jokermanの観てきた!クチコミ一覧

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安心して狂いなさい

安心して狂いなさい

中野坂上デーモンズ

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2022/04/17 (日) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2022/04/19 (火) 19:00

不思議な芝居だった。意図は分かる。100分。
 冒頭に作・演出(・出演)の松森が登場し、ここは中産階級向けのメタバースで、と説明して芝居が始まる。同時多発会話が起こるが、内容はヴァーチャル空間でありそうな出来事で、タイムラグや変身も含まれるなど、いかにも、な展開。ただし問題は、何かのトラブルで誰もログアウトできなくなったこと、というアイデアは買う。しかし、登場人物多すぎ、会話乱れ過ぎ、で、こういう風に収集させるのかな、と思った方向で収束した。観ていて苦痛に感じる時間帯もあったが、なんだか物凄く喜んでる観客も一定程度いて、感じ方はひとそれぞれだなと思った。また、前の席の観客がよく動く人で、通路際だったので横向いて座ったり、手を上げたり、前のめりになったりと縦横無尽(?)で、観にくかったこともある(これは芝居とは関係ないが)。

アンチポデス【4月3日、4日のプレビュー、4月8日~13日公演中止】

アンチポデス【4月3日、4日のプレビュー、4月8日~13日公演中止】

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2022/04/03 (日) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2022/04/17 (日) 13:00

不思議な芝居だった。111分。
 会議室に集められた8人の男女が、「物語(舞台の戯曲のようだが)」を作ろうとするが、語られる言葉は収束する様子も見せず…、という物語。中心になるサンディ(白井晃)は、この手法で何度も成功しているようだが、唯一の女性(という比率が既にハラスメントでもあるのだが)であるエレノア(高田聖子)に、あからさまなハラスメントもしていたりする。不条理な言葉は使われないが、展開は不条理風で、役者陣の熱量は伝わるが、分かりやすい結論は得にくい。奇妙な会話が続く中で、外部とのゲートになっているサラ(加藤梨里香)の存在が面白い。

放課後、ミドルノート

放課後、ミドルノート

route.©︎

王子スタジオ1(東京都)

2022/04/14 (木) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/04/14 (木) 16:00

本ユニットは2回目。前は若い芝居と評したが本作は巧妙で完成度が高い。いいモノを観せてもらった。観るべし!(3分押し)85分。
 中学校の同窓会に出たら、友人の一人がAV女優になっていた、というところから始まる回想が半分、その後の現在が半分という作り。前半は中学生にありそうなエピソードの連鎖だが、組み立てが巧妙で独特の感情を引き起こす。後半の現在では、その後、的な話が展開されるが、新たな人物を加えて、別の感情を引き起こす。間を取ることに意味を持たせる演出が目立ち、私のテイストではないが、理解できる。その間に珠玉のセリフが時折出てきてハッとさせられる。何と言っても、タイトルが活きてる。
 私のテイストにしっかりフィットした芝居ではないと思う。それでも、何だか気に入ってしまった。年に1・2本こういった芝居に出会うが、本作がそれだということだろう。繰り返しになるが、考えるほどに素晴らしいタイトルだと思う。こういったタイトルを思い付く作家を信頼したい。主演?のまひたんのビジュアルは、私のテイストど真ん中なのだけれど、気に入った理由はそれではないなぁ。

リディキュラブ

リディキュラブ

南京豆NAMENAME

王子小劇場(東京都)

2022/04/15 (金) ~ 2022/04/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/04/16 (土) 18:00

タイトル通りのおバカなラブ・ストーリー。面白い。100分弱。
 この劇団を観るのは3作目だが、いつも、ちょっと駄目な人々が残念な生活を送るけど、何かハッピーに終わる、という物語のような気がする。本作も、そのような感じで、軸はチヒロ(今井未定)とミヤタ(藤本康平)のカップルだが、その他にちーちゃん(赤猫座ちこ)とみっきゅん(板場充樹)のカップルもある意味でのハッピーになる。後味は悪くなく、途中の細かいエピソードも笑わせてくれる。おバカなパリピ役の赤猫座が、前半時折見せるシリアス風味がいい。

エゴ・サーチ

エゴ・サーチ

プラグマックス&エンタテインメント / サンライズプロモーション東京

紀伊國屋ホール(東京都)

2022/04/10 (日) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/04/11 (月) 18:30

