koalaの観てきた!クチコミ一覧

1-20件 / 76件中
“Kiss me, deadly”

“Kiss me, deadly”

smartball

王子小劇場(東京都)

2008/07/04 (金) ~ 2008/07/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

なんだか凄いものを見たような
ありえない環境で、たくさんの問題が山積みで。
でも吹っ切れているというか、最後は爽快な気分にさえなった。

好き嫌いは分かれる劇だと思う。
そもそも誰からも好かれようなんて考えていない感じ。
非合法な薬や銃の密売、売春、これらのキーワードに拒否反応を示すのであれば不快になるだけだろう。
まぁ、それらの持つどろどろしたところはうまく拭ってある感はあるけれど。

ネタバレBOX

何一つ解決せずに、それでもシタマンだからいいじゃん!には恐れ入った。
これからどうするのー?ってところで終演になり、正直、「エーここで終わりなのー!?」と叫びたい気分に。

見終わっても、彼女たちのその後をポーっと考えてしまう、後から考えればいい終わらせ方だったと思います。
最後の1フィート

最後の1フィート

劇団6番シード

小劇場 楽園(東京都)

2008/05/10 (土) ~ 2008/05/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かったよ!
130分!
自分の短い観劇歴の中では1番の出来かも!
とても内容が解りやすく、始めから最後までまったく飽きさせない。

3部構成になっているが、お互いはまったく関連はない。
が、劇自体がお互いにお互いの欠けている所をうまく補っている感じだった。

ネタバレBOX

面白かったから素人が適当に感想書いちゃいます。

シーン1
ものすごくテンションが高いシーン。
監督さんのテンパリ芸?が一番いい感じ出していたかな?かな?
勢いが売りの若手芸人、大声すぎて1,2つ聞き取りづらい所がありました。これはもう仕方ないのかなぁとは思う。

シーン2
出だしが何の話をしているのか、まったく飲み込めず気持ち悪い感じだった。
「撮影を警察が邪魔した」だけでも始めに臭わせてくれたらいいのに。
が、何が起こったかをホワイトボードも使いながら説明していく様子は実に爽快な印象を受けた。
種が解った今の時点ではもう一度みたいシーンNo1だな。

シーン3
これだけは右側じゃないと爺さんがよく見えないんじゃないかな。背中もいい味だしているかもしれないけど。
前2つのほとんど役者がしゃべりっぱなしのシーンとちがって、間を活かした泣かせる話。
前半の騒がしいシーンの後だからこそ、このテンポにのめり込めるのだと思う。これは計算の上、、、なんだろうなぁ。
借金取りがとてもよかった。お爺さんもいい。役所もあるだろうが、女の子頑張れ。
お爺さんのキック。目の前でやられたが、本当にうまく蹴る物だ。あれは計算してのことだろうか。
(ちょっとタメたのが解ったが、注目させるための間なのかどっきりびっくり思ってのことなのか)
椅子が壊れる事件が発生したが、終演まで同じような感じで蹴散らかして欲しいです。
VOICE ACTOR

VOICE ACTOR

劇団6番シード

萬劇場(東京都)

2008/07/16 (水) ~ 2008/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

アフレコ現場ってすごい!
不可思議で愉快な声優の世界をギガント笑い飛ばすバックステージコメディ!

以上、本作品の説明の最後の一節ですが、まったく的を得た紹介文だと思います。
笑い飛ばすといっても、この劇団、劇からそれてまで笑いをとったりすることがないのが自分好み。
思った以上にエネルギッシュで、そしてなにより、全員が全員、声優として様になっていてめっちゃかっこいい!

