所に観られたセンスの良さ、その力量が、近い将来に傑作が生まれるであろう予感と片鱗を十分感じさせてくれたので、評価は星4つです。今後ダイヤの原石がどうカッティングされていくか注目しています!次回作の期待度は、もちろん星5つです!

mizu

mizu

劇団天才ホテル

エレクトーンシティ渋谷(東京都)

2008/08/26 (火) ~ 2008/08/27 (水)公演終了

満足度★★★★

選択肢の1つ
すいーとさんの書きこみに惹かれて、鑑賞してきました。
たった1つのテーマを伝えるためでも表現方法は無数にある、ただそれが
正確に伝わるかが演劇をされてる方のテーマだと思えますが、この公演は
見事に難しい問題を乗り越え、心に1つのものを残してくれました。
その試みは前衛的とも言える方法ですが、その根底には正統的古典演劇
に通じるものが感じられます。
その表現方法は特殊な部類に入ると思いますので、すべての人に無条件には勧められませんが、手段を問わずいかに自分に何かを伝えてくれるかを求め、演じられる方の熱意を素直に受け止められる方ならば一度観劇の予定に加えてみてはいかがでしょうか?
小劇場を中心に観劇していると、時々金の鉱脈を見つけた気分になることがありますが、いい一日を過ごさせてもらいました。
次回公演も期待しています。

不毛会議

不毛会議

1970 PROJECT

「劇」小劇場(東京都)

2008/08/12 (火) ~ 2008/08/20 (水)公演終了

満足度★★★

見えない力
観劇させてもらいました
重いテーマでありながら上手く物語りを展開させ最後まで楽しめました
ただ一部の女性からイケメン俳優と呼ばれる方を主人公にし、
それを目当てに観劇に来られた女性を満足させる為か、
必要以上に主人公のイメージを大切にしようとする場面が頻繁に見られ、
脇を固める役者さんの心地よい演技の足を主人公が逆に引っ張って
いるようにも感じられました
演劇に対する強い思いがあっても、どうすることも出来ない強い力が
はたらくのかもしれません

ボクコネ

ボクコネ

タカハ劇団

駅前劇場(東京都)

2008/08/14 (木) ~ 2008/08/17 (日)公演終了

満足度★★★★

遅くなりましたが
観劇させてもらいました
テンポよく繰り広げられる絶妙にして洒脱な台詞回しは必見もの
ただ惜しむらくは終盤に入り、この設定では定番の結末になってしまったこと
最後までとことん突き抜けてしまった方がよかったのではないか、
と思うだけのパワーがあったので次回作に強い興味があります!

シンデレラ the ミュージカル

シンデレラ the ミュージカル

コマ・プロダクション

新宿コマ劇場(東京都)

2008/08/06 (水) ~ 2008/08/25 (月)公演終了

満足度★★★★

初体験!?
以前から宝塚に興味があったので観てきました
宝塚の方たちは、さすがと思わせる力量でしたが
モーニング娘の意外な器用さに驚きました
腕を組んで演劇を鑑賞される方には不満な点もあるかもしれませんが
雰囲気にすっかり身をまかせるならば、おおいに楽しめます
ただオジさんの自分には、フィナーレでのモーニング娘ファン対宝塚ファン
の対決(?)には目を丸くするしかなかったのが、いつもの演劇鑑賞との
最大の違いです

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