何回か上演されているそうだが初見の戯曲。巧妙に作られていて面白い。120分。
 小説家の卵の一色は、担当編集者の夏川から、同姓同名で出身地や大学も同じ人間のブログがあると聞く。その謎が徐々に解けるに従って、劇中小説の物語や、胡散臭い写真家の卵や、デビューしたいフォーク・デュオの話が収束するあたりは、鴻上らしい巧妙さが見られる。ただ、結果的に解けた謎が納得できるものがというと、そうでもなくて(そうだ、と思う人もいるだろうが)、何となく不満が残ってしまうのが残念。
 初舞台だと言う吉田美月喜(TVのCMで注目してた)は、セリフを叫び過ぎるきらいはあるが、重要な役をしっかり演じる。バジリコFバジオやKAKUTAや箱庭円舞曲やなどで見ていた阿久澤菜々がカワイイ役を演じる。

奇蹟 miracle one-way ticket【3月12日~3月17日公演中止】

奇蹟 miracle one-way ticket【3月12日~3月17日公演中止】

シス・カンパニー

世田谷パブリックシアター(東京都)

2022/03/12 (土) ~ 2022/04/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/04/10 (日) 14:00

東京千秋楽に2度目の観劇。カーテンコールを5回もやってくれたが、最後に鈴木が言っていたように「モヤモヤする」芝居であり、それをこそ狙っているとも言える。確実にエンターテインメントになっている。

新★名探偵ポワロ

新★名探偵ポワロ

PureMarry

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2022/04/08 (金) ~ 2022/04/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2022/04/09 (土) 16:30

クリスティがこのような戯曲を書いていたとは知らなかった。(5分押し)120分強。
 なかなか楽しめる推理劇。すべてのヒントが劇中にあるわけではないし、怪しすぎる行動をする人は実際には犯人ではないんだろうな、と予想すると、犯人は絞られるのだが、若きポワロ・ジュニアがどうやって謎を解くか、を楽しむ芝居だと思う。ポワロ・ジュニアの造型が今一つ魅力的でないのが残念。高橋由美子を観に行ったようなものだが、健在で、確実な芝居をしていたのが嬉しい。
 芝居そのものではないが、上演中にあちこちで携帯が鳴り、後ろの席の子どもは最初から隣の親に話しかけたり何か食べたりしてた。観劇上の注意を、もうちょっと強調して伝達してほしい気がした。

S高原から

S高原から

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2022/04/01 (金) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/04/07 (木) 19:30

平田オリザ/青年団の代表作の1つ。高原のサナトリウムで療養する患者たちと、医師・看護師や見舞い客による会話劇。103分。
 1999年に青年団で初演され、同劇団や他のユニットでも何回も上演されている作品で、私も何回か観たことがあるが、今の時期に上演されると、ちょっと違ったテイストになる。ちょっとしたセリフ回しや表情で、ああこうなんだろうなぁ、と予想される関係や感情が徐々に明らかになるという、極めて演劇的な舞台で、以前観たときよりも歳を取ったせいか、死を考えているようで避けてる患者たちの気持ちがよりよく分かるようになった気がする。

イン・ザ・ナイトプール

イン・ザ・ナイトプール

コンプソンズ

王子小劇場(東京都)

2022/04/05 (火) ~ 2022/04/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/04/05 (火) 19:30

この劇団は2度目。劇団員が書いて演出した短編を4本。(4分押し)115分(30分,20分,25分,40分)。
 基本は会話が噛み合わない風の、一種シュールなコメディで、「ナイトプール」というキーワードを使う点は共通するが、4作とも作・演出が違うのでテイストもかなり違う。4本とも出てる星野花菜里の存在感もいいのだが、忽那文香のブッ飛びぶり、宝保里実から漂う独特の雰囲気が面白かった。1作目の『ホットライン』のダークさがいい。

Ultimate Fancy Ojisan

Ultimate Fancy Ojisan

MICHInoX(旧・劇団 短距離男道ミサイル)

王子小劇場(東京都)

2022/03/31 (木) ~ 2022/04/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2022/04/03 (日) 15:00

初見の劇団。仙台で震災後に結成されたという。(4分押し)105分。
 海でUFOを見て自分達が宇宙人だったことに気づいた家族と、地球を滅亡させようとする宇宙人たちの戦いをマンガチックに描く。下ネタが多くどうなんだとも思うが、終盤20分の展開は意外。

なんとなく幸せだった2022

なんとなく幸せだった2022

かるがも団地

北とぴあ カナリアホール(東京都)

2022/03/31 (木) ~ 2022/04/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/04/02 (土) 18:00