ネタバレBOX

特に司令室員ライラ役の方の、無意味にカッコいい動きと。
少年怪獣ポチョミン役の方の声と、本人の仏頂面のギャップに
少女メグラド役の方のなりきり方には魅せられたー。
祝/弔

祝/弔

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

OFF OFFシアター(東京都)

2008/09/04 (木) ~ 2008/09/15 (月)公演終了

満足度★★★★

破綻なし。すごい作品です。
一日で「弔」→「祝」と観劇。

両作品とも基本はどたばたコメディです。(多分、舞台裏も)

1作品単位では説明不足な部分があるが、2作品みればほぼ解決。
前作との関連があるらしいが見ていなくても十分楽しめました。

すべて理解するには各々2回見る必要があると思います。
これから観劇予定の方は、開演前に配られる相関図はしっかり見ておきましょう。

ネタバレBOX

観客に向けての役柄を超えたパフォーマンスではなく、あくまでその役柄を淡々と生真面目に演じることで発生する、本来の脚本の面白さ。それがこの作品にはあります。
観劇中はほとんどクスリともしない自分が、不覚にもちょっと声を立てて笑ってしまいました。
客席での笑い声は邪魔だとすら考えていたけれど、ここまで面白ければまぁいいかと思う。
見るからに怪しいハゲが、あんな変なお経?を踊る?なんて、ちょっとずるいけどね!

見えるところのドタバタもいいのだけれど、ここで書いておきたいのは舞台裏でのドタバタがとても面白く感じられたこと。(もちろん見えませんよ)
何気なく退場していく役者達が、そのまま走って別の劇場に向かい演じているのだろうと思うと、それぞれの役者の頑張りようがとても素敵に思えるし、今見えている物以上の物が見えているような気分になります。

この弔側で感じた不満点ですが、
女性陣が結構似ていて、すぐ区別がつかない事。誰が誰だかきちんと区別出来ないでいる内に、人違い勘違いの展開になってしまい、こんがらがってしまいました。喪服で似たような髪型なので、こういう人もいるってことでもう少し服装などで区別が付くようにして欲しいな。

まぁ、少々置いてきぼりになってしまうのは人物説明の半分を別会場でやっているんだから、当たり前って感じもする。この劇はやっぱそれぞれ1回ずつみた後が一番楽しめるかもしれない。
実際2回みるかっていうとちょっと微妙だけどね。

役者さん達はよくやっていたと思うけれど、逆に特定の誰かが良かった!とかそういう感想も持てない。一つ前に見た[真剣恋愛]とは逆で、役者よりも脚本の良さが感じられる作品でした。

それにしても、観劇後に配られる謎解きガイドのOFFOFF分を受け取り損ねてしまった!
千秋楽を迎えてからでいいんで、WEB上で公開してくれないかなぁ。
I do I want

I do I want

空間ゼリー

サンモールスタジオ(東京都)

2008/06/13 (金) ~ 2008/06/22 (日)公演終了

満足度★★★★

なんでもない話なんだけど面白い
舞台は、とあるとあるサークルの一室。
場を支配する気まずい、重苦しい雰囲気が秀逸!

ネタバレBOX

結局の所、
なんの事件も起こらず、訴え昇華する何かもない。
いや、あるんだけど、それほどたいした物じゃない。

しかし、一時も飽きを感じず80分があっという間に過ぎてしまう。
その場の、イライラ感、重苦しさ、投げやり、将来への葛藤。
そう言った物がとてもよく伝わってきて、それ自体に感動すら覚えた。
真説・多い日も安心

真説・多い日も安心

柿喰う客

吉祥寺シアター(東京都)

2008/08/21 (木) ~ 2008/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★

AV女優が皇帝になる話です。
「演劇」と分類してしまうのにとても抵抗を感じてしまいます。
「妄想エンターテイメント」ってジャンルがあればいいのにね。

台詞の量に圧倒されつつも、地味に要所要所を締める演出がとても印象的でした。

主役の女優さんが“Kiss me, deadly”って作品でまったく感じの違う役をされていたので、そのギャップもまた良かった。

ネタバレBOX

日常生活では暗黙の内にNGワードとされている言葉の数々を、もの凄い迫力で大まじめに連発。
なにかものすごい啖呵を切られているようで、内容は下ネタ。そのパワーに圧倒されて内容もなにやら凄い物のように錯覚してしまいます。
まさに妄想の世界。「妄想エンターテイメント」とはよくいった物です。

前作品の「俺を縛れ!」もそうですが、物語が途中で枠を超えてしまいます。
柿食う客はこれでいいのだと思いつつも、自分としてはもっと一生懸命に物語を愉しみたいと思ってしまいました。
まぁそれでも☆4はつけてしまうのは劇団の実力です。