本劇団を見るのは2回目だが、今回もいい芝居だった。(8分押し)111分。
 高校生7人とその周辺の人々の、高校生活3年間を描く前半と、その後から現在までを描く後半を丁寧に紡ぐ。こういうことってあるよね、的な展開に、ハッとさせられたり、にこやかになったり、寂しくなったりする110分。だから何なの、という疑問も湧くのだけれど、そういう疑問を凌駕する安定感が楽しい。途中、いくつかの楽曲が歌われるのだが、ジェネレーションギャップで、それらの楽曲の持つ意味が分からないのは悔しい。
 劇団のせいではないが、時折、やや過剰に笑う客が何人かいて、逆に醒めてしまうのが残念。

下品なジョン・ドー 笑顔のベティ・ドー

下品なジョン・ドー 笑顔のベティ・ドー

第27班

王子小劇場(東京都)

2022/03/24 (木) ~ 2022/03/28 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/03/25 (金) 19:30

この劇団は2作目。面白く楽しい。観るべし!123分。
 2020年に上演された作品の再演だが、初演は観てない。とあるダイニングバーに集まる男女とその周辺の人々の群像劇。人物化したイルカが出てくるなど、数々の不思議な設定に意味を求めてみたがよく分からない。それよりも、当パンで書かれているように、楽しく2時間過ごせばよいような気がした。それは確実に実現される。とにかく楽しい。登場するほとんどの場面で踊っていて、エンディングで見事な歌唱を披露する服部美香には、お疲れ様、の言葉を送りたい。
 John Doe が身元不明の男性の呼び方(日本で言えば、名無しの権兵衛)ということは知っていたが、女性は Jane Doe ではなかったか。Betty Doe ではググっても出てこないのだが。

phantasma alley【3月24日19時公演中止】

phantasma alley【3月24日19時公演中止】

複合創作ユニットwakka

王子スタジオ1(東京都)

2022/03/24 (木) ~ 2022/03/27 (日)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2022/03/24 (木) 12:00

初見のユニット。具体的な物語はあるようでいて、実は抽象性の高い芝居。残念ながら私のテイストではないな。

石を投げる女がいて

石を投げる女がいて

ジグジグ・ストロングシープス・グランドロマン

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2022/03/23 (水) ~ 2022/03/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/03/23 (水) 19:00

SSチームを観劇。初見のユニットだが、作・演出はプラチナ・ペーパーズの堤泰之。ある種のジェットコースターストーリーだが、納得できない不安な気持ちが残る。さまざまな正義のあり方が示されているように思う。148分。
 寂れたリゾート地にあるロッジに集まる女性達が始めた天然石アクセサリー工房。さまざまな事情の女性が集まり、軸になる人物が次々に変わっていく展開は目まぐるしい。えっ、そんな、…と思ってる内に2時間半が経過する。終わってもすぐには納得できないし、謎も残るのだが、その不安定さこそ堤が描きたかったものではないかと思った。2年前に延期になったということだが、今のこの時代にピッタリ合う展開が驚く。タイトルは、エンディングで素晴らしく活きる。
 先日の電夏で素敵な演技を見せた小林知未を観たくて行ったが、軸になる1人を巧みに演じ、不安な気持ちをしっかり起こさせてくれた。

居酒屋「夢の郷」殺人事件2022春

居酒屋「夢の郷」殺人事件2022春

居酒屋「夢の郷」☆製作委員会

活鮮旬彩 夢の郷(東京都)

2022/03/19 (土) ~ 2022/03/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/03/21 (月) 17:00

居酒屋を舞台にした芝居を、実際の居酒屋で上演する。前有佳が4年半ぶりに芝居をするというので観に行ったが、楽しい作品だった。
 居酒屋でTVの早食い番組を収録しようとする最中に、早食いチャンピオンが殺されて、…、という芝居を、神田の居酒屋「夢の郷」で上演する。故・阿藤快のアイデアだったらしい。筋はよくあるものと言えるが、数多い登場人物のそれぞれに役割があり、アドリブとも演技とも分からぬ巧妙さもあって、楽しく見せてもらった99分。ただし、歴史の話はちょっとコジツケ感が否めない。期待の前有佳はTV局のディレクター役でしっかり演じ、ブランクを感じさせなかった。
終演後、ライブと称して、飲食しつつ、出演者の歌・ダンス・マジックを観る時間があったが、これは、コロナ前には出演者と観客の公開打ち上げだったのだろうな、と思った。コロナが憎い。