結局、皇帝はどうなってしまったのだろうか。
役に立たないオマエ

役に立たないオマエ

ブルドッキングヘッドロック

サンモールスタジオ(東京都)

2008/05/22 (木) ~ 2008/06/01 (日)公演終了

満足度★★★★

お気軽にどうぞー!
なんの気構えもなく見れる。そんなお芝居でした。

セットがなかなかリアルで、それだけでちょっと感心!
劇が始まってからは窓外や壁向こうの様子など、
いろいろ凝った作りになっています。

話の内容は、な~~~~んてことない学校の日常風景です。
なんて事ないのに、間とか空気とか、心を捕らえて離さない。

ネタバレBOX

特に序盤が面白かった。それに比べると、後半はちょっと煮詰め不足な印象。

心に残っている場面と言えば、
・初っぱな、心の内をマイクで話すシーン。
・一番始めの壁がスライドする所。(ビックリした!)
・場面切替のダンス。(後1回くらいやってもよかったんでは)
・魚オタクが美術部女子に告白する下り。
辺り。ここら辺はとても面白かった。

私のお気に入りは、将来に向けて頑張っている
 魚オタクの男の子。美術部の女の子。放送部の女の子。
でした。その他は何となく将来展望のない役柄ですきに慣れない。
女ともだち

女ともだち

劇団競泳水着

「劇」小劇場(東京都)

2010/06/30 (水) ~ 2010/07/06 (火)公演終了

満足度★★★★

ほっとする話
前回のミステリーなんかより、こういう話の方が「競泳水着」って感じがしました。
まったく背伸びしてない感じがいいです。

ほのぼのとした雰囲気が・・・というのはだれしもが書いているので
その他でこれは!と思ったところ。

・川村さんのコスプレはとても似合っていて、大人Verより違和感がない件。
 子供っぽい動きや、コミカルな演技も良かった。
・川村さん以外の、コスプレの似合わなさ!
 子供Verだけ髪がぼっさぼさとか工夫されていて、そういうの見つけると嬉しくなります。
・大川さんの気持ち悪いほど細い体。
 (梅舟さんの超健康体と並ぶとギャップが凄い)
・梅舟さんのすねの怪我。これは素ですな。若いです。
 というか、いつも似たような役やってませぬか?
・藤原さん、、、きもったま母さんって感じが凄い様になってます。
 なんか見たことあるなと思ったら、黒いインクの輝きの甲高い声の人か。
 すごい幅ですこと。

とける

とける

ブルドッキングヘッドロック

サンモールスタジオ(東京都)

2008/11/13 (木) ~ 2008/11/24 (月)公演終了

満足度★★★★

「役に立たないオマエ」観ているなら必見!
劇中に蔓延する、もどかしーい感じがとっても良かった。
セットが仕掛けまで含めて、役に立たない~とまったく同じでした。
このセットなんか好きです。

「一人の教師が姿を消すまでのいくつかの瞬間をそっとすくいあげます」
っていい響きですね。要するに、そんな感じのお話。

前作をみているなら、必見。
そうでなくとも、ハズレ、なんてことには絶対にならないお芝居だと思います。

ネタバレBOX

連作なんだし当たり前なんだけど、100%楽しむにはやはり前作品を観ておく必要がありそう。
それぞれの役の背景が説明がなくともみてとれて、彼らの立ち振る舞いや会話がとても魅力的に感じます。
登場さえしない前回の主人公(主人公っぽくもなかったけど)の近況が、会話の中で読み取れるだけで嬉しい気持ちになってしまいました。

結局なにも解決も昇華もせず、只彼らが生きたなんでもない日常をのぞき見るだけ、
このスタイルは前作に続き本作品でも同じです。
しかし、今回は1人1人にフォーカスを当てて掘り下げられているからか、中途半端感は感じませんでした。

この作品は続きがまた出たりしないだろうか。
1作目2作目で、起承転結で言えば転くらいまではきていると思う。
3作品目が出来て本作ほどよいものになるか、というと微妙だけど、
結局どうなったか。彼らのその後がちょっと気になる。
インテリジェンス・シャドー

インテリジェンス・シャドー

IQ5000

笹塚ファクトリー(東京都)

2009/10/08 (木) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★

やっぱすごいな
華がある、とでもいうのか。
公演自体はおもしろくても次回作を見たい!って思える劇団と、
そうでもない劇団ってのがある。
この劇団は明らかに前者。やっぱ芝居に個性があるか、
役者が魅力的に見えるか、あたりが自分の基準なんだろうと思う。

約2時間、中だるみなく最後まで続く独特のテンション。
カーチェイスも戦闘機のドッグファイトもすべて小道具なし
でやってるのに、やけに迫力があります。
相変わらず、一人何役もこなし、時には椅子とかテレビにもなります。
月曜までやってるみたいなのでぜひ!


B列の端っこで見たけど、前にやけに姿勢のいい女性の方がすわってて
見づらかった。
 →最前列はもう少し低い椅子にできませんか?
舞台を広く、時には通路も使うのはいいけど、首が痛い。
 →前側端の席は椅子を斜めに置いてほしい。

NOT BAD HOLIDAY

NOT BAD HOLIDAY

劇団競泳水着

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2009/05/19 (火) ~ 2009/05/26 (火)公演終了

満足度★★★★

とってもトレンディー
見事にトレンディードラマでした。
あま~い感じではなく、心の隙間に焦点をあてたもやもやする感じ。

あまりにもテレビでやってそうな、ありがちな話で、見ごたえがあった!
とか、★6つけちゃう!なんていえるほど感動はできなさそうだけど、
それでもとってもよいお芝居でした。

予約がいっぱいで見損ねたかと思っていたけど、追加公演に救われました。
こういう人気の演目は一週間後に再演するとか、見損なった人や、口コミで興味がわいた人も見ることが出来るようなことをやって欲しいと思う。
短期上演であることが、小劇場の魅力のひとつであることは否定できないが、同時に発展しづらい理由にもなっていると思うからだ。
あたりかどうかわからないのに、人をつれていく勇気はもてない。

細野今日子さん。前々回の真剣恋愛でとてもいい芝居されていたので
よく覚えていました。出演作を見たいと思って探していたんですが、
この劇団に入ってたんですね。
相変わらず、いい雰囲気だったと思います。

小部屋の中のマリー

小部屋の中のマリー

DULL-COLORED POP

タイニイアリス(東京都)

2008/06/04 (水) ~ 2008/06/09 (月)公演終了

満足度★★★★

「本当は怖いグリム童話」ちっくな話
思いっきりおとぎ話的で、よくよく考えるとちょっと恐いって内容だった。
紹介は小難しい感じだけれど、内容はシンプルで分かりやすく、万人にお勧めできる印象。

レイトショーに行ったのだけれど、お酒が入った観客もいるのか、異様ににぎやかな開演前の様子。
これは劇中も変わらず、過剰な笑い声にちょっとイライラした。

ネタバレBOX

シンプルなロジックを物語として見せているような話。
見終わって「面白かったー!」って感じではないけれど、
いろいろ考えさせられ、心に残る、不思議な内容になっている。

露骨なセックスシーンがあるが、正直不快だった。
抽象的に、全体に現れるロジックを観ればいいんだろうが、
ちょっと露骨すぎないか。

役者さん1人1人が間を持たせすぎな感じがして、もっと部分部分サクサク進めた方がよいような所が多かった気がする。

あと、この作品に笑いは必要ないように思う。
もっともっと物語の中に引き込んでいって欲しい。

マリーの表情を「さぁ見て!」って場面があったが、とても印象深かった。
表情の微妙な変化をここまで全面に押し出して見せるのは、小劇場ならでは、の演出だと思う。
溺れる家族

溺れる家族

アロッタファジャイナ

タイニイアリス(東京都)

2009/07/23 (木) ~ 2009/07/27 (月)公演終了

満足度★★★★

「痛い」お話でした
まず、どうしても書いておきたいこととして、冷房の音がうるさくて
セリフが聞き取りづらいです。まぁなんだ。劇場が静音の冷房機を
導入するのが一番ですね。
去年位もこの劇場で同じ感想を持った記憶があります。
---

面白くなかったらけちょんけちょんに書いてやろうと勇み挑んで観た
本作品でしたが、よく出来ていると思いました。ある意味残念。
高めの料金ですが、観る価値があると思います。
どの席でも一長一短だと思いますが、私は入って右奥を押します。

ネタバレBOX

いくつかの話が同時並行していきますが、
それぞれが別の話の主要人物が脇役のような感じで登場するような構成になっています。
それぞれの話の中で、別の話の動機や隠された感情を説明、補足していくことで、
同じシーンでも段々と「痛い」内容になっていきます。

暴力は暴力でも、殴る方の痛みがより鮮明に感じる。
嘘をついていても、ついている側の痛みをより鮮明に感じる。
このような演出はとても斬新で効果的でした。私にとっては。

自分、結構ごつい男なんですが、最後は涙がとまりませんでした。
尻が痛いのと、冷房音がなかったら、久々に★5つけたかもなぁ。
黒いインクの輝き

黒いインクの輝き

ブルドッキングヘッドロック

サンモールスタジオ(東京都)

2010/01/07 (木) ~ 2010/01/18 (月)公演終了

満足度★★★★

しゃべるしゃべる
なんとも、女たちのおしゃべりが心に残る芝居でした。
ここがよい!とかそういう感じではなくて、全体で作り出している雰囲気がとても好きです。
DVDでもっかいみたい、と思っています。

最後に入る夢の中のシーンは個人的にとってもよかったと感じます。
全員、しゃべるだけしゃべらせといて、夢の中で本音を語った時に、
ハッとさせられました。特に第3アシスタント。
どうして、妹役はシーンにはでなかったんでしょうね。ちょっと期待してたのに。

そうそう、最前列のミニ椅子は、クッションを置いてほしいです。あれがあるだけで、随分違います。

RUN AWAY OFF

RUN AWAY OFF

IQ5000

笹塚ファクトリー(東京都)

2008/07/31 (木) ~ 2008/08/04 (月)公演終了

満足度★★★★

まるで映画のようなスケール!
制限された舞台の上で、山や空や森や、牢獄やら基地など所狭しと暴れまくる。
このスケールの大きさは小劇場ではなかなかお目に掛かることは出来ない物だ。

姉妹作品が複数あるようだが、俄然他の作品にも興味が沸いた。

ネタバレBOX

とにかくよく移動する。
しかも、走りながら移動する。

場面転換がとても多く、1人何役もこなし、セットと呼べる物もないのに、今どういう場面なのか疑問を感じさせないのは地味に凄い。
ヘリコプターや虫などを役者が擬音語や状況説明をやりながら表現するのだが、これが紙一重で陳腐さではなく面白さとして感じられた。

独房で半年という過酷といえる時間が過ぎ、物語の大きさを実感させられる。
また、この期間の彼らのコミュニケーションにより、その後の彼らの強い友情にも強い感慨を覚えた。

ソウタを想い、嘘を伝える3人と、
3人を想い、チャイミン国を後にするソウタの様子には泣かせられる。


こんなにしっかり作ってあるのだから、何かあるんだろうが、ちょっと腑に落ちない点が数個。
・石英コウの裏切りがご都合主義っぽい。あの会社でスパイをしたり、あの場面まで正体を現さないことに意味が感じられない。
・ハッカーが全世界にハッキングしたのは何故?歌を流すためじゃないんでは・・・?
・パーサーイエローの技がよく分からなかった。
※あんまり細かくみる話でも無いんだろうけど。。

もうちょっと前の席で、もう一回見てみたかったなぁ
コルテオ

コルテオ

CIRQUE DU SOLEIL

原宿・新ビッグトップ(東京都)

2009/02/04 (水) ~ 2009/05/05 (火)公演終了

満足度★★★★

よかった。
こういったサーカス?的なものは、実は初めて。
見る価値はあると思いました。
男性の方の背中の筋肉に見惚れた。
自分もあれくらいの盛り上がりが欲しい。

hg

hg

風琴工房

ザ・スズナリ(東京都)

2008/05/09 (金) ~ 2008/05/18 (日)公演終了

満足度★★★★

ハンカチもって是非!
いやー劇見ながら涙鼻水だらだらで酷い有様でした。
辺りからも鼻を啜るおとがよく聞こえてきて・・・

観劇の際は是非ともハンカチを片手に。

ネタバレBOX

1話目は、正直盛り上がりが欠けてつまらなく感じた。これだけなら☆☆。
史実であることから、どんなに頑張ったところで揉み消されることは解っているからなぁ、、、。
のろのろ始めの机を並べるシーンを削ったりしてもう少しテンポよく進めたり、
もちっと盛り上がる所を作った方がいいんじゃないかな。

だが、この1話目を見ることで2話目のなんでもない日常が、大感動物語に大変身する。
劇中で「みかんの家」を題材する演劇を作ろうとする女性の、その熱意の集大成が今実際に見ているhgだと解る瞬間。
これがまた大感動。このような演出もありなのかとビックリだった。後半は☆☆☆☆☆☆!

役者さんが1話目と2話目で大きくかぶっている。だから☆を増やしたくなる訳でもないが、役柄がまったく違うのでこれも見所の一つかと。
水俣病を煩う患者達を演じる彼らが、中途半端な演技をしようものなら、劇中の社長が言っていたように実在の患者達を傷つける事になっただろう。
この劇を見た人ならわかると思うが、そうはなっていない。先にも書いたが、それがまた大感動だ。
女々しくて

女々しくて

ブルドッキングヘッドロック

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2009/04/10 (金) ~ 2009/04/19 (日)公演終了

満足度★★★★

見ていて疲れない
こういう芝居すきです。
みていて疲れない。仕事で疲れが溜まっている中、
こういう芝居をみるとほっとします。
多い人で、1人7役くらいやっていて、そういう点でも楽しめました。

ベッドマン・スリーパー

ベッドマン・スリーパー

カリフォルニアバカンス

アイピット目白(東京都)

2008/11/05 (水) ~ 2008/11/09 (日)公演終了

満足度★★★★

ザ・サスペンス劇場
初見ではあるが、なんとなく観劇前に作り上げていた劇団の雰囲気からは大きく路線の異なった話だった。
一言でいうと、すっげー面白かったかんね!
小劇場で、こんな完成度の高いサスペンス?見せてくれるとはおもっておらず。
恐くはなかったけど、展開にリアル感があって非常に興味深いお芝居でした。

ネタバレBOX

こういうノリの作品は、犯人が誰か、よりもその課程をどう描くか、なのだと思う。結末が分かった後では、全部予定調和に見えるものだ。
前半のコメディのような雰囲気から、急に人が死んでいくという展開の移りがとても作品の濃厚さ?を上げているように思いました。
そこに絡む利害や嫉妬、狂気。きちんと伏線をはりつつ、そういう感情を発露させていく課程が、非常にうまく、作品に引き込まれていきます。

一躍有名人になる女の子、目立つ役所なんでしょうが、しっかりと役をこなしており非常によかったと思います。
微妙な表情が、無邪気さの中に計算高さを隠している様子に、非常に説得力を持たせていたと感じました。(地のまんまなのかもしれないが。(余計))
祝/弔[祝─駅前劇場側]15日本日千秋楽

祝/弔[祝─駅前劇場側]15日本日千秋楽

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

駅前劇場(東京都)

2008/09/04 (木) ~ 2008/09/15 (月)公演終了

満足度★★★★

破綻なし。すごい作品です。
一日で「弔」→「祝」と観劇。

両作品とも基本はどたばたコメディです。(多分、舞台裏も)

1作品単位では説明不足な部分があるが、2作品みればほぼ解決。
前作との関連があるらしいが見ていなくても十分楽しめました。

すべて理解するには各々2回見る必要があると思います。
これから観劇予定の方は、開演前に配られる相関図はしっかり見ておきましょう。

ネタバレBOX

こちらは弔いと比べて、後半の盛り上がりには一歩劣るものの(ハゲが踊ったりしないしね)、中だるみがなく、パズルを解いていくような爽快感を感じることができる、種類の違った面白さがあった。
弔は要所要所おもしろいんだけど、微妙に間延びしたところがあったので。

後半の「式」の様子は、ホント何かのパズルを観ているような気分で非常に楽しい。
「式」を含めて所々の無理矢理とも言える辻褄あわせはとても気持ちの良い物でした。
これは一種のアハ体験、だね。

このページのQRコードです。

拡大