赤き方舟

赤き方舟

風雷紡

小劇場 楽園(東京都)

2022/03/19 (土) ~ 2022/03/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/03/21 (月) 13:00

3年前に浅間山荘事件を扱った同劇団が、その前日譚とでも言うべき作品。2年、2回の延期を経て上演される。73分。
 連合赤軍成立前後の展開を描くフィクションだが、重信房子、永田洋子、遠山美枝子(劇中では、金山美智子)ら3人の、女性の視点から描く「革命」という視点が吉水らしい。革命のあり方だけでなく、男女差別やルッキズムをも題材にし、現代の女性とも通ずる戯曲になっているのは、ある意味でスゴイとも思う。意図的に、カッコイイ重信、容姿で差別された永田、美しい金山、という対比を見せる所も巧い。リアルタイムで見て知ってる事件でも、こういった扱いで見せられると、改めて考えさせられることが多い。

奇蹟 miracle one-way ticket【3月12日~3月17日公演中止】

奇蹟 miracle one-way ticket【3月12日~3月17日公演中止】

シス・カンパニー

世田谷パブリックシアター(東京都)

2022/03/12 (土) ~ 2022/04/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/03/20 (日) 14:00

不思議な作品で、訳が分からないが、確実にエンターテインメントだった。102分。
 依頼を受けて現地に向かった探偵(井上芳雄)が襲われ、相棒である医者(鈴木浩介)が発見するが記憶喪失…、という推理仕立ての展開が、徐々に解明されていく、と見せて、ワケ分からん展開になるけれど、エンターテインメントとして成立してる、という、よく分からん作品。井上芳雄が3曲ほど歌う。井上小百合も結構フィーチャーされているが、ストーリーテラーの鈴木の存在感がいい。

怖え劇

怖え劇

劇団スポーツ

王子小劇場(東京都)

2022/03/16 (水) ~ 2022/03/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/03/19 (土) 14:00

同劇団を観るのは2作目。大ホームランだった!観るべし。(4分押し)100分。
 劇団の稽古に来た新人2人とベテラン2人、そして作・演出の女性と、しばらく休んでて久々に復活した女性の6人が登場。稽古風景なのか、現実なのか、劇中劇なのか、場面が混在する中で、確かに「怖ぇ劇」が展開される。途中で思いっ切り嫌な感じに包まれる部分があるものの、終わってみると救われる気分になるのは確か。前説を人が、舞台監督と名乗るのも一定の意味がある。こういう解決が良いのかどうかは意見があるだろうが、舞台化したことは興味深い。

泣くな研修医

泣くな研修医

劇団銅鑼

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2022/03/18 (金) ~ 2022/03/23 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/03/18 (金) 18:30

中山祐次郎の小説をシライケイタ脚本で舞台化。銅鑼らしいカッチリとした、いい芝居だった。
医療ドラマと言うと天才的な医師が出てくるものが多いが、本作は、研修医1年生の無力感や失敗、そして成長を描く。原作は読んでいないが、TVドラマを観て出てくるいくつかのエピソードは知っていて、それらを改変せずにそのまま舞台化するというシライの意識が、TVよりリアリティある作品にしていたように思う。演出の齋藤理恵子もオーソドックスな演出に思え、役者陣も丁寧に演じて、総じて見応えある舞台だった。

マリーバードランド

マリーバードランド

やみ・あがりシアター

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2022/03/17 (木) ~ 2022/03/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/03/17 (木) 19:00

同劇団にしてはやや珍しい感じの、どストレートなコメディ。面白い。100分。
 南極で挙式・披露宴をすることになったマリとアツシだが、アツシはブライダル会社に、マリは旅行会社勤務で、それぞれの会社がコラボしての新規開拓案として資金を出し、プロモーションビデオを撮り…、の予定だが、映画「卒業」並みにマリの元カレが乱入し、結婚はおじゃんになりそう。急遽、別に結婚するカップルを作らなくちゃ…、という、ある意味無茶苦茶な設定で展開されるカップル作りストーリー。無理に無理を重ねて笑わせるという物語に大笑いさせられたが、エンディングは深く、流石は同劇団と思わせて終わる。劇中歌が全て映画の「卒業」に挿入されるサイモンとガーファンクルの曲というのは、分かる人には分かる。さんなぎが関西弁でやんちゃなキャラというのも面白いが、日野あかりを43歳という設定はちょっと気の毒(^_^;)。
 なお、「卒業」のダスティン・ホフマンをヒーローと呼ぶのは当たっていないと思う。